性能に差がつく“クーラーボックス” こだわって快適なレジャーを楽しむ
これからどんどん気温も高くなり、レジャーシーズンに突入! 家でゴロゴロして過ごすよりも、バーベキューや日帰りレジャー、ファミリーキャンプなどに出かけたくなります。
そんなレジャーに必須と言えるのが、食材や飲み物の保冷に便利なクーラーボックス。でも、違うのはデザインだけで、どれも同じと思っている人は多いのではないでしょうか。
でも、ひとくくりにクーラーボックスと言っても、中が短時間で高温になってしまったり、使いにくかったりと性能に差があるんです。
そこで、まずは、クーラーボックスのタイプに始まり、注意すべき選び方のコツなど、製品選びに役立つ基本の“き”をご説明します。
その後でオススメ製品ランキングをご紹介しますので、お楽しみに!
クーラボックスの2大タイプ別分析 “ソフトとハード”でこんなに違う!
まず覚えておきたいのは、クーラーボックスにはハードクーラーとソフトクーラーの2種類のタイプがあり、それぞれによって、特徴が異なるということです。
以下に特徴の違いをまとめましたので、ご覧ください。
▼ソフトクーラーの特徴とは?
特徴1:保冷力はハードクーラーより弱い傾向
特徴2:折りたたみができて携帯性に優れる
特徴3:価格はハードクーラーより安価な傾向
▼ハードクーラーの特徴とは?
特徴1:断熱材が入っており保冷性に優れる
特徴2:折りたためず重量あるので携帯性は劣る
特徴3:価格はソフトクーラーよりも高価な傾向
なお、使い方の適性としては、近場へ出かけるときや短時間の使用はソフトクーラーを、キャンプなど一泊するときや、遠出するときはハードクーラーをメインに使うと良いでしょう。
また、ハードクーラーひとつでは、食材や飲み物が入り切らない場合、ソフトクーラーをサブ的に使うという方法もあります。
“ソフトにもハードにも応用”できる 正しいクーラーボックスの選び方
クーラーボックスに大別して、2つのタイプがあることがわかっても、それだけでは、店舗やAmazonを見ると溢れかえる製品にどれを選べばいいか迷いますよね。
とはいえ、「ええい、ままよ」と、なんとなくデザインやサイズで選ぶと、買った後に使いにくく後悔しがち…。
快適に使える製品を選ぶためには、使用日数や人数、自宅での収納スペースや予算などの使用条件を事前に把握しておく必要があります。
その上で、これから紹介する保冷力、容量、サイズ、価格といった4つのポイントを押さえて製品を選びましょう。
[選ぶポイント①:保冷力]
内部の温度変化は製品によって異なる
まず、重要なポイントが保冷力の違い。クーラーボックスは保冷剤や氷を入れて冷やしますが、製品によって内部の温度変化に差が出ます。
その目安になるのが、製品表示に記載されている保冷日数です。これは室温が約20℃の環境でクーラーボックス内に入れた氷が、すべて溶けずに残っている日数を指します。
しかし、使用環境によって異なりますので、あくまでも参考程度としておきましょう。
[選ぶポイント②:容量]
使用人数や内容物の量に合わせて選ぶ
市販のクーラーボックスは小型の15Lから大きめの50Lが一般的。ペットボトル入れた時の容量の目安は以下の通りです。
[15Lの場合]
2Lペットボトルなら4本/500mlペットボトルなら15本
[30Lの場合]
2Lペットボトルなら6本/500mlペットボトルなら24本
[50Lの場合]
2Lペットボトルなら16本/500mlペットボトルなら34本
食材や飲み物をどれだけ入れるかは、使用日数によっても異なりますが、4人家族の場合、30L以上は欲しいところです。
[選ぶポイント③:サイズ]
折りたためるものが便利
基本的に、サイズと容量は相反する要素です。たっぷり入れたいならそれだけサイズも大きくなる傾向にあるので、収納スペースを事前確認してから購入するようにしましょう。
また、ソフトクーラーには折りたたみができるタイプが多く販売されています。帰りの荷物がグッと軽くなるので、できるだけ折りたたみできるタイプを選びましょう。
【選ぶポイント④:価格】
使用環境に合ったものを選ぶ
人気アウトドアブランドのものは高価格になり、サイズの大きさが価格に反映される傾向にあります。
コスパの高い製品を選ぶためには、使用環境をしっかり把握して、オーバースペックにならないようにすることが肝心です。
ちなみに、後述するランキングの商品価格は、取材当時の価格になります。キャンプシーズンは価格変動しがちで、品切れする可能性も高めなのでご注意ください。
キャンプのプロが厳正チェック 真夏の環境下で10製品を検証
基本的なクーラーボックスの選び方を理解しても、実際は使ってみないとわからない部分もあります。
そこで、今回は真夏でもキンキンに冷えたビールが楽しめるクーラーを探すべく、アウトドアのプロであるアウトドアライター・真田崇史氏とREALBBQ代表の井川裕介氏に協力を依頼。
万全な態勢でソフトクーラー10種類を対象にしたテストを実施しました。
自信を持ってすすめられる一品を探すべく行ったテスト内容は以下の5項目です。
【検証①:保冷性】※20点満点評価
真夏環境を再現して温度変化を測定
実際にキャンプで使用することを想定し、研究機関で35℃の真夏環境を再現。クーラーボックス10製品を8時間放置し、温度変化を測定しました。
【検証②:使いやすさ】※10点満点評価
アウトドアのプロが実際の使い勝手を検証
ふたの開けやすさや取り出しやすさをはじめ、実際にどれだけ使いやすいかをプロにチェックしてもらいました。
【検証③:デザイン】※10点満点評価
ディティールもしっかりチェック
実際にキャンプ場で使用することを想定したチェックを実施。物の出し入れやバッグの開閉などの使用感からキャンプグッズに重要なデザイン性まで査定しました。
【検証④:耐久性】※10点満点評価
野外での仕様に耐えるかをチェック
野外という環境で使用し頻繁に持ち運びするため、破れにくさや、こわれにくさも良い製品の条件。耐久性をチェックしました。
【検証⑤:携帯性】※10点満点評価
持ち運びやすさをチェック
ハードクーラーほど本体の重量はありませんが、食材や飲み物をたっぷり入れると、男性でも1人で持ち運ぶのは大変。そこで、女性や子供でも持ち運びやすい工夫がされているかチェックしました。
また、折り畳んだあとにかさばらないかもチェックしました。
【検証⑥:コスパ】※10点満点評価
内容が値段に見合っているかをチェック
いくら良い製品でも値段が高すぎると手が届きにくいもの。性能と価格のバランスをチェックしました。
最後に以上の項目の点数を合計し、ランキングにしました。
お待たせしました! それではいよいよランキングの発表です!
高い保冷力と利便性を両立! 3WAYで大活躍のコールマン
コールマンジャパン
Coleman
アルティメイトアイスクーラーⅡ アクア
実勢価格:6156円
材質:TPE加工ポリエステル、ポリエチレン、PETアルミニウム、PEVA
運搬方法:手持ち、肩掛け、キャリーオン
容量(内寸):約25L
サイズ・重量:42.0×32.0×33.0㎝・約1.3㎏
今回ベストバイに輝いたのがコールマン。20mmの断熱材とアルミ蒸着ライナーを採用して保冷力を向上させたソフトクーラーです。
持ち手や肩ストラップのほか、キャリーケースに装着できるスリーブを備えた3WAYタイプで携帯性も優れています。
また、折りたたみできたり、キャンプテイストを感じさせるデザインも秀逸で、ソツのない実力がうかがえるモデルといえます。
【保冷力:8時間後も氷をキープ!】
室温35℃のなかに8時間放置したときのボックス内の温度変化は14.41℃から24.3℃で9.89℃上昇。差が10℃以下は非常に優秀で、ボックス内に入れた氷も溶けきらずにかなりの量が残っていました。
キャンプ場でマメに氷を足さなくても、保冷力を維持できるのは便利です。
【携帯性:キャリーオン用のスリーブで円滑運搬】
本体のスリーブをキャリーケースの柄に装着することで、キャリーオンでの運搬が可能です。スリーブによる固定はかなりしっかりしているので落ちにくくなっています。
ペットボトルや缶の飲料を大量に収納できるため、持たずに運搬できるという工夫は大きなメリットです。
また、キャリーオンのほかに、片手で持つハンドルと…。
肩にかけるストラップで運搬することが可能です。
さらに、両サイドのハンドルをまとめて持ちやすくできたり、ストラップの肩に当たる部分にサポーターが付くなど、細かい工夫が施されています。
【使い勝手:天部の小窓が取り出しやすい】
バッグの天井部分に小さなポケットを搭載しているため、バッグを開けなくても中身を取り出すことが可能です。
物の出し入れでボックス内の冷気を逃さず、保冷力の向上につながっています。
【耐久性:素材は肉厚でしっかり】
20mmという厚手の断熱材とアルミ蒸着ライナーを使用したボックス内はかなり丈夫な生地で、濡れや汚れに強そう。バッグ自体もある程度の硬さがあり、型くずれせずに安定感もバツグンです。
作りがしっかりしていてパフォーマンスの高さが感じられます。
底浅で取り出しやすさ抜群 防水性も高いシアトルスポーツ
エイアンドエフ(A&F)
シアトルスポーツ
ソフトクーラー 25QT
実勢価格:8640円
材質:19オンスビニール、特殊アルミ断熱材
運搬方法: 片手持ち
容量(内寸):約26L
サイズ・重量:51.0×28.0×18.0㎝・約1.137㎏
第2位はシアトルスポーツの「ソフトクーラー25QT」がランクイン。ブルー&ブラックのツートンカラーとシンプルなデザインは幅広いアウトドアシーンのほか、夏場に大型スーパーへ出かけるときなどにも使えます。
また、完全防水の生地をRF溶着しているため、キャンプのほかにサーフィンやバックパッキングなど、幅広いアウトドアシーンでの活躍が期待できます。
【保冷力:ソフトタイプなら十分の保冷性】
8時間の温度変化テストでは、上昇は10℃台で優秀といってもよい性能を顕示しました。また、生地の接着がしっかりとしているため、冷気を逃しにくい作りになっています。
密閉性が高くて保冷力が期待できます。
【使い勝手:底浅で取り出しやすい】
ほかのソフトクーラーよりも底が浅い構造となっているのが特徴。ボックス内が深いタイプと違い、底にある小さな食材も見つけやすくて使い勝手抜群です。
食材が出しやすいのは非常に実用的です。
【耐久性:水を弾く素材で汚れに強い】
バッグ表面の素材は19オンスのビニールで、大量の水をかけても弾いてくれました。
ファスナーなしで密閉可能 デザイン抜群のモンベル
モンベル(mont-bell)
ロールアップ クーラーバッグ 25L
実勢価格:9874円
材質:600デニール・P.V.C.ターポリン、P.V.C.シート・PEスポンジ
運搬方法: 肩掛け
容量(内寸):約25L
サイズ・重量:39.0×47.0×26.0㎝・約1.49㎏
※リンク先の商品はデザイン変更版です
3位のモンベルはロールアップでバッグを密閉するという斬新なアイデアが印象的。出し入れ口を閉じてからクルクルと端を巻くと、押しても空気が漏れないほど密閉されます。
また、アウトドアグッズは似たような形状になりがちですが、この「ロールアップ クーラーバッグ」はオシャレかつ目新しいデザイン。
そのほかにも生地はかなり頑丈で、キャンプ場でハードに運搬したり、使っても破れにくい。ただし、生地の素材が油分に対して弱い性質があるため、肉や魚を入れるときは包装しなければならないので注意しよう。
【保冷力:8時間後も200gの氷アリ!】
温度変化テストの結果は最初と最後の温度差が10℃台の後半であり、まずまずというレベル。しかし、ボックス内に置いた氷はしっかり残っていて、実使用ではかなりの保冷力を維持できることをうかがわせました。
【使い勝手①:ロールアップで密閉する仕様】
出し入れ口を閉じた後、ロールアップすることで密閉するめずらしい仕様のバッグ。
使用後はペタンと平らにたたんでコンパクトに収納できます。
また、閉めた後は押しつけても空気が漏れませんでした。
このユニークなコンセプトは他社もマネしてほしいです!
【使い勝手②:入れ口が大きくて便利】
出し入れ口はかなりの広さがあり、大きなものも引っかからずに入れたり出したりすることができます。
また、底まで手をしっかりと入れることができるので、中身を探しやすいのもメリットです。
【デザイン:他にはないデザインが秀逸】
アウトドアグッズは定型的なデザインになりがち。しかし、モンベルはロールアップという新しいシステムに挑戦してデザイン性を高めている点が評価できます。
「REALBBQ」代表取締役の井川さんは「ほかのメーカーもモンベルのようにデザインへの挑戦をしてほしい」と語っていて、デザイン性では他製品より一歩リードしていました。
4位: 普段使いにも違和感なしの
デザイン&サイズのバンドック
カワセ
バンドック
クーラーバック ソフト クーラー ドット柄
実勢価格:1264円
材質:ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、発泡ポリエチレン
運搬方法:片手持ち、肩掛け
容量(内寸):約20L
サイズ・重量:33.5×24.0×30.0㎝・約0.46㎏
バンドックのクーラーバッグは薄手で軽いものの、保冷力がイマイチでした。ガッツリしたキャンプよりも、ピクニックのようなライトテイストの行楽に役立ちそうです。
【保冷力:薄手素材で保冷力はイマイチ】
温度テストでは8時間後の内部温度が26℃以上まで上昇。中に入れた氷も完全に溶けてしまいました。
【携帯性:たたむとかなりコンパクト!】
かなり軽量で持ちやすく、それなりに容量もあります。たたむとスリムで収納性は優秀です。
【使いやすさ:日頃の買い物にも便利】
デイリーユースのバッグと同じようなデザインなので、毎日の買い物で冷凍食品やアイスクリームなどの氷菓を購入するときにも利用できそうです。
一方で、キャンプには性能的な面で少し不安でした。
5位: 54Lと大容量のコストコ
大人数のBBQにも活躍
コストコ
オリジナル クーラーバッグ
実勢価格:1619円
材質:非公表
運搬方法: 片手持ち、肩掛け
容量(内寸):約54L
サイズ・重量:55.0×25.0×44.0㎝・非公表
※現在はカラーおよび仕様変更がされています。
第5位はコストコの「オリジナルクーラーバッグ」がランクイン。54Lの大容量が強みです。ボックス内の温度は開始直後に上がってしまうことから密閉性は弱めですが、運搬性を考えればキャンプでの使い勝手はかなり優秀といえます。
価格も約1600円とリーズナブルなので、ひとつは持っていてもよいアイテムです。
【保冷力:氷は結構溶けませんでした】
ボックス内温度はそれなりに大きく上昇したものの、中に入れていた氷は最も多く残っていました。
【使いやすさ:ソフトにしては大容量】
54Lという大容量なので、これひとつでかなり大量に収納可能。荷物が少なくてすみます。
【携帯性:トートのような持ちやすさ】
トートバッグのように肩掛けできるため、重さがあっても安定して持ち運びができます。
中は薄手でキャンプでガンガン使うには耐久性に不安が残ります。
6位: ファスナーでコンパクトに
携帯性抜群のロゴス
ロゴスコーポレーション
ロゴス
ハイパー氷点下クーラーM
実勢価格:9936円
材質:EVA、PU、PE、PVC
運搬方法:肩掛け
容量(内寸)約12L
サイズ・重量:30.0×24.0×24.0㎝・約0.9㎏
アタッシュケースのような形に折りたためるタイプ。外装は硬めなので、自宅で雑に収納しても形が崩れないのは魅力だ。
【保冷力:生地は厚手なのに氷は溶けた】
外装はかなり硬めのタイプで中も丈夫な生地。しかし、温度変化テストで氷は残りませんでした。
【携帯性:小さくたためて収納性抜群】
両サイドをギュッと押してからジッパーで留めると、かなりコンパクトなサイズになりました。
【使いやすさ:ピクニックや花見に最適なサイズ】
ジッパーの滑りがよく、フタ部分も硬めの素材で開けやすくなっています。
出し入れ口の幅も広めに作っているため、物をスムーズに出し入れできて便利です。
7位: 低価格の割に使いやすい
キャプテンスタッグ
パール金属
キャプテンスタッグ
M-1851 デリス シルバーソフトクーラーバッグ 15L
実勢価格:909円
材質:アルミ蒸着シート、EVA、ポリエチレンフォーム、ポリエチレン
運搬方法:肩掛け
容量(内寸):約15L
サイズ・重量:31.0×26.0×25.0㎝・約0.4㎏
7位のキャプテンスタッグは保冷性は高いものの、シルバー単色で安っぽいルックスがマイナスポイント。
また、キャンプではやや物足りないサイズですが、 900円台と安くて携帯性も悪くないので、サブバッグと考えましょう。
【保冷力:温度差は少ないが氷は残らず】
温度変化テストで最初と最後の温度差は10℃ほどで、ボックス内の氷はすべて溶けてしまいました。
【使いやすさ:日帰りレジャー向きのサイズ】
内部は500Lのペットボトルを縦に12本収納できます。キャンプでBBQをするには物足りないものの、ピクニック程度なら十分です。
【携帯性:たたむと厚さは約5mmほど】
折りたたむとクラッチバッグ並みのコンパクトサイズになるので…。
脇に抱えて持ち運びが可能です。
8位: 圧倒的な保冷力のイグルー
ただし使い勝手はイマイチ
テントファクトリー
イグルー
スクエアーマリーンウルトラ24
実勢価格:7382円
材質:PVC、PEVAライナー、高密度PEフォーム
運搬方法:片手持ち、肩掛け
容量(内寸):約20L
サイズ・重量:60.0×38.0×35.0㎝・約1.5㎏
保冷力が高く、作りもしっかりしているものの、折りたためないので「それならばハードでいいのでは?」との声も。微妙なサイズもマイナスの一因に。
【保冷力:保冷力はナンバーワン】
今回の検証で、最低、最高温度がともに一番低かったイグルー。ハードタイプに匹敵する驚きの保冷力でした。
そんな保冷力の高さに一役買っている密閉性の高いファスナー。ただ、開閉時、角のカーブで必ずといっていいほど引っかかってしまうのが残念でした。
【使いやすさ:屋外使用に便利な作り】
屋外で使うための便利なディティールが満載。まず、物を留めておけるゴムバンドや…。
小物などを収納できるポケットも便利です。
さらに、底面が地面には接しない作りになっています。こういった細かい仕様は高評価でした。
9位: アウトドアよりも普段使いに
シンプルなつくりのサーモス
サーモス(THERMOS)
保冷ショッピングバッグ RDL-022
実勢価格:1945円
材質:ポリエステル、ポリウレタン、発泡ポリエチレン、PEVA
運搬方法:片手持ち、肩掛け
容量(内寸):約22L
サイズ・重量:39.0×20.5×31.0㎝・約0.3㎏
作りがシンプルで、すっきりとしたデザイン。その分機能も最低限ですが、ショッピングなどで持ち歩くには十分です。
【保冷力:長時間使用には不安が】
最高温度は約27℃とかなり高温に。キャンプなどでの使用は日帰りでもやや厳しいかもしれません。
【携帯性:折りたためば携帯性抜群に】
生地が薄いので折りたたみも簡単。他のバッグに収納して、使用時にはサッと取り出せます。
【デザイン:男性が持っても自然】
小物が入るポケットやファスナー周りなどに施されたパイピングは、まさに普段使い向きです。
また、ネイビーとブラウンの配色で、男性がお買い物バッグとして持っていても悪目立ちしません。
10位: 携帯性抜群もデザインが微妙
ワーストはノースイーグル
ナニワ
ノースイーグル
ギャラクシー ソフトクーラーDX25
実勢価格:2700円
材質: アルミ蒸着シート、600Dポリエステル、 PEVA、発泡ウレタン、PEVA
運搬方法:片手持ち、肩掛け
容量(内寸):約25L
サイズ・重量:40.0×26.0×31.0㎝・約0.95㎏
今回残念ながらワーストになったのは、ノースイーグル。他のキャンプアイテムとのトータルコーディネートが難しいデザインです。さらに保冷力の低さも相まって、最下位になりました。
【保冷力:保冷性能は氷が少し残る程度】
テスト終了時には氷を150gと辛うじて残したものの、ボックス内温度は約27℃と高温になってしまいました。
【使いやすさ:取り外し可のインナーが便利】
丸ごと取り外せるので、清掃などのお手入れが簡単。ソフトタイプの弱点のカビにも強いです。
【携帯性:折りたたんでもややかさばる】
折りたたみ可能で、収納を考えると十分コンパクトですが、持ち運びにはややかさばる印象です。
[結論]保冷性と使い勝手が超優秀 コールマンが第1位を獲得
コールマンジャパン
Coleman
アルティメイトアイスクーラーⅡ
実勢価格:6156円
今回の保冷力最強に輝いたコールマンは天窓から出し入れもしやすく、冷気を逃がしづらい作りが高評価に。
また、持ちやすいグリップやキャリーオン用のスリーブなど携帯性も抜きんでていました。
さらにソフトでありながら、今回の検証でボックス内の最低温度11℃を計測した高い保冷力も強みです。
一方、イグルーも非常によい数値を残しましたが、ソフトなのに折りたためず、ハードの丈夫さもなく、どっちつかずで評価を落とす結果となりました。
【番外編】格安保冷剤ランキング 保冷力をガチテストしました
今回のクーラーボックス検証に際して「クーラーボックスにこだわるなら、その必需品である保冷剤にもこだわって当然!」ということで、併せて保冷剤を検証することにしました。
そこで、評判のいい保冷剤を調べると、1000円前後のものばかり。それならば1000円以下でより良いものを選びました。
【検証方法】
約23℃の室内に設置して温度変化をチェック
発泡スチロールボックスの中に保冷剤・氷1.1kgを入れて検証。内部温度を30分おきに計測。日帰りBBQを想定した8時間の温度変化や内部状況などを比較するテストを3回実施しました。
その結果と一度使用してから再冷凍するまでにかかる時間など、使い勝手も加味して総合的にジャッジしました。
[番外編:第1位]アイリスオーヤマ
8時間使用で10℃以下をキープ
アイリスオーヤマ
保冷剤ハードCKB-800 L
実勢価格:474円
サイズ:19.5×28.8×2.2cm
内部平均温度が約8℃と一番低かったアイリスオーヤマ。他製品と1~2℃の差をつけました。繰り返し使用しても保冷力が落ちることはなく、再冷凍までの時間も約10時間と使い勝手のよさも抜群です。
価格も今回唯一の500円以下と圧倒的なコスパでベストバイに!
[番外編・第2位]TRUSCO
保冷力は優秀も使い勝手が惜しい
トラスコ中山
TRUSCO
保冷剤760g(強冷タイプ)
実勢価格:676円
サイズ:16.4×22.9×3.3cm
トップに並ぶ保冷力を発揮。運搬に便利なデザインも高評価でしたが、再冷凍までに約12時間と、一晩というにはやや長い時間がかかり惜しくも減点。
[番外編・第3位]アイスジャパン
アイリスオーヤマほどの安定性はない
アイスジャパン
フリーザーアイス/FIH-18H
実勢価格:389円
サイズ:19.5×28.8×2.2cm
3回のテストで一番保冷力にバラつきがあったアイスジャパン。良い時は9℃台をキープしたが、悪い時は11℃を超えて最下位と不安の残る結果に。
[番外編・第4位]ロゴス
冷凍に丸2日かかるのが不便
ロゴスコーポレーション
ロゴス
氷点下パックGT-16℃・ハード600g
実勢価格:950円
サイズ:13.7×19.5×2.8cm
内部平均温度が約9℃と優秀でしたが、冷凍に48時間以上かかり、少々不便。同ブランドの専用クーラーボックスとの組み合わせは使いやすいです。
[番外編・5位]キャプテンスタッグ
すべてが中途半端な残念な性能
パール金属
キャプテンスタッグ
スーパーコールドパック
実勢価格:741円
サイズ:17×19.5×3cm
保冷力は並程度ですが、冷凍にロゴス同様、48時間以上かかる残念具合。繰り返し使用するたびに、本体に付着する水滴の量も多くなるのもマイナス評価に。
【総合結果】
平均8℃をキープしたアイリスオーヤマが1位
検証前は-16℃というインパクトもあって期待を集めたロゴスとキャプテンスタッグでしたが、結果はすべての項目で抜群の成績を収めたアイリスオーヤマがトップという結果に。
今回は使い勝手のテストで、大型クーラーボックスでの使用を想定しましたが、容量やシーンによってはロゴスやトラスコのほうが使いやすい場面もあるでしょう。
お手元にある、もしくはこれから購入を考えているクーラーボックスに合わせて選びましょう。
以上、ソフトクーラーの選び方のポイントと10製品ランキングの結果でした。1位のコールマンは保冷力に加えて、携帯性抜群。日帰りから2泊以上のキャンプまでメインとしてもハードクーラーのサブとしても十分に活躍しますよ!
ハードボックスとの組み合わせがよい使い勝手やサイズ感です。