バッカンっていったいどんな道具?
バッカンとは釣り具入れやエサ入れとして使われる、主にEVA素材の入れ物のことです。防水性能に優れしっかりした作りになっているのが特徴です。
バッカンは上記の機能以外に、写真のようにコマセ(魚を集めるための撒き餌)を作ったり、海から海水をくみ上げたりと多種多様な使い方ができます。また海水を入れて魚を活かしたままキープできるので、非常に便利です。
バッカンにはどんな種類があるの?
バッカンにはさまざまな種類がありますが、ここで代表的なものを3種類紹介しましょう。
[スタンダードバッカン]
- シマノフィッシュバッカン EV BK-026Q ホワイト 40cm
- 最安価格: ¥6,083〜
- サイズ展開
- 40cm/45cm
- 外寸
- 40cm 28×40×28cm /45cm 30×45×32cm
- 素材
- EVA
- 型番
- BK-026Q
フタつきで四角い形状をしていて比較的柔らかい素材で作られているのが「スタンダードバッカン」です。防水性能に優れているため、タックルケースや魚の活かしバッカンとして使われます。
[ハードバッカン]
- ダイワプロバイザー スーパーバッカン FH40(E)
- 最安価格: ¥9,680〜
主に磯釣りやコマセ釣りでよく使われるハードタイプのバッカンです。スタンダードバッカンよりも厚みがあり、優れた防水性と強度を備えています。
コマセ作りはエサをかき混ぜるため、柔らかめのスタンダードバッカンよりハードバッカンのほうが向いています。そのためコマセ釣り目的のアングラー(釣り人)はこちらを使用する例が多いようです。
[活かし・水汲みバッカン(バケツ)]
- シマノ水汲ミバッカン BK-053Q
- 検証時価格: ¥2,530〜
- サイズ展開
- 17cm/19cm/21cm
- 外寸
- 17cm 17×19×16/19cm 19×22×18/21cm 21×25×21cm
- 素材
- EVA
- 型番
- BK-053Q
こちらは主に水を汲んだり、釣った魚を活かしたりといった目的で使われる、ほぼ「バケツ」ともいえるアイテムです。コンパクトに折りたたんで持ち運べるものが多く、携帯性に優れています。
堤防など高い場所から水を安全に汲むため、ロープ付属が標準となっています。なおフタつきとそうでないものがあるので、購入時には必ず確認しましょう。
道具がなくて水汲みに苦労する釣り人を見かけますが、手を洗ったり、最後に釣り場を水で流してきれいにしたりなど、水汲みバッカンはぜひ持参したいアイテムです。なお高さのある釣り場でも困らないようにロープの長さには気をつけましょう。
今回はサイズが40cm前後の「スタンダードバッカン」「ハードバッカン」と、20cm前後の「水汲みバッカン(バケツ)」の2つに分けてランキングを行いました。
早速ですが第1位商品をご紹介します!
ちょっと気が早いですが、ここでスタンダード/ハードバッカンと水汲みバッカンの1位商品を紹介しましょう。
[スタンダード/ハードバッカン:第1位]
- プロックスEVAインジェクションバッカンロッドホルダー付 40CM
- 検証時価格: ¥6,337〜
- サイズ
- 47×29×26cm(ロッドホルダー含)
- 素材
- EVA
プロックス「EVAインジェクションバッカン」は、ロッドホルダーが搭載された便利なバッカンです。前面にはメッシュポケットが付いていて、小物を収納することが可能。しっかりした作りで、持ち運びもしやすく、使い勝手が抜群です。
[水汲みバッカン(バケツ):第1位]
- ダイワ活かし 水汲み バケツ M21CM(H)
- 検証時価格: ¥2,291〜
- サイズ
- 21×21×23cm(約)
- 素材
- EVA
- カラー
- ネイビー/ホワイト/レッド
ダイワ「活かし 水汲み バケツ」は、網フタ付きで、フタを締めた状態でビクとして使うこともできる、便利な水汲みバッカンです。水を入れた状態で持っても手が痛くなりにくい成型ハンドル搭載で、釣り場での移動もラクラクできます。
バッカンのサイズ選びはどうすればいいの?
バッカンは「大は小」を兼ねません。サイズが大きすぎると、道具やエサを入れたときに重くなり過ぎて運ぶのが辛くなってしまうことも。
そのため目的に応じてサイズを決めるとよいのですが、おおむねスタンダードバッカンやハードバッカンは40cm前後、水汲み用は20cm前後が一般的となります。
バッカンを選ぶ基準は?
それではバッカンはどんな基準で選べばよいでしょうか? 今回は釣り歴30年を超えるベテランテスター・山口剛氏にご協力いただき、選び方のポイントを基に以下の方法で採点を行いました。
[1:使いやすさ]持ち運びやすさや、取手の握りやすさはどうか?(配点25点)
第一のポイントは使い勝手です。持ち運びはしやすいか。取手は握りやすいか。折りたたみタイプの場合はコンパクトに折りたためるかどうか……など、実際に監修の山口氏に全製品を使ってもらい、使いやすさを検証しました。
[2:作り]防水性能やファスナーの品質はどうか?(配点25点)
素材はしっかりしたものを使っているか。しっかりした防水性能を備えているか。ファスナーは塩がみしにくいか。耐久性はどうか……。また水くみタイプの場合は、ロープの材質など、作り全般をチェックしました。
[3:機能性]便利な機能を備えているか?(配点25点)
バッカンの中にはロッドホルダーやポンプ入れなどが付属しているものがあり、非常に便利です。このポイントでは22点を平均点として、便利な付加機能がある場合に加点を行いました。
[4:コスパ]価格に見合うだけの品質を備えているか?(配点25点)
釣りではさまざまな道具を揃えなければなりません。そのため一つ一つの価格が重要に。バッカンもできるだけ良いものを安く買うのがベストです。このポイントでは、使い勝手や作りを総合し、価格と比較して「お買い得度」をチェックしました。
それではランキングスタートです!
スタンダード/ハードバッカンのおすすめは?
まずはスタンダード/ハードバッカン5製品のランキングです。
プロックス「EVAインジェクションバッカン」
- プロックスEVAインジェクションバッカンロッドホルダー付 40CM
- 検証時価格: ¥6,337〜
- 使いやすさ
- 作り
- 機能性
- コスパ
- サイズ
- 47×29×26cm(ロッドホルダー含)
- 素材
- EVA
機能性に優れていて、玉の柄が入る内径35mmとロッドに丁度良い30mmがそれぞれ2つ付いています。
前面にはメッシュポケットが付いており、小物を収納することができます。
他にも厚みのあるフタ、合体ハンドル、取り外し可能なショルダーベルトなどが付属していて持ち運びに便利。コンパクト性には欠けますが、使い勝手が抜群のバッカンです。
ファスナーもしっかり作られており、荷物を入れるとしたら今回の中でベストなバッカンだと思います。ポケットやロッドホルダーなど付属物も充実しているのもよいですね。最近はロッドホルダーが単体で売っていますので、後から取り付けようと思えばできるのですが、結構割高になりますし、最初からこの値段でさまざまな付属物が付いているのはお得です。
シマノ「フィッシュバッカン EV BK-026Q」
- シマノフィッシュバッカン EV BK-026Q ホワイト 40cm
- 最安価格: ¥6,083〜
- 使いやすさ
- 作り
- 機能性
- コスパ
- サイズ展開
- 40cm/45cm
- 外寸
- 40cm 28×40×28cm /45cm 30×45×32cm
- 素材
- EVA
- 型番
- BK-026Q
フタはスナップボタンで止めることができ、半開きと全開状態で使うことができます。
またサイドにホース穴付きのポケットが付属していてポンプの収納が可能です。ポンプを使用しない時には小物の収納にも便利。
ファスナーは塩ガミしにくい太番手で、さらに引き手の先端にはロープがついており、グローブをしたままで開閉ができます。サイズは他に33、36cmがあります。
エアレーション(空気を注入する)が簡単にできるバッカンで、魚を入れる目的ならこれを選ぶとよいでしょう。取手も持ちやすく、ショルダーベルトも付いていて携帯性に優れています。価格も安いので、初心者にとくにおすすめです。
ダイワ「イソ バッカン」
- ダイワイソ バッカン H36(J) ブラック
- 最安価格: ¥4,927〜
- 使いやすさ
- 作り
- 機能性
- コスパ
- サイズ
- 25×37×26cm(約、外寸)
- 素材
- EVA
- 型番
- 04703056
角を丸く加工して、隅に残ったマキエをすくいやすい作りになっています。
またファスナーを開けたままでも、風でフタがバタついてジャマにならないように、フタ止めベルトとスナップが付属しています。
コマセ以外の目的でも使いやすく、たとえば日光を浴びても熱くなりにくいフタや、収納物が滑りにくい底面の凹凸など、さまざまな工夫が施されています。
なおハンドルは持ちやすい合体ハンドルとなっており、合体してないときは側面にも固定できて便利です。
撒き餌用として工夫されたバッカンですが、作りがしっかりしており、他の目的でも十分に使えます。ただ素材が柔らかいので、若干折りグセがつきやすいのが難点ですね。
4位:アブガルシア「バッカン40」
- アブガルシアバッカン40ハンドル付
- 検証時価格: ¥3,597〜
- 使いやすさ
- 作り
- 機能性
- コスパ
- 幅
- 40cm
- 奥行
- 25cm
- 高さ
- 26cm
- 容量
- 26L
- 重量
- 950g
- 素材
- EVA
「ハンドル付」と「ショルダーベルト付」の2タイプが発売されていますが、今回はハンドル付きをチョイス。それぞれグレー、レッド、ブラックの3色をラインナップとなっています。
フタは開いた状態でもスナップボタンで固定できるようになっています。底面は成形モールド底で滑り止め付き、内側は拭き取りしやすいラウンド形状など使い勝手も問題ありません。
作りは3位商品とさほど変わらない感じです。ただハンドルなど、若干機能性で上位商品より劣るのでこの順位になりました。価格もそれほど高くなく、初心者にもおすすめの商品です。
5位:LemShip「バッカン折りたたみ ふた付き フィッシュグリップセット」
- LemShipバッカン折りたたみ ふた付き 40cm フィッシュグリップセット
- 検証時価格: ¥1,900〜
- 使いやすさ
- 作り
- 機能性
- コスパ
- サイズ
- 25×40×25cm
- 重量
- 900g
- 容量
- 25L(約)
一番の特徴は、蓋の真ん中に取り付けられたメッシュ付きの取り出し口。釣りの最中には魚が取り出しやすいですが、移送の際は注意が必要です。
側面にはサイドポケットが付いておりケースの収納やポンプの取り付けが可能です。
ポンプのホースを通す穴もしっかりと作ってあります。
第2位商品と同じく魚を入れる目的に適したバッカンですね。全体的な作りは2位商品に劣りますが、サイドポケットやホース用の穴など、エアレーションしやすい工夫が施されています。価格が安いので、エアレーションを初めて試す、という人によいかもしれません。
水汲みバッカン(バケツ)のおすすめは?
続いて水汲みバッカン(バケツ)4製品のランキングです。
ダイワ「活かし 水汲み バケツ」
- ダイワ活かし 水汲み バケツ M21CM(H)
- 検証時価格: ¥2,291〜
- 使いやすさ
- 作り
- 機能性
- コスパ
- サイズ
- 21×21×23cm(約)
- 素材
- EVA
- カラー
- ネイビー/ホワイト/レッド
ハンドルがとても握りやすくできています。水を入れた状態でも手が痛くなりにくいのが大きな特徴です。
網フタ付きで、チャックで中央が開閉できる作りになっています。網フタを閉めた状態なら水中に入れておけばビクとしても使用可能で便利です。
カラマンホルダー付きで、8mの長さのロープが付いています。なおフレームはサビに強いステンレスを採用しています。
作りが全体的に良いのですが、とくにボトム(底)がしっかりしているバッカンですね。また網フタも丸めて止められるなど、使いやすいように工夫されていると思います。さまざまな使い方ができて非常に便利だと思いますね。
NedFoss「バッカン」
- NedFossバッカン
- 検証時価格: ¥1,799〜
- 使いやすさ
- 作り
- 機能性
- コスパ
- サイズ
- 22.5x22.5x22.5cm
- 素材
- EVA
- 容量
- 10L
透明バケツなのでいつでもバケツ内の様子を観察することができます。
1位商品と同じく、ファスナー付きのメッシュフタを備えています。魚が取り出しやすくまた魚が逃げるのを防いでくれます。
本体もコンパクトに折りたためます。からまんホルダー付きで、長さは1位商品よりも短い最大6mとなっています。
最近人気の透明な水汲みバケツですね。釣った魚をお子さんと観察するなんていうこともできます。ファスナーなど細部の作りは1位商品に劣りますが、価格も安くコスパに優れた商品だと思います。
シマノ「水汲ミバッカン BK-053」
- シマノ水汲ミバッカン BK-053Q
- 検証時価格: ¥2,530〜
- 使いやすさ
- 作り
- 機能性
- コスパ
- サイズ展開
- 17cm/19cm/21cm
- 外寸
- 17cm 17×19×16/19cm 19×22×18/21cm 21×25×21cm
- 素材
- EVA
- 型番
- BK-053Q
シンカーが付いていて、水面で本体を傾斜させるため、非常に水が汲みやすくなっています。内側は丸くて洗いやすく、後片付けも簡単です。
ロープは8m。本体とハンドルをつなぐ金具(ナス環)が回転式で、巻き取る際にバッカンがねじれても、ロープ自体はねじれにくく、スムーズなバッカンの引き上げが可能です。
ねじれにくい金具や、水くみがしやすいシンカーなど、細かい気配りがなされた商品です。作りもよいのですが、フタなしということで、今回は順位を下げさせて頂きました。
4位:ansoul「バッカン」
- ansoulバッカン
- 検証時価格: ¥2,180〜
- 使いやすさ
- 作り
- 機能性
- コスパ
- サイズ
- 22×22×22cm(約)
- 容量
- 10L(約)
魚の投入がしやすいファスナー付きメッシュフタを備えています。ロープは6mで、フタを閉じたまま水汲みをすれば、水藻などのゴミを排除できます。
全体的に作りがいまひとつでした。ジッパーが他と比べても細く、網目も弱そうなで耐久性に不安があります。とりあえず水汲みバッカンを買ってみようという人ならよいですが、価格が1位商品に近いので、コスパ的にどうかという感じですね。
以上、釣りで便利なバッカンのランキングでした。
バッカンを購入しようと考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
磯や堤防では波をかぶることがあるので、釣り具や仕掛けはしっかりとバッカンに入れておくことをおすすめします。またロッドホルダーが付いているタイプなら、移動もしやすく非常に便利です。