渓流釣りを楽しむなら渓流用のルアーを選ぼう

トラウトフィッシングをすでに管理釣り場で経験済み、という人も多いかと思います。ではトラウトつながりで、管理釣り場のタックル(道具)をそのまま渓流で使えるかというと、答えはNOです。
渓流・河川と管理釣り場では使用するタックル(道具)が別物と考えた方がよいでしょう。渓流のためのタックルは次の図のようなセッティングになります。
渓流釣りで使うタックル(道具)の特徴は?

渓流と管理釣り場を比較すると、以下の3つの相違点があります。
- 1:渓流で使うロッドは管理釣り場よりも短め
- 2:ラインは渓流の方がやや太目
- 3:ルアーの重さは管理釣り場よりも渓流が重め
渓流ラインは現在の主流がPEとなっていますが、PE以外で使うならナイロンラインよりフロロカーボンラインの方が渓流には適しています。またナイロンラインは水分を吸収するので劣化が早く交換頻度は多くなります。初心者で交換を軽視すると逆にトラブルが多くなってしまうので注意が必要です。
代表的な渓流ルアーは?
渓流ルアーにはいろいろなタイプがありますが、代表的なもの以下の3種類です。
ミノー

小型の魚などを模したルアーです。ただ巻きではボディを揺らしアピールしますが、トゥイッチングなどの細かいロッドさばきで泳ぎに変化を与えることで、さらにアピール力がアップします。
鼻先のリップと呼ばれる部分が短いものは表層~中層、長いものは、中層~ボトムを攻めるのに適しています。
スプーン

古くからトラウト釣りに使われてきたルアーです。重さは渓流では3~4gがよく使われます。レンジ(魚がいる層)は、深い場所にいる場合は重め、表層近くにいる場合は軽めのスプーンを選びます。
状況によってヒットするカラーが変わってきますので、さまざまな色を準備しておくのがよいでしょう。
スピナー

スピナーは渓流で最強とも称されるルアーです。金属製でブレードと呼ばれるパーツを備えています。ルアーを引くとこのブレードが回転して魚に強くアピールします。
スピナーは水面付近から底近くまでを攻略できる、汎用性の高いルアーです。着水後にルアーを引くとすぐにブレードが回転するのでアピール力も抜群。ネイティブトラウトではぜひ1個持っておきたいルアーです。
初心者向けの渓流ルアーをプロとテスト

ひとくちに「渓流ルアー」と言ってもいろいろなタイプがあって、初心者には選びづらいですよね。
そこで、人気の渓流ルアーから、「ミノー」「スプーン」「スピナー」の3種類をピックアップ。釣り歴30年のベテランテスターである山口剛氏に実際に使ってもらい、種類別におすすめランキングを作成しました。
山口氏にはルアーを選ぶ際に重視すべき「使いやすさ」「作り」「価格」という3つのポイントを評価してもらいました。
テスト1:使いやすさ・釣りやすさ(35点満点)
初心者でも扱いやすいか、キャストしやすいか、泳がせやすいかなど、「使いやすさ・釣りやすさ」をチェックしました。
テスト2:作り(35点満点)
ちゃんとした作りになっているか、各パーツは高品質か、耐久性があるかをチェックしました。
値段の安い「スプーン」などは、糸を結ぶスプリットリングやフックが値段なりの作りで、頻繁に交換しなければいけない場合も……。そこで、検証ではルアーの細かい作りまでチェックしました。
テスト3:コスパ(30点満点)
ルアーはできるだけ多くの種類を準備しておきたいもの。でも限りある予算の中で、何種類ものルアーを購入するのはちょっと大変ですよね。
そこで、できるだけ安いものを選びたいところですが、「安かろう悪かろう」では何度も買い替えが必要になるので本末転倒……。
という訳でルアーを選ぶ際はコスパ面もしっかりチェックする必要があります。検証では「安くて高性能なもの」ほど高評価となっています。
渓流ルアーのおすすめランキング
雑誌「MONOQLO」が渓流ルアーの比較検証を実際に行ったところ、ミノー1位はデュオの「ルアー スピアヘッドリュウキ45S ヤマメ ANA4034」でした。スプーン1位はスミスの「D-Sライン(ヤマメ)」でした。また、スピナー1位はスミスの「ARスピナー トラウトモデル #04 RSBK」でした。
以下はミノーのおすすめランキング表です。
| 商品 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
デュオルアー スピアヘッドリュウキ45S ヤマメ ANA4034
![]() |
|
45mm |
4g |
重心固定・シンキング |
||||
スミスDコンタクト50 #08 ヤマメレーザー
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|
50mm |
4.5g |
ヘビーシンキング |
||||
JACKALLティモン トリコロール 55HW(越中雪代ブルーバック)
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|
55mm |
4.4g |
|||||
イトウクラフト蝦夷ミノー50S(YTS)
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|
50mm |
3.8g |
シンキング |
||||
タックルハウスバフェット ドラス ドライブディープ (moss)
![]() |
|
43mm |
5.6g |
シンキング |
【1位】デュオ「ルアー スピアヘッドリュウキ45S ヤマメ ANA4034」
- デュオルアー スピアヘッドリュウキ45S ヤマメ ANA4034
- 最安価格: ¥1,010〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 45mm
- 重量
- 4g
- タイプ
- 重心固定・シンキング
- 型番
- 4525918030759
渓流でも本流でも使える

最大の特徴はアクションの立ち上がりの早さ。ロッド先端の動きに素早く反応し、短い移動距離でも連続してトゥイッチを加えることが可能です。本流などの強く複雑な流れにも対応し、抜群の動きを演出します。
定番でコストパフォーマンスが良いルアーになります。DUOは国内生産で製品の安定性もありますし、どこでも使いやすいルアーだと思います。初心者が最初に使うのであれば、この手のルアーを準備しておくのがおすすめです。
飯能の小渓流で検証がてら使ってみたら、放流量のそこまで多くない沢で27、8センチ程度の良いサイズのイワナが釣れました。釣り歴1年足らずの初心者の僕でここまで反応があったことを考えると、上手な人なら……。実際にキャストしてトゥイッチしてみた感触は、しっかりと水を掴んでくれるので、水中でのルアーの動きが想像しやすい印象でした。このカラーはフラッシングが強かったので、ちょっと地味めなカラーも1軍ルアーとして装備しておきたいと思いました。
ちなみにこちらが、スタッフ加藤が「スピアヘッドリュウキ45S」で釣り上げたイワナです。

しっかりと喰い付いてくれたので、下顎にフックが貫通していました。
【2位】スミス「Dコンタクト50 #08 ヤマメレーザー」
- スミスDコンタクト50 #08 ヤマメレーザー
- 最安価格: ¥1,428〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 50mm
- 重量
- 4.5g
- タイプ
- ヘビーシンキング
フォーリングが速く深場でも大活躍

従来のフローティング、シンキングミノーとは異なり、トゥイッチなどのアクションを加えた後でも浮力で止まることなく、慣性でねじれ進みます。この独特の動きは魚にとってはバイトチャンスとして認識されるのです。
また自重があるため、飛距離を稼げ、着水後もフォーリング速度が速いのが大きな特徴。深場でも狙えるレンジの広いルアーです。
こちらも定番中の定番。とくに渓流で実績のあるルアーですね。「Dコンタクトを持って行けば間違いなし」と言われるくらい、良く釣れます。細かい部分の作りもよくできていて抜群の釣果の理由がよく分かります。ただ人気があるので在庫がなくなり、手に入りにくくなる場合があるので、注意が必要です。
【3位】JACKALL「ティモン トリコロール 55HW(越中雪代ブルーバック)」
- JACKALLティモン トリコロール 55HW(越中雪代ブルーバック)
- 最安価格: ¥1,314〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 55mm
- 重量
- 4.4g
トゥイッチングのキレが抜群

渓流エリアでの実績から支持されていたHW(ヘビーウェイト)の復刻版。流れに負けないヘビーウェイト設計で、動き出しの良さやトゥイッチングのキレを重視したバランスも備えています。
またフラッシング効果を高めるためウロコ模様を削除するなど、細部まで丁寧なこだわりで作られたミノーです。若干キャスティング性能は1、2位商品に劣りますが、トゥイッチングを多用する人にはおすすめです。
重さが結構あり、飛距離が稼げて、着水後もしっかりと沈みます。動きも凄く良いですし、最近出たルアーの中では一押しです。ただ他の物に比べて若干値段が高いので、順位を下げさせて頂きました。
【4位】イトウクラフト「蝦夷ミノー50S(YTS)」
- イトウクラフト蝦夷ミノー50S(YTS)
- 最安価格: ¥1,848〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 50mm
- 重量
- 3.8g
- タイプ
- シンキング
汎用性に優れている

ボディには新構造のM.W.S.システムを採用。ウエイトをボディ支点に配置することで安定性を大幅に高めています。
比較的軽いミノーです。非常に良く釣れるルアーで、動き出しやレスポンスがいいのが特徴です。引くとグイグイと動いてくれて、アピール力も抜群。ただ初心者が最初に使うには、アクションがちょっと強すぎて、使いこなすのが若干難しいという難点もあります。
【5位】タックルハウス「バフェット ドラス ドライブディープ (moss)」
- タックルハウスバフェット ドラス ドライブディープ (moss)
- 最安価格: ¥1,528〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 43mm
- 重量
- 5.6g
- タイプ
- シンキング
ディープ攻略に威力を発揮する

落ち込みの下や陰への送り込みなど、渓流において攻めきれなかったシチュエーションを攻略可能にした「バフェット ドラス」。ドライブディープはそのディープ版で、専用リップを搭載し、さらなる深場攻略を可能にしています。
5.6gと比較的重いルアーで、結構深いところでも狙えるようになっています。ただし渓流でも使える場所は、水深があるところなど限定的。その分順位を下げさせて頂きました。
渓流ルアー(スプーン)のおすすめランキング
【1位】スミス「D-Sライン(ヤマメ)」
- スミスD-Sライン(ヤマメ)
- 最安価格: ¥686〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 36mm
- 重量
- 4g
独特の形で高い性能を備えている

タイプは全5種で、今回選んだのは水深の浅い渓流でも使える使用頻度の高い定番。それ以外のタイプもここで紹介しておきます。
- 30mm、3.0g……源流域の小渓流やスレた魚へ対応のスモールサイズ
- 40mm、5.0g……スイム、フォールのバランスに優れたモデル
- 45mm、5.0g……穏やかな流れでスローにヒラヒラと動くモデル
- 45mm、6.5g……深い場所、強い流れでもしっかり沈むモデル時。遠投性にも優れている
いずれも泳ぎ出しに優れ、スリムボディーによるフォールの速さも備えた万能スプーンだと言えます。
比較的泳ぎ出しも早く、安定して釣れるルアーだと思います。今回の中では泳ぎ自体も良く、キャストも問題なくできるタイプなので、初心者におすすめです。
【2位】フォレスト「MIU ネイティブシリーズ 3.5g No.01」
- フォレストMIU ネイティブシリーズ 3.5g No.01
- 最安価格: ¥429〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 30mm(実測)
- 重量
- 3.5g
- 型番
- FM-147313
定番として安定した人気を誇る

定番スプーンとして、安定した泳ぎや、しっかりフォールする基本性能を備えており、釣行では最低1個は持参したいルアーだと言えます。
フォレストは管理釣り場でもコンスタントに釣果を出せるルアーを発売するメーカーですが、このネイティブ仕様も安定感があり、良く釣れるスプーンだと思います。しかも価格も安くコスパに優れています。
【3位】スミス「スプーン ドロップダイヤ 29mm アカキン #03」
- スミススプーン ドロップダイヤ 29mm アカキン #03
- 最安価格: ¥566〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 29mm
- 重量
- 3g
独特の輝きでトラウトを誘う

アクションはやや小ぶりですが、その動きに追従してダイヤカットの多面がリフレクト。乱反射でトラウトを誘います。
ウエイトは3g、4g、5.5gの3種類。カラーは14種類のラインナップです。
比較的小ぶりなボディですが。表面が特徴的で、フラッシング効果により魚に強くアピールします。今回はその点がとくに評価され3位にランクインしました。
【3位】アングラーズシステム「バックス 3.8g PK-G.」
- アングラーズシステムバックス 3.8g PK-G.
- 最安価格: ¥765〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 36mm
- 重量
- 3.8g
急流にめっぽう強い

「フロントワイド」と呼ばれる形状のスプーンで、急流の流れでもUターン時浮き上がることなく、足元まで引ききることが可能です。他に重量が5.1や9.3gなどがあります。
特徴のひとつが泳ぎ出しの良さ。またフロントの形状がワイドになっており、速い流れでもしっかりと水を受けてくれるので、初心者でも使いやすいルアーとなっています。その分巻き抵抗が大きいというデメリットもありますが、動かしているときの手ごたえがなくなるよりはずっと良いと思います。
【5位】ダイワ「クルセイダー激アツ イクラ」
- ダイワクルセイダー激アツ イクラ
- 検証時価格: ¥495〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 28mm
- 重量
- 4g
さまざまな攻略法を試せる

特徴的なのが肉厚で小型のボディ。流れが速い河川においても確実な底取りを可能にしています。
アップで流すもピンポイントに素早く沈めるのも自由自在。さまざまな攻略法を試すことができる使い勝手の良いスプーンです。またシルエットが小さいので飛距離も稼げます。
今回の中では比較的価格が安いスプーンです。小さいわりに良く沈み、流れの速いところでも使いやすいとは思いますが、小ぶりな分、アピール力が若干足りないのかな、という感じもします。
渓流ルアー(スピナー)のおすすめランキング
【1位】スミス「ARスピナー トラウトモデル #04 RSBK」
- スミスARスピナー トラウトモデル #04 RSBK
- 最安価格: ¥743〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 18mm
- 重量
- 6g
驚異のブレード回転性能!

回転は強いバイブレーションを発生させトラウトに強烈にアピール。ブレードはそのエッジ部分に若干の立ち上がり部分を設けており、素早い立ち上がりをアシストしています。
また細かいロッドワークにも対応し、トゥイッチによる左右のスライドが演出できます。
昔からある実績の高い製品です。本当に投げて巻くだけで釣れるので一度試して欲しいですね。値段はスプーンなどより高いですが、他のルアーよりも扱いやすく、水深があるところでも使えるのが◎ですね。
【2位】ダイワ「トラウト ブレットン C#3 2個入り」
- ダイワトラウト ブレットン C#3 2個入り
- 検証時価格: ¥814〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 重量
- 7g
初心者でも比較的扱いやすい

しっかりと水を掴むオーソドックスなティアドロップ型のブレードを装備。スローリトリーブでもしっかり回転するため、初心者でも比較的扱いやすいスピナーだと言えます。
フランスで作られたものを輸入して販売しているスピナーです。性能的には問題がないのですが、若干フックの質が良くないので、使うならフックを交換すると良いかもしれません。
渓流ルアーと管理釣り場の違いは?

トラウトフィッシングには2つのスタイルがあります。
ひとつは管理釣り場で行うルアー釣りで「エリアトラウト」と呼ばれるスタイル。
そして、もうひとつが今回ルアーを紹介する、自然の渓流、本流、湖などでトラウトゲームを楽しむ「ネイティブトラウト」です。
このネイティブトラウトと呼ばれる渓流釣りの最大の魅力は「探検心や冒険心」を満たしてくれること。魚を求めて川を遡り、自分だけのポイントを見つけ、一匹の魚を釣り上げたときは、言葉で表すことができないほどの喜びが味わえます。
またポイントを見つけるには推理力が必要で、頭をフル回転させ獲物を探すのは、まるで宝探しのようなもの。併せて人間に本来備わっている狩猟本能を刺激してくれるのが渓流釣りなのです。
冒頭で触れましたが、渓流と管理釣り場では使うルアーが違ってきます。その点を、今回の監修者である釣り歴30年のベテランテスター・山口剛氏に解説してもらいましょう。
渓流で使うルアーの特徴は?
ネイティブトラウトで使うのは「素早く動かすルアー」になります。基本的に流れの速いところで使うので、ルアーは小ぶりですが若干重たいのが特徴です。また見せるルアーというよりはアピールするルアーになります。トラウトもエサとして捕食に来るというよりは本能でルアーにアタックしに来ていると考えた方が良いでしょう。

管理釣り場で使うルアーの特徴は?
エリアトラウトは小ぶりで軽いルアーを使います。そもそも管理釣り場の魚は養殖で育った魚です。十分なエサを与えられているため、闘争本能はネイティブほど強くありません。そのため魚にゆっくりとルアーを見せて興味を持たせることが重要になります。つまり渓流とは真逆のスタイルとなるわけです。
渓流ルアー釣りのQ&A
渓流ルアーではどんな魚が釣れる?
ネイティブルアーで釣れる魚種は主にトラウトです。トラウトとは淡水に生息するサケ科の魚のことを指します。
代表的なのがニジマスと呼ばれるレインボートラウトですが、他にイワナやアマゴ、ヤマメなどもトラウトの仲間で、渓流ではこれらがメインターゲットとなります。他にトラウトとしては北海道にだけ生息するイトウやオショロコマ、外来種のブラウントラウトやブルックトラウトなどが日本で見られます。

ネイティブルアーで釣れる魚種は主にトラウト。
トラウトは川や湖などの淡水に生息しており、ルアーフィッシングはもちろん、エサ釣り、フライフィッシングなどで釣ることができます。
大型のものは全長60~70cmまで成長する個体もいて、大物釣りにも挑戦できるのがトラウトルアーの醍醐味です。
ルアーやロッド以外に渓流釣りで必要な道具は?
渓流釣りでは今回ご紹介したルアーをはじめ、ロッドやリール、ラインなどを揃えなければなりませんが、じつはそれ以外にもいくつかの道具が必要になります。具体的に見て行きましょう。
ウェーダー
ウェーダーとは胴長タイプの防水ウェアのこと。川に入る時に服が濡れるのを防いでくれます。
ウェーダーにはブーツフィットタイプとソックス(ストッキング)タイプの2種類があり、前者は足元が長靴仕様になっていてそのまま履くだけでOK。ソックスタイプはさらにウェーディングシューズが必要となります。
2つのタイプでは価格の安さと履きやすさから、初心者にはブーツフィットタイプがおすすめです。またソックスタイプは夏の暑い時期などにウェーディングシューズと組み合わせて着用します。
ウェーダーのおすすめ

ダイワ
フィッシングウェーダー パワーウェーダー
ライフジャケット
渓流では足場が悪い場所も多く、ライフジャケットは必須です。万が一川に転落しても生存率が高まります。
ライフジャケットには腰巻や肩掛けの膨張式と、フローティングベストの大きく2種類がありますが、落水直後から水に浮くことと、擦れに強いこと、さらに小物やルアーケースを収納できるという点から、初心者にはとくに後者がおすすめとなります。
フローティングベストのおすすめ

プロックス
フローティングゲームベスト(サポーター付) 大人用
渓流用ランディングネット
渓流ルアー用のランディングネットの特徴は柄が短いことです。渓流ではアングラーはウェーダーで水中に立ちこむので柄の長いものは必要ないわけです。さらに場所を移動することが多いので軽量性やコンパクト性が求められます。
渓流用ランディングネットのおすすめ

SETAKO
木製 渓流 ランディングネット
その他の小道具
渓流釣りでは他にもラインカッターやはさみ、ルアーケースなどが必要になりますが、意外に忘れがちなのが「スナップ」。
ルアー釣りでは毎回糸を縛り直していたら時間がもったいないですよね。そこで下記のような「スナップ」と呼ばれるものを使用するのがおすすめです。
スナップのおすすめ

ダイワ
D-スナップ ライト 徳用 SS
先に紹介した仕掛け図の「ライン」の先端にスナップを結びつけ、その先にルアーを取り付けて使います。これで、ルアーを変更するたびに糸を縛り直す手間から解放されます。
渓流釣りの主なフィッシングポイントは?
ネイティブトラウトの主な釣り場となるのが、川の上流部、支流、本流、そして湖といった場所です。
川の上流部

写真は川の上流域。主にヤマメやイワナなどを狙うことができます。下流域に比べて変化に富んだ地形が特徴です。
釣り人も比較的少ないので、魚の警戒心が低く、下流域に比べて釣りやすいと言えます。ただし岩場が多く足場が悪いので、十分注意をしながら釣りをする必要があります。
上流域のおすすめポイント
- 瀬……流れが速く水深が浅い場所。酸素量が多く、水温が低いので、気温が高い時などに狙ってみるのがおすすめです。
- 流れ込み……トロ場(ある程度水深があり、流れが緩やかなところ)や淵(水の流れが緩む深場)に水が流れ込んでいるところ。底だけでなく、中層や上層にも魚がいるので、広くレンジを探るのがよいでしょう。
- 落ち込み……岩や石によって流れが狭められところに水が流入し落ちて白泡ができるところ。白泡の中ではなく、その周辺を狙ってみましょう。
- 滝……滝の下はえぐれて深くなっている場合が多く、トラウトの絶好のポイントと言えます。ただし激しい流れの中ではなく、その両サイドや水底が好ポイントとなります。
川の下流域

下流域ではトラウト以外にコイ科のウグイやオイカワ、カワムツなどの魚が釣れます。下流域は上流域に比べて足場が良く、安全に釣りを行うことができます。
ただしポイントが分かりづらいのが難点。下記のようなポイントを探してルアーをキャストすると良いでしょう。
下流域のおすすめポイント
- 本流と支流の合流地……ここには多くのエサが流れてきます。いわゆる魚のエサ場とも言えます。
- 堰堤(えんてい)下……堰堤とは川を一時的にせき止めるための構造物。ただしダムとは違って貯水機能はありません。この堰堤下には多くの魚が集まるため好ポイントとなります。
- 岩影……川の中に大きな岩があるときにはその周辺や底を狙ってみると良いでしょう。大型のヤマメなどが潜んでいる可能性があります。
湖

湖はレインボートラウトやブラウントラウト、イワナ、ヤマメなどさまざまな魚が生息し、大型のトラウトが狙える釣り場です。ただしフィールドが広大なので、メディアで実績やポイント、釣れる魚など情報を集めてから釣行することが必須です。
湖のおすすめポイント
- ワンド……ワンドとは入り江のこと。遠浅のワンドには小魚が集まりやすく、トラウトの絶好のポイントとなります。
- ブレイクライン(かけ上がり)……ディープ(深場)とシャロー(浅場)を結ぶ斜面のこと。こうした場所には小魚も多く、トラウトが回遊してきます。ただし、湖の場合、ブレイクラインが遠いと、ルアーを遠投しなければならないいので、できるだけ近いところにある場所を探すことが重要です。
ネイティブトラウトが釣れる時期は?
場所によって多少変わりますが、渓流の場合、だいたい10月から2月末までが禁漁期間となります。違反した場合は罰金などの厳しい罰則がありますので注意しましょう。ネイティブトラウトは年中狙えますが、渓流や本流の一部、湖での釣りには禁漁期間があります。

なお解禁の時期でも、渓流や本流、湖で釣る場合には入漁券(遊漁券)を購入しなければなりません。入漁券は現地の釣具店、個人商店、コンビニ、現場監視員などから購入することができます。
また最近ではオンラインで購入できるサービスも。料金は地域や漁協によって異なりますが、だいたい1日券で1000~2000円程度です。
渓流でのルアーの動かし方は?
渓流でのルアーの動かし方は「上流にキャストして下流に流す・引く」が基本です。また、水深が浅いところが多いので、スプーンでもミノーでも、着水したらすぐにルアーを引き始めます。狙ったポイントがある場合は、そこからやや上流に着水させてポイントを通すことが必要です。

渓流では、エリアトラウトのように、何度もルアーを見せると釣れなくなってしまうので、できるだけ少ない回数で食わせるのが鉄則です。そのためルアーのアピール力が非常に重要になります。基本的にヤマメなら3回以内、イワナでも5回以内で留めておくのが良いでしょう。そして釣れなかったら次に進んでいくのが基本です。
初心者でもできる3つのルアーの動かし方を簡単に説明しておきましょう。
1:ただ巻き
ルアーを一定の速度で巻いていきます。速度はそのときどきの状況に応じて速くしたり、遅くしたりと調整しましょう。
2:フォール
水深が深い場所で、ルアーをある程度沈めるのがフォールです。トラウトは落ちてくるエサに反応する習性があり、フォール中に食いついてくることがあります。
3:トゥイッチ
着水後、ラインを巻きながら、竿先を小刻みに動かし、ルアーに不規則な動きを与えます。こちらはやや慣れが必要なテクニックです。
ルアーの売れ筋ランキングもチェック!
以上、イワナやヤマメが釣れる渓流ルアーのおすすめランキングでした。ぜひ、お買い物の参考にしてみてくださいね。
ルアーのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。













川幅の狭い渓流でルアー釣りをする場合は5ft前後の短めのロッドを使用します。また川幅のある本流や湖では7~8ftの長めのロッドを使うことも。またラインは岩などに擦れることを想定して管理釣り場よりも太目を使用。これに対して管理釣り場用はロッドがやや長めで、ラインも細めのものを使用します。