キャンプメーカーのクーラーは釣りで使える?
釣りをするなら、なくてはならないクーラーボックス。釣った魚を新鮮な状態で持ち帰り美味しく食べるための必需品ですが、アウトドアレジャーを目的としたキャンプメーカーのクーラーボックスは釣りで使えるのでしょうか?
結論から言うと、答えはイエスです。キャンプ用のクーラーボックスでも最近は保冷力が高いものも多く、そうした商品なら釣りと兼用ができます。
ただし、比較するとダイワやシマノなどの釣りメーカーの方が真空断熱パネルを使うなど、全般的に保冷性能が高いと言えます。
釣りメインで使うなら釣りメーカーのクーラーボックス!
クーラーボックスには便利なオプションが付いているものがあります。
たとえば、ダイワ(DAIWA)のクールラインαの場合、ロッドスタンドが2個と小物入れが付属しています。こうしたオプションがあれば非常に便利なので、釣りでの使用がメインの人はぜひ検討してみましょう。
真空断熱パネル素材なら保冷力が高い
「真空断熱パネル」は断熱材の中でもっとも保冷力の高い素材です。その名の通りパネルの中が真空になっており、熱伝導をシャットアウトします。
真空断熱パネルを使った商品は価格はややお高めになりますが、強い保冷力を求める人におすすめです。
釣り用クーラーボックスの人気製品をテスト
今回は、シマノやダイワなど人気メーカーから12製品を厳選し、釣り用クーラーボックスのおすすめランキングを作成しました。
なおランキングでは、釣りとキャンプで兼用するケースも考え、レジャー用のクーラーボックスもいくつかピックアップし、ランキングに加えています。それではランキング発表前に、今回の採点基準を紹介しましょう。
検証項目1:保冷力
どんな断熱材を組み合わせて作られているのか、真空断熱材を使っている場合、どの面に使われているのかなどをチェック。さらにメーカー提供の断熱性に関するデータを加味し、総合的に判定しました。
また通販サイトのレビューも全商品チェックし、採点の参考にしました。
検証項目2:使い勝手
フタは開けやすいか。水栓はついているか。取手は持ちやすいかどうかなど使い勝手全般についてチェックしました。
検証項目3:作り
重量が軽く持ち運びに便利かどうか。壊れにくい作りになっているか、耐久性は優れているかどうかといった点をチェックしました。
検証項目4:コスパ
1〜3のポイントと価格を比較。お買い得商品かどうかを採点しました。
それでは、フィッシング用クーラーボックス12製品のランキングをご覧ください!
釣り用クーラーボックスのおすすめランキング
雑誌「MONOQLO」が山口剛氏と共に釣り用クーラーボックスの比較検証を実際に行ったところ、1位ベストバイはシマノの「フリーガ ベイシス 20〜26リットル 200UZ-020N/260UZ-026N」でした。2位はダイワ「クーラーボックス クールラインα2 SU2000」でした。
商品 | ||||||||||||
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シマノフリーガ ベイシス 20〜26リットル 200UZ-020N/260UZ-026N
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|
355mm(内寸)、465mm(外寸) |
227mm(内寸)、292mm(外寸) |
255mm(内寸)、316mm(外寸) |
20L |
3.0kg |
発泡ポリスチレン+真空1面(底) |
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ダイワクーラーボックス クールラインα2 SU2000
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|
22cm(内寸)、31cm(外寸) |
39cm(内寸)、51cm(外寸) |
22cm(内寸)、31cm(外寸) |
20L |
4.4kg |
真空パネル底1面、ウレタン (上フタの断熱材はスチロール) |
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ダイワクーラーボックス シークールキャリー2 SU2500
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|
15cm(内寸)、33cm(外寸) |
38.5cm(内寸)、53.5cm(外寸) |
31cm(内寸)、39cm(外寸) |
25L |
4.8kg |
真空パネル底1面、側面ウレタン |
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シマノフィクセル ベイシス
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|
20.6cm(内寸)、28.6cm(外寸) |
34cm(内寸)、46.5cm(外寸) |
24.5cm(内寸)、32.8cm(外寸) |
17L |
3.9kg |
PP+発泡ウレタン |
|||||
シマノフリーガ ライト
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|
22.7cm(内寸)、29.2cm(外寸) |
35.5cm(内寸)、46.5cm(外寸) |
25.5cm(内寸)、31.6cm(外寸) |
20L |
2.9kg |
PP+発泡ウレタン |
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スタンレー新ラッチ クーラーボックス 15.1L
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|
32.4cm(内寸)、42cm(外寸) |
22.6cm(内寸)、31cm(外寸) |
20.8cm(内寸)、28.5cm(外寸) |
15.1L |
3kg |
高密度ポリエチレン(本体外側)、ポリプロピレン(本体内側/)、高密度ポリエチレン・ポリプロピレン(蓋) |
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ダイワクーラーボックス クールラインα ライトソルト
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|
17cm(内寸)、25cm(外寸) |
36cm(内寸)、47.5cm(外寸) |
23cm(内寸)、30cm(外寸) |
15L |
2.9kg |
スチロール |
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コールマンジャパンコールマン クーラーボックス ホイールクーラー 28QT
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|
49cm |
34cm |
94cm |
26L |
3.3kg |
発泡ウレタン、ポリエチレン |
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ロゴスコーポレーションロゴス アクションクーラー
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|
49.2cm |
27.8cm |
36.6cm |
25L(約) |
2.9kg(約) |
ポリプロピレン(本体)、ABS樹脂(把手、ロック部) |
|||||
コールマンジャパンコールマン アルティメイトアイスクーラーⅡ 25L
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|
42cm(使用サイズ、収納サイズ) |
32cm(使用時)、20cm(収納サイズ) |
33cm(使用サイズ、収納サイズ) |
25L |
1.3kg(約) |
TPE加工ポリエステル、ポリエチレン PETアルミニウム、PEVA |
|||||
コールマンジャパンコールマン クーラーボックス エクストリームアイスクーラー
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|
30cm(使用サイズ、収納サイズ) |
25cm(使用サイズ、収納サイズ) |
25cm(使用サイズ)、12cm(収納サイズ) |
15L |
890g(約) |
PETアルミニウム、ポリエステル、ポリエチレン(フォーム)、PETアルミニウム(取り外しライナー部分) |
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ロゴスコーポレーションロゴス クーラーバッグ ハイパー氷点下クーラー
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|
39cm(使用サイズ、収納サイズ)、33cm (内寸) |
30cm(使用サイズ)、26cm (内寸)、12.5cm(収納サイズ) |
29cm(使用サイズ)、24cm (内寸)、30cm(収納サイズ) |
20L(約) |
1.5kg |
EVA、PP、PE、PVC、ナイロン |
【1位】シマノ「フリーガ ベイシス 20〜26リットル 200UZ-020N/260UZ-026N」
- シマノフリーガ ベイシス 20〜26リットル 200UZ-020N/260UZ-026N
- 最安価格: ¥13,251〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 355mm(内寸)、465mm(外寸)
- 奥行
- 227mm(内寸)、292mm(外寸)
- 高さ
- 255mm(内寸)、316mm(外寸)
- 容量
- 20L
- 重量
- 3.0kg
- 素材
- 発泡ポリスチレン+真空1面(底)
- 保冷時間の目安
- 35時間(クーラー容量の20%分の氷を外気温31度で持続する保冷時間)
- 型番
- 42607
500mlのペットボトルを17本収納できる
真空パネルは底面に配されており、地面からの熱をシャットアウトしてくれます。またその他の面には発泡ポリスチレンを使用し軽量化を実現。容量は500mlのペットボトルなら17本収納できます。
側面下部には水栓を備えており、水抜が簡単にできます。
フタは両開きタイプで完全に外すことができ、使い勝手抜群。掃除などのメンテナンスが簡単に行えます。ハンドル以外に肩掛けバンドも付いていて、携帯性も抜群です。
レビューでは「二泊三日の長丁場のキャンプでも最後まで氷が残っていた」、「氷も前日午後投入したものが、翌日10時頃まで半分程度残っていた」など保冷力を高く評価するものが多く見られました。
【2位】ダイワ「クーラーボックス クールラインα2 SU2000」
- ダイワクーラーボックス クールラインα2 SU2000
- 検証時価格: ¥15,100〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 22cm(内寸)、31cm(外寸)
- 奥行
- 39cm(内寸)、51cm(外寸)
- 高さ
- 22cm(内寸)、31cm(外寸)
- 容量
- 20L
- 重量
- 4.4kg
- 素材
- 真空パネル底1面、ウレタン (上フタの断熱材はスチロール)
- 保冷力
- KEEP65
【3位】ダイワ「クーラーボックス シークールキャリー2 SU2500」
- ダイワクーラーボックス シークールキャリー2 SU2500
- 最安価格: ¥22,448〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 15cm(内寸)、33cm(外寸)
- 奥行
- 38.5cm(内寸)、53.5cm(外寸)
- 高さ
- 31cm(内寸)、39cm(外寸)
- 容量
- 25L
- 重量
- 4.8kg
- 素材
- 真空パネル底1面、側面ウレタン
- 保冷力
- KEEP70
- 型番
- 03160531
ダイワ「CPラゲッジネット」を使えば荷物をボックスの上に固定して運べる
- ダイワCPラゲッジネット
- 最安価格: ¥1,807〜
- 型番
- 04200138
【4位】シマノ「フィクセル ベイシス」
- シマノフィクセル ベイシス
- 最安価格: ¥13,286〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 20.6cm(内寸)、28.6cm(外寸)
- 奥行
- 34cm(内寸)、46.5cm(外寸)
- 高さ
- 24.5cm(内寸)、32.8cm(外寸)
- 容量
- 17L
- 重量
- 3.9kg
- 素材
- PP+発泡ウレタン
- 保冷時間の目安
- 43時間(クーラー容量の20%分の氷を外気温31度で持続する保冷時間)
- 型番
- UF-009N
【5位】シマノ「フリーガ ライト」
- シマノフリーガ ライト
- 最安価格: ¥10,052〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 22.7cm(内寸)、29.2cm(外寸)
- 奥行
- 35.5cm(内寸)、46.5cm(外寸)
- 高さ
- 25.5cm(内寸)、31.6cm(外寸)
- 容量
- 20L
- 重量
- 2.9kg
- 素材
- PP+発泡ウレタン
- 保冷力
- 24時間(クーラー容量の20%分の氷を外気温31度で持続する保冷時間)
- 型番
- LZ-020M ピュアホワイト
【6位】スタンレー「新ラッチ クーラーボックス 15.1L」
- スタンレー新ラッチ クーラーボックス 15.1L
- 最安価格: ¥11,000〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 32.4cm(内寸)、42cm(外寸)
- 奥行
- 22.6cm(内寸)、31cm(外寸)
- 高さ
- 20.8cm(内寸)、28.5cm(外寸)
- 容量
- 15.1L
- 重量
- 3kg
- 素材
- 高密度ポリエチレン(本体外側)、ポリプロピレン(本体内側/)、高密度ポリエチレン・ポリプロピレン(蓋)
- 保冷力
- 24時間(2度以上)、36時間(10度以)
- 型番
- 01622-161
【6位】ダイワ「クーラーボックス クールラインα ライトソルト」
- ダイワクーラーボックス クールラインα ライトソルト
- 検証時価格: ¥10,306〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 17cm(内寸)、25cm(外寸)
- 奥行
- 36cm(内寸)、47.5cm(外寸)
- 高さ
- 23cm(内寸)、30cm(外寸)
- 容量
- 15L
- 重量
- 2.9kg
- 素材
- スチロール
- 保冷力
- KEEP33
釣りに特化したクーラーボックス
さらにロッドスタンドや小物入れが付いていて、釣りに特化したクーラーボックスと言えます。
サイズは10Lと15Lの2種類。15Lは500mlのペットボトルが10本収納できます。
【8位】コールマンジャパン「コールマン クーラーボックス ホイールクーラー 28QT」
- コールマンジャパンコールマン クーラーボックス ホイールクーラー 28QT
- 検証時価格: ¥3,773〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 49cm
- 奥行
- 34cm
- 高さ
- 94cm
- 容量
- 26L
- 重量
- 3.3kg
- 素材
- 発泡ウレタン、ポリエチレン
【9位】ロゴスコーポレーション「ロゴス アクションクーラー」
- ロゴスコーポレーションロゴス アクションクーラー
- 最安価格: ¥5,380〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 49.2cm
- 奥行
- 27.8cm
- 高さ
- 36.6cm
- 容量
- 25L(約)
- 重量
- 2.9kg(約)
- 素材
- ポリプロピレン(本体)、ABS樹脂(把手、ロック部)
底面に水抜き栓があって排水がしやすい
底面に水抜き栓があって排水がしやすく、釣り用としても重宝します。レビューでは保冷力が予想以上に高いというものが多く見られました。
カラーバリエーションはグレー、ホワイトの2色。サイズ展開は25L、35L、50Lの3サイズです。
【10位】コールマンジャパン「コールマン アルティメイトアイスクーラーⅡ 25L」
- コールマンジャパンコールマン アルティメイトアイスクーラーⅡ 25L
- 最安価格: ¥7,500〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 42cm(使用サイズ、収納サイズ)
- 奥行
- 32cm(使用時)、20cm(収納サイズ)
- 高さ
- 33cm(使用サイズ、収納サイズ)
- 容量
- 25L
- 重量
- 1.3kg(約)
- 素材
- TPE加工ポリエステル、ポリエチレン PETアルミニウム、PEVA
- 型番
- 2000037166
使い勝手抜群
取り外せて丸洗い可能な抗菌ライナーや、ハードクーラーとの併用に便利なハンドルスリーブ、サイドポケット、冷気を逃さないクイックサーブオープニング(写真)など細かい部分に工夫が施されていて使い勝手抜群。
25Lサイズで500mmペットボトル20本が収納可能です。サイズは他に35L があります。
【11位】コールマンジャパン「コールマン クーラーボックス エクストリームアイスクーラー」
- コールマンジャパンコールマン クーラーボックス エクストリームアイスクーラー
- 最安価格: ¥3,405〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 30cm(使用サイズ、収納サイズ)
- 奥行
- 25cm(使用サイズ、収納サイズ)
- 高さ
- 25cm(使用サイズ)、12cm(収納サイズ)
- 容量
- 15L
- 重量
- 890g(約)
- 素材
- PETアルミニウム、ポリエステル、ポリエチレン(フォーム)、PETアルミニウム(取り外しライナー部分)
- 型番
- 2000037166
さまざまな用途で使える
クイックサーブオープニングやメッシュのサイドポケットを備えており非常に便利。
フタの裏側の保冷剤入れなど、こちらも細かい工夫が施された商品です。15Lの収納力は500mlペットボトル×13本。サイズは他に25、35Lがあります。
【12位】ロゴスコーポレーション「ロゴス クーラーバッグ ハイパー氷点下クーラー」
- ロゴスコーポレーションロゴス クーラーバッグ ハイパー氷点下クーラー
- 最安価格: ¥10,390〜
- 保冷力
- 使い勝手
- 作り
- コスパ
- 幅
- 39cm(使用サイズ、収納サイズ)、33cm (内寸)
- 奥行
- 30cm(使用サイズ)、26cm (内寸)、12.5cm(収納サイズ)
- 高さ
- 29cm(使用サイズ)、24cm (内寸)、30cm(収納サイズ)
- 容量
- 20L(約)
- 重量
- 1.5kg
- 素材
- EVA、PP、PE、PVC、ナイロン
- 型番
- 81670080
容量も大きい
容量も大きくペットボトル500mlが16+氷点下パックが収納可能。衝撃に強い「シェルプロテクト構造」でビン類も入れられます。
もちろん折りたたみ可能で収納にも便利です。
釣り用クーラーボックスの用途とは?
釣りをするなら、なくてはならないクーラーボックス。釣った魚を新鮮な状態で持ち帰り美味しく食べるための必需品ですが、釣り用のクーラーボックスは以下の4つの用途で使うことができます。
用途1:魚の鮮度を保つ
暑い時期でなくても気温が高いとどうしても魚が傷みやすいもの。釣った魚は早めに氷や氷水で保管する必要があります。常温で保存するのは食中毒につながるため危険。
その点、保冷力に優れたクーラーボックスなら魚を新鮮・安全に持ち帰ることが可能。とくに釣魚を刺身で召し上がりたい方なら保冷力優先で商品を選ぶ必要があります。
用途2:釣りエサの鮮度を保つ
オキアミやサバやイカの切り身などのエサは、鮮度が落ちて色が黒くなったり柔らかくなったりしてしまうと魚の食いが悪くなってしまいます。
またゴカイやイソメといった虫エサも暑さに弱いので涼しい場所で保管する必要があります。クーラーボックスはそうした釣りエサの輸送・保管に役立ちます。
用途3:飲食物を冷やしておく
夏の炎天下での釣りは非常に過酷です。クーラーボックスで冷やした飲料を準備するなどの熱中症対策が必要になります。また弁当やパンなどの食べ物も暑い場所で保管しているとすぐに傷んでしまうので、クーラーボックスに入れて冷やしておきましょう。
用途4:椅子として使用する
クーラーボックスの中には「耐荷重設計」になっているものがあります。そうした商品は、大人が座っても壊れにくく、イスとして使用可能です。別に折り畳みイスなどを持っていく必要がなく非常に便利です。
クーラーボックスの選び方は?
ここでは、クーラーボックスの選び方についてまとめました。
選び方1:タイプ
クーラーボックスには大きく2つのタイプがあります。ひとつがハードクーラー、そしてもうひとつがソフトクーラーです。
タイプ1:ハードクーラー
硬い素材を使ったクーラーボックスです。内側に断熱材が配されていて、保冷力は高め。頑丈で中の物を衝撃から守ってくれます。ただし嵩張るので、輸送や収納の際は場所を取ります。
タイプ2:ソフトクーラー
柔らかい素材で作られたクーラーボックスです。軽量コンパクトで、折りたたんで持ち運びすることができます。ただしハードクーラーより保冷力は低く、外からの衝撃に弱いというデメリットがあります。
クーラーボックスにはさまざまな断熱材が使われています。どんな断熱材を使っているかによって保冷力が異なるので、商品を選ぶ際は主な素材について頭に入れておく必要があります。
選び方2:素材
真空断熱パネル素材なら保冷力が高い
「真空断熱パネル」は断熱材の中でもっとも保冷力の高い素材です。その名の通りパネルの中が真空になっており、熱伝導をシャットアウトします。
ダイワ(DAIWA)
クーラーボックス ZSS 2100X 21L
実勢価格:3万5681円
ダイワ「クーラーボックス ZSS 2100X 21L」は、真空断熱パネルを6面に備えたモデル。価格はややお高めになりますが、強い保冷力を求める人におすすめです。
なお真空断熱パネルは破損すると真空状態を保てなくなり、保冷力が大幅に下がるため、衝撃による破損には十分気をつけなければなりません。
シマノ(SHIMANO)
クーラーボックス 釣り用 フィクセル ベイシス17L
実勢価格:1万4000円
「発泡ウレタン」はウレタン樹脂に発泡剤を加えて作った断熱材です。真空断熱パネルほどではありませんが比較的高い保冷力があります。
価格は真空断熱パネルより比較的手頃。発泡ウレタンは厚くなればなるほど保冷力が高まりますが、その分重くなるというデメリットがあります。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
クーラーボックス シエロ クーラーボックス14 M-8175
実勢価格:2730円
比較的安価な素材が「発泡スチロール(発泡ポリスチレン)」です。他の素材に比べて軽めで持ち運びにも便利。
保冷力は1、2に比べて低めで近場の手軽な釣り向けと言えます。真夏や長時間の使用には向きませんが、氷や保冷剤を多めに入れておけば一日持ちます。
ここまで紹介してきた断熱材ですが、軽量化や価格を抑えるために複数の種類を組み合わせて作られているものが結構あります。
複数の素材を組み合わせている商品も
シマノ(SHIMANO)
フリーガ ベイシス
実勢価格:1万808円
たとえば、シマノ「フリーガ ベイシス」のように真空パネルが1面で、側面は発泡ポリスチレンのモデルなら、比較的手頃な値段で手に入れることができます。たとえ1面でも真空断熱パネルを使うことによって保冷力が格段に上がります。
選び方3:サイズ
釣りで使うクーラーボックスでサイズ選びを間違うと、
・大きなクーラーボックスに小さい魚2〜3尾だけ
・夏場に持参したクーラーが小さ過ぎて十分な氷を入れられず魚が傷んでしまった
などのようなことになってしまいます。
つまりクーラー選びは季節と釣る魚種に合わせて行うことが必要なのです。現在では小さいものではだいたい6〜7L、大きいものでは32Lのクーラーがサイトに並んでいます。
魚種に合わせて容量を選ぶ
同じ魚種でもサイズの大小や釣果の差があるので、一概に言えませんが、だいたい以下のような目安でクーラーボックスを選ぶと良いでしょう。
▼サイズ選びの目安
・小型魚(ハゼ、キス、アジ、メバルなど)……6〜15L
・中型魚(サバ、メジナ、クロダイ、トラウトなど)……15〜30L
・大型魚…(ヒラメ、ブリ、ヒラマサ、カンパチなど)……30L〜
夏は大きめサイズが無難
冬場は氷が溶けにくいですが、夏場はすぐに解けてしまうので、多めの氷を入れる必要があります。そのため夏場に使うクーラーはやや大きめのサイズを選ぶのが無難です。
クーラーボックスには水栓付きとそうでないものがあります。水栓が付いているタイプは簡単に水抜ができて非常に便利。とくに大容量の場合、本体を傾けず水を流せるので掃除もラクにできます。
フタは片開きタイプと両開きタイプの2種類
上フタは片方が固定された片開きタイプと、左右どちらからも開閉可能の両開きタイプの2種類があります。後者は取り外し可能なので、使い勝手がよく、メンテナンスも簡単にできるというメリットがあります。
以上、釣り用クーラーボックスのおすすめランキングでした。お気に入りの釣り用クーラーボックスを見つけて、快適に釣りを楽しみましょう!