今が一番面白い! 一眼カメラの魅力って?
写真を撮るならスマホが断然有利ですが、「一眼カメラ」ってなぜかカッコいいんですよね。ありふれた日常も、カメラで撮ればちょっと特別に。しかも最近のカメラって、結構いいと思うんです。
そこで本音の家電ガイド『家電批評』が、本気の趣味として始めるカメラの魅力をお届け。カメラの基本や撮り方、おすすめの機種から周辺アイテムまで紹介します。
プロ直伝「水族館で生き物のベストショットを撮る」テクニックは?
今回は皆さんがよく「撮りたい!」と思う被写体ごとに、「撮り方の正解」を紹介します。撮影は、カメラマンの豊田慶記さんに教わりました。第6回目は「水族館で生き物のベストショットを撮る方法」です。
水族館で生き物を撮影するときは、基本的にはここだと思ったら連写をすること。そのほか、ちょっとしたコツや基本設定を守るといいショットが撮れます。
それでは具体的にどうすればいいのか見ていきましょう。
ポイント1:イルカはじっと構えて連写!
ショーで動き回るイルカを撮る際は、追うより1カ所でじっと構えて、画角に入った瞬間に連写するほうが圧倒的にラクです。
ここだ! と思ったら連写しよう
下手に追わずにタイミングを待つこと。ブレを防ぐためにも、ISO感度はオートで、シャッター速度は1/1000秒以上に設定しましょう。ただし、屋内のイルカショーでは明るさが足りずこのシャッター速度では困難。屋内では1/400秒を下限のシャッター速度としましょう。
追うなら事前の予習が必須。ショーの内容をあらかじめ把握しておきましょう。年パスで通いつめるくらいの気持ちで!
ポイント2:AF補助光は絶対OFFにしてガラスに近づく!
生き物への負担となる行為は絶対NGです! AF補助光やフラッシュは絶対OFFで。また写り込み防止のためガラスには極力、近付きましょう。
ポイント3:「AF-C」「ワイド」で連写しまくりベストな一枚を狙う
水族館での撮影は連写が必須。基本設定を守りつつ、とにかく数を増やしていいショットが撮れる確率を上げましょう。
おすすめのカメラ設定は?
カメラ設定はAFモードを「AF-C(メーカーによりC.AFなど)」にして、最新機種ではAFエリアを「ワイド」に。魚の色と大きさで追従性は変化します。シャッター速度はフリッカーレス対応のカメラなら250分の1、違うならブレを覚悟で60分の1にしましょう。
ポイント4:水槽全体の撮影は「平行」を意識して写り込みを消す!
全体を撮るときは写り込みを防ぐためにも、背後が暗く水槽と平行の位置関係になる場所からの撮影を心がけましょう。
写り込みが少ないとより没入感アップ!
こちらは画像の左上に照明の写り込みが。「水槽感」が出てしまいます。
こちらは写り込みがないため、没入感が生まれます!
ポイント5:クマノミやクラゲは撮りやすい!
撮りやすい魚の代表はクマノミ。オレンジの体色なので、青系の背景が多い水族館の環境でも目立ち、カメラも認識しやすいのが理由です。
動きの少ないクラゲも◎。暗めの背景を選ぶとメリハリが付き、より幻想的に見えます。
以上、水族館で生き物のベストショットを撮る方法でした。そのほか、人気の被写体をうまく撮る方法は、以下の記事を参考にしてくださいね。
▼「ごはんを美味しく撮る方法」はこちら
▼「人物を美しく&かわいく撮る方法」はこちら
▼「星空を綺麗&感動的に撮る方法」はこちら
▼「夜景をカッコよく撮る方法」はこちら
▼「花を鮮やか&美しく撮る方法」はこちら
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魚を撮る際は連写を忘れずに。