簡単においしい燻製が作れる家庭用燻製器が便利

燻製器は、木材を熱して出てくる煙で食材を燻すことができる調理器具のこと。
キャンプやアウトドアならではの料理が楽しめると人気を集め、燻製器を使った燻製料理の中でも自家製ベーコン作りはYouTubeでも注目されています。
肉や魚はもちろん、ハムやソーセージ、ゆで卵、チーズなど、普段よく食べる食材をスモークするだけで、格段においしくなります。おつまみにもぴったり!

燻製器は煙が出るイメージから屋外向けと思われがちですが、煙が出ず、手軽に使えるコンパクトタイプの燻製器が、アウトドアメーカーから多く登場しています。
そこで今回は、初心者も使いやすい家庭用燻製器を集めて、料理家と一緒に比較しました。アウトドアではもちろん、自宅のキッチンで楽しく燻製づくりを楽しめるものを探しました!
【結論】家庭用燻製器のおすすめはコールマン
雑誌「MONOQLO」が料理研究家と一緒に家庭用燻製器を検証したところ、ベストバイ1位はコールマン「コンパクトスモーカー」でした。
金属製で煙が出るまでが早く、温度も上がりやすいためしっかり燻製できます。キッチンで手軽に使える大きさながら、金網が2段になっているため一度にたくさん燻製できて使いやすさも文句なしです。
短時間で確実に燻せる金属製
- コールマンコンパクトスモーカー
- 最安価格: ¥6,727〜
直火対応の家庭用燻製器を料理家とテスト

今回のテストにあたってご協力いただいのは、科学する料理研究家・さわけん氏。Amazonなどで購入可能な、主に熱燻専用で直火対応の小型燻製器を集め、実際にチーズやゆで卵などの食材をさくらのスモークチップで燻して仕上がりをチェックしました。
検証したのは、「美味しさ」「使いやすさ」「燻製開始の早さ」の3項目です。なお、各燻製器の「美味しさ」は、各製品の説明書通りの火力と時間で調理して検証しました。
家庭用燻製器のおすすめランキング
雑誌「MONOQLO」が料理研究家と家庭用燻製器の比較検証を行ってわかったランキングです。ベストバイ1位はコールマンの「コンパクトスモーカー」でした。
| 商品 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コールマンコンパクトスモーカー
![]() |
|
235mm |
235mm |
200mm |
835g(約) |
ステンレスほか |
||||
サーモス保温燻製器イージースモーカー
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|
285mm |
225mm |
140mm |
2kg(約) |
セラミック |
||||
ソトスモークポット IH
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|
230mm |
190mm |
142mm |
1.4kg |
耐熱陶器(本体)、磁器(フタ)、鉄(金網) |
||||
キャプテンスタッグ大型燻製鍋
![]() |
|
390mm |
310mm |
195mm |
1.6kg(約) |
鉄(本体・ふた)、鉄(網・ハンドル)、天然木(つまみ) |
【1位】コールマン「コンパクトスモーカー」
- コールマンコンパクトスモーカー
- 最安価格: ¥6,727〜
- 美味しさ
- 使いやすさ
- 燻製開始の早さ
- 幅
- 235mm
- 奥行
- 235mm
- 高さ
- 200mm
- 重量
- 835g(約)
- 素材
- ステンレスほか
- 型番
- 2000031269
早く燻せる金属製

強火にかけられるうえ、すぐに熱くなる金属製のため、陶器より短い時間で燻製が完成します。
2段で燻製できる

金網の直径は上段が21cm、下段が8cm。それぞれ高さに余裕があるため厚みのある食材も入ります。

熱の伝わりがよく、短時間で確実に燻せる金属製で、4台の中で一番手軽に作れました。ものの数十秒で煙が発生するため、しっかり目に燻製されてスモーキーな仕上がりに。ベーコン用のブロック肉も余裕で燻製できました。
テスト1:美味しさ

煙が出はじめてから弱火で約7分。フタが密閉されないため放置時間なしでしたが、香りはもっともしっかりついていました。
テスト2:使いやすさ

2段設置可能な金網は直径21cm・8cmと十分なサイズでたくさんの食材を燻製できます。フタの周りに水を入れれば煙漏れも防げます。
テスト3:燻製開始の早さ
約27秒で◎。さくらのウッドチップをひとつかみ入れ、強火にかけると約30秒で煙が出ました。
【2位】サーモス「保温燻製器イージースモーカー」
- サーモス保温燻製器イージースモーカー
- 最安価格: ¥10,980〜
👇11月11日(火) 1時59分まで👇楽天市場で見る¥12,968〜
- 美味しさ
- 使いやすさ
- 燻製開始の早さ
- 幅
- 285mm
- 奥行
- 225mm
- 高さ
- 140mm
- 重量
- 2kg(約)
- 素材
- セラミック
- 型番
- RPD-13 BK
テスト1:美味しさ

煙が出はじめてから約7分間火にかけたあと、保温機で15分燻製。火の使用が短時間にもかかわらずしっかり燻製されていました。
テスト2:使いやすさ

食材を置く網は直径約17cmと、ひとり分には十分なサイズ。保温器は時間はかかりますが、火を使わないため目を離せるのがメリットです。
テスト3:燻製開始の早さ
セラミック素材で厚手な鍋のため、煙が出はじめるまで中火で約1分かかりました。
【2位】SOTO「スモークポット IH」
- ソトスモークポット IH
- 最安価格: ¥11,820〜
- 美味しさ
- 使いやすさ
- 燻製開始の早さ
- 幅
- 230mm
- 奥行
- 190mm
- 高さ
- 142mm
- 重量
- 1.4kg
- 素材
- 耐熱陶器(本体)、磁器(フタ)、鉄(金網)
- 型番
- ST-128BK
テスト1:美味しさ

煙が出てから12分燻製し、10分放置したところ、煙の出が弱く全体に色が薄め。追加で5分燻製すると、ほどよい状態になりました。
テスト2:使いやすさ

直火でもIHでも使えるため、温度や燻製時間の管理が容易になります。金網が直径13cmと小さく、一度に燻製できる量は少なめです。
テスト3:燻製開始の早さ
コンロで検証すると、約1分10秒で◯。本体は陶器のため中火にかけると、1分10秒と煙が出るまでの時間は最長でした。
【2位】キャプテンスタッグ「大型燻製鍋」
- キャプテンスタッグ大型燻製鍋
- 最安価格: ¥3,500〜
- 美味しさ
- 使いやすさ
- 燻製開始の早さ
- 幅
- 390mm
- 奥行
- 310mm
- 高さ
- 195mm
- 重量
- 1.6kg(約)
- 素材
- 鉄(本体・ふた)、鉄(網・ハンドル)、天然木(つまみ)
- 型番
- M-6548
テスト1:美味しさ

煙が出はじめてから弱火で約7分。フタが密閉されないため放置時間なしでしたが、香りはもっともしっかりついていました。
テスト2:使いやすさ

全製品の中でダントツに大型なので、一度にたくさんの食材や、大きな食材を燻製することができます。持ち手が大きいのもいいです。
テスト3:燻製開始の早さ
鍋の中に空気が入るため、強火で煙が出るまでたったの19秒。燃え尽きるのも早かったです。
家庭用燻製器の選び方
選び方1:スモーク方法

スモーク方法は主に3つあります。今回は、温度管理が難しくなく、燻製づくりが初心者の方でもチャレンジしやすい「熱燻」向けの燻製器を選んで比較しました。
熱燻法
熱燻法は80~140度の高温で燻煙をかけるスモーク方法。コンパクトサイズの燻製器、短い調理時間でも燻製づくりが楽しめます。長期保存には向いていません。燻煙用の木材の破片であるスモークチップを使うことが多いです。
温燻法
温燻法は30~80度ほどの温度で燻煙をかけるスモーク方法。煙が循環するタイプの燻製器が必要。数時間から一日かけて燻煙し、一般的な「燻製」を指します。燻煙用の木材の固まりであるスモークウッドを使うことが多いです。
冷燻法
冷燻法は15~30度ほどの低温で長時間燻煙をかけるスモーク方法。長期保存が可能です。
選び方2:材質

燻製器には陶器製のものや金属製のものがあり、陶器より金属製の方が熱が入りやすいという特徴があります。
陶器製などの燻製器の場合は弱~中火で使うためゆっくり煙が発生し、指定時間では仕上がりが物足りない場合も。
対して、コールマン(ステンレス製)やキャプテンスタッグ(鉄製)に代表される金属製の燻製器は強火にかけられるため、熱が伝わりやすく、すぐに煙が発生して短時間でしっかり燻製ができます。
選び方3:熱源

燻製器には直火対応のものやIH対応のものがあり、製品によって対応する熱源が異なります。
直火対応ではガスコンロのみのタイプやIHやハロゲンヒーターが使えるタイプがあり、そのほか固形燃料が使用できるタイプもあります。室内で使う際は、キッチンの熱源にあったものを選ぶようにしましょう。
ちなみに今回は、カセットコンロでも調理できる直火対応のものを比較しました。
選び方4:サイズ

燻製器には鍋型で丸いものや四角いものがあり、サイズも形状も以下のようにさまざまです。用途や目的に応じたものを選びましょう。
大型タイプ
大型タイプは肉の塊や丸々魚一匹など、大きな食材を入れることができるため、一度でたくさん作りたい時や大人数でキャンプやBBQなどをする際に最適。ただし、持ち運びしにくいです。
小型タイプ
小型タイプは、持ち運びしやすく自宅のキッチンで使うのに向いています。大型に比べると、煙の量が少なく燻す時間も短いです。
深型タイプ
深型タイプは、ずん胴のように縦長で一般的に大型タイプが多いです。小型でも深さがあれば一度にたくさん燻製できるので、使いやすいです。
浅型タイプ
浅型タイプは、コンパクトな横長で一般的に小型のタイプが多いです。構造はシンプルです。
自宅のキッチンで使う際は、浅型でコンパクトなものを選ぶといいでしょう。
家庭用燻製器を使った自家製ベーコンの作り方
YouTube界隈などでも人気コンテンツの自家製ベーコン作り。コンロで燻せる燻製器があれば、自宅で簡単に作れちゃいます。
作り方は簡単ですが、下味に時間がかかるので出来上がったときの達成感はひとしお! しかも間違いなく絶品です。
初日~6日

水洗い後に水分を拭きとったら下味をつけます。塩を振る、もしくはソミュール液に漬けてじっくり寝かせます。
7日目

下味がついたら表面を洗い流して、肉から塩をしっかり抜きます。さらに湯煎をしてしっかりと加熱します。
7日目

燻製器にスモークチップを入れ、20分ほど火にかけます。火を止めて10分ほど置いたら完成です。

意外と難しい調理はないものの、下味をつける1週間という期間が、完成時に達成感を味わせてくれます。また、売っているベーコンでは味わえないようなスモーキーさとジューシーさは魅力的です。
家庭用燻製器のおすすめ まとめ

以上、家庭用燻製器のおすすめランキングでした。
今回テストした製品はどれも燻製の仕上がりはバッチリ。その一方で、燻製開始の早さと使いやすさには違いがあり、ベストとなったのはコールマン「コンパクトスモーカー」でした。
ポイントは、熱の伝わりがよく、短時間で確実に燻せる金属製というところ。また、キッチンで手軽に使える大きさながら、2段になっているため一度にたくさん燻製できて使いやすいです。
ご家庭での燻製料理づくりに興味があるなら、ぜひ本ランキングを製品選びの参考にしてみてくださいね。
燻製器の売れ筋ランキングもチェック!
アウトドア用スモーカー、燻製器のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。


![MONOQLO: ベストバイ[リボンなし]](https://360life.ismcdn.jp/mwimgs/4/3/100wm/img_4338bbd94636913e97f68a6754792b3e23204.png)




