釣りの初心者に人気のエリアトラウトとは?
人工的に作った川や池、自然の川を仕切って作った場所に定期的に魚が放流されている管理釣り場。
管理釣り場のような施設(エリア)で鱒類(トラウト)を釣るのが「エリアトラウト」です。
エリアトラウトでは、トラウトやイワナ、アマゴなどさまざまな魚が狙えるのが魅力です。ただしエリアトラウトでは専用のロッドを使わないと、思うように釣果が伸びません。
エリアトラウトが人気の理由は?
エリアトラウトなら、ロッドやリールのレンタルができるので、道具を持っていない人でも手ぶらで行けます。また、休憩所やトイレなどが完備されているので、快適な環境で釣りが楽しめるのが魅力です。
釣り方はルアー釣りが人気ですが、フライフィッシングやテンカラ、エサ釣りなども行うことができます。
エリアトラウトに適したロッドはどんなもの?
エリアトラウトで快適に釣りを楽しむなら、専用ロッドを使いましょう。エリアトラウト向けのロッド(釣竿)の特徴は、渓流向けトラウトロッドに比べて長いのが特徴です。また、軽量なルアーを投げやすいよう、柔らかく作られています。
エリアトラウトロッドの選び方は?
エリアトラウトでは具体的にどんなロッドを選べばいいのでしょうか。釣りのベテライン・山口さんに基礎的な選び方ポイントを解説してもらいました。
選び方のポイント1:長さ
6フィート前後の長さがおすすめです。1フィートは30.48㎝なので、約182㎝になります。この長さなら扱いやすく軽いルアーを遠投することもできます。
選び方のポイント2:硬さ
軽いルアーを扱うため、柔らかいロッドがおすすめです。
商品名の後に「UL(ウルトラライト)」「SUL(スーパーウルトラライト)」「XUL(エクストラウルトラライト)」と付いているロッドを選ぶとよいでしょう。これらはすべてロッドの柔らかさを示しています。
選び方のポイント3:継数(つぎすう)
エリアトラウトロッドは2本継ぎのものがおすすめです。ただし、コンパクトに持ち歩きたい場合は継数が多いものや、下記の製品のような「振り出し式」を選ぶとよいでしょう。
グローブライド
ダイワ(Daiwa)
ワイズストリーム 56TL
継数が多いとコンパクトに持ち歩けますが、逆にセッティングが面倒だというデメリットがあります。その点も考慮してロッドを選びましょう。
選び方のポイント4:素材
釣り竿に使用されている素材は、カーボンをはじめ、バンブー素材、グラス素材、ボロン素材などの種類があります。現在主流となっているのはカーボン素材を使用した竿。軽くて感度に優れているのが特徴です。
感度や重さ、価格が大きく変わってくるので、素材にも注目して選びましょう。
エリアトラウトロッドのおすすめランキング
「360LiFE」がエリアトラウトロッドの検証を行ったところ、1位はダイワの「トラウトX 60UL」でした。2位はシマノの「19 トラウトライズ S60SUL」、3位はダイワ「ルアーニスト 56UL」でした。
商品 | おすすめポイント | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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ダイワトラウトX 60UL
![]() |
|
0.8~7gとダントツに幅広い/重さは80gと軽量で操作性もバツグン |
183cm |
80cm |
80g |
0.8~7g |
2本 |
||||
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シマノ19 トラウトライズ S60UL
![]() |
|
軽量化で扱いやすさも抜群 |
183cm |
93.9cm |
77g |
0.6~6g |
2本 |
||||
![]()
ダイワルアーニスト 56UL
![]() |
|
シンプルながら高級感のあるロッド |
168cm |
88cm |
96g |
1~6g |
2本 |
||||
メジャークラフトロッド トラウティーノ エリア 2PC602UL
![]() |
|
作りや扱いやすさも問題ない |
183cm(約) |
非表示 |
0.9~7g |
2本 |
|||||
メジャークラフトトラウティーノ エリア 2PC ソリッドティップモデル S5102UL
![]() |
|
スプーンに特化したロッド |
155cm (約) |
表示なし |
0.6~3g |
2本 |
|||||
シマノスピニングロッド ルアーマチック 2本継ぎ S70UL
![]() |
|
汎用性が高いモデル |
213cm (約) |
83g |
0.8~10g |
2本 |
|||||
メジャークラフトNEW トラパラエリアモデル TXAT-604SUL
![]() |
|
コンパクトなロッド |
183cm (約) |
0.5~4g |
4本(振出し竿) |
||||||
ピュアテックゴクスペ FRIDAY TROUT SPIN 602UL
![]() |
|
コスパ抜群 |
183cm |
94.5cm |
0.8~5g |
2本 |
|||||
大阪漁具 オージーケー トラウトゲーム 562UL
![]() |
|
初心者の1本目にもおすすめ |
170.6cm |
88cm |
82g |
1~5g |
2本 |
【1位】ダイワ「トラウトX 60UL」
- ダイワトラウトX 60UL
- 検証時価格: ¥11,632〜
- 扱いやすさ
- 作り
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 0.8~7gとダントツに幅広い
- 重さは80gと軽量で操作性もバツグン
- 長さ
- 183cm
- 仕舞寸法
- 80cm
- 自重
- 80g
- ルアーウェイト
- 0.8~7g
- 継数
- 2本
- 型番
- 01451410
最大の特徴は適合ルアーの範囲
0.8~7gと他と比べてもダントツに幅広く、さまざまなルアーが使えます!
重さは80gと軽量で、操作性もバツグン! 魚が掛かったときの曲がり具合もかなりよい感じでした。
価格は他と比べてやや高めですが、性能を考えればコスパに優れた商品だと言えます。使えるルアーの範囲が広いので、さまざまな状況にうまく対応できます。作りも悪くないですね。
【2位】シマノ「19 トラウトライズ S60SUL」
- シマノ19 トラウトライズ S60UL
- 最安価格: ¥8,357〜
10/4(土)~10/10(金) お得すぎる7日間!Amazonで見る¥8,357〜
- 扱いやすさ
- 作り
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 軽量化で扱いやすさも抜群
- 長さ
- 183cm
- 仕舞寸法
- 93.9cm
- 自重
- 77g
- ルアーウェイト
- 0.6~6g
- 継数
- 2本
- 型番
- S60SUL
渓流域でのネイティブトラウトにまで対応
管理釣り場のエリアトラウトから、渓流域でのネイティブトラウトにまで対応するモデルです。
エントリークラスながら上位グレードにせまるシマノオリジナル軽量リールシートを採用。セパレートグリップで操作性もバッチリ。優れたトラウトロッドと言えます。
細部がじつによく作られていて感心します。適合ルアーの幅が広いのもよいですね。グリップはハーフコルクで握りやすくなっています。ただ、2019年モデルで価格は比較的高め。その点がネックとなって2位となってしまいました。
【3位】ダイワ「ルアーニスト 56UL」
- ダイワルアーニスト 56UL
- 最安価格: ¥6,620〜
10/4(土)~10/10(金) お得すぎる7日間!Amazonで見る¥6,699〜
- 扱いやすさ
- 作り
- コスパ
- おすすめポイント
-
- シンプルながら高級感のあるロッド
- 長さ
- 168cm
- 仕舞寸法
- 88cm
- 自重
- 96g
- ルアーウェイト
- 1~6g
- 継数
- 2本
- 型番
- 01480780
ルアーウェイトの幅も広くさまざまな状況に対応できるロッドです。ただし自重が96gと重めなのが欠点です。いずれにしろ価格がかなり安いので初心者におすすめです。
【4位】メジャークラフト「ロッド トラウティーノ エリア 2PC602UL」
- メジャークラフトロッド トラウティーノ エリア 2PC602UL
- 最安価格: ¥10,759〜
- 扱いやすさ
- 作り
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 作りや扱いやすさも問題ない
- 長さ
- 183cm(約)
- 自重
- 非表示
- ルアーウェイト
- 0.9~7g
- 継数
- 2本
- 型番
- TTA-602SUL
テクニカルな攻め方にも対応
ソフトに設定したティップはや柔らかめで低速から高速域のミノーでのラインスラッグを使った緩めのトゥィッチング(=リールを巻きながらロッドを小刻みにしゃくってルアーに不規則な動きを加えるテクニック)などに向いています。
さらに高速トゥィッチといったテクニカルな攻め方にも対応。
何かに特化するわけではない、もっとも一般的なロッドと言えます。作りや扱いやすさも問題ないので、最初の1本としておすすめできます。ただ価格が1万円前後なのでコスパの点で、今回はやや順位を下げさせて頂きました。
【5位】メジャークラフト「トラウティーノ エリア 2PC ソリッドティップモデルS5102UL」
- メジャークラフトトラウティーノ エリア 2PC ソリッドティップモデル S5102UL
- 検証時価格: ¥10,459〜
- 扱いやすさ
- 作り
- コスパ
- おすすめポイント
-
- スプーンに特化したロッド
- 長さ
- 155cm (約)
- 自重
- 表示なし
- ルアーウェイト
- 0.6~3g
- 継数
- 2本
- 型番
- TTA-S5102UL
ソリッドティップで、スプーンに特化したロッドになっています。そのためスプーンをメインにする人にはおすすめですが、一方プラグなどを使うとティップが柔らかすぎるので、若干使いづらいかとは思います。
【6位】シマノ「スピニングロッド ルアーマチック 2本継ぎ S70UL」
- シマノスピニングロッド ルアーマチック 2本継ぎ S70UL
- 検証時価格: ¥5,729〜
- 扱いやすさ
- 作り
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 汎用性が高いモデル
- 長さ
- 213cm (約)
- 自重
- 83g
- ルアーウェイト
- 0.8~10g
- 継数
- 2本
- 型番
- LUREMATIC S70UL
さまざまな釣りを体験したい人に
やや長めでテッィプも硬めですが、さまざまな釣りを体験したい人におすすめです。
7フィートと他と比べて長めのロッドです。またルアーウエイトが10gまで使えるなど若干硬めなので、その辺が好みではないという人もいるかもしれません。魚の活性が低い時などは弾いてしまう可能性があります。反面、使えるルアーの幅が広いのは良いと思います。
【7位】メジャークラフト「NEW トラパラエリアモデル TXAT-604SUL」
- メジャークラフトNEW トラパラエリアモデル TXAT-604SUL
- 最安価格: ¥8,471〜
- 扱いやすさ
- 作り
- コスパ
- おすすめポイント
-
- コンパクトなロッド
- 長さ
- 183cm (約)
- ルアーウェイト
- 0.5~4g
- 継数
- 4本(振出し竿)
- 型番
- TXA-604SUL
振出ロッドと思えないカーブを実現
パワフルなブランクを備え、振出ロッドと思えないカーブを実現しています。
握りやすいコルク製セパレートグリップを備えています。スプーン全般だけでなくタイニープラグも使いこなすことができる汎用性に優れたモデルです。
コンパクトロッドなので電車などで移動するときは非常に便利です。MAXウエイトが4gぐらいまでで、管理釣り場で使う分には問題ありません。ただ振出なので若干重くなっているところが弱点だと思います。ロッドは重ければ重いほど握りが強くなってしまい、アタリが取りづらくなってしまいます。感度重視の人はできるだけ軽いロッドを選ぶと良いでしょう。
【8位】ピュアテック「ゴクスぺ FRIDAY TROUT SPIN 602UL」
- ピュアテックゴクスペ FRIDAY TROUT SPIN 602UL
- 検証時価格: ¥3,869〜
- 扱いやすさ
- 作り
- コスパ
- おすすめポイント
-
- コスパ抜群
- 長さ
- 183cm
- 仕舞寸法
- 94.5cm
- ルアーウェイト
- 0.8~5g
- 継数
- 2本
- 型番
- ori-950547
初心者にも使いやすいモデル
ウルトラライトアクションで、エリアトラウトの入門用として、初心者にも使いやすいモデルとなっています。
軽量ロッドで、グリップ周りはコルク素材とウッド調。軽量樹脂のリールシートを採用しています。センターカット2ペースで持ち運びも便利。
海釣りのロッドが多いメーカーから発売された製品です。値段的にかなり格安ですが、性能的には問題ないと思います。若干重いかなという感じですが、価格も安いので初心者にはおすすめです。
【9位】大阪漁具「オージーケー トラウトゲーム 562UL」
- 大阪漁具 オージーケー トラウトゲーム 562UL
- 最安価格: ¥3,837〜
- 扱いやすさ
- 作り
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 初心者の1本目にもおすすめ
- 長さ
- 170.6cm
- 仕舞寸法
- 88cm
- 自重
- 82g
- ルアーウェイト
- 1~5g
- 継数
- 2本
- 型番
- TG562UL
ルアーウェイトは1~5gとまずまずで、初心者の1本目にもおすすめです。なお、同シリーズのLアクションはやや硬めで、ルアーウェイトが2~10gになるので、あまりおすすめしません。
エリアトラウトロッドのテスト方法は?
今回は、人気のエリアトラウトロッドを集めて比較テストを行いました。プロに実際に使ってもらい、購入する際に重視すべき「扱いやすさ」「作り」「価格」の3点を評価してもらいました。
点数は比重を表し、本記事では5点満点の星評価になっています。
テスト項目1:扱いやすさはどうか(35点満点)
扱いやすいかどうかは「重さ」が大きく関係してきます。ルアー釣りはキャストの回数が多いため、重いロッドでは手が疲れてしまいます。そのため、できるだけ軽量のものを選ぶ必要があります。
という訳で、今回の検証ではロッドの重さを重点的にチェックしています。また、ルアーを飛ばしやすいかどうかも併せて検証しています。
テスト項目2:作りはしっかりしているか(35点満点)
ルアーウェイトの範囲は広いか? ガイドや穂先はしっかり作られているか? リールシート(リールを取り付ける部分)はどうか?……など細部まで作りをチェックして評価しました。
テスト項目3:コスパはどうか(30点満点)
今回は初心者向けに1万円以下で買えるロッドをセレクトしていますが、値段に対して性能はどうか? コスパに優れているか? をチェックしました。
エリアトラウトに関するQ&A
管理釣り場ではどんな魚が釣れる?
理釣り場ではニジマスを筆頭に、ヤマメやイワナなどさまざまな魚を釣ることができます。他にもイトウやブルックトラウト、ブラウントラウトなどさまざまな魚が放流されています。
1:ニジマス
サケ科に属する食用魚で、一般的には40cm前後、大きいものは80cm~1mにまで成長します。
2:ヤマメ
九州から北海道までの川の上流に生息するサケ科の魚です。美しい斑紋模様が特徴的です。
3:イワナ
貪欲な肉食性の魚で渓流釣りの対象魚として人気。焼いたイワナに熱燗を浸した骨酒は絶品です。こちらもサケ科に属します。
トラウトロッドにはどんな種類がある?
トラウトロッドは主に「エリアトラウト向け」「渓流向け」「大型魚向け」の3種類に分かれています。エリアトラウト用と渓流トラウト用のの一番の違いは「長さ」にあります。
渓流向けはエリアトラウト向けより短い
渓流では頭上に木が生い茂っている場合が多く、長いロッドではキャストしづらくなってしまいます。そのため、渓流トラウトロッドはエリアトラウトロッドよりも短く作られています。
エリアトラウトロッドは渓流や河川でも使える?
エリアトラウトロッドは渓流や河川でも使うことができます。比較的周りに木がない場所や広い河川などであれば、エリアトラウトロッドも十分に使用可能です。ただし、渓流用に比べて持ち歩きしづらく、多少キャストしにくいというデメリットがあるので、その点は注意しましょう。
エリアトラウトロッドのおすすめ まとめ
以上、エリアトラウトロッドのおすすめランキングでした。
実際に商品を手に取ってみることができないネットショップで迷ったら、適合ルアーの範囲が広くて軽量のものを選びましょう。
飛距離を出したり、さまざまなルアーを使ったりするために、ロッドはできるだけ適合ルアーの範囲が広いものを選ぶことが大切です。適合ルアーの範囲はスペック表で確認できます。また複数の候補がある場合はより軽いものを選びましょう。
中には渓流でも使いやすいモデルもあるので、エリアトラウト以外にも挑戦してみたいという方は、その辺も考慮してチョイスしてみてください。
エリアトラウトロッドの汎用性ですが、トラウトの他にメバリングやアジングで使用するアングラーがいます。興味のある方はぜひそうしたソルトルアーでも使用してみましょう。
一番売れているのは「UL(ウルトラライト)」です。こちらは柔らかいわりに汎用性も高く、初心者にもおすすめです。「XUL(エクストラウルトラライト)」は非常に柔らかいのですが、投げられるルアーが限定されてしまうデメリットがあります。