アウトドアアジングの釣果を上げるなら専用ロッドを使おう

アジングの釣果を上げるなら専用ロッドを使おう アジングロッドおすすめ イメージ

アジングとはアジをターゲットとしたルアー釣りのこと。食べて美味しいだけでなくゲーム性も高く、日本中どこでも楽しめるのが大きな魅力です。

アジング必要な道具は?

アジング必要な道具は? アジングロッドおすすめ イメージ

まずアジングのタックルを揃えましょう。基本的なタックルは以下の通りです。

アジング必要な道具は? アジングロッドおすすめ イメージ2

1:ロッド

ティップ(竿先)がやや硬めのアジング専用ロッドが向いています。長さは4ftから7ft(1ft=30.48cm)まで幅広く種類があります。

2:リール

スピニングリールの2000番台がおすすめです。

3:ライン(道糸)

PEやエステルラインで、主に太さが0.3号前後のものを使います。

4:リーダー

根ズレ(岩など海中の障害物にこすれる)でライン切れないように道糸とルアーの間につけるライン。フロロカーボンの3~4lb(ポンド)を使用します。

5:ルアー

ワーム+ジグヘッド(0.8~2g)か、メタルジグを使うのが主流です。

アジングに向いたロッドとは?

ロッドにはさまざまな種類がありますが、アジングをするなら専用のアジングロッドを使うのがおすすめ。ほかのロッドに比べて感度が高く、アタリが手元に伝わりやすいという特徴があります。

アウトドア初心者向けのアジングロッドをテスト

初心者向けのアジングロッドをテスト アジングロッドおすすめ イメージ

アジングロッドは現行モデルでも品切れで入手困難なものが多いため、今回のランキングでは、まず編集部が入手しやすい初心者向けのアジングロッドをピックアップ

その中から釣り歴30年のベテランテスターである山口氏におすすめロッドを選んでいただき、ランキングをつけてもらいました。そのため若干長めのロッドも入っていますのでご了承ください。

採点項目は以下の4つです。

採点項目1:作り(配点30点)

穂先やガイド、グリップ、リールシートなど、細かい作りはどうなっているのか? 山口氏にチェックしてもらい採点を行いました。

採点項目2:使いやすさ(配点30点)

遠投性能に優れているか。初心者でも扱いやすい重量か。さらにグリップは握りやすいか、といったポイントを山口氏に実釣して頂き採点を行いました。

採点項目3:汎用性(配点30点)

適合ルアーの幅が広いか狭いか、メーカー発表のスペックを元に採点を行いました。軽いものを使えるのは大きなメリットですが、逆に重いものが使えないとルアー選択の幅が狭くなります。そのバランスをチェックしながら汎用性について判断しました。

採点項目4:コスパ(配点10点)

1~3の項目を踏まえて、価格は適正かどうか。初心者でも買い求めやすいかどうかをスタッフと山口氏で採点しました

アウトドアアジングロッドのおすすめランキング

雑誌「MONOQLO」が釣りのプロと共にアジングロッドの比較検証を実際に行ったところ、1位は、ジャクソンの「オーシャンゲート アジング JOG-604UL-K ST AJ」でした。2位は、シマノの「19 ソアレ BB S610L-S」でした。

ランキングは項目名で並び替えられます
商品
第1位
ジャクソンオーシャンゲート アジング JOG-604UL-K ST AJ
アジングロッドおすすめ ジャクソン オーシャンゲート アジング JOG-604UL-K ST AJ イメージ
4.75
4.50 4.83 4.83 5.00
6ft4in(193cm)
04-7g
第1位
ジャクソンオーシャンゲート アジング JOG-610L-K ST AJ
アジングロッドおすすめ ジャクソン オーシャンゲート アジング JOG-610L-K ST AJ イメージ
4.75
4.50 4.83 4.83 5.00
208cm
0.4-10g
第2位
シマノ19 ソアレ BB S610L-S
アジングロッドおすすめ シマノ 19 ソアレ BB S610L-S イメージ
4.70
4.50 4.67 4.83 5.00
208cm
0.5~12g
第3位
シマノ19 ソルティーアドバンス アジング用 S610L-S
アジングロッドおすすめ シマノ 19 ソルティーアドバンス アジング用 S610L-S     イメージ
4.65
4.50 4.67 4.83 4.50
208cm
0.5〜12g
ダイワ月下美人 アジング510UL-S
アジングロッドおすすめ ダイワ 月下美人 アジング510UL-S イメージ
4.60
4.50 4.67 4.50 5.00
178cm
0.3~5g
メジャークラフト3代目 クロステージ アジング CRX-S642AJI
アジングロッドおすすめ メジャークラフト 3代目 クロステージ アジング CRX-S642AJI イメージ
4.55
4.50 4.67 4.33 5.00
193.04cm
0.6-10g
アブガルシアソルティースタイル アジング STAS-692LS-KR
アジングロッドおすすめ アブガルシア ソルティースタイル アジング STAS-692LS-KR イメージ
4.50
4.33 4.67 4.67 4.00
206cm
0.2-5g
ダイワAJING X 68LS
アジングロッドおすすめ ダイワ AJING X 68LS イメージ
4.45
4.33 4.33 4.67 4.50
203cm
0.5-8g
タカミヤREALMETHOD AJING-GRII 610S
アジングロッドおすすめ タカミヤ REALMETHOD AJING-GRII 610S イメージ
4.35
4.17 4.33 4.67 4.00
209cm
0.6-8g

第1位【1位】ジャクソン「オーシャンゲート アジング JOG-604UL-K ST AJ」

  • ジャクソンオーシャンゲート アジング JOG-604UL-K ST AJ
  • 最安価格: ¥14,100

総合評価: 4.75

 
作り
 4.50
使いやすさ
 4.83
汎用性
 4.83
コスパ
 5.00

アジングロッドのおすすめランキング第1位は、ジャクソン「オーシャンゲート アジング JOG-604UL-K ST AJ」

適合ルアーの幅が広く、さまざまなルアーが試せる初心者におすすめのロッドです。

全長
6ft4in(193cm)
仕舞寸法
101cm
継数
2
自重
76g
適合ルアー
04-7g

第1位【1位】ジャクソン「オーシャンゲート アジング JOG-610L-K ST AJ」

  • ジャクソンオーシャンゲート アジング JOG-610L-K ST AJ
  • 最安価格: ¥15,012

総合評価: 4.75

 
作り
 4.50
使いやすさ
 4.83
汎用性
 4.83
コスパ
 5.00

ジャクソン「オーシャンゲート アジング JOG-610L-K ST AJ」は、ジャクソン「オーシャンゲート アジング JOG-604UL-K ST AJ」のモデル違いで同率1位となりました。

全長
208cm
仕舞寸法
107.5cm
継数
2
自重
77g
適合ルアー
0.4-10g

汎用性が高くしっかり作られている

【1位】ジャクソン「オーシャンゲート アジング JOG-610L-K ST AJ」 アジングロッドおすすめ イメージ

今回は2タイプ検証しましたが、ジャクソン「オーシャンゲート アジング JOG-604UL-K ST AJ」は繊細さ、操作性、飛距離などのバランスが取れたスタンダードモデル。ジャクソン「オーシャンゲート アジング JOG-610L-K ST AJ」は足場の高い防波堤や地磯でも使えるモデル。

ともにジグヘッドだけでなく、マイクロプラグなども使える汎用性が高いロッドとなっています。

【1位】ジャクソン「オーシャンゲート アジング JOG-610L-K ST AJ」 アジングロッドおすすめ イメージ2

グリップも握りやすい形状で、操作性も高く、全体にしっかり作られているのが高得点につながりました。

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

長さの割に、下が0.4gと軽いものが背負えるロッドです。2位は下が0.5gとなっていますが、アジングでこの0.1gというのは結構大きく、その差で釣れる・釣れないという差が出ることがあります。下の方が軽いものが扱えるというのは、それだけ繊細だということです。中には「下を扱えるものは他にもあるじゃないか」と意見もあるでしょうが、そうなると逆に上(重いルアー)が扱えなくなってしまいます。その幅も含めて、今回はジャクソンを1位としました。またグリップも秀逸で、前はシェイプ(細く)してありますが、後ろが太めなので、自分が好きなように「軽く」持てるようになっています。

第2位【2位】シマノ「19 ソアレ BB S610L-S」

  • シマノ19 ソアレ BB S610L-S
  • 検証時価格: ¥11,934

総合評価: 4.70

 
作り
 4.50
使いやすさ
 4.67
汎用性
 4.83
コスパ
 5.00

アジングロッドのおすすめランキング第2位は、シマノ「19 ソアレ BB S610L-S」

1万円ちょっとのエントリーモデルながら鋭い感度を持つロッドです。

全長
208cm
仕舞寸法
106.5cm
継数
2
自重
70g
適合ルアー
0.5~12g

各所にアジングに適した工夫が凝らされている

【2位】シマノ「19 ソアレ BB S610L-S」 アジングロッドおすすめ イメージ

アタリがあったら即アワセができるようになっていますが、操作性がシャープになり過ぎないように作られており、魚とのやりとりが十分に楽しめます。

【2位】シマノ「19 ソアレ BB S610L-S」 アジングロッドおすすめ イメージ2

手のひらとリールシートとの接触面を減らすことで感度を上げるなど、各所にアジングに適した工夫が凝らされています。

なお若干入手しづらいですが、ラインナップには他に以下のものがあります。

シマノ「19 ソアレ BB S64UL-S」

アジングロッドおすすめ シマノ 19 ソアレ BB S64UL-S イメージ1
  • シマノ19 ソアレ BB S64UL-S
  • 検証時価格: ¥10,981

こちらに評価内容を記載して下さい。

全長
193cm
仕舞寸法
99.0cm
継数
2
自重
70g
適合ルアー
0.3~6g
山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

ソアレの廉価版ですね。今回選んだモデルは、比較的重いルアーを扱えるのが大きな特徴です。各部の作りは非常によいですね。グリップもシェイプ(細く)してあって、握り込みをしなくてもよい形になっています。ただシェイプし過ぎると、逆に手の大きさによっては握りづらくなってしまうということがあります。またこのグリップの形は1位商品に比べてブランクタッチが若干しづらいという面もあります。

第3位【3位】シマノ「19 ソルティーアドバンス アジング用 S610L-S」

  • シマノ19 ソルティーアドバンス アジング用 S610L-S
  • 最安価格: ¥11,506

総合評価: 4.65

 
作り
 4.50
使いやすさ
 4.67
汎用性
 4.83
コスパ
 4.50

アジングロッドのおすすめランキング第3位は、シマノ(SHIMANO)「ソルティーアドバンス アジング用 S610L-S」

9釣種、全25本のラインナップの「ソルティーアドバンス」。その中でアジング用として作られたのが、この「S610L-S」です。

自重が67gとエントリーモデルの中では比較的軽め。先調子で初心者でもルアーを動かしやすい作りになっています。

適合ルアーの幅は広めで、さまざまなリグ(仕掛け)を扱うことができます。アタリを感じたら即アワセが可能な、シャープさを備えたロッドと言えます。

全長
208cm
仕舞寸法
106.5cm
継数
2
自重
67g
適合ルアー
0.5〜12g
型番
S610L-S

軽量ジグヘッドを扱えるモデルもある

他に以下のモデルがあります。こちらは軽量ジグヘッドを扱えるロッドになります。

シマノ「19 ソルティーアドバンス アジング用 S64UL-S」
  • シマノ19 ソルティーアドバンス アジング用 S64UL-S
  • 最安価格: ¥10,800

こちらに評価内容を記載して下さい。

全長
193cm
仕舞寸法
99.0cm
継数
2
自重
65g
適合ルアー
0.3〜6g
型番
S64UL-S
山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

今回選んだS610L-Sは、適合ルアーの幅が0.5~12gと幅広いロッドです。ただ下が軽いものが背負えないので、今回は順位を落としました。S64ULは入手しづらかったので、今回はランキングに入りませんでしたが、軽いものを扱いたいならおすすめです。

【4位】ダイワ「月下美人 アジング510UL-S」

  • ダイワ月下美人 アジング510UL-S
  • 最安価格: ¥11,836

総合評価: 4.60

 
作り
 4.50
使いやすさ
 4.67
汎用性
 4.50
コスパ
 5.00

アジングロッドのおすすめランキング第4位は、ダイワ(DAIWA)「月下美人 アジング510UL-S」

アジングロッドとしてはよく名の知れたロッドです。

最大の特徴は操作性の良さ。ロッドワークでさまざまな誘いをかけることができるので、初心者にとってはルアーフィッシングを上達させるのに適したロッドと言えます。

エントリーモデルながら、50g台と自重も軽く、グリップもコンパクトで握りやすい形状になっています。さらにラインの放出性がよいダイワ独自のガイドセッティングにより、遠投性にも優れています。

月下美人は他に、ショートロッドの「55UL-S」や、漁港でのアジングにおいて最もスタンダードな「68L-S」などラインナップが豊富で、フィールドや状況に合わせたチョイスが可能となっています。

全長
178cm
仕舞寸法
93cm
継数
2
自重
57g
適合ルアー
0.3~5g
型番
5802571
山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

510は入手しやすいということで、今回選びましたが、若干短めのロッドとなります。その分使える幅も狭くなっているので、今回は順位を下げさせて頂きました。ただ自重も軽く、作りや扱いやすさは非常に良いので、採点基準が変われば、順位が上になると思います。

【5位】メジャークラフト「3代目 クロステージ アジング CRX-S642AJI」

  • メジャークラフト3代目 クロステージ アジング CRX-S642AJI
  • 検証時価格: ¥8,961

総合評価: 4.55

 
作り
 4.50
使いやすさ
 4.67
汎用性
 4.33
コスパ
 5.00

アジングロッドのおすすめランキング第5位は、メジャークラフト「3代目 クロステージ アジング CRX-S642AJI」

ジグヘッド単体で掛けていく取り回し重視のスタンダードモデル。漁港内はもちろん、重いルアーも使えるので、堤防の外を回遊する大型のアジも狙えます。

他に5.6~7.3ftまで全6種類のラインナップがあります。

全長
193.04cm
継数
2
適合ルアー
0.6-10g
山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

メジャークラフトの中でもちょっと上のモデルですね。同社の廉価版にソルパラがありますが、それよりもずいぶん作りが良くなっていると思います。

【6位】アブガルシア「ソルティースタイル アジング STAS-692LS-KR」

  • アブガルシアソルティースタイル アジング STAS-692LS-KR
  • 最安価格: ¥9,157

総合評価: 4.50

 
作り
 4.33
使いやすさ
 4.67
汎用性
 4.67
コスパ
 4.00

アジングロッドのおすすめランキング第6位は、アブガルシア(Abu Garcia)「ソルティースタイル アジング STAS-692LS-KR」

適合ルアーが0.2-5gで、軽いルアーを投げられるのが大きな特徴です。

ラインのバタつきや糸絡みなどのライントラブルを防止する小口径ガイドや、肉抜きをして軽量化したリールシートなど、初心者でも扱いやすい作りになっています。

自重は93gとやや重めですが、軽いルアーを使ってみたい人にはおすすめです。ラインナップには他に1.75mのロッドがあります。

ロッドタイプ
スピニング/継数 2
全長
206cm
仕舞寸法
106.5cm
継数
2
自重
93g
適合ルアー
0.2-5g
型番
STAS-692LS-KR
山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

下が0.2gと軽いルアーを扱えるのが特徴です。あまり重いのが扱えないので、今回は順位を落としました。ただ作りがよいので、重いものは使わないのであれば、こちらを使って問題ないと思います。

【7位】ダイワ「AJING X 68LS」

  • ダイワAJING X 68LS
  • 検証時価格: ¥7,723

総合評価: 4.45

 
作り
 4.33
使いやすさ
 4.33
汎用性
 4.67
コスパ
 4.50

アジングロッドのおすすめランキング第7位は、ダイワ(DAIWA)「AJING X 68LS」。8千円前後とかなり安い価格のエントリーモデルです。

全長
203cm
仕舞寸法
106cm
継数
2
自重
108g
適合ルアー
0.5-8g
型番
01480222

上位機種にも引けを取らないデザイン


上位機種にも引けを取らないデザイン アジングロッドおすすめ イメージ

目に見えないロッドのネジレを抑制してパワーと操作性を向上させる「ブレーディングX」に、ダイワオリジナルリールシート、上位機種にも引けを取らないデザインを施したというロッドです。

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

価格が安いのは◎ですが、自重が108gと重めですね。その分、操作性などが落ちるので、今回は順位を下げさせて頂きました。

【8位】タカミヤ「REALMETHOD AJING-GRII 610S」

  • タカミヤREALMETHOD AJING-GRII 610S
  • 検証時価格: ¥9,800

総合評価: 4.35

 
作り
 4.17
使いやすさ
 4.33
汎用性
 4.67
コスパ
 4.00

アジングロッドのおすすめランキング第8位は、タカミヤ(TAKAMIYA)「REALMETHOD AJING-GRII 610S」

近~中距離で活躍するモデルで、振り抜けや操作性が良いロッドとなっています。若干適合ルアーの範囲が狭いのが減点対象となりました。

全長
209cm
仕舞寸法
107cm
継数
2
自重
85g
適合ルアー
0.6-8g

こちらのモデルもおすすめ

ラインアップは他にいくつかタイプがありますが、下記のものもおすすめです。

タカミヤ「REALMETHOD AJING-GRII 66S」
  • タカミヤREALMETHOD AJING-GRII 66S
  • 検証時価格: ¥9,800

こちらに評価内容を記載して下さい。

全長
198cm
仕舞寸法
102cm
自重
81g
適合ルアー
03-5g
山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

作りもしっかりしていて、プライベートブランドの中では非常によくできたロッドだと思います。またソリッドタイプとチューブラータイプがあるなど、ラインナップが豊富なのもよいですね。

アウトドアアジングロッドの選び方は?

アジングロッドの選び方は? アジングロッドおすすめ イメージ

では初心者は具体的にどんなロッドを選べばよいのでしょうか。ここでは、アジングロッドの選び方を解説します。

選び方1:ロッドの長さ

ネット通販ではさまざまなロッドが並びますが、なかでも初心者が最初に悩むのが「長さ」です。どんな長さがベストなのか、山口氏に解説してもらいました。まず下の図を見てください。

ロッドの長さから見た特徴の図

アジングロッドは大雑把に言って、上の図のような傾向があると、山口氏は指摘。その上で、山口氏の初心者へのおすすめは感度と遠投性のバランスが取れた5ft後半から6.4ftだと言います。

*アジングロッドはft(フィート)とインチ(in)で表されることが多いですが、慣れないときには1ft=約30.48cm、1in=約2.54cmで計算してみてください。

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

簡単に言えば、短ければ短いほど感度はよくなります。当然自重も軽くなるのでメリットはありますが、逆に短ければ短いほど遠くに飛ばなくなります。そのため初心者が使うのであれば、標準的な5ft後半から6.4ftぐらいがよいですね。これが長すぎず短すぎずといった範囲になります。またちょっと足場が高いところで釣ることを考えたら、6フィート後半でもOKだと思います。なお4フィートや5フィート前半は、最初に扱うには短すぎるかな、という感じですね。

選び方1:ロッドの長さ アジングロッドおすすめ イメージ

アジングロッドは最初始めるときは1本ですが、ベテランになるとだんだん複数本になっていき、だいたいみんな2本、3本と揃えるといいます。最初の1本は長すぎず、短すぎず、を購入し、その後に短いロッドや長いロッドを買い揃えるとよいでしょう。

選び方2:ロッドの硬さ

選び方2:ロッドの硬さ アジングロッドおすすめ イメージ

ロッドの硬さはさまざまですが、使うルアーの重さによって変わってきます。0.2~1.5gの軽いジグヘッドを使う場合はUL(ウルトラライト)、それ以上のジグヘッドやメタルジグを使う場合はML(ミディアムライト)がおすすめです。

選び方3:穂先の種類

ロッドの穂先をティップと呼びますが、アジングロッドにはティップが「ソリッド」と「チューブラー」の2タイプがあります。簡単に言えばソリッドは中身が詰まった穂先で、チューブラーは中空構造の穂先です。

選び方3:穂先の種類 アジングロッドおすすめ イメージ

※ダイワホームページより
https://www.daiwa.com/jp/fishing/column/technology/contents/1188534_4201.html

写真左がソリッド、右がチューブラーです。初心者ならソリッドタイプを選びましょう。

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

現在市販されているものはソリッドが多いと思います。チューブラーはある程度重いルアーを扱いやすいというメリットがありますが、ビギナーなら選択の幅が広いソリッドがおすすめです。

選び方4:適合ルアーサイズ

選び方4:適合ルアーサイズ アジングロッドおすすめ イメージ

今回のラインナップでは入手のしやすさから6フィート後半のものがいくつか入っています。そうしたものは扱えるルアーが5gから10g前後と幅広いのが特徴です。では適合ルアーはどんな範囲のロッドがよいのでしょうか?

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

アジングロッドの場合、重たいルアーを扱えるよりは1.5gといった軽いルアーを扱える方がメリットはあります。かといって適合ルアーの幅が狭すぎると、それがかえってデメリットになるので要注意です。初心者の場合はある程度幅があるロッドがよいでしょう。

選び方5:ロッドの重さもチェック

選び方5:ロッドの重さもチェック アジングロッドおすすめ イメージ

ロッドの重さも気になるところ。できるだけ軽い方が扱いやすいですが、どこに注意して選べばよいのでしょうか。

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

自重に関しては「値段が高いほど軽い」と言えると思います。ただし、最近のアジングロッドは極端に重いものはないので、あまりこだわり過ぎなくてよいでしょう。だいたいエントリーモデルで70g~80gぐらいですね。軽いのになると20gぐらいのもありますが、かなり高価です。40gぐらいで6万~7万円しますね。

アウトドアアジングロッドの使い方に関するQ&A

アジングロッドに求められる性能は?

他のルアー釣りと同じくアジングロッドにはさまざまな性能が要求されますが、とりあえず以下の2点を頭に入れておきましょう。

1:感度

1:感度 アジングロッドおすすめ イメージ

アジングではアジのアタリを瞬時に捉え、ロッドをあおって針掛かりさせる必要があります。そのためアジングロッドには「感度の良さ」が求められています。

*アタリ……魚がルアーやエサを突いたり、口にくわえたりしたりしたときにロッド(やウキ)に現れる手応えや変化のこと。

潮目がわかる海の画像

またアジは回遊魚で、群れで潮に乗って移動します。つまり潮目やその回りが釣れる好ポイントになるわけですが、感度の良いロッドならば、潮の変化を手元でも感じることができ、ポイントを上手く探すことができます。

*潮目……海の色が違っていたり、波が立っていたりといった、海面に見られる帯状の筋目、海水の境目のこと。

2:遠投性

アジのポイントは足元だけではありません。回遊魚なので、沖の潮目や堤防周りに魚が集まることがあります。そのためアジングロッドには広く遠くにルアーを投げてポイントを探るための「遠投性」が求められています。

アジングロッドの感度を上げる方法とは?

同じロッドを使っていても、握り方で、感度が高くなったり、低くなったりします、と山口氏。ではどんな握り方をすればよいのでしょうか。

[NG]強く握ると感度が低くなる

[NG]強く握ると感度が低くなる アジングロッドおすすめ イメージ

写真のように、ぐっとロッドを強く握り過ぎると、感度が低くなります。

[OK]軽く握って指を添える

[OK]軽く握って指を添える アジングロッドおすすめ イメージ
[OK]軽く握って指を添える アジングロッドおすすめ イメージ2

一方、感度を上げるには第一にロッドを軽く握ること。さらに上の2つの写真のようにブランクにそっと指を添えるのがおすすめ。これを「ブランクタッチ」と呼びますが、直接触れているので、アタリがダイレクトに伝わってきます。

山口剛 氏
フィッシングメーカー・テスター
山口剛 氏 のコメント

ロッドはわずかでも指で触っている方が感度は上がります。力いっぱい握ると筋肉が固まってアタリを逃がしてしまうので軽く握りましょう。握り方で感度が1だったものを10にできるし、逆に10だったものが1になってしまいます。

アウトドアアジングロッドの売れ筋ランキングもチェック!

以上、アジングロッドのおすすめランキングでした。ぜひ、選ぶときの参考にしてみてくださいね。

アジングロッドのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。