そもそもトラウトとは?
トラウトとは淡水に生息するサケ科の魚のことを指します。代表的なのがニジマスと呼ばれるレインボートラウトですが、他にイワナやアマゴ、ヤマメなどもトラウトの仲間になります。
他にトラウトとしては北海道にだけ生息するイトウやオショロコマ、外来種のブラウントラウトやブルックトラウトなどが日本で見られます。
トラウトは川や湖などの淡水に生息しており、エサ釣り、ルアーフィッシング、フライフィッシングなどで釣ることができます。
中でも手軽なタックル(道具)でできるルアーフィッシングは大人気。トラウトを放流している管理釣り場も都市近郊にいくつもあるので、「釣りがしたい!」と思ったらすぐにチャレンジできるでしょう。
大型のものは全長60~70cmまで成長する個体もいて、大物釣りにも挑戦できるのがトラウトルアーの醍醐味です。
エリアトラウトとネイティブトラウトとは?
さて、トラウトフィッシングには2つのスタイルがあります。ひとつは自然の渓流、本流、湖などでトラウトゲームを楽しむ「ネイティブトラウト」、もう一つは管理釣り場で行うルアー釣りで「エリアトラウト」と呼ばれるスタイルです。
ここで重要なのがエリアトラウトとネイティブトラウトでは使うルアーが違うという点です。山口氏に解説してもらいましょう。
1:ネイティブトラウトで使うルアー
2:エリアトラウトで使うルアー
一方エリアトラウトは小ぶりで軽いルアーを使います。そもそも管理釣り場の魚は養殖で育った魚です。十分なエサを与えられているため、闘争本能はネイティブほど強くありません。そのため魚にゆっくりとルアーを見せて興味を持たせることが重要になります。つまり渓流とは真逆のスタイルとなるわけです。
ちなみにスプーンというタイプのルアーを、エリアトラウトとネイティブトラウトで比較してみましょう。
・ネイティブトラウト用のスプーン
- フォレストMIU ネイティブシリーズ 3.5g No.01
- 最安価格: ¥429〜
- 長さ
- 30mm(実測)
- 重量
- 3.5g
- 型番
- FM-147313
こちらはネイティブトラウト用のスプーンで、全長3cm(編集部計測)、重さは3.5gになります。フック(針)には返しがついています。
・エリアトラウト用のスプーン
- シマノカーディフ エリアスプーン スリムスイマー 2.5g TR-0019
- 最安価格: ¥396〜
- 重量
- 2.5g
- カラー
- 全20色
- 型番
- 972446
エリアトラウト用のスプーンです。重さは2.5gでネイティブ用より1gほど軽く、フックには返しがついていません。
渓流と管理釣り場ではタックル(道具)も違う
ルアー以外に渓流・河川と管理釣り場では使用するタックル(道具)も異なります。それぞれ以下のようになります。
【渓流用】
【管理釣り場用】
川幅の狭い渓流でルアー釣りをする場合は5ft前後の短めのロッドを使用します。また川幅のある本流や湖では7~8ftの長めのロッドを使うことも。リーダーは岩などに擦れることを想定して5~8lbを使用します。これに対して管理釣り場用はロッドがやや長めで、ラインも細めのものを使用します。
トラウトルアーの種類を覚えておこう!
トラウトルアーにはいろいろなタイプがありますが、代表的なもの以下の4種類です。
トラウトルアーの種類1:スプーン
- フォレストミュースタンダード 2.2g 新色 No.13(エリアトラウト用)
- 最安価格: ¥429〜
- 型番
- 43230-32501
古くからトラウト釣りに使われてきたルアーです。重さはエリアトラウトが1~2.5g、ネイティブトラウトでは3~4gがよく使われます。レンジ(魚がいる層)は、深い場所にいる場合は重め、表層近くにいる場合は軽めのスプーンを選びます。
状況によってヒットするカラーが変わってきますので、さまざまな色を準備しておくのがよいでしょう。またエリアトラウトではどんな色が好調なのか、スタッフに聞いてみるのも手です。
トラウトルアーの種類2:クランクベイト
- シマノカーディフ ちびとろ 35mm 2.7g イチゴ大福グロー 15T TR-135M(エリアトラウト用)
- 最安価格: ¥973〜
- 型番
- 44028
巻けば潜り、止めれば水面に浮きあがるルアーです。キャストしてただ巻きするだけでもアクションしてくれるので便利です。
クランクは巻く速度を変えて魚にアピールします。種類によって潜る深さが異なるので確認してから購入しましょう。
トラウトルアーの種類3:ミノー
- デュオルアー スピアヘッドリュウキ45S ヤマメ ANA4034
- 最安価格: ¥1,010〜
- 長さ
- 45mm
- 重量
- 4g
- タイプ
- 重心固定・シンキング
- 型番
- 4525918030759
小型の魚などを模したルアーです。ただ巻きでボディを揺らしアピールしますが、細かいロッドの動きで泳ぎに変化を与えることで、さらにアピール力がアップします。
鼻先のリップと呼ばれる部分が短いものは表層~中層、長いものは、中層~ボトムを攻めるのに適しています。
トラウトルアーの種類4:特殊ルアー
- リセントグルグルX No.14 蛍光オレンジ
- 最安価格: ¥462〜
- 長さ
- 60mm
- 重量
- 1.2g
特殊ルアーは主にエリアトラウトで使用されます。「これを使うと爆釣する!」と大人気の変則的な形のルアーです。
写真のグルグルXや今回エリアトラウト編で第1位に選ばれたセニョールトルネードなどが代表的。使い方もルアーによってまちまちで、他人との差別化ができます。
残念ながら変則ルアーは管理釣り場によっては使用禁止になっていることが多いので、使用前に必ず確認しておきましょう!
トラウトルアーの種類5:スピナー
- スミスARスピナー トラウトモデル #04 RSBK
- 最安価格: ¥743〜
- 長さ
- 18mm
- 重量
- 6g
スピナーは渓流で最強とも称されるルアーです。金属製でブレードと呼ばれるパーツを備えています。ルアーを引くとこのブレードが回転して魚に強くアピールします。
スピナーは水面付近から底近くまでを攻略できる、汎用性の高いルアーです。着水後にルアーを引くとすぐにブレードが回転するのでアピール力も抜群。ネイティブトラウトではぜひ1個持っておきたいルアーです。
ルアーは頻繁に交換しましょう!
ルアーの主な種類は上記の通りなのですが、実際の釣りでは1種類をずっと使い続けるということはありません。
数回キャストして反応がない場合はすぐさまルアーを変える!……これが釣れる第一の秘訣です。
でも、毎回糸を縛り直していたら時間がもったいないですよね。そこで下記のような「スナップ」と呼ばれるものを使用するのがおすすめです。
- ダイワD-スナップ ライト 徳用 SS
- 最安価格: ¥648〜
- 型番
- 07103245
先に紹介した仕掛け図の「ライン」の先端にスナップを結びつけ、その先にルアーを取り付けて使います。これで、ルアーを変更するたびに糸を縛り直す手間から解放されます。
“釣れる”トラウトルアー選びのポイント
トラウトルアーの基礎的知識をおさえたところで、「釣れるトラウトルアー」とはどんなものか見ていきたいと思います。
ひとくちに「トラウトルアー」と言ってもいろいろなタイプがあって、初心者には選びづらいですよね。そこで、人気のトラウトルアー23製品を厳選して比較テストを実施。釣り歴30年のベテランテスターである山口剛さんに実際に使ってもらい、おすすめ順ランキングを作成しました。
山口さんにはトラウトルアーを選ぶ際に重視すべき「使いやすさ」「作り」「価格」という3つのポイントを評価してもらいました。
選び方のポイント1:使いやすさ・釣りやすさ(35点満点)
初心者でも扱いやすいか、キャストしやすいか、泳がせやすいかなど、「使いやすさ・釣りやすさ」をチェックしました。
「クランクベイト」などは引くとブリブリと抵抗が分かりやすいので、扱いやすいといえるでしょう。
選び方のポイント2:作り(35点満点)
ちゃんとした作りになっているか、耐久性があるかをチェックしました。
値段の安い「スプーン」などは、糸を結ぶスプリットリングやフックが値段なりの作りで、頻繁に交換しなければいけない場合も……。そこで、検証ではルアーの細かい作りまでチェックしました。
選び方のポイント3:コスパ(30点満点)
トラウトルアーはできるだけ多くの種類を準備しておきたいもの。でも限りある予算の中で、何種類ものトラウトルアーを購入するのはちょっと大変ですよね。できるだけ安いものを選びたいところですが、「安かろう悪かろう」では何度も買い替えが必要になるので本末転倒……。
という訳で、トラウトルアーを選ぶ際はコスパ面もしっかりチェックする必要があります。検証では「安くて高性能なもの」ほど高評価となっています。
そもそもどんな場所?管理釣り場の基礎知識
ランキング発表の前に、「そもそも管理釣り場ってどんな場所?」「道具は何を使えばいいの?」といった基礎知識をザッとご紹介したいと思います。
管理釣り場ってどんなところ?
管理釣り場は人工的に作った川や池、自然の川を仕切って作った場所に定期的に魚が放流されています。
自然の河川だと禁漁期間があるため、1年の内だいたい3~9月ぐらいの間しか釣りができませんが、管理釣り場はそれ以外の期間でも釣りが楽しめます。
料金ですが、自然の川や湖で釣りをする場合は入漁券を買う必要があります。管理釣り場の場合は「時間券」「半日券」「1日券」などがあり、金額は施設によって異なります。
なお、ほとんどの管理釣り場では返しのない針「バーブレスフック」を使わなければなりません。これは魚をリリースする場合もあるので、ダメージを抑えるためです。
他にも、施設ごとにさまざまなレギュレーション(規則)があるので、事前に確認しておきましょう。
管理釣り場の主なメリット
自然の川や湖では魚自体がいない場合がありますが、管理釣り場では定期的に放流が行われているため確実に魚がいます。
ロッドやリールのレンタルが可能なので、手ぶらで出かけても大丈夫。道具を持っていない人でも気軽に釣りを楽しむことができ、休憩所やトイレなどが完備されているので快適に過ごせます。
また、ルアー釣り以外にフライフィッシングやテンカラ、エサ釣りなどさまざまな釣りを行うことができるなどのメリットがあります。
それでは、「エリアトラウト編」と「ネイティブトラウト編」に分けてランキングを発表します。
エリアトラウト編では「特殊ルアー」「スプーン」「その他のルアー」の3ジャンルをそれぞれランキングにしました。
それではまず特殊ルアー1~3位のランキングを見て行きましょう!
【特殊ルアー第1位】初心者でも扱いやすい「セニョールトルネード」
- ザクトクラフトセニョールトルネード 100mm 1.7g
- 最安価格: ¥490〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 100mm
- 重量
- 1.7g
- カラー
- 全16色
- 型番
- 555
線虫やミミズ、そして細身の小魚に見えるシルエットを持つルアーで、螺旋状にクルクル回る波動が強烈に魚にアピールします。
非ワーム系素材なので多くの管理釣り場で使用可能。ただし一部禁止となっているエリアもあるので要注意です!
とにかく良く釣れるルアーですが、使用後に伸びたら、写真のように指に巻いて形を整えてください。
「セニョールトルネード」は初心者でも釣れるルアーの代表です。色落ちもないので安心して使えます。
【特殊ルアー第2位】ボディが回転して魚に強烈アピール!「グルグルX」
- リセントグルグルX
- 最安価格: ¥350〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 60mm
- 重量
- 1.2g
- カラー
- 全16色
1位商品に比べ軽いのでややキャストしづらいですが、初心者でも爆釣できるルアーです。
こちらも変則型ルアーですが、管理釣り場でハイプレッシャーの時にお客さんに勧めるのをよく見かけます。やや軽めで遠投は大変ですが、引き抵抗もしっかりあり初心者でも扱いやすいルアーだと思います。
【特殊ルアー第3位】フワフワ浮いて誘う「樽の種」
- ダイワエリア トラウト 鱒ノ種
- 最安価格: ¥607〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- カラー
- 全12色
- 重量
- 2.1g(中)、1.5g(小)
※画像はAmazonより
使用方法は、【1】着水後底に落ちるまで待つ。【2】底に着いてしばらく待ち、アタリが無ければ竿先を少し上下させ、ルアーが水底をトントンと浮いたり沈んだりするように操作。
レビューではズル引きでも釣れるとのこと。スプーンやミノーの合間にアクセントとして使うのがおすすめです。
貫通力の強いフックを採用しています。1、2位と同じく使用できないエリアもあるので要確認です。
続いては、スプーンのランキングです。
【スプーン第1位】エリアトラウトの定番!フォレスト「ミュー」
スプーンの定番で、上の写真のように裏側が違った柄になっているのがユニーク。今回使用したのは第16弾ですが、すでに第19弾が発売されていて、そちらは全10色あります。
今回スプーンは初心者でも扱いやすいようにと2.5g前後のものを揃えましたが、このスプーンはその前後の重さがあり、しっかりと飛距離も出せ、アクションも安定しているので初心者におすすめです。
【スプーン第2位】長めのボディでラインブレイクを防止!「スリムスイマー」
- シマノカーディフ エリアスプーン スリムスイマー 2.5g TR-0019
- 最安価格: ¥396〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 重量
- 2.5g
- カラー
- 全20色
- 型番
- 972446
比較的長いボディを持つスプーンで、魚が反転するとラインが口に入って歯でラインブレイクすることがありますが、このロングスイマーはラインが魚の口に入ること自体を防止してくれます。
こちらもしっかりした作りのスプーンです。長めボディなので、ルアーローテーションに入れて状況によって使い分けるとよいでしょう。
【スプーン第3位】豊富なカラバリが魅力的!ジャッカル「ティモン ティアロ」
- ジャッカルティモン ティアロ 22mm 2.4g
- 検証時価格: ¥403〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 22mm
- 重量
- 2.4g
- カラー
- 全6色
オーソドックスなティアドロップ型の形状ですが、微妙なノーズやカップのベンド角度によりイレギュラーアクションを生み出し、バイトのきっかけを作ってくれます。
最大の特徴はカラーバリエーションの豊富さですね。またきっちり泳ぎ続けさせることができるので、初心者でも安定したリトリーブを行うことができます。
4位: 【スプーン第4位】飛距離が出る遠投向き ダイワ「プレッソ アダム」
同一サイズで4ウェイト展開なので、さまざまな状況に合わせ使い分けることが可能です。ちなみに2.2gは大規模ポンドや放流直後の定番です。
性能は1~3位とほぼ互角だと考えてよいでしょう。こちらのアイテムは比較的飛距離を考えたモデルなので遠投したい人におすすめです。
5位: 【スプーン第5位】中級以上向け デュオ「ヴァルケイン」
- デュオヴァルケイン ハイバースト 2.4g No.20
- 最安価格: ¥457〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 重量
- 2.4g
- カラー
- 全34色
各ウェイトやシルエットごとにアクションや適性スピードが異なるため、魚にさまざまなアピールができます。
こちらも有名なスプーンで、巻き始めから安定したアクションをする優れた製品です。ただ初心者でも使えますが、多少の慣れは必要でしょう。
続いて、その他のルアーのランキングです。
【その他のルアー第1位】安定した泳ぎで魚の食い気を高める「パニクラ」
- JACKALLクランクベイト ティモン パニクラDR タッキーグローヤマメ
- 検証時価格: ¥1,300〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 32mm
- 重量
- 3.6g
- 潜行深度
- MR/1m前後、DR/2m前後
一方、背側より腹側の断面積が大きく、低重心化されているため泳ぎ自体はブレがなく安定性抜群。魚にルアーだと見切られる可能性が低いクランクです。
今回は潜行深度2m前後のDRを選びましたが、1m前後のMRもおすすめです。内部にプリズムスケールを搭載しており、カラーは全26色と豊富なバリエーションになっています。
▼こちらもおすすめ!
- JACKALLティモン パニクラ MR 32mm 3.3g 神グリーングロー
- 最安価格: ¥1,287〜
安定して釣れることで有名なクランクベイトです。DRは多少水深のあるところでも潜って行ってくれます。泳ぎが安定しているので、管理釣り場なら止水池でも、川のような流れのあるところでも使いやすいと思います。サイズ感もそこそこあるので、大きな魚にもアピールすると思います。
【その他のルアー第2位】低活性時に役立つクランク シマノ「ふわとろ 」
- シマノカーディフ ふわとろ 35F 2.5g 35mm
- 最安価格: ¥958〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 35mm
- 重量
- 2.5g
- カラー
- 全23色
- 潜行深度
- 1m前後
- 型番
- 714893
ルアーはゆっくりの引きでも止まらず、ユラユラと動き、まるでフライの様に誘い続けます。非常に遅い引きで最大の能力を発揮する、個性豊かなルアーです。
こちらもプラグということで価格が高くランクを下げました。超スローな引きで威力を発揮するタイプで、とくに低活性時に効果的です。放流からしばらく時間が経った状況で試してみたいアイテムですね。
【その他のルアー第3位】ボトムで強力な威力を発揮する「ダートマジックエリア」
- ジャクソンダートマジックエリア 43mm 3g
- 最安価格: ¥1,040〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 43㎜
- 重量
- 3g
- カラー
- 全16色
- 型番
- 4511729648955
使い方はボトムまで沈めてやや大きめの連続トゥイッチで誘います。
底に沈めてトゥイッチ……というやや中級者以上のテクニックのためランクを下げましたが、ボトム攻略ではかなり有効なルアーです。底を狙う練習にもうってつけでしょう。
惜しい!ランク外の「ルアーセット」
- ナイトアーミー爆釣シリーズ 2.5g ルアーセット
- 最安価格: ¥890〜
残念ながら今回のおすすめランキングではランク外となってしまった、ナイトアーミーの「爆釣シリーズ 6色セット」。
スプーン6種類+ラインカッターという超お得なセットで、コスパに優れ、ロストを気にせずどんどん攻めることができます。しかし、フックがバーブレスではないので、管理釣り場で使用する際は針を変えるか、返しを潰す必要があります。
- 長さ
- 33㎜
- 幅
- 15mm
- 重量
- 2.5g
- セット内容
- スプーン6種、ラインカッター
- 型番
- NA-SP6+4
お得なセットですが、リングが大きすぎて全交換の必要あり、フックもバーブレスに替えなければ使用できないなど値段が安いなりの作りといった感じです。でも、コスパに優れているので、ルアーロストしやすい初心者は1セットぐらい持っておいてもいいでしょう。
ちなみにリングやフックの交換をする場合は、下記の商品などがあると非常に便利です。
- オーナースプリットリングオープナー No.9727 GP-01-01
- 最安価格: ¥2,640〜
- 型番
- No.9727
以上、初心者でも釣れる「管理釣り場向けルアー」のおすすめランキングでした。
ネイティブトラウトはどんな場所で釣るの?
続いては、ネイティブトラウト編です。こちらもランキングの前にネイティブトラウトの基本を押さえておきましょう。
まず、ネイティブトラウトの釣り場となるのが、川の上流部、支流、本流、そして湖といった場所になります。
釣り場1:川の上流部
川の上流域では、主にヤマメやイワナなどを狙うことができます。下流域に比べて変化に富んだ地形が特徴です。
釣り人も比較的少ないので、魚の警戒心が低く、下流域に比べて釣りやすいと言えます。ただし岩場が多く足場が悪いので、十分注意をしながら釣りをする必要があります。
[上流域のおすすめポイント]
・瀬……流れが速く水深が浅い場所。酸素量が多く、水温が低いので、気温が高い時などに狙ってみるのがおすすめです。
・流れ込み……トロ場(ある程度水深があり、流れが緩やかなところ)や淵(水の流れが緩む深場)に水が流れ込んでいるところ。底だけでなく、中層や上層にも魚がいるので、広くレンジを探るのがよいでしょう。
・落ち込み……岩や石によって流れが狭められところに水が流入し落ちて白泡ができるところ。白泡の中ではなく、その周辺を狙ってみましょう。
・滝……滝の下はえぐれて深くなっている場合が多く、トラウトの絶好のポイントと言えます。ただし激しい流れの中ではなく、その両サイドや水底が好ポイントとなります。
釣り場2:川の下流域
下流域ではトラウト以外にコイ科のウグイやオイカワ、カワムツなどの魚が釣れます。下流域は上流域に比べて足場が良く、安全に釣りを行うことができます。
ただしポイントが分かりづらいのが難点。下記のようなポイントを探してルアーをキャストすると良いでしょう。
[下流域のおすすめポイント]
・本流と支流の合流地……ここには多くのエサが流れてきます。いわゆる魚のエサ場とも言えます。
・堰堤(えんてい)下……堰堤とは川を一時的にせき止めるための構造物。ただしダムとは違って貯水機能はありません。この堰堤下には多くの魚が集まるため好ポイントとなります。
・岩影……川の中に大きな岩があるときにはその周辺や底を狙ってみると良いでしょう。大型のヤマメなどが潜んでいる可能性があります。
釣り場3:湖
湖はレインボートラウトやブラウントラウト、イワナ、ヤマメなどさまざまな魚が生息し、大型のトラウトが狙える釣り場です。ただしフィールドが広大なので、メディアで実績やポイント、釣れる魚など情報を集めてから釣行することが必須です。
[湖のおすすめポイント]
・ワンド……ワンドとは入り江のこと。遠浅のワンドには小魚が集まりやすく、トラウトの絶好のポイントとなります。
・ブレイクライン(かけ上がり)……ディープ(深場)とシャロー(浅場)を結ぶ斜面のこと。こうした場所には小魚も多く、トラウトが回遊してきます。ただし、湖の場合、ブレイクラインが遠いと、ルアーを遠投しなければならないいので、できるだけ近いところにある場所を探すことが重要です。
ネイティブトラウトが釣れる時期は?
ネイティブトラウトは年中狙えますが、渓流や本流の一部、湖での釣りには禁漁期間があります。
場所によって多少変わりますが、渓流の場合、だいたい10月から2月末までが禁漁期間となります。違反した場合は罰金などの厳しい罰則がありますので注意しましょう。
なお解禁の時期でも、渓流や本流、湖で釣る場合には入漁券(遊漁券)を購入しなければなりません。入漁券は現地の釣具店、個人商店、コンビニ、現場監視員などから購入することができます。
また最近ではオンラインで購入できるサービスも。料金は地域や漁協によって異なりますが、だいたい1日券で1000~2000円程度となります。
ルアーの動かし方は?
ネイティブトラウトのルアーの動かし方ですが、「上流にキャストして下流に流す・引く」が基本になります。また水深が浅いところが多いので、スプーンでもミノーでも、着水したらすぐにルアーを引き始めます。
狙ったポイントがある場合は、そこからやや上流に着水させてポイントを通すことが必要です。
渓流では、エリアトラウトのように、何度もルアーを見せると釣れなくなってしまうので、できるだけ少ない回数で食わせたいというのがあります。そのためルアーのアピール力が非常に重要になります。基本的にヤマメなら3回以内、イワナでも5回以内で留めておくのが良いでしょう、そして釣れなかったら次に進んでいくのが基本です。
その上で、初心者でもできる3つのルアーの動かし方を簡単に説明しておきましょう。
1:ただ巻き
ルアーを一定の速度で巻いていきます。速度はそのときどきの状況に応じて速くしたり、遅くしたりと調整しましょう。
2:フォール
水深が深い場所で、ルアーをある程度沈めるのがフォールです。トラウトは落ちてくるエサに反応する習性があり、フォール中に食いついてくることがあります。
3:トゥイッチ
着水後、ラインを巻きながら、竿先を小刻みに動かし、ルアーに不規則な動きを与えます。こちらはやや慣れが必要なテクニックです。
それでは、いよいよおすすめの渓流ルアーのランキング発表です。
先述の通り、ネイティブトラウトで使うルアーはエリアトラウトとは大きく異なります。ここでは渓流実績の高い「ミノー」、「スプーン」、「スピナー」の3つに分けてランキングを行いました。採点基準はエリアトラウトと同じです。
まずはミノーのベスト5です。
【ミノー第1位】渓流でも本流でも使える「DUO」
- デュオルアー スピアヘッドリュウキ45S ヤマメ ANA4034
- 最安価格: ¥1,010〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 45mm
- 重量
- 4g
- タイプ
- 重心固定・シンキング
- 型番
- 4525918030759
最大の特徴はアクションの立ち上がりの早さ。ロッド先端の動きに素早く反応し、短い移動距離でも連続してトゥイッチを加えることが可能です。本流などの強く複雑な流れにも対応し、抜群の動きを演出します。
定番でコストパフォーマンスが良いルアーになります。DUOは国内生産で品質が高く、製品供給の安定性もあって、どこでも使いやすいルアーだと思います。初心者が最初に使うのであれば、この手のルアーを準備しておくのがおすすめです。
【ミノー第2位】フォーリングが速く深場でも大活躍の「スミス」
- スミスDコンタクト50 #08 ヤマメレーザー
- 最安価格: ¥1,428〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 50mm
- 重量
- 4.5g
- タイプ
- ヘビーシンキング
従来のフローティング、シンキングミノーとは異なり、トゥイッチなどのアクションを加えた後でも浮力で止まることなく、慣性でねじれ進みます。この独特の動きは魚にとってはバイトチャンスとして認識されるのです。
また自重があるため、飛距離を稼げ、着水後もフォーリング速度が速いのが大きな特徴。深場でも狙えるレンジの広いルアーです。
こちらも定番中の定番。とくに渓流で実績のあるルアーですね。「Dコンタクトを持って行けば間違いなし」と言われるくらい、良く釣れます。細かい部分の作りもよくできていて抜群の釣果の理由がよく分かります。ただ人気があるので在庫がなくなり、手に入りにくくなる場合があるので、注意が必要です。
【ミノー第3位】トゥイッチングのキレが抜群の「JACKALL」
- JACKALLティモン トリコロール 55HW(越中雪代ブルーバック)
- 最安価格: ¥1,314〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 55mm
- 重量
- 4.4g
渓流エリアでの実績から支持されていたHW(ヘビーウェイト)の復刻版。流れに負けないヘビーウェイト設計で、動き出しの良さやトゥイッチングのキレを重視したバランスも備えています。
またフラッシング効果を高めるためウロコ模様を削除するなど、細部まで丁寧なこだわりで作られたミノーです。若干キャスティング性能は1、2位商品に劣りますが、トゥイッチングを多用する人にはおすすめです。
今回紹介する中では一番大きいルアーですが、重さも結構あり、飛距離が稼げて、着水後もしっかりと沈みます。動きも凄く良いですし、最近出たルアーの中では一押しです。ただ他の物に比べて若干値段が高いので、順位を下げさせて頂きました。
4位: 【ミノー第4位】汎用性に優れた「イトウクラフト」
- イトウクラフト蝦夷ミノー50S(YTS)
- 最安価格: ¥1,848〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 50mm
- 重量
- 3.8g
- タイプ
- シンキング
ボディには新構造のM.W.S.システムを採用。ウエイトをボディ支点に配置することで安定性を大幅に高めています。
今回のラインナップでは一番軽いミノーです。非常に良く釣れるルアーで、動き出しやレスポンスがいいのが特徴です。引くとグイグイと動いてくれて、アピール力も抜群。ただ初心者が最初に使うには、アクションがちょっと強すぎて、使いこなすのが若干難しいという難点もあります。
5位: 【ミノー第5位】ディープ攻略に威力を発揮する「タックルハウス」
- タックルハウスバフェット ドラス ドライブディープ (moss)
- 最安価格: ¥1,551〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 43mm
- 重量
- 5.6g
- タイプ
- シンキング
落ち込みの下や陰への送り込みなど、渓流において攻めきれなかったシチュエーションを攻略可能にした「バフェット ドラス」。ドライブディープはそのディープ版で、専用リップを搭載し、さらなる深場攻略を可能にしています。
今回の中ではもっとも値段が高い商品です。5.6gと比較的重いルアーで、結構深いところでも狙えるようになっています。ただし渓流でも使える場所は、水深があるところなど限定的。その分順位を下げさせて頂きました。
続いてスプーンのランキングをお送りします。
【スプーン第1位】独特の形で高い性能を備えた「DS-ライン」
タイプは全5種で、今回選んだのは水深の浅い渓流でも使える使用頻度の高い定番。それ以外のタイプもここで紹介しておきます。
・30mm、3.0g……源流域の小渓流やスレた魚へ対応のスモールサイズ
・40mm、5.0g……スイム、フォールのバランスに優れたモデル。
・45mm、5.0g……穏やかな流れでスローにヒラヒラと動くモデル。
・45mm、6.5g……深い場所、強い流れでもしっかり沈むモデル時。遠投性にも優れている。
いずれも泳ぎ出しに優れ、スリムボディーによるフォールの速さも備えた万能スプーンだと言えます。
比較的泳ぎ出しも早く、安定して釣れるルアーだと思います。今回の中では比較的価格が高めの商品ですが、泳ぎも良く、キャストも問題なくできるタイプなので、初心者におすすめです。
【スプーン第2位】定番として安定した人気を誇る「MIU」
- フォレストMIU ネイティブシリーズ 3.5g No.01
- 最安価格: ¥429〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 30mm(実測)
- 重量
- 3.5g
- 型番
- FM-147313
定番スプーンとして、安定した泳ぎや、しっかりフォールする基本性能を備えており、釣行では最低1個は持参したいルアーだと言えます。
フォレストは管理釣り場でもコンスタントに釣果を出せるルアーを発売するメーカーですが、このネイティブ仕様も安定感があり、良く釣れるスプーンだと思います。しかも価格も安くコスパに優れています。
【スプーン第3位】独特の輝きでトラウトを誘う「ドロップダイヤ」
- スミススプーン ドロップダイヤ 29mm アカキン #03
- 最安価格: ¥566〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 29mm
- 重量
- 3g
アクションはやや小ぶりですが、その動きに追従してダイヤカットの多面がリフレクト。乱反射でトラウトを誘います。
ウエイトは3g、4g、5.5gの3種類。カラーは14種類のラインナップになっています。
比較的小ぶりなボディですが。表面が特徴的で、フラッシング効果により魚に強くアピールします。今回はその点がとくに評価され3位にランクインしました。
【スプーン第3位】急流にめっぽう強い「バックス」
- アングラーズシステムバックス 3.8g PK-G.
- 最安価格: ¥765〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 36mm
- 重量
- 3.8g
他に重量が5.1や9.3gなどがあります。
特徴のひとつが泳ぎ出しの良さ。またフロントの形状がワイドになっており、速い流れでもしっかりと水を受けてくれるので、初心者でも使いやすいルアーとなっています。その分巻き抵抗が大きいというデメリットもありますが、動かしているときの手ごたえがなくなるよりはずっと良いと思います。
5位: 【スプーン第5位】さまざまな攻略法を試せる「クルセイダー激アツ」
特徴的なのが肉厚で小型のボディ。流れが速い河川においても確実な底取りを可能にしています。
アップで流すもピンポイントに素早く沈めるのも自由自在。さまざまな攻略法を試すことができる使い勝手の良いスプーンです。またシルエットが小さいので飛距離も稼げます
今回の中では比較的価格が安いスプーンです。小さいわりに良く沈み、流れの速いところでも使いやすいとは思いますが、小ぶりな分、アピール力が若干足りないのかな、という感じもします。
ネイティブトラウトの最後はスピナーの厳選2製品の紹介です。
【スピナー第1位】驚異のブレード回転性能!スミス「「ARスピナー」
- スミスARスピナー トラウトモデル #04 RSBK
- 最安価格: ¥743〜
- 使いやすさ
- 作り
- コスパ
- 長さ
- 18mm
- 重量
- 6g
回転は強いバイブレーションを発生させトラウトに強烈にアピール。ブレードはそのエッジ部分に若干の立ち上がり部分を設けており、素早い立ち上がりをアシストしています。
また細かいロッドワークにも対応し、トゥイッチによる左右のスライドが演出できます。
昔からある実績の高い製品です。本当に投げて巻くだけで釣れるので一度試して欲しいですね。値段はスプーンなどより高いですが、他のルアーよりも扱いやすく、水深があるところでも使えるのが◎ですね。
【スピナー第2位】2個入りでお得な「ブレットン」
しっかりと水を掴むオーソドックスなティアドロップ型のブレードを装備。スローリトリーブでもしっかり回転するため、初心者でも比較的扱いやすいスピナーだと言えます。
フランスで作られたものを輸入して販売しているスピナーです。性能的には問題がないのですが、若干フックの質が良くないので、使うならフックを交換すると良いかもしれません。
以上、ネイティブトラウトのルアー・ランキングでした。
今回はスプーンや変形ルアー、プラグを種類別に紹介しましたが、それぞれのカテゴリーから各2~3種類ずつ購入して持参するのがベストです。ランキングを参考にしつつ、釣りを楽しんでくださいね!
ネイティブトラウトで使うのは「素早く動かすルアー」になります。基本的に流れの速いところで使うので、ルアーは小ぶりですが若干重たいのが特徴です。また見せるルアーというよりはアピールするルアーになります。トラウトもエサとして捕食に来るというよりは本能でルアーにアタックしに来ていると考えた方が良いでしょう。