プロアングラーの必需品フィッシュグリップとは?
プロアングラーが大型の魚の下あごを道具で掴み持ち上げている写真、釣り人ならよく見かけるのではないでしょうか。
魚を挟んでいるこの道具は「フィッシュグリップ」というアイテムで、アングラーたち必需品の釣具です。別名「フィッシュキャッチャー」「魚掴み器」とも呼ばれています。
なぜフィッシュグリップが釣りに欠かせないのか、その理由を見ていきましょう。
フィッシュグリップがあれば魚も傷つけない
フィッシュグリップを使う目的は、魚を安全に、そして簡単にホールドするためです。フィッシュグリップで魚を掴めば、アングラー自身の安全性の確保はもちろん、魚へのダメージも抑えることができます。
フィッシュグリップの必要性1:危険な魚でも安心して持てる
魚のなかには、鋭いヒレや歯、毒などを持つ危険な魚もいます。
たとえば、刺身が美味しいヒラメや、岸からのルアー釣りでもよく釣れる太刀魚は、鋭い歯を持っており、噛まれると指が血だらけに…。
また、超高級魚といわれるオニカサゴやイズカサゴは、毒を持っています。この毒は背びれなどにあり、刺されると激痛が走ります。
ほかにも、ゴンズイ、アイゴといった魚もヒレに毒を持つため、素手で持つのは非常に危険です。
とくに釣り初心者の方は、どの魚が危険かもよく分からないもの。そうした人でもフィッシュグリップさえあれば、安心して魚をホールドすることができます。
フィッシュグリップの必要性2:魚にダメージを与えない
人体の体温は36℃前後ですが、これは魚にとっては相当な高温です。そのため素手で触ると魚の皮膚が火傷のような状態になってしまいます。
とくにキャッチ&リリースの場合は、フィッシュグリップで魚を掴むことでダメージを最小限に抑えてリリースすることができます。
フィッシュグリップの必要性3:針外しがしやすい
魚が釣れたとき、初心者が意外と手間取るのが針外し。とくに魚が針を飲み込んでいたり、暴れたりする場合は大変です。そんなときにフィッシュグリップで魚をしっかりと掴んで動きを封じられれば、針が外しやすくなります。
ほかにも、釣った魚の写真撮影がしやすいといった利点もあります。フィッシングシーンで大活躍してくれるフィッシュグリップは、アングラーなら1つは持っておきたい釣り具です。
フィッシュグリップの種類は?
ひと言でフィッシュグリップといっても、さまざまな種類があります。どんなタイプがあるのか実際に見ていきましょう。
1:マウスホールドタイプ
ダイワ(DAIWA)
フィッシュグリップ V
(170mm)
実勢価格:5005円
開いたフックを魚の口に入れて下あごをホールドするタイプです。このタイプには計量機能付きのものがあり、その場で重量やサイズを計量することができて非常に便利です。
2:プライヤータイプ
ラパラ(RAPALA)
アールグリッパー
実勢価格:1412円
ハサミやプライヤーのような形をしていて挟んで掴むタイプです。てこの原理で弱い力でも魚をしっかりとホールドすることができるため、とくに小さなお子さんや女性の方におすすめです。
ハサミの大きさから、胴体の大きい魚は掴めませんが、その場合でもハサミの先で下あごを挟むなどすればOK。汎用性が高いモデルといえます。
3:トングタイプ
ドレス(DRESS)
フィッシュグリップ DINO GRIP ディノグリップ
実勢価格:950円~
トングのような形をしたフィッシュグリップです。力がダイレクトにグリップ部分に伝わるので、しっかり掴もうとする場合、ある程度の力が必要になります。
大物よりは、アジ、サバ、アオリイカなどの小型~中型の獲物におすすめです。とはいえ開閉部が長いので、大きめの魚の胴体も掴むことができます。
今回は、1のマウスホールドタイプと、2のプライヤータイプ、3のトングタイプの2種類、合計16商品の人気ランキングをご紹介します。
選ぶときに注意するのは作り・握りやすさ・携帯性
フィッシュグリップは、まず自分が釣りたい魚の大きさを考えて選びましょう。小物釣りならサイズはそれほど大きくなくてもOK。40cm以上の魚を狙うなら、大きくて耐久性が高い頑丈なタイプを選ぶのが正解です。
さらにフィッシュグリップの良し悪しを見分けるポイントを、釣り歴30年でフィッシングメーカーのテスターも務める山口剛氏に教えてもらいました。
選ぶときのポイント1:作り・素材[配点:25点]
ホールド部を開閉するときに開けやすいか、グリップ部分に滑り止めが施されていて持ちやすいかなど、「作り」のチェックが必要です。
また、淡水での釣りであれば問題ないですが、海釣りの場合、海水によりフィッシュグリップが錆びることがあります。アルミ製やステンレス製、プラスチック製など、錆びにくい素材かどうかを確認して選びましょう。
選ぶときのポイント2:握りやすさ[配点:25点]
握りやすい形状かどうか。女性や子どもでも握りやすいかどうか。山口氏には全商品を実際に握ってもらい、フィット感や握りやすさをチェックしてもらいました。
選ぶときのポイント3:携帯性[配点:25点]
持ち運びに便利かどうかは重要なチェックポイントです。必要なときにサッと取り出せて使えるかどうか。その点はカラビナ付きで腰に付けられれば、すぐに取り出せるうえに持ち運びにも便利です。
今回は携帯しやすいような工夫がなされているかどうかを採点の対象にしました。
選ぶときのポイント4:コスパ[配点:25点]
フィッシュグリップは高いもので1万円近くします。しかし、初心者はほかにも揃えないといけない道具が多く、フィッシュグリップだけにそこまでお金をかけられません。
そこで今回はできるだけ安くて高品質な商品を集め、品質と価格のバランスをみて採点を行いました。
それでは、早速ランキングスタートです!
【ホールドタイプ】ランキング6選
まずは、ホールドタイプ6製品のランキングからご覧ください。
軽量でホールド力抜群の「スタジオオーシャンマーク」
スタジオオーシャンマーク
オーシャングリップ OG2100 ニュービー (Newbie)
実勢価格:1万540円
全長 :210mm
重量 :97g
素材 :表示なし
付属品:なし
▼採点結果
- 作り: 25/25点
- 握りやすさ: 25/25点
- 携帯のしやすさ: 25/25点
- コスパ: 22/25点
- 総合得点: 97/100点
第1位はスタジオオーシャンマーク 「オーシャングリップ OG2100 ニュービー」。ショア(陸)からのシーバスやヒラメ、青物など大物狙いにおすすめのフィッシンググリップです。
爪部は片側開き(片側の爪だけが動く)で魚を掴むときに狙いやすく、先端は魚の脱落防止を考慮し内側に曲げてあります。
ストッパーはスプリングパワーに頼らないワンウェイカム機構を採用。人差し指1本の軽い力で操作できますが、グリップは一度掴んだらトリガーを引くまで開きません。
真鯛などの口の硬い魚種にも対応し、しっかりとホールドしてくれます。ただ価格がややお高めなのでその分、コスパで減点になりました。
なおオーシャングリップには魚の重さが軽量できるタイプもあります。
スタジオオーシャンマーク
オーシャングリップOG2510
実勢価格:2万6500円
スタジオオーシャンマーク「オーシャングリップOG2510」は、価格が倍以上になるので、初心者には手を出しにくいですが、釣った魚の重さを計りたい、という人にはおすすめです。
コスパに優れたダイワの「フィッシュグリップV」
ダイワ(DAIWA)
フィッシュグリップ V
(170mm)
実勢価格:5005円
全長 :130/170/230mm(3サイズ展開)
重量 :80/120/185g
素材 :ステンレス他
付属品:尻手ロープ(230、170)カラビナ(130K)
▼採点結果
- 作り: 24/25点
- 握りやすさ: 24/25点
- 携帯のしやすさ: 24/25点
- コスパ: 24/25点
- 総合得点: 96/100点
第2位はダイワ「フィッシュグリップ V」。3サイズ展開で対象魚に合わせて長さを選ぶことができます。今回検証したのは170mmで120gのサイズ。全体的にしっかりした丁寧な作りで、耐久性も十分だと思います。
170mmに関してはグリップ部に指がちょうどはまるような形になっており、しっかりと握ることができます。トリガー部は1位商品と異なり、外側についていて親指で操作するようになっています。
若干トリガーが硬めで、やや強めに引かなければなりません。また角が丸まっていないので、握り心地がいまひとつなのが残念。
なお130mmはフック開閉ボタンが中央にあるなど、サイズによって若干作りが異なりますので注意が必要です。
こちらもコンパクトで、価格が1位商品の半分程度のコスパに優れた商品です。1位商品のグリップが片側開きなのに対し、こちらは両側開きになっています。どちらが使いやすいかは好みもあり、両側開きの方が掴みやすいという人もいます。紛失防止の尻手ロープが付いているのが良いですね。
長めのサイズで危険な魚も掴める「Umibouzu」
ウミボウズ(Umibozu)
フィッシュグリップ
実勢価格:4790円
全長 :280mm
重量 :195g
素材 :アルミニウム
付属品:尻手ロープ、ケース
▼採点結果
- 作り: 23/25点
- 握りやすさ: 23/25点
- 携帯のしやすさ: 22/25点
- コスパ: 24/25点
- 総合得点: 92/100点
第3位はUmibozu「フィッシュグリップ」。通販サイトで第2位を獲得したフィッシンググリップです。全長280mmと長めでコンパクトさには欠けますが、危険な魚を安全に掴むことができます。
本体はアルマイト加工された100%の航空技術用アルミニウム素材を使用。強度&錆止めがあり、耐久性に優れています。なおメーカー発表ですが耐荷重は20kg。大型の魚も掴むことができます。
全長が長いタイプなので、大物や暴れる魚を安全に掴むのには良いかと思います。作りも合格点で、カラーも豊富ですが、コンパクトさには欠けますね。全長が長めのものは1位のオーシャングリップにもありますが、ややお値段が高くなるので、予算がない方はこちらを選ばれると良いかもしれません。
4位: 初心者におすすめの「1091」
1091(イレグイ)
フィッシュグリップ
実勢価格:2980円
全長 :285mm
重量 :165g
素材 :樹脂/アルミニウム
付属品:ストラップ
▼採点結果
- 作り: 21/25点
- 握りやすさ: 23/25点
- 携帯のしやすさ: 22/25点
- コスパ: 24/25点
- 総合得点: 90/100点
第4位は1091「フィッシンググリップ」。形が3位商品とよく似ていますが、こちらの方が若干長く、重量も軽く作られています。なお樹脂トリガーとアルミトリガーの2種類があり、微妙に重量が異なります。なお爪部分は片側開きになっています。
3位商品と非常に良く似ていますが、若干3位商品の方が作りは良く、ケース付きなので、こちらを4位にしました。価格が3位商品より安いので、初めてフィッシンググリップを購入する、という人にはおすすめです。
5位: 格安ながら軽量可能な「Zitrades」
Zitrades
フィッシュグリップ
実勢価格:1999円
全長 :290mm
重量 :207g
素材 :アルミニウム合金
付属品:安全ロープ、カラビナ
▼採点結果
- 作り: 19/25点
- 握りやすさ: 22/25点
- 携帯のしやすさ: 22/25点
- コスパ: 22/25点
- 総合得点: 85/100点
5位は2千円を切る価格のZitrades「フィッシュグリップ」。この値段で軽量機能付きは驚きです。サイズは290mmと3位商品よりも長めで、重量も若干重めです。
長めなので危険な魚を掴むのには良いかもしれません。ただしレビューでは「すぐに壊れた」「秤に正確性がない」といったものも。
編集部で2.2kgの物を実際に持って計ったところ、目盛りは2.5kgを指しました。そのため正確さには欠けると言わざるを得ません。
両開きのフィッシンググリップです。魚の重さを計ってみたいという人には良いかもしれませんが、検証のように正確に計ることはできないと思います。一方、他の商品に比べてグリップが丸く握るのがラクな点は良いですね。
6位: 軽量で値段も安い「L-park」
L-park
フィッシュグリップ
実勢価格:1380円
全長 :170mm
重量 :107g
素材 :ステンレス他
付属品:ストラップ、ケース
▼採点結果
- 作り: 17/25点
- 握りやすさ: 21/25点
- 携帯のしやすさ: 24/25点
- コスパ: 20/25点
- 総合得点: 82/100点
6位はL-park「フィッシュグリップ」。今回のラインナップでもっとも安価な商品です。他の商品に比べて、こちらはバネ式という点が大きく違います。バネの力はそれほど強くないので、若干大物をつかむときに不安があるかもしれません。
他のフィッシンググリップに比べて軽いのですが、開閉がバネ式で、作りも値段なりの商品だと言えます。大型の魚や危険な魚を扱うのには不向きです。マウスホールドタイプはどんなものか、とりあえず使ってみたいという人にはおすすめですね。
【プライヤー/トングタイプ】ランキング10選
続いては、プライヤータイプ/トングタイプの10製品のランキングです。
魚をしっかりホールドできる「ワニグリップ」
第一精工
ワニグリップMC
実勢価格:1345円
サイズ:260×36×32mm
重量 :130g
素材 :表示なし
付属品:カラビナ付き
▼採点結果
- 作り: 24/25点
- 握りやすさ: 24/25点
- 携帯のしやすさ: 24/25点
- コスパ: 23/25点
- 合計: 95/100点
第1位の第一精工「ワニグリップMC」は、カラビナ付きのトング型フィッシュグリップです。アジ、アオリイカ、タチウオ、メバルなど、そこまで大きくない魚に適しています。
比較的軽量なので持ち運びもしやすいです。腰に付けてさっと取り出せて安全&スピーディに獲物をホールドできます。
ホルスターが付いたタイプはやや高くなりますが、さらに携帯が便利になります。
比較的大きくて幅があるグリップですね。小さい魚もしっかり掴めますし、30~40cmのサイズの魚でも安定してホールドできる汎用性の高さが魅力です。値段がややお高めでも信頼できるメーカーの製品なので、作りもしっかりしています。
危険な魚でも安心な「ゴールデンミーン」
ゴールデンミーン(Golden Mean)
GMキャプチャーグリップ
実勢価格:2090円
全長 :250mm
重量 :118.5g(カラビナ含む)
素材 :GFRP
付属品:カラビナ
▼採点結果
- 作り: 24/25点
- 握りやすさ: 23/25点
- 携帯のしやすさ: 24/25点
- コスパ: 23/25点
- 合計: 94/100点
第2位はゴールデンミーン「GMキャプチャーグリップ」。ライトゲーム(軽量ルアーを使った港や堤防での釣り)やエギング(イカを狙うルアー釣り)、太刀魚ゲームなどのソルトウォーターフィッシング(ルアーを使った海釣り)にぴったりのフィッシュグリップです。
こちらもカラビナが付いており、手を汚さずにスピーディに釣った魚をホールドできます。開閉部が長いので危険な魚でも安心です。
細身ながら頑丈な作りのフィッシュグリップです。実際に魚を掴んでみると安定感抜群。比較的大きな魚にも対応します。小物釣りから船の大物釣りまで幅広く使え、魚を選ばないタイプです。
携帯性重視ならコレ!ランキング内最軽量の「ワニグリップエアー」
第一精工
ワニグリップエアー
実勢価格:2095円
サイズ:225×37×41mm
重量 :68g
素材 :CFRP(カーボン繊維強化プラスチック/含有率20%)
付属品:カラビナ
▼採点結果
- 作り: 23/25点
- 握りやすさ: 23/25点
- 携帯のしやすさ: 24/25点
- コスパ: 22/25点
- 合計: 92/100点
第3位となった第一精工「ワニグリップエアー」の最大の特徴は軽量性。持ち運びやすさでは1位と2位の商品の上をいきます。また、錆びないCFRP素材を使っているのもうれしいポイント。ターゲットはアジ、タチウオ、メバルなどの魚です。
形状は少し特殊で、トングタイプの変形版といった形。中心部には、魚が手元まで入っていかないようなギミックが施されていますが、先端の口は大きく開きます。
超軽量性は特筆モノです。ただし真ん中のギミックのせいで、大きな魚は掴めないという欠点があります。耐久性は抜群だと言えるでしょう。
4位: ホルスターとカラビナ付きで持ち運びに便利「ガーグリップ」
第一精工
ガーグリップMCカスタム
実勢価格:3009円
ガーグリップサイズ:235×58×16mm
ガーグリップ重量 :120g
ホルスターサイズ :237×43×35mm
ホルスター重量 :70g
素材 :GFRP(ガラス繊維強化プラスチック含有率55%)
付属品 :カラビナ付属
▼採点結果
- 作り: 23/25点
- 握りやすさ: 23/25点
- 携帯のしやすさ: 23/25点
- コスパ: 21/25点
- 合計: 90/100点
第4位の第一精工「ガーグリップMCカスタムは、ホルスターとセットになったプライヤータイプ。グリップとホルスターを合わせると200gを越えるため、やや重めに感じる人もいるかもしれません。
先端部は獲物の下あごを挟める形状になっています。ホルスターはハンガー式で、バッグやベストなど、さまざまなところに装着可能です。
なおグリップとホルスターは全長最大120cmのセーフティロープで接続されているので安心です。
大きな魚の胴体を掴むのはやや難しいですが、下あごをグッと掴むことでホールドできます。ホルスターや安全ロープ付きと便利ですが、値段はややお高めなのでこの順位としました。
5位: ユニークな形が楽しい!カラバリも豊富な「ディノグリップ」
ドレス(DRESS)
フィッシュグリップ DINO GRIP ディノグリップ
実勢価格:950円~
全長 :246mm(スライドロック時)
重量 :約84.5g
素材 :ガラス強化ナイロン樹脂
付属品:なし
▼採点結果
- 作り: 22/25点
- 握りやすさ: 23/25点
- 携帯のしやすさ: 22/25点
- コスパ: 21/25点
- 合計: 88/100点
第5位のドレス「ディノグリップ」は、ユニークな形が楽しいトングタイプのフィッシュグリップです。カラーは13色展開で、自分のフィッシングファッションに合ったものを選ぶことができます。
内側にはケミホタルを装着できるので夜釣りでも便利です。
さらに、ロック機能も搭載しており、口が閉まった状態で持ち運びができます。
トングタイプのグリップですね。腰に引っ掛けることはできますが、カラビナが付いていないので携帯性で減点となりました。魚を掴むことに関しては問題なく合格点です。
6位: ロングノーズで魚を掴みやすい「ラパラ」
ラパラ(RAPALA)
アールグリッパー24cm 90g
実勢価格:1575円
全長 :240mm
重量 :90g
素材 :繊維強化プラスチック(グラスファイバー含有率50%)
付属品:なし
▼採点結果
- 作り: 23/25点
- 握りやすさ: 23/25点
- 携帯のしやすさ: 20/25点
- コスパ: 21/25点
- 合計: 87/100点
第6位のラパラ「アールグリッパー」は、プライヤータイプの軽量なフィッシンググリップです。アジ、メバルなどのライトソルトゲーム(小型ルアーを軽量なタックルで操作し小型魚を狙う海釣り)に対応します。
「ノーズ」と呼ばれる開閉部が長いので、中型の魚でも掴みやすいのが特徴です。
4位の「ガーグリップ」に近い形ですね。携帯用のホルダーやカラナビが付いていないので携帯性で劣るのが残念です。握る際に力を入れやすいのはとても良く、女性やお子さんでも扱いやすいと思います。
7位: 小魚の口を掴めるなど細かい工夫が光る「シマノ」
シマノ(SHIMANO)
ライトフィッシュグリップ CT-981R
実勢価格:1144円
サイズ:210×30×30mm(ロックなし寸法)
重量 :表示なし
素材 :ガラス強化ナイロン
付属品:なし
▼採点結果
- 作り: 21/25点
- 握りやすさ: 23/25点
- 携帯のしやすさ: 20/25点
- コスパ: 21/25点
- 総合得点: 85/100点
第7位はシマノ「ライトフィッシュグリップ CT-981R」。魚体を挟むだけでなく、掴むこともできるトング型のフィッシュグリップです
先端部にはミニグリップが付いていて小さい魚の口も掴めるので、対応する魚が多く非常に便利です
ワンタッチ開閉式で、刃が重なることでコンパクトに収納できるのも嬉しいポイント。全体的に機能性が高いですが、作りがいまひとつな印象を受けました。
少し作りが粗く、魚を掴みづらいと感じました。また携帯性の部分でもっと工夫が加えられたら順位が上がると思います。
8位: ON/OFFプッシュ機能が便利な「ダイワ」
ダイワ(DAIWA)
フィッシュホルダー LG (ライトゲーム)ホワイト
実勢価格:1887円
サイズ:表示なし
重量 :表示なし
素材 :表示なし
付属品:なし
▼採点結果
- 作り: 19/25点
- 握りやすさ: 23/25点
- 携帯のしやすさ: 20/25点
- コスパ: 21/25点
- 合計: 83/100点
第8位はダイワ「フィッシュホルダー LGホワイト」。ON/OFFプッシュ形式で、真ん中のボタンを押して開閉操作を行います。軽量で水に浮くフローティングタイプです。
掴む部分のノーズの短さが少し気になります。大きな魚にはあまり向かないタイプです。ロープを取付けられる穴付きなので、紛失が心配な人はコードなどを付けておくといいでしょう。
ノーズは短いですが力を入れやすく幅もあるので、がっしりとホールドできます。グリップ部にバネがありますが、これに糸が絡む可能性があるので、とくに「作り」で減点しました。
9位: アームが飛び出すユニークなタイプの「ハリミツ」
ハリミツ(HARIMITSU)
マグバイト グリッパー MBT05
実勢価格:1342円
本体サイズ(ノーマル時):205×65mm
本体サイズ(収納時) :120×65mm
重量 :表示なし
素材 :表示なし
付属品 :カラビナ
▼採点結果
- 作り: 18/25点
- 握りやすさ: 22/25点
- 携帯のしやすさ: 20/25点
- コスパ: 21/25点
- 合計: 81/100点
第9位はHARIMITSU「マグバイト グリッパー MBT05」。変形型のユニークなフィッシュグリップです。本体の両サイドに付いたスイッチを押し込むとアームが飛び出し、セッティングできます。
また両サイドのスイッチを押しながらアームを押し込むと収納できます。
収納時は非常にコンパクトで評価できますが、さまざまなギミックがやや不便に感じました。ノーズが短いので小魚ならOKですが、中型以上は掴みにくいと思います。
10位: 破格の安さ!タカミヤ「お魚キャッチ」
タカミヤ(TAKAMIYA)
SmileShip お魚キャッチ
実勢価格:407円
サイズ:24cm
重量 :55g
素材 :ナイロン
付属品:なし
▼採点結果
- 作り: 16/25点
- 握りやすさ: 19/25点
- 携帯のしやすさ: 18/25点
- コスパ: 23/25点
- 合計: 76/100点
第10位のタカミヤ「SmileShip お魚キャッチ」は、500円以下の格安トングタイプ・フィッシュグリップです。カラーは4色、形はストレートタイプとカーブタイプがあります。なお、写真はカーブタイプです。
価格の割に使いやすいですがロック機能もないため、本格的な釣り用のグリップとしては物足りないかもしれません。ファミリーフィッシングなどで使うのがおすすめです。
機能性はあまり高くなく、簡易的でシンプルなフィッシュグリップです。相当安いので仲間との話題作りにはなるでしょう。
以上、プライヤータイプとトングタイプを中心としたフィッシュグリップのランキングでした。
今回のフィッシュグリップでは比較的錆びにくい素材の商品を選びましたが、使用後は真水で洗うようにすると、長く使うことができます。ぜひ、自分だけの1本を見つけてください。
ちなみに、今回監修した山口氏が所属するフィッシングアパレルブランド「irie fishing club(アイリーフィッシングクラブ)」は、横浜発のフィッシングアパレルブランド。釣りをスタイリッシュに楽しみたい皆さんはぜひチェックしてみてくださいね。
軽量コンパクトで使いやすい商品です。女性の方やお子さんでも握りやすく、軽い力で操作できるのがよいですね。スタジオオーシャンマークはフィッシンググリップ以外に、オリジナルのリールやカスタムハンドルなどを扱っているメーカーで、その品質の高さには定評があります。この商品もしっかりした作りで、長く愛用することができますね。