今が一番面白い! 一眼カメラの魅力って?
写真を撮るならスマホが断然有利ですが、「一眼カメラ」ってなぜかカッコいいんですよね。ありふれた日常も、カメラで撮ればちょっと特別に。しかも最近のカメラって、結構いいと思うんです。
そこで本音の家電ガイド『家電批評』が、本気の趣味として始めるカメラの魅力をお届け。カメラの基本や撮り方、おすすめの機種から周辺アイテムまで紹介します。
プロ直伝「ごはんをおいしそうに撮る」テクニックは?
今回は皆さんがよく「撮りたい!」と思う被写体ごとに、「撮り方の正解」を紹介します。撮影は、カメラマンの豊田慶記さんに教わりました。第1回目は「ごはんをおいしそうに撮る方法」です。
ご飯の撮影のコツは出来たてを迅速に撮ることと、好きなモノを大きく撮ることの2つ。さらにちょっとの工夫で、ただの食べたものの記録から一歩脱却して、思い出までよみがえる一枚を撮ることができます。
それでは具体的にどうすればいいのか見ていきましょう。
ポイント1:おいしそう!と思ったものに寄る
「わぁ!」と思うと顔を近付けますよね? 食べ物を撮る際のポイントは、一番食べたいもの、おいしそうと感じる部分に寄ることです。
また、料理のお皿が複数ある場合は、すべてを写し込む必要はなし。メインや高さのあるものを手前に置くと収まりよく写ります。
イチバンのメインに寄る
つい、全部のお皿を入れたくなりますが、おいしさを表現したいならその必要はナシ。一番目立つものに寄るのが正解です。
メインに寄ると、こんな風に撮れます。
カメラの設定はオートで問題ありません。複数のお皿があるときは、手前から高→低の順番に。
より美味しそうに撮るなら、窓際など光量が安定している席のほうがおすすめ。また明るすぎるよりはちょっと暗めのほうが撮影自体はしやすくなります。
ポイント2:コップは逆光で透明感を出す
コップなどの透過物は光が透けたときに美しく見えるもの。そのため窓際などに座って逆光を利用すると、ただのお水でもいい感じになります。
逆光を利用する
逆光で撮ると、光が透けてよりきれいに写ります。
逆光では対象が暗く写りやすいので、プラス補正も忘れずに行いましょう。
ポイント3:パフェはぼかして高さを出す
高さがある料理の場合は、ぼかしを活用することで存在感をよりアップさせられます。
たとえばパフェなどは、少し離れた縦位置にし、上部の「盛り」にピントを合わせましょう。すると下側がボケて立体感がアップ。縦位置と相まって高さが強調され、写真にインパクトが生まれます。
上部の「盛り」にピントを
ピントは上部や手前で。黄色の斜線あたりをぼかします。
すると平坦さがなくなり、今にも写真からパフェが飛び出てきそうな仕上がりに!
真横から撮るよりずっとメリハリが出ました。
ポイント4:平皿ほど低く寄る
平皿に盛ったカレーなどは平らで記録的な写真になりやすいもの。そんなときは低い位置から広角で寄りましょう。
低めから寄って撮る
平皿ほど低めから寄って遠近感を強調。ダイナミックさが出ます。
意外と撮るのがむずかしいカレーですが、おいしそうに撮れました!
ポイント5:ズレは傾けて隠す
周辺部分のゆがみなどのズレが気になるときは、傾けて隠すテクニックを。
料理をわざと端に寄せたり斜めから撮ることで、お皿や周辺(箸やテーブル)の歪みが気にならなくなり、写真の見映えがよくなります。
斜めから撮るのがポイント!
正面から撮ると木目の傾きも気になりますが──。
あえて傾けることでズレを楽に隠せてきれいに。もちろん背景なども含めて歪みをなくすことができるなら、真っ直ぐ&真ん中で撮るのもアリです。
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以上、ごはんをおいしそうに撮る方法でした。次回は「人物を美しく&かわいく撮る方法」をお届けします。
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困ったら斜めから撮影しましょう。