キッチン簡単においしい燻製ができる家庭用燻製器とは?

アウトドアでの燻製づくりのイメージ

木材を熱して出てくる煙で食材を燻すことができる燻製器は、キャンプやアウトドアならではの料理が楽しめると人気になっています。

燻製器を使った燻製料理の中でも自家製ベーコン作りはYouTubeでも注目されています。肉や魚はもちろん、ハムやソーセージ、ゆで卵、チーズなど、普段よく食べる食材をスモークするだけで、格段においしくなります。おつまみにもぴったり!

アウトドアでの本格的な燻製づくりのイメージ

燻製器は煙が出るイメージから屋外向けと思われがちですが、煙が出ず、手軽に使えるコンパクトタイプの燻製器が、アウトドアメーカーから多く登場しています。

そこで今回は、初心者も使いやすい家庭用燻製器を集めて、料理家と一緒に比較しました。アウトドアではもちろん、自宅のキッチンで楽しく燻製づくりを楽しめるものを探しました!

キッチン初心者向けの家庭用燻製器の選び方

ひと口に燻製器と言っても、実にさまざまなタイプの製品があります。ここでは、手軽に使える家庭用燻製器を選ぶ際の注目ポイントをご紹介します。

スモーク方法:家庭用で作りやすいのは熱燻(ねつくん)

燻製のスモーク方法の種類

スモーク方法は主に3つあります。今回は、温度管理が難しくなく、燻製づくりが初心者の方でもチャレンジしやすい「熱燻」向けの燻製器を選んで比較しました。

熱燻法・・・80~140度の高温で燻煙をかけるスモーク方法。コンパクトサイズの燻製器、短い調理時間でも燻製づくりが楽しめる。長期保存には向いていない。燻煙用の木材の破片であるスモークチップを使うことが多い。

温燻法・・・30~80度ほどの温度で燻煙をかけるスモーク方法。煙が循環するタイプの燻製器が必要。数時間から一日かけて燻煙。一般的な「燻製」を指す。燻煙用の木材の固まりであるスモークウッドを使うことが多い。

冷燻法・・・15~30度ほどの低温で長時間燻煙をかけるスモーク方法。長期保存が可能。

材質:陶器より金属製の方が熱が入りやすい

アウトドアでの燻製づくりのイメージ

燻製器には陶器製のものや金属製のものがあります。陶器製などの燻製器の場合は弱~中火で使うためゆっくり煙が発生し、指定時間では仕上がりが物足りない場合も。

対して、コールマン(ステンレス製)やキャプテンスタッグ(鉄製)に代表される金属製の燻製器は強火にかけられるため、熱が伝わりやすく、すぐに煙が発生して短時間でしっかり燻製ができます。

さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

金属製なら短時間でしっかり燻製できます。

熱源:直火やIH対応など対応を確認する

自宅キッチンでの燻製づくりのイメージ

燻製器には直火対応のものやIH対応のものがあり、製品によって対応する熱源が異なります。

直火対応ではガスコンロのみのタイプやIHやハロゲンヒーターが使えるタイプがあり、そのほか固形燃料が使用できるタイプもあります。

室内で使う際は、キッチンの熱源にあったものを選ぶようにしましょう。ちなみに今回は、カセットコンロでも調理できる直火対応のものを比較しました。

サイズ:自宅キッチンなら小型が使いやすい

IHキッチンでの燻製づくりのイメージ

燻製器には鍋型で丸いものや四角いものがあり、サイズも形状も以下のようにさまざまです。

大型タイプ:肉の塊や丸々魚一匹など、大きな食材を入れることができるため、一度でたくさん作りたい時や大人数でキャンプやBBQなどをする際に最適。ただし、持ち運びしにくいです。

小型タイプ持ち運びしやすく、自宅のキッチンで使うのに向いています。大型に比べると、煙の量が少なく燻す時間も短いです。

深型タイプずん胴のように縦長で、一般的に大型タイプが多いです。小型でも深さがあれば一度にたくさん燻製できるので、使いやすいです。

浅型タイプコンパクトな横長で、一般的に小型のタイプが多いです。構造はシンプルです。

自宅のキッチンで使う際は、一般的に浅型でコンパクトなものを選ぶといいでしょう。

燻製器を選ぶ際は、用途や目的に応じた製品を選ぶことが大切だとわかったところで、本題の家庭用小型燻製器のテスト内容について解説します。

キッチン直火対応の家庭用燻製器4製品をテスト

初心者向けの家庭用燻製器を料理家が比較

今回のテストにあたってご協力いただいのは、科学する料理研究家・さわけん氏。Amazonなどで購入可能な、主に熱燻専用で直火対応の小型燻製器を4台集め、実際にチーズやゆで卵などの食材をさくらのスモークチップで燻して仕上がりをチェックしました。

検証したのは、「美味しさ」「使いやすさ」「燻製開始の早さ」の3項目です。なお、各燻製器の「美味しさ」は、各製品の説明書通りの火力と時間で調理して検証しました。

それでは、家庭用燻製器4台を比較した結果をおすすめ順に発表します。

S評価【S評価】コールマン「コンパクトスモーカー」

コールマン
コンパクトスモーカー
実勢価格:4800円

サイズ:約φ235×H200mm
重量:約835g
材質:ステンレスほか

▼テスト結果

  • 美味しさ: ◎
  • 使いやすさ: ◎
  • 燻製開始の早さ: ◎

S評価でベストバイに輝いたのは、コールマン「コンパクトスモーカー」。金属製で煙が出るまでが早く、温度も上がりやすいためしっかり燻製しやすい製品。金網が2段置けるため見た目以上にたくさん燻製できます。

おすすめポイント1:早く燻せる金属製

コールマンコンパクトスモーカーの調理の様子

強火にかけられるうえ、すぐに熱くなる金属製のため、陶器より短い時間で燻製が完成します。

おすすめポイント2:2段で燻製できる

コールマンコンパクトスモーカーでの燻製づくり

金網の直径は上段が21cm、下段が8cm。それぞれ高さに余裕があるため厚みのある食材も入ります。

コールマンコンパクトスモーカーのコンロ調理の様子

熱の伝わりがよく、短時間で確実に燻せる金属製で、4台の中で一番手軽に作れました。ものの数十秒で煙が発生するため、しっかり目に燻製されてスモーキーな仕上がりに。ベーコン用のブロック肉も余裕で燻製できました。

テスト1:美味しさ

コールマンコンパクトスモーカーで作った燻製

煙が出はじめてから弱火で約7分。フタが密閉されないため放置時間なしでしたが、香りはもっともしっかりついていました。

テスト2:使いやすさ

2段設置可能な金網は直径21cm・8cmと十分なサイズでたくさんの食材を燻製できます。フタの周りに水を入れれば煙漏れも防げます。

テスト3:燻製開始の早さ

約27秒で◎。さくらのウッドチップをひとつかみ入れ、強火にかけると約30秒で煙が出ました。

コールマン「コンパクトスモーカー」は、キッチンで手軽に使える大きさながら、2段になっているため一度にたくさん燻製できて使いやすさも文句なしです。

A評価【A評価】サーモス「保温燻製器イージースモーカー」

サーモス「保温燻製器イージースモーカー」の製品画像

サーモス
保温燻製器イージースモーカー
実勢価格:9181円

▼テスト結果

  • 美味しさ: ◎
  • 使いやすさ: ◎
  • 燻製開始の早さ: ◯

続くA評価はサーモス「保温燻製器イージースモーカー」。煙が出るまでに時間は要しますが、保温器のおかげで火を使う時間が短くて済むのは他製品にないメリットです。

テスト1:美味しさ

サーモス保温燻製器イージースモーカーで作った燻製

煙が出はじめてから約7分間火にかけたあと、保温機で15分燻製。火の使用が短時間にもかかわらずしっかり燻製されていました。

テスト2:使いやすさ

サーモス保温燻製器イージースモーカーの仕様

食材を置く網は直径約17cmと、ひとり分には十分なサイズ。保温器は時間はかかりますが、火を使わないため目を離せるのが◎。

テスト3:燻製開始の早さ

約1分2秒で◯。セラミック素材で厚手な鍋のため、煙が出はじめるまで中火で約1分かかりました。

A評価【A評価】SOTO「スモークポット IH」

SOTO「スモークポット IH」の製品画像

SOTO
スモークポット IH
実勢価格:7120円

▼テスト結果

  • 美味しさ: ◎
  • 使いやすさ: ◎
  • 燻製開始の早さ: ◯

同じくA評価だったのは、SOTO「スモークポット IH」。タイマーが使えるIHキッチンなら、燻しはじめてからはノータッチで燻製が完了します。サイズが小さいので大物の燻製には向きません。

テスト1:美味しさ

SOTOスモークポット IHで作った燻製

煙が出てから12分燻製し、10分放置したところ、煙の出が弱く全体に色が薄め。追加で5分燻製すると、ほどよい状態になりました。

テスト2:使いやすさ

SOTOスモークポット IHの調理の様子

直火でもIHでも使えるため、温度や燻製時間の管理が容易になります。金網が直径13cmと小さく、一度に燻製できる量は少なめです。

テスト3:燻製開始の早さ

コンロで検証すると、約1分10秒で◯。本体は陶器のため中火にかけると、1分10秒と煙が出るまでの時間は最長でした。

A評価【A評価】キャプテンスタッグ「大型燻製鍋」

キャプテンスタッグ「大型燻製鍋」の製品画像

キャプテンスタッグ
大型燻製鍋
実勢価格:2959円

▼テスト結果

  • 美味しさ: ◎
  • 使いやすさ: ◯
  • 燻製開始の早さ: ◎

こちらも同じくA評価だったキャプテンスタッグ「大型燻製鍋」。燻製できる食材の量が多く、短時間で完成するところが特徴。すき間から煙が発生する屋外用の燻製器です。

テスト1:美味しさ

キャプテンスタッグ大型燻製鍋で作った燻製

煙が出はじめてから弱火で約7分。フタが密閉されないため放置時間なしでしたが、香りはもっともしっかりついていました。

テスト2:使いやすさ

キャプテンスタッグ大型燻製鍋の調理の様子

4製品中でダントツに大型なので、一度にたくさんの食材や、大きな食材を燻製することができます。持ち手が大きいのも◯。

テスト3:燻製開始の早さ

鍋の中に空気が入るため、強火で煙が出るまでたったの19秒。燃え尽きるのも早かったです。

テストの結果、コンロで使える燻製器4製品の違いは燻製開始の早さにあり! 自宅で手軽に燻製を実現できたのは、コールマンでした。

キッチン一度は作ってみたい自家製ベーコン

YouTube界隈などでも人気コンテンツの自家製ベーコン作り。コンロで燻せる燻製器があれば、自宅で簡単に作れちゃいます。

作り方は簡単ですが、下味に時間がかかるので出来上がったときの達成感はひとしお! しかも間違いなく絶品です。

初日~6日

水洗い後に水分を拭きとったら下味をつけます。塩を振る、もしくはソミュール液に漬けてじっくり寝かせます。

7日目

下味がついたら表面を洗い流して、肉から塩をしっかり抜きます。さらに湯煎をしてしっかりと加熱します。

7日目

燻製器にスモークチップを入れ、20分ほど火にかけます。火を止めて10分ほど置いたら完成です。

自家製ベーコンづくり

意外と難しい調理はないものの、下味をつける1週間という期間が、完成時に達成感を味わせてくれます。また、売っているベーコンでは味わえないようなスモーキーさとジューシーさは魅力的です。

キッチンおわりに

以上、燻製器のおすすめ4選でした。

今回テストした4製品とも燻製の仕上がりはバッチリ。その一方で、燻製開始の早さと使いやすさには違いがあり、ベストとなったのはコールマンでした。

ポイントは、熱の伝わりがよく、短時間で確実に燻せる金属製というところ。また、キッチンで手軽に使える大きさながら、2段になっているため一度にたくさん燻製できて使いやすいです。

ご家庭での燻製料理づくりに興味があるなら、ぜひ一度挑戦してみてくださいね。

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