そもそもトラウトとは?
トラウトとは淡水に生息するサケ科の魚のことを指します。代表的なのがニジマスと呼ばれるレインボートラウトですが、他にイワナやアマゴ、ヤマメなどもトラウトの仲間になります。
他にトラウトとしては北海道にだけ生息するイトウやオショロコマ、外来種のブラウントラウトやブルックトラウトなどが日本で見られます。
トラウトは川や湖などの淡水に生息しており、エサ釣り、ルアーフィッシング、フライフィッシングなどで釣ることができます。
中でも手軽なタックル(道具)でできるルアーフィッシングは大人気。トラウトを放流している管理釣り場も都市近郊にいくつもあるので、「釣りがしたい!」と思ったらすぐにチャレンジできるでしょう。
大型のものは全長60~70cmまで成長する個体もいて、大物釣りにも挑戦できるのがトラウトルアーの醍醐味です。
エリアトラウトとネイティブトラウトとは?
さて、トラウトフィッシングには2つのスタイルがあります。ひとつは自然の渓流、本流、湖などでトラウトゲームを楽しむ「ネイティブトラウト」、もう一つは管理釣り場で行うルアー釣りで「エリアトラウト」と呼ばれるスタイルです。
ここで重要なのがエリアトラウトとネイティブトラウトでは使うルアーが違うという点です。山口氏に解説してもらいましょう。
1:ネイティブトラウトで使うルアー
2:エリアトラウトで使うルアー
一方エリアトラウトは小ぶりで軽いルアーを使います。そもそも管理釣り場の魚は養殖で育った魚です。十分なエサを与えられているため、闘争本能はネイティブほど強くありません。そのため魚にゆっくりとルアーを見せて興味を持たせることが重要になります。つまり渓流とは真逆のスタイルとなるわけです。
ちなみにスプーンというタイプのルアーを、エリアトラウトとネイティブトラウトで比較してみましょう。
・ネイティブトラウト用のスプーン
フォレスト(FOREST)
MIU(ミュー) ネイティブシリーズ 3.5g
実勢価格:473円
こちらはネイティブトラウト用のスプーンで、全長3cm(編集部計測)、重さは3.5gになります。フック(針)には返しがついています。
・エリアトラウト用のスプーン
シマノ(SHIMANO)
カーディフ エリアスプーン
スリムスイマー 2.5g
実勢価格:491円
エリアトラウト用のスプーンです。重さは2.5gでネイティブ用より1gほど軽く、フックには返しがついていません。
渓流と管理釣り場ではタックル(道具)も違う
ルアー以外に渓流・河川と管理釣り場では使用するタックル(道具)も異なります。それぞれ以下のようになります。
【渓流用】
【管理釣り場用】
川幅の狭い渓流でルアー釣りをする場合は5ft前後の短めのロッドを使用します。また川幅のある本流や湖では7~8ftの長めのロッドを使うことも。リーダーは岩などに擦れることを想定して5~8lbを使用します。これに対して管理釣り場用はロッドがやや長めで、ラインも細めのものを使用します。
トラウトルアーの種類を覚えておこう!
トラウトルアーにはいろいろなタイプがありますが、代表的なもの以下の4種類です。
トラウトルアーの種類1:スプーン
フォレスト(FOREST)
ミュースタンダード 2.2g 新色 No.13(エリアトラウト用)
実勢価格:469円
古くからトラウト釣りに使われてきたルアーです。重さはエリアトラウトが1~2.5g、ネイティブトラウトでは3~4gがよく使われます。レンジ(魚がいる層)は、深い場所にいる場合は重め、表層近くにいる場合は軽めのスプーンを選びます。
状況によってヒットするカラーが変わってきますので、さまざまな色を準備しておくのがよいでしょう。またエリアトラウトではどんな色が好調なのか、スタッフに聞いてみるのも手です。
トラウトルアーの種類2:クランクベイト
シマノ(SHIMANO)
カーディフ ちびとろ 35mm 2.7g
イチゴ大福グロー 15T TR-135M(エリアトラウト用)
実勢価格:1089円
巻けば潜り、止めれば水面に浮きあがるルアーです。キャストしてただ巻きするだけでもアクションしてくれるので便利です。
クランクは巻く速度を変えて魚にアピールします。種類によって潜る深さが異なるので確認してから購入しましょう。
トラウトルアーの種類3:ミノー
デュオ ルアー
スピアヘッドリュウキ45S ヤマメ ANA4034(ネイティブトラウト用)
実勢価格:1390円
小型の魚などを模したルアーです。ただ巻きでボディを揺らしアピールしますが、細かいロッドの動きで泳ぎに変化を与えることで、さらにアピール力がアップします。
鼻先のリップと呼ばれる部分が短いものは表層~中層、長いものは、中層~ボトムを攻めるのに適しています。
トラウトルアーの種類4:特殊ルアー
リセント(RECENT)
グルグルX No.14
蛍光オレンジ(エリアトラウト用)
実勢価格:460円
特殊ルアーは主にエリアトラウトで使用されます。「これを使うと爆釣する!」と大人気の変則的な形のルアーです。
写真のグルグルXや今回エリアトラウト編で第1位に選ばれたセニョールトルネードなどが代表的。使い方もルアーによってまちまちで、他人との差別化ができます。
残念ながら変則ルアーは管理釣り場によっては使用禁止になっていることが多いので、使用前に必ず確認しておきましょう!
トラウトルアーの種類5:スピナー
スミス
ARスピナー トラウトモデル SMITH AR-S
(ネイティブトラウト用)
実勢価格:869円
スピナーは渓流で最強とも称されるルアーです。金属製でブレードと呼ばれるパーツを備えています。ルアーを引くとこのブレードが回転して魚に強くアピールします。
スピナーは水面付近から底近くまでを攻略できる、汎用性の高いルアーです。着水後にルアーを引くとすぐにブレードが回転するのでアピール力も抜群。ネイティブトラウトではぜひ1個持っておきたいルアーです。
ルアーは頻繁に交換しましょう!
ルアーの主な種類は上記の通りなのですが、実際の釣りでは1種類をずっと使い続けるということはありません。
数回キャストして反応がない場合はすぐさまルアーを変える!……これが釣れる第一の秘訣です。
でも、毎回糸を縛り直していたら時間がもったいないですよね。そこで下記のような「スナップ」と呼ばれるものを使用するのがおすすめです。
ダイワ(Daiwa)
D-スナップ ライト 徳用
実勢価格:1289円
先に紹介した仕掛け図の「ライン」の先端にスナップを結びつけ、その先にルアーを取り付けて使います。これで、ルアーを変更するたびに糸を縛り直す手間から解放されます。
“釣れる”トラウトルアー選びのポイント
トラウトルアーの基礎的知識をおさえたところで、「釣れるトラウトルアー」とはどんなものか見ていきたいと思います。
ひとくちに「トラウトルアー」と言ってもいろいろなタイプがあって、初心者には選びづらいですよね。そこで、人気のトラウトルアー23製品を厳選して比較テストを実施。釣り歴30年のベテランテスターである山口剛さんに実際に使ってもらい、おすすめ順ランキングを作成しました。
山口さんにはトラウトルアーを選ぶ際に重視すべき「使いやすさ」「作り」「価格」という3つのポイントを評価してもらいました。
選び方のポイント1:使いやすさ・釣りやすさ(35点満点)
初心者でも扱いやすいか、キャストしやすいか、泳がせやすいかなど、「使いやすさ・釣りやすさ」をチェックしました。
「クランクベイト」などは引くとブリブリと抵抗が分かりやすいので、扱いやすいといえるでしょう。
選び方のポイント2:作り(35点満点)
ちゃんとした作りになっているか、耐久性があるかをチェックしました。
値段の安い「スプーン」などは、糸を結ぶスプリットリングやフックが値段なりの作りで、頻繁に交換しなければいけない場合も……。そこで、検証ではルアーの細かい作りまでチェックしました。
選び方のポイント3:コスパ(30点満点)
トラウトルアーはできるだけ多くの種類を準備しておきたいもの。でも限りある予算の中で、何種類ものトラウトルアーを購入するのはちょっと大変ですよね。できるだけ安いものを選びたいところですが、「安かろう悪かろう」では何度も買い替えが必要になるので本末転倒……。
という訳で、トラウトルアーを選ぶ際はコスパ面もしっかりチェックする必要があります。検証では「安くて高性能なもの」ほど高評価となっています。
そもそもどんな場所?管理釣り場の基礎知識
ランキング発表の前に、「そもそも管理釣り場ってどんな場所?」「道具は何を使えばいいの?」といった基礎知識をザッとご紹介したいと思います。
管理釣り場ってどんなところ?
管理釣り場は人工的に作った川や池、自然の川を仕切って作った場所に定期的に魚が放流されています。
自然の河川だと禁漁期間があるため、1年の内だいたい3~9月ぐらいの間しか釣りができませんが、管理釣り場はそれ以外の期間でも釣りが楽しめます。
料金ですが、自然の川や湖で釣りをする場合は入漁券を買う必要があります。管理釣り場の場合は「時間券」「半日券」「1日券」などがあり、金額は施設によって異なります。
なお、ほとんどの管理釣り場では返しのない針「バーブレスフック」を使わなければなりません。これは魚をリリースする場合もあるので、ダメージを抑えるためです。
他にも、施設ごとにさまざまなレギュレーション(規則)があるので、事前に確認しておきましょう。
管理釣り場の主なメリット
自然の川や湖では魚自体がいない場合がありますが、管理釣り場では定期的に放流が行われているため確実に魚がいます。
ロッドやリールのレンタルが可能なので、手ぶらで出かけても大丈夫。道具を持っていない人でも気軽に釣りを楽しむことができ、休憩所やトイレなどが完備されているので快適に過ごせます。
また、ルアー釣り以外にフライフィッシングやテンカラ、エサ釣りなどさまざまな釣りを行うことができるなどのメリットがあります。
それでは、「エリアトラウト編」と「ネイティブトラウト編」に分けてランキングを発表します。
エリアトラウト編では「特殊ルアー」「スプーン」「その他のルアー」の3ジャンルをそれぞれランキングにしました。
それではまず特殊ルアー1~3位のランキングを見て行きましょう!
【特殊ルアー第1位】初心者でも扱いやすい「セニョールトルネード」
ザクトクラフト(ZacT craft)
セニョールトルネード 100mm 1.7g
実勢価格:495円
長さ:100mm
重さ:1.7g
カラー:全16色
▼検証結果
- 使いやすさ: 34/35点
- 作り: 33/35点
- コスパ: 28/30点
- 合計点: 95/100点
見事、ベストバイの座をゲットしたザクトクラフトの「セニョールトルネード」。
線虫やミミズ、そして細身の小魚に見えるシルエットを持つルアーで、螺旋状にクルクル回る波動が強烈に魚にアピールします。
非ワーム系素材なので多くの管理釣り場で使用可能。ただし一部禁止となっているエリアもあるので要注意です!
とにかく良く釣れるルアーですが、使用後に伸びたら、写真のように指に巻いて形を整えてください。
「セニョールトルネード」は初心者でも釣れるルアーの代表です。色落ちもないので安心して使えます。
【特殊ルアー第2位】ボディが回転して魚に強烈アピール!「グルグルX」
RECENT(リセント)
グルグルX
実勢価格:473円
長さ:60mm
重さ:1.2g
カラー:全16色
▼検証結果
- 使いやすさ: 32/35点
- 作り: 32/35点
- コスパ: 29/30点
- 合計点: 93/100点
2位はリセントの「ルアー グルグルX」。2~4秒でハンドル1回転のデッドスローリトリーブがおすすめ。ボディ全体が回転しながら左右にルアーがスウィングして魚にアピールします。
1位商品に比べ軽いのでややキャストしづらいですが、初心者でも爆釣できるルアーです。
こちらも変則型ルアーですが、管理釣り場でハイプレッシャーの時にお客さんに勧めるのをよく見かけます。やや軽めで遠投は大変ですが、引き抵抗もしっかりあり初心者でも扱いやすいルアーだと思います。
【特殊ルアー第3位】フワフワ浮いて誘う「樽の種」
ダイワ(DAIWA)
エリア トラウト 鱒ノ種
実勢価格:480円
重さ:中/2.1g、小/1.5g
カラー:全12色
▼検証結果
- 使いやすさ: 30/35点
- 作り: 30/35点
- コスパ: 27/30点
- 合計点: 87/100点
3位のダイワ「エリア トラウト 鱒ノ種」は、浮力のある玉が水底でフワフワと浮いて誘う特殊ルアーです。
※画像はAmazonより
使用方法は、【1】着水後底に落ちるまで待つ。【2】底に着いてしばらく待ち、アタリが無ければ竿先を少し上下させ、ルアーが水底をトントンと浮いたり沈んだりするように操作。
レビューではズル引きでも釣れるとのこと。スプーンやミノーの合間にアクセントとして使うのがおすすめです。
貫通力の強いフックを採用しています。1、2位と同じく使用できないエリアもあるので要確認です。
続いては、スプーンのランキングです。
【スプーン第1位】エリアトラウトの定番!フォレスト「ミュー」
フォレスト(FOREST)
ミュー 第16弾 2.2g
実勢価格:473円
重さ:2.2g
▼検証結果
- 使いやすさ: 32/35点
- 作り: 33/35点
- コスパ: 28/30点
- 合計点: 93/100点
1位はフォレストの「ミュー 第16弾」。
スプーンの定番で、上の写真のように裏側が違った柄になっているのがユニーク。今回使用したのは第16弾ですが、すでに第19弾が発売されていて、そちらは全10色あります。
今回スプーンは初心者でも扱いやすいようにと2.5g前後のものを揃えましたが、このスプーンはその前後の重さがあり、しっかりと飛距離も出せ、アクションも安定しているので初心者におすすめです。
【スプーン第2位】長めのボディでラインブレイクを防止!「スリムスイマー」
シマノ(SHIMANO)
カーディフ エリアスプーン
スリムスイマー 2.5g
実勢価格:491円
重さ:2.5
カラー:全20色
▼検証結果
- 使いやすさ: 31/35点
- 作り: 32/35点
- コスパ: 29/30点
- 合計点: 92/100点
2位はシマノの「カーディフ エリアスプーン スリムスイマー」。
比較的長いボディを持つスプーンで、魚が反転するとラインが口に入って歯でラインブレイクすることがありますが、このロングスイマーはラインが魚の口に入ること自体を防止してくれます。
こちらもしっかりした作りのスプーンです。長めボディなので、ルアーローテーションに入れて状況によって使い分けるとよいでしょう。
【スプーン第3位】豊富なカラバリが魅力的!ジャッカル「ティモン ティアロ」
ジャッカル(JACKALL)
ティモン ティアロ 22mm 2.4g
実勢価格:403円
長さ:22mm
重さ:2.4g
カラー:全66色
▼テスト結果
- 使いやすさ: 31/35点
- 作り: 32/35点
- コスパ: 28/30点
- 合計点: 91/100点
3位はジャッカルの「ティモン ティアロ」。スローからファーストまで幅の広いリトリーブに対応したスプーンです。
オーソドックスなティアドロップ型の形状ですが、微妙なノーズやカップのベンド角度によりイレギュラーアクションを生み出し、バイトのきっかけを作ってくれます。
最大の特徴はカラーバリエーションの豊富さですね。またきっちり泳ぎ続けさせることができるので、初心者でも安定したリトリーブを行うことができます。
4位: 【スプーン第4位】飛距離が出る遠投向き ダイワ「プレッソ アダム」
ダイワ(Daiwa)
プレッソ アダム
実勢価格:506円
長さ:26mm
重さ:2.2g
カラー:全24色
▼検証結果
- 使いやすさ: 30/35点
- 作り: 32/35点
- コスパ: 28/30点
- 合計点: 90/100点
4位はダイワの「プレッソ アダム」。名作「レイブ」の遺伝子を受け継ぐスプーンです。
同一サイズで4ウェイト展開なので、さまざまな状況に合わせ使い分けることが可能です。ちなみに2.2gは大規模ポンドや放流直後の定番です。
性能は1~3位とほぼ互角だと考えてよいでしょう。こちらのアイテムは比較的飛距離を考えたモデルなので遠投したい人におすすめです。
5位: 【スプーン第5位】中級以上向け デュオ「ヴァルケイン」
デュオ
ヴァルケイン ハイバースト
2.4g No.20
実勢価格:495円
重さ:2.4g
カラー:全34色
▼検証結果
- 使いやすさ: 29/35点
- 作り: 32/35点
- コスパ: 28/30点
- 合計点: 89/100点
5位はデュオの「ヴァルケイン ハイバースト」。広範囲からトラウトを呼び寄せることができるスプーンとして定評があります。
各ウェイトやシルエットごとにアクションや適性スピードが異なるため、魚にさまざまなアピールができます。
こちらも有名なスプーンで、巻き始めから安定したアクションをする優れた製品です。ただ初心者でも使えますが、多少の慣れは必要でしょう。
続いて、その他のルアーのランキングです。
【その他のルアー第1位】安定した泳ぎで魚の食い気を高める「パニクラ」
JACKALL(ジャッカル)
クランクベイト ティモン パニクラDR
実勢価格:1300円(タッキーグローヤマメ)
潜行深度:MR/1m前後、DR/2m前後
長さ:32mm
重量:3.6g
▼検証結果
- 使いやすさ: 33/35点
- 作り: 35/35点
- コスパ: 27/30点
- 合計点: 95/100点
第1位はJACKALLの「パニクラDR」。名前の由来はボトムノックの際の激しい「パニックアクション」から来ています。底に当てることで魚のリアクションバイト(魚が反射的にルアーに食いついてしまうこと)を引き出すことができるルアーだと言えます。
一方、背側より腹側の断面積が大きく、低重心化されているため泳ぎ自体はブレがなく安定性抜群。魚にルアーだと見切られる可能性が低いクランクです。
今回は潜行深度2m前後のDRを選びましたが、1m前後のMRもおすすめです。内部にプリズムスケールを搭載しており、カラーは全26色と豊富なバリエーションになっています。
▼こちらもおすすめ!
JACKALL(ジャッカル)
ティモン パニクラ MR 32mm 3.3g 神グリーングロー
実勢価格:1080円
安定して釣れることで有名なクランクベイトです。DRは多少水深のあるところでも潜って行ってくれます。泳ぎが安定しているので、管理釣り場なら止水池でも、川のような流れのあるところでも使いやすいと思います。サイズ感もそこそこあるので、大きな魚にもアピールすると思います。
【その他のルアー第2位】低活性時に役立つクランク シマノ「ふわとろ 」
シマノ(SHIMANO)
カーディフ ふわとろ 35F
2.5g 35mm
実勢価格:948円
長さ:35mm
重さ2.5g
カラー:全23色
▼検証結果
- 使いやすさ: 31/35点
- 作り: 33/35点
- コスパ: 28/30点
- 合計点: 92/100点
2位はシマノの「カーディフ ふわとろ」。デッドスローで思いっきり、ゆっくり巻くタイプのクランクです。
ルアーはゆっくりの引きでも止まらず、ユラユラと動き、まるでフライの様に誘い続けます。非常に遅い引きで最大の能力を発揮する、個性豊かなルアーです。
こちらもプラグということで価格が高くランクを下げました。超スローな引きで威力を発揮するタイプで、とくに低活性時に効果的です。放流からしばらく時間が経った状況で試してみたいアイテムですね。
【その他のルアー第3位】ボトムで強力な威力を発揮する「ダートマジックエリア」
ジャクソン(Jackson)
ダートマジックエリア 43mm 3g
実勢価格:1144円
長さ:43mm
重さ:3g
カラー:全16色
▼検証結果
- 使いやすさ: 28/35点
- 作り: 33/35点
- コスパ: 26/30点
- 合計点: 87/100点
3位はジャクソンの「ダートマジックエリア」。ダートマジック 3gのエリアバージョンで、ヘッド部が鉛のソリッド、ボディ部が樹脂のソリッドという作りになっています。
使い方はボトムまで沈めてやや大きめの連続トゥイッチで誘います。
底に沈めてトゥイッチ……というやや中級者以上のテクニックのためランクを下げましたが、ボトム攻略ではかなり有効なルアーです。底を狙う練習にもうってつけでしょう。
惜しい!ランク外の「ルアーセット」
ナイトアーミー(NightArmy)
爆釣シリーズ 2.5g ルアーセット
実勢価格: 790円
サイズ(約):長さ33×幅15mm
重量:2.5g
セット内容:スプーン6種、ラインカッター
残念ながら今回のおすすめランキングではランク外となってしまった、ナイトアーミーの「爆釣シリーズ 6色セット」。
スプーン6種類+ラインカッターという超お得なセットで、コスパに優れ、ロストを気にせずどんどん攻めることができます。しかし、フックがバーブレスではないので、管理釣り場で使用する際は針を変えるか、返しを潰す必要があります。
お得なセットですが、リングが大きすぎて全交換の必要あり、フックもバーブレスに替えなければ使用できないなど値段が安いなりの作りといった感じです。でも、コスパに優れているので、ルアーロストしやすい初心者は1セットぐらい持っておいてもいいでしょう。
ちなみにリングやフックの交換をする場合は、下記の商品などがあると非常に便利です。
オーナー(OWNER)
スプリットリングオープナー
No.9727 GP-01-01
実勢価格:2374円
以上、初心者でも釣れる「管理釣り場向けルアー」のおすすめランキングでした。
ネイティブトラウトはどんな場所で釣るの?
続いては、ネイティブトラウト編です。こちらもランキングの前にネイティブトラウトの基本を押さえておきましょう。
まず、ネイティブトラウトの釣り場となるのが、川の上流部、支流、本流、そして湖といった場所になります。
釣り場1:川の上流部
川の上流域では、主にヤマメやイワナなどを狙うことができます。下流域に比べて変化に富んだ地形が特徴です。
釣り人も比較的少ないので、魚の警戒心が低く、下流域に比べて釣りやすいと言えます。ただし岩場が多く足場が悪いので、十分注意をしながら釣りをする必要があります。
[上流域のおすすめポイント]
・瀬……流れが速く水深が浅い場所。酸素量が多く、水温が低いので、気温が高い時などに狙ってみるのがおすすめです。
・流れ込み……トロ場(ある程度水深があり、流れが緩やかなところ)や淵(水の流れが緩む深場)に水が流れ込んでいるところ。底だけでなく、中層や上層にも魚がいるので、広くレンジを探るのがよいでしょう。
・落ち込み……岩や石によって流れが狭められところに水が流入し落ちて白泡ができるところ。白泡の中ではなく、その周辺を狙ってみましょう。
・滝……滝の下はえぐれて深くなっている場合が多く、トラウトの絶好のポイントと言えます。ただし激しい流れの中ではなく、その両サイドや水底が好ポイントとなります。
釣り場2:川の下流域
下流域ではトラウト以外にコイ科のウグイやオイカワ、カワムツなどの魚が釣れます。下流域は上流域に比べて足場が良く、安全に釣りを行うことができます。
ただしポイントが分かりづらいのが難点。下記のようなポイントを探してルアーをキャストすると良いでしょう。
[下流域のおすすめポイント]
・本流と支流の合流地……ここには多くのエサが流れてきます。いわゆる魚のエサ場とも言えます。
・堰堤(えんてい)下……堰堤とは川を一時的にせき止めるための構造物。ただしダムとは違って貯水機能はありません。この堰堤下には多くの魚が集まるため好ポイントとなります。
・岩影……川の中に大きな岩があるときにはその周辺や底を狙ってみると良いでしょう。大型のヤマメなどが潜んでいる可能性があります。
釣り場3:湖
湖はレインボートラウトやブラウントラウト、イワナ、ヤマメなどさまざまな魚が生息し、大型のトラウトが狙える釣り場です。ただしフィールドが広大なので、メディアで実績やポイント、釣れる魚など情報を集めてから釣行することが必須です。
[湖のおすすめポイント]
・ワンド……ワンドとは入り江のこと。遠浅のワンドには小魚が集まりやすく、トラウトの絶好のポイントとなります。
・ブレイクライン(かけ上がり)……ディープ(深場)とシャロー(浅場)を結ぶ斜面のこと。こうした場所には小魚も多く、トラウトが回遊してきます。ただし、湖の場合、ブレイクラインが遠いと、ルアーを遠投しなければならないいので、できるだけ近いところにある場所を探すことが重要です。
ネイティブトラウトが釣れる時期は?
ネイティブトラウトは年中狙えますが、渓流や本流の一部、湖での釣りには禁漁期間があります。
場所によって多少変わりますが、渓流の場合、だいたい10月から2月末までが禁漁期間となります。違反した場合は罰金などの厳しい罰則がありますので注意しましょう。
なお解禁の時期でも、渓流や本流、湖で釣る場合には入漁券(遊漁券)を購入しなければなりません。入漁券は現地の釣具店、個人商店、コンビニ、現場監視員などから購入することができます。
また最近ではオンラインで購入できるサービスも。料金は地域や漁協によって異なりますが、だいたい1日券で1000~2000円程度となります。
ルアーの動かし方は?
ネイティブトラウトのルアーの動かし方ですが、「上流にキャストして下流に流す・引く」が基本になります。また水深が浅いところが多いので、スプーンでもミノーでも、着水したらすぐにルアーを引き始めます。
狙ったポイントがある場合は、そこからやや上流に着水させてポイントを通すことが必要です。
渓流では、エリアトラウトのように、何度もルアーを見せると釣れなくなってしまうので、できるだけ少ない回数で食わせたいというのがあります。そのためルアーのアピール力が非常に重要になります。基本的にヤマメなら3回以内、イワナでも5回以内で留めておくのが良いでしょう、そして釣れなかったら次に進んでいくのが基本です。
その上で、初心者でもできる3つのルアーの動かし方を簡単に説明しておきましょう。
1:ただ巻き
ルアーを一定の速度で巻いていきます。速度はそのときどきの状況に応じて速くしたり、遅くしたりと調整しましょう。
2:フォール
水深が深い場所で、ルアーをある程度沈めるのがフォールです。トラウトは落ちてくるエサに反応する習性があり、フォール中に食いついてくることがあります。
3:トゥイッチ
着水後、ラインを巻きながら、竿先を小刻みに動かし、ルアーに不規則な動きを与えます。こちらはやや慣れが必要なテクニックです。
それでは、いよいよおすすめの渓流ルアーのランキング発表です。
先述の通り、ネイティブトラウトで使うルアーはエリアトラウトとは大きく異なります。ここでは渓流実績の高い「ミノー」、「スプーン」、「スピナー」の3つに分けてランキングを行いました。採点基準はエリアトラウトと同じです。
まずはミノーのベスト5です。
【ミノー第1位】渓流でも本流でも使える「DUO」
デュオ (DUO)
スピアヘッドリュウキ45S
実勢価格:1390円(ヤマメ ANA4034)
全長::45mm
重量:4g
タイプ:重心固定・シンキング
▼検証結果
- 使いやすさ: 33/35点
- 作り: 34/35点
- コスパ: 26/30点
- 合計点: 93/100点
1位はデュオ (DUO)の「スピアヘッドリュウキ45S」。水量の乏しい上流域や水深の無い里川の攻略に最適な一方、比重が高く、キャスト性能に優れるので本流や湖にも対応可能な万能ルアーです。
最大の特徴はアクションの立ち上がりの早さ。ロッド先端の動きに素早く反応し、短い移動距離でも連続してトゥイッチを加えることが可能です。本流などの強く複雑な流れにも対応し、抜群の動きを演出します。
定番でコストパフォーマンスが良いルアーになります。DUOは国内生産で品質が高く、製品供給の安定性もあって、どこでも使いやすいルアーだと思います。初心者が最初に使うのであれば、この手のルアーを準備しておくのがおすすめです。
【ミノー第2位】フォーリングが速く深場でも大活躍の「スミス」
スミス(SMITH LTD)
Dコンタクト50
実勢価格:1480円(#08 ヤマメレーザー)
全長:50mm
重量:4.5g
タイプ:ヘビーシンキング
▼検証結果
- 使いやすさ: 32/35点
- 作り: 34/35点
- コスパ: 26/30点
- 合計点: 92/100点
2位はスミスの「Dコンタクト50」。他に63mm・7g、72mm・9.5gの計3種類のラインナップを持つヘビーシンキングミノーです。
従来のフローティング、シンキングミノーとは異なり、トゥイッチなどのアクションを加えた後でも浮力で止まることなく、慣性でねじれ進みます。この独特の動きは魚にとってはバイトチャンスとして認識されるのです。
また自重があるため、飛距離を稼げ、着水後もフォーリング速度が速いのが大きな特徴。深場でも狙えるレンジの広いルアーです。
こちらも定番中の定番。とくに渓流で実績のあるルアーですね。「Dコンタクトを持って行けば間違いなし」と言われるくらい、良く釣れます。細かい部分の作りもよくできていて抜群の釣果の理由がよく分かります。ただ人気があるので在庫がなくなり、手に入りにくくなる場合があるので、注意が必要です。
【ミノー第3位】トゥイッチングのキレが抜群の「JACKALL」
JACKALL(ジャッカル)
ティモン
トリコロール 55HW
実勢価格:1690円(越中雪代ブルーバック)
全長:55mm
重量:4.4g
▼検証結果
- 使いやすさ: 31/35点
- 作り: 34/35点
- コスパ: 26/30点
- 合計点: 91/100点
3位はJACKALLの「トリコロール55HW」。全8色のラインナップで、他に47mm、3.2gのトリコロール47HWがあります。
渓流エリアでの実績から支持されていたHW(ヘビーウェイト)の復刻版。流れに負けないヘビーウェイト設計で、動き出しの良さやトゥイッチングのキレを重視したバランスも備えています。
またフラッシング効果を高めるためウロコ模様を削除するなど、細部まで丁寧なこだわりで作られたミノーです。若干キャスティング性能は1、2位商品に劣りますが、トゥイッチングを多用する人にはおすすめです。
今回紹介する中では一番大きいルアーですが、重さも結構あり、飛距離が稼げて、着水後もしっかりと沈みます。動きも凄く良いですし、最近出たルアーの中では一押しです。ただ他の物に比べて若干値段が高いので、順位を下げさせて頂きました。
4位: 【ミノー第4位】汎用性に優れた「イトウクラフト」
イトウクラフト(Ito Craft)
蝦夷ミノー50S
実勢価格:1636円(YTS)
全長:50mm
重量:3.8g
タイプ:シンキング
▼検証結果
- 使いやすさ: 30/35点
- 作り: 34/35点
- コスパ: 26/30点
- 合計点: 90/100点
4位はイトウクラフトの「蝦夷ミノー50S」。全13色のラインアップになっています。操縦性に優れ、瀬や淵、落ち込みなどさまざまな状況で使いこなせるルアーです。
ボディには新構造のM.W.S.システムを採用。ウエイトをボディ支点に配置することで安定性を大幅に高めています。
今回のラインナップでは一番軽いミノーです。非常に良く釣れるルアーで、動き出しやレスポンスがいいのが特徴です。引くとグイグイと動いてくれて、アピール力も抜群。ただ初心者が最初に使うには、アクションがちょっと強すぎて、使いこなすのが若干難しいという難点もあります。
5位: 【ミノー第5位】ディープ攻略に威力を発揮する「タックルハウス」
タックルハウス(TackleHouse)
バフェット ドラス ドライブディープ
実勢価格:1747円(moss)
全長:43mm
重量:5.6g
タイプ:シンキング
▼検証結果
- 使いやすさ: 29/35点
- 作り: 34/35点
- コスパ: 25/30点
- 合計点: 88/100点
5位はタックルハウスの「バフェット ドラス ドライブディープ」。
落ち込みの下や陰への送り込みなど、渓流において攻めきれなかったシチュエーションを攻略可能にした「バフェット ドラス」。ドライブディープはそのディープ版で、専用リップを搭載し、さらなる深場攻略を可能にしています。
今回の中ではもっとも値段が高い商品です。5.6gと比較的重いルアーで、結構深いところでも狙えるようになっています。ただし渓流でも使える場所は、水深があるところなど限定的。その分順位を下げさせて頂きました。
続いてスプーンのランキングをお送りします。
【スプーン第1位】独特の形で高い性能を備えた「DS-ライン」
スミス(SMITH LTD)
D-Sライン
実勢価格:592円(ヤマメ)
全長:36mm
重量:4g
▼検証結果
- 使いやすさ: 33/35点
- 作り: 34/35点
- コスパ: 29/30点
- 合計点: 96/100点
1位はスミスの「D-Sライン」。盛り上がったフロント、高低差のあるテール、湾曲させたS字ベンドフォルムなど独特の形状を持ったスプーンです。
タイプは全5種で、今回選んだのは水深の浅い渓流でも使える使用頻度の高い定番。それ以外のタイプもここで紹介しておきます。
・30mm、3.0g……源流域の小渓流やスレた魚へ対応のスモールサイズ
・40mm、5.0g……スイム、フォールのバランスに優れたモデル。
・45mm、5.0g……穏やかな流れでスローにヒラヒラと動くモデル。
・45mm、6.5g……深い場所、強い流れでもしっかり沈むモデル時。遠投性にも優れている。
いずれも泳ぎ出しに優れ、スリムボディーによるフォールの速さも備えた万能スプーンだと言えます。
比較的泳ぎ出しも早く、安定して釣れるルアーだと思います。今回の中では比較的価格が高めの商品ですが、泳ぎも良く、キャストも問題なくできるタイプなので、初心者におすすめです。
【スプーン第2位】定番として安定した人気を誇る「MIU」
フォレスト(FOREST)
MIU(ミュー) ネイティブシリーズ 3.5g
実勢価格:473円(No.01)
全長:30mm(編集部計測)
重量:3.5g
▼検証結果
- 使いやすさ: 33/35点
- 作り: 33/35点
- コスパ: 29/30点
- 合計点: 95/100点
2位のフォレスト「MIU ネイティブシリーズ」は、エリアトラウト1位のMIUのネイティブトラウト版。
定番のヤマメカラーやアユカラーなどネイティブフィールドに最適なカラーを揃えています。カラーは全15色。ウエイトは2.8g、3.5g、4.2gの3種類です。
定番スプーンとして、安定した泳ぎや、しっかりフォールする基本性能を備えており、釣行では最低1個は持参したいルアーだと言えます。
フォレストは管理釣り場でもコンスタントに釣果を出せるルアーを発売するメーカーですが、このネイティブ仕様も安定感があり、良く釣れるスプーンだと思います。しかも価格も安くコスパに優れています。
【スプーン第3位】独特の輝きでトラウトを誘う「ドロップダイヤ」
スミス(SMITH LTD)
スプーン ドロップダイヤ 29mm
実勢価格:616円(アカキン #03)
全長:29mm
重量:3g
▼検証結果
- 使いやすさ: 32/35点
- 作り: 32/35点
- コスパ: 29/30点
- 合計点: 93/100点
3位は1位と同じメーカー、スミスの「ドロップダイヤ」。本体表面にダイヤカットを施し、ホログラムとは異なる独特の輝きを放つ工夫がなされています。
アクションはやや小ぶりですが、その動きに追従してダイヤカットの多面がリフレクト。乱反射でトラウトを誘います。
ウエイトは3g、4g、5.5gの3種類。カラーは14種類のラインナップになっています。
比較的小ぶりなボディですが。表面が特徴的で、フラッシング効果により魚に強くアピールします。今回はその点がとくに評価され3位にランクインしました。
【スプーン第3位】急流にめっぽう強い「バックス」
Angler'z System(アングラーズシステム)
バックス 3.8g
実勢価格:517円(PK-G.)
全長:36mm(編集部計測)
重量:3.8g
▼検証結果
- 使いやすさ: 33/35点
- 作り: 31/35点
- コスパ: 29/30点
- 合計点: 93/100点
同点3位はAngler'z System(アングラーズシステム) の「バックス」。「フロントワイド」と呼ばれる形状のスプーンで、急流の流れでもUターン時に浮き上がることなく、足元まで引ききることが可能です。
他に重量が5.1や9.3gなどがあります。
特徴のひとつが泳ぎ出しの良さ。またフロントの形状がワイドになっており、速い流れでもしっかりと水を受けてくれるので、初心者でも使いやすいルアーとなっています。その分巻き抵抗が大きいというデメリットもありますが、動かしているときの手ごたえがなくなるよりはずっと良いと思います。
5位: 【スプーン第5位】さまざまな攻略法を試せる「クルセイダー激アツ」
ダイワ(DAIWA)
クルセイダー激アツ
実勢価格:495円(イクラ)
全長:28mm
重量:4g
▼検証結果
- 使いやすさ: 32/35点
- 作り: 31/35点
- コスパ: 29/30点
- 合計点: 92/100点
5位はダイワの「クルセイダー激アツ」。サイズは4、7、10gの3種類。カラーは16種類となっています。
特徴的なのが肉厚で小型のボディ。流れが速い河川においても確実な底取りを可能にしています。
アップで流すもピンポイントに素早く沈めるのも自由自在。さまざまな攻略法を試すことができる使い勝手の良いスプーンです。またシルエットが小さいので飛距離も稼げます
今回の中では比較的価格が安いスプーンです。小さいわりに良く沈み、流れの速いところでも使いやすいとは思いますが、小ぶりな分、アピール力が若干足りないのかな、という感じもします。
ネイティブトラウトの最後はスピナーの厳選2製品の紹介です。
【スピナー第1位】驚異のブレード回転性能!スミス「「ARスピナー」
スミス(SMITH LTD)
ARスピナー トラウトモデル
実勢価格:869円(#04 RSBK)
全長:18mm
重量:6g
▼検証結果
- 使いやすさ: 34/35点
- 作り: 34/35点
- コスパ: 29/30点
- 合計点: 97/100点
1位のスミス(SMITH LTD)「ARスピナー トラウトモデル」は、着水したその場から回り出す、驚異のブレード回転性能を持つスピナーです。
回転は強いバイブレーションを発生させトラウトに強烈にアピール。ブレードはそのエッジ部分に若干の立ち上がり部分を設けており、素早い立ち上がりをアシストしています。
また細かいロッドワークにも対応し、トゥイッチによる左右のスライドが演出できます。
昔からある実績の高い製品です。本当に投げて巻くだけで釣れるので一度試して欲しいですね。値段はスプーンなどより高いですが、他のルアーよりも扱いやすく、水深があるところでも使えるのが◎ですね。
【スピナー第2位】2個入りでお得な「ブレットン」
ダイワ(DAIWA)
トラウト ブレットン
実勢価格:814円(C#3 2個入り)
重量:7g
▼検証結果
- 使いやすさ: 33/35点
- 作り: 29/35点
- コスパ: 30/30点
- 合計点: 92/100点
2位はダイワの「トラウト ブレットン」。2個入りのお得なスピナーです。重さは3から11gまで5種類。うち3、5、7gが2個入り。カラーは10種類です。
しっかりと水を掴むオーソドックスなティアドロップ型のブレードを装備。スローリトリーブでもしっかり回転するため、初心者でも比較的扱いやすいスピナーだと言えます。
フランスで作られたものを輸入して販売しているスピナーです。性能的には問題がないのですが、若干フックの質が良くないので、使うならフックを交換すると良いかもしれません。
以上、ネイティブトラウトのルアー・ランキングでした。
今回はスプーンや変形ルアー、プラグを種類別に紹介しましたが、それぞれのカテゴリーから各2~3種類ずつ購入して持参するのがベストです。ランキングを参考にしつつ、釣りを楽しんでくださいね!
ネイティブトラウトで使うのは「素早く動かすルアー」になります。基本的に流れの速いところで使うので、ルアーは小ぶりですが若干重たいのが特徴です。また見せるルアーというよりはアピールするルアーになります。トラウトもエサとして捕食に来るというよりは本能でルアーにアタックしに来ていると考えた方が良いでしょう。