釣果を上げるならエギング専用ロッドを選ぼう

釣果を上げるならエギング専用ロッドを選ぼう エギングロッドおすすめ イメージ

「エギ(疑似餌)」と呼ばれるイカ専用のルアーを使ってイカを狙う釣法であるエギング。堤防から手軽に釣りができて、しかも食べて超美味しい!と大人気です。

エギングのタックル選びでとくに重視したいのが、ロッドです。

初心者こそ専用ロッドがおすすめの理由

「エギングもルアー釣りの一種だから、他のルアー竿で代用できないの?」と思う人もいるでしょうが、釣果を上げたいなら専用竿を購入することをおすすめします。

その理由が、エギングでは「しゃくり」という独特の竿の動かし方をすることにあります。

エギは基本的には「ラインのたるみを弾いて動かす」というイメージで、それをやりやすいのがエギング専用ロッドなんです。

エギングで重要な「しゃくり」とは?

エギングで重要な「しゃくり」とは? エギングロッドおすすめ イメージ

しゃくりとはロッドを次の写真1~3のように竿先を跳ね上げる動きです。跳ね上げた後はリールを半周巻きながら、ロッドを元の位置に戻します。

1:エギが底近くにある状態で、竿先を下に向ける

1:エギが底近くにある状態で、竿先を下に向ける エギングロッドおすすめ イメージ

2:ビュン、という感じで竿先を時計の2時の位置まで跳ね上げる

2:ビュン、という感じで竿先を時計の2時の位置まで跳ね上げる エギングロッドおすすめ イメージ

3:リールを巻きながら竿先を元の位置に戻し、1~3の動作を繰り返す

3:リールを巻きながら竿先を元の位置に戻し、1~3の動作を繰り返す エギングロッドおすすめ イメージ

これを水中で見てみると下のようにエギが動いています。

3:リールを巻きながら竿先を元の位置に戻し、1~3の動作を繰り返す エギングロッドおすすめ イメージ2

簡単な説明ですがイメージが掴めたでしょうか? このような動かし方によってあたかもエギが生きているかのように見せるわけですが、エギングロッドはこの「しゃくり」がやりやすいように作られているわけです。

3:リールを巻きながら竿先を元の位置に戻し、1~3の動作を繰り返す エギングロッドおすすめ イメージ3

またエギングは1日に何度もシャクリの動作を行うので、扱いやすいよう、軽量にできています。

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

シーバスロッドなどで代用はできなくはないですが、やりやすいか、やりにくいかで言えば、やりにくいということになります。じつは初心者ほど専用ロッドを使うべきで、その方がシャクリをマスターしやすいと思います。

初心者向けエギングロッドをプロとテスト

今回は、おおむね2万円以下で購入できるエギングロッドを集めて比較。釣り歴30年のテスター山口氏に以下の3項目をチェックしてもらいました。

項目1:扱いやすさ(配点40点)

項目1:扱いやすさ(配点40点) エギングロッドおすすめ イメージ

シャクリをしやすい長さや硬さ、そして重さかどうか。初心者でも扱いやすいかどうか。山口氏に実際にエギをキャストしてもらい採点しました。さらに長さのバリエーションが豊富で、自分に合ったサイズを選びやすいかどうかも採点に加えました。

項目2:作り(配点35点)

項目2:作り(配点35点) エギングロッドおすすめ イメージ

ガイド(糸を通す部分)やリールシート(リールを取り付ける部分)など各パーツや細部はしっかりと作られているかどうか。山口氏に実際に触れてもらい、採点を行いました。

項目3:コスパ(配点25点)

項目3:コスパ(配点25点) エギングロッドおすすめ イメージ

値段に合った製品になっているかを山口氏とスタッフで話し合い、採点を行いました。

※リンクは後継モデルのページが含まれています。

エギングロッドのおすすめランキング

雑誌「MONOQLO」が釣りのプロとエギングロッドの検証を行ったところ、1位はシマノの「エギングロッド 18 セフィア BB S86ML」でした。2位はダイワの「エギングロッド エメラルダス X 86M 2019」でした。

ランキングは項目名で並び替えられます
商品
第1位
シマノエギングロッド 18 セフィア BB S86ML
エギングロッドおすすめ シマノ エギングロッド 18 セフィア BB S86ML イメージ
4.75
4.75 4.71 4.80
259cm
2
第2位
ダイワエギングロッド エメラルダス X 86M 2019
エギングロッドおすすめ ダイワ エギングロッド エメラルダス X 86M 2019 イメージ
4.70
4.63 4.57 5.00
259cm
2
第3位
メジャークラフト2代目ソルパラ X エギング SPX 862E
エギングロッドおすすめ メジャークラフト 2代目ソルパラ X エギング SPX 862E イメージ
4.60
4.50 4.43 5.00
262cm
2
アブガルシアエギングロッド ソルティーステージ KR-X エギシス モバイル3
エギングロッドおすすめ アブガルシア エギングロッド ソルティーステージ KR-X エギシス モバイル3 イメージ
4.55
4.38 4.71 4.60
264.2cm
3
メジャークラフトスピニングロッド 3代目 クロステージ エギング CRX-S862E
エギングロッドおすすめ メジャークラフト スピニングロッド 3代目 クロステージ エギング CRX-S862E イメージ
4.55
4.50 4.57 4.60
262cm
2
ダイワエギングロッド リバティークラブエギング 832ML 釣り竿
エギングロッドおすすめ ダイワ エギングロッド リバティークラブエギング 832ML 釣り竿 イメージ
4.45
4.13 4.57 4.80
252cm
2

第1位【1位】シマノ「エギングロッド 18 セフィア BB S86ML」

エギングロッドおすすめ シマノ エギングロッド 18 セフィア BB S86ML イメージ1
  • シマノエギングロッド 18 セフィア BB S86ML
  • 検証時価格: ¥13,041

総合評価: 4.75

 
扱いやすさ
 4.75
作り
 4.71
コスパ
 4.80

エギングロッドのおすすめランキング第1位は、シマノ「エギングロッド 18 セフィア BB S86ML」

操作性に優れたエントリーモデルです。

長さ
259cm
継数
2
仕舞
133.2cm
重量
104g
適合エギサイズ
1.8~3.8
適合ライン PE
0.4~1号

軽量で超扱いやすい

軽量で超扱いやすい エギングロッドおすすめ イメージ

軽量・高感度のチューブラー穂先(先端部が中空構造)にソリッド並みのしなやかさをプラスしたソフチューブトップや、シャクリ操作による手の痛みと疲労を減らしエギの操作性を高めたグリップ部など、初心者には十分過ぎるほどの作り。

軽量で超扱いやすい エギングロッドおすすめ イメージ2

きれいなしなり方をするロッドです。レビューでは「キロクラスがきても身切れしない」「とても振りやすい」など、高評価が多く見られました。

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

軽くて使い勝手が良いロッドです。一番標準的なロッドで値段もそれほど高くありません。予算があれば、より軽かったり、ガイドが高品質だったりする上位モデルを買っても良いですが、エギングの第1歩としては十分な性能で、超おすすめです。

第2位【2位】ダイワ「エギングロッド エメラルダス X 86M 2019」

  • ダイワエギングロッド エメラルダス X 86M 2019
  • 最安価格: ¥18,557

総合評価: 4.70

 
扱いやすさ
 4.63
作り
 4.57
コスパ
 5.00

エギングロッドのおすすめランキング第2位は、ダイワ「エギングロッド エメラルダス X 86M 2019」

こちらも1位商品と同じくエントリーモデルとして大人気のロッドです。価格は1万円ちょっととコスパも抜群。1位商品と長さは同じですが、重さが若干重くなります。

エスメラルダスXにはさまざまな種類がありますが、2.59mの長さは86M、86ML、86MHの3種類。通販サイトではただ「エスメラルダスX」としか表示してない場合があるので注意が必要です。

また商品名にILとついたものは同じエスメラルダスでも下記のようなインターラインとなりますので間違えないようにしてください。

長さ
259cm
継数
2
仕舞
134cm
重量
104g
適合エギサイズ
2.5-4.0
適合ライン PE
0.5-1.2

種類も豊富で自分に合ったロッドが選べる

種類も豊富で自分に合ったロッドが選べる エギングロッドおすすめ イメージ

なおどのタイプかは商品名の他、「エギサイズ」と「適合ライン」で見分けられますので、ダイワの公式サイトで必ず確認してから購入してください。

ダイワ公式サイト
https://www.daiwa.com/jp/fishing/item/rod/egi_rd/emeraldas_x/index.html

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

こちらもエントリーモデルとしておすすめのロッドです。価格は安いのですが、1位商品よりも若干重めなので2位となりました。今回編集部にはインターラインのほうも届いたので試してみましたが、こちらも軽くて扱いやすいと思いました。インターラインは強風でも穂先に糸が絡みにくいというメリットがありますが、反面、何度か使ったらメンテナンスに出さなければいけないという手間が生じるのが難点ですね。

第3位【3位】メジャークラフト「2代目ソルパラ X エギング SPX 862E」

  • メジャークラフト2代目ソルパラ X エギング SPX 862E
  • 検証時価格: ¥8,703

総合評価: 4.60

 
扱いやすさ
 4.50
作り
 4.43
コスパ
 5.00

エギングロッドのおすすめランキング第3位は、メジャークラフト「2代目ソルパラ X エギング SPX 862E」

いくつかのタイプがありますが、今回検証したのは862Eです。

長さ
262cm
継数
2
推奨ルアー重量
2.5-3.5g
適合ライン PE
0.4-1.2
型番
SPX-862E

1万円以下とコスパ抜群

1万円以下とコスパ抜群 エギングロッドおすすめ イメージ

対応エギは2.5~3.5号で、オールシーズン使える汎用性の高いロッドとなっています。またロングキャストでデカイカを狙うことも可能です。

1万円以下とコスパ抜群 エギングロッドおすすめ イメージ2

1万円以下という低価格ながら、上位機種にも採用されているリールシートを採用するなど、コスパに優れた商品となっています。重量は編集部の実測では約122gで、1、2位商品よりも若干重くなっています。

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

専用竿としては一番安いので、試しにエギングをやってみたいという人にはおすすめです。ただ1位、2位商品と比べると、作りが値段なりといった感じで、その分順位を落としました。

【4位】アブガルシア「エギングロッド ソルティーステージ KR-X エギシス モバイル3」

エギングロッドおすすめ アブガルシア エギングロッド ソルティーステージ KR-X エギシス モバイル3 イメージ1
  • アブガルシアエギングロッド ソルティーステージ KR-X エギシス モバイル3
  • 検証時価格: ¥20,416

総合評価: 4.55

 
扱いやすさ
 4.38
作り
 4.71
コスパ
 4.60

エギングロッドのおすすめランキング第4位は、アブガルシア「エギングロッド ソルティーステージ KR-X エギシス モバイル3」

3ピースでコンパクトに持ち歩けるので、バイクや自転車、電車などで移動するアングラーにおすすめです。

全体的に初心者でもキャストしやすいロッドになっています。エギ号数は3か3.5号が扱いやすく、ワンピース感覚で使うことができます。

同シリーズには他に全長251.5cmの「833ML-KR」がありますが、若干値段が高くなります。

長さ
264.2cm
重量
126g
継数
3
仕舞
91.5cm
適合エギサイズ
2.5-3.5号
型番
1521821
山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

作りも良く、扱いやすいロッドだと思います。3ピースは仕舞寸法が短くなるので携行性が抜群です。

【4位】メジャークラフト「スピニングロッド 3代目 クロステージ エギング CRX-S862E」

エギングロッドおすすめ メジャークラフト スピニングロッド 3代目 クロステージ エギング CRX-S862E イメージ1
  • メジャークラフトスピニングロッド 3代目 クロステージ エギング CRX-S862E
  • 検証時価格: ¥8,982

総合評価: 4.55

 
扱いやすさ
 4.50
作り
 4.57
コスパ
 4.60

エギングロッドのおすすめランキング同点4位は、メジャークラフト「スピニングロッド 3代目 クロステージ エギング CRX-S862E」

3位製品と同じメーカーのエギングロッド。繊細なソリッドティップを備え、小さなアタリでも感じ取りやすい作りになっています。

ラインナップは他に全長約252cmのCRX-832ELなどがあります。

長さ
262cm
継数
2
適合エギサイズ
2.5-3.5号
適合ライン PE
0.4-1.2号
型番
CRX-S862E
山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

3位商品、メジャークラフト「2代目ソルパラ X エギング SPX 862E」のワンランク上のロッドです。全体的な作りがソルパラより良く、予算があるならこちらを買うのもありだと思います。ただ今回は初心者向けということで、こちらの方が若干価格が高いのでランキングを落としました。

【6位】ダイワ「エギングロッド リバティークラブエギング 832ML 釣り竿」

エギングロッドおすすめ ダイワ エギングロッド リバティークラブエギング 832ML 釣り竿 イメージ1
  • ダイワエギングロッド リバティークラブエギング 832ML 釣り竿
  • 検証時価格: ¥7,527

総合評価: 4.45

 
扱いやすさ
 4.13
作り
 4.57
コスパ
 4.80

エギングロッドのおすすめランキング第6位は、ダイワ「エギングロッド リバティークラブエギング 832ML 釣り竿」

専用ロッドながら、1万円以下で手に入ります。とりあえずエギングを試してみたい、という人におすすめのロッドです。

性能は飛距離、パワーともに合格点。重量が若干重いですが、比較的扱いやすいロッドです。

長さ
252cm
重量
130g
継数
2
適合エギサイズ
2~3号
適合ライン PE
0.6~1.2号
型番
796620
山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

対応エギの表記が3号までなので順位を下げました。3.5号は問題なく投げられるでしょうが、エギに機敏な動きはつけにくいと思います。やはりロッドは適応号数の範囲内のエギを使うのが基本です。

そもそもエギングとは?

エギングとは、次の写真のような「エギ」と呼ばれるルアー(疑似餌)を使いイカを釣るフィッシングスタイルのこと。

そもそもエギングとは? エギングロッドおすすめ イメージ

元々エギは「餌木」という呼び名で、漁師が使う漁具のことを指していました。エギはこれをルアーフィッシング用に改良したものとなります。

そもそもエギングとは? エギングロッドおすすめ イメージ2

エギングのメインターゲットはアオリイカです。タイやオーストラリアなど世界各地に生息していますが、日本では北は北海道南部、南は沖縄地方の沿岸まで広く分布しています。

他には時期によってスルメイカ、ヤリイカ、ケンサキイカ、コウイカなどを釣ることもできます。

そんなエギングが人気の理由には、次のようなことが挙げられます。

エギングの魅力1:1年を通して楽しめる

エギングの魅力1:1年を通して楽しめる エギングロッドおすすめ イメージ

エギングのメインシーズンは春と秋で、春は1~1.5kgの大型のアオリイカが狙え、秋は700~800gと小型ながら数釣りができます。またメインシーズンでない夏と冬もポイントを選べば、十分釣果が見込めるのです。

エギングの魅力2:手軽に堤防や磯場などから釣ることができる

エギングの魅力2:手軽に堤防や磯場などから釣ることができる エギングロッドおすすめ イメージ

エギングは初心者でも比較的安全な堤防から簡単に狙うことができます。またタックル(道具)はロッド(サオ)、リール、ライン、エギがあればOK、と非常にシンプルで、携帯性にも優れています。

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

アオリイカは地磯(地つながりの磯場)からでも釣れますが、今回は初心者想定で堤防からの釣りに適したロッドをピックアップしています。なお装備としてはライフジャケット、タモ網、もしくはギャフ、地磯の場合はスパイクブーツなどが必要になります。

エギングの魅力3:希少なアオリイカを味わうことができる

エギングの魅力3:希少なアオリイカを味わうことができる エギングロッドおすすめ イメージ

さらに釣り物としては、スーパーや鮮魚店に並ぶことが少ない「超美味」で「希少」なアオリイカが釣れるということで、食通にも人気があるのです。

エギングロッドの選び方は?

選び方1:硬さ

選び方1:硬さ エギングロッドおすすめ イメージ

ロッドの硬さは以下のようにアルファベットで表され、順に硬くなっていきます。

ロッドの硬さ

SUL(スーパーウルトラライト)
    ↓
UL(ウルトラライト)
    ↓
L(ライト)
    ↓
ML(ミディアムライト)
    ↓
M(ミディアム)
    ↓
MH(ミディアムヘビー)

エギングの場合はMLなど若干柔らかめのほうがおすすめです。

選び方2:長さ

選び方2:長さ エギングロッドおすすめ イメージ

基準は8フィート6インチ前後(約262cm/1フィート=30.48cm)。あまり長いものは扱い辛いので初心者におすすめしません。反対に短くても8フィートぐらいまでが扱いやすいと言えます。

選び方3:重さ

選び方3:重さ エギングロッドおすすめ イメージ

釣りをしている間、しゃくり続ける必要があるエギング。ロッドの自重はなるべく軽いほうが疲れにくく、操作もしやすいです。

エキスパートモデルだと、質の良いカーボン素材やパーツが使われているものが多いため、価格は少し高めですが軽量なのがメリットです。

選び方4:対応エギサイズ

選び方4:対応エギサイズ エギングロッドおすすめ イメージ

エギの大きさは号数で表します。数字が大きくなるほど重くなるわけですが、エギングではもっとも汎用性が高く、基準となるのが「3.5号」なので、それに対応したロッドを選びましょう。

選び方4:対応エギサイズ エギングロッドおすすめ イメージ2

対応できるエギの号数は、商品情報やロッドに記載されていて、上の写真のロッドの場合は、1.8から3.8号まで扱えるということになります。

エギングロッドの売れ筋ランキングもチェック!

以上、エギングロッドのおすすめランキングでした。ぜひ、自分に合った1本を見つけてみてくださいね。

エギングロッドのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。