今が一番面白い! 一眼カメラの魅力って?
写真を撮るならスマホが断然有利ですが、「一眼カメラ」ってなぜかカッコいいんですよね。ありふれた日常も、カメラで撮ればちょっと特別に。しかも最近のカメラって、結構いいと思うんです。
そこで本音の家電ガイド『家電批評』が、本気の趣味として始めるカメラの魅力をお届け。カメラの基本や撮り方、おすすめの機種から周辺アイテムまで紹介します。
プロ直伝「花を鮮やか&美しく撮る」テクニックは?
今回は皆さんがよく「撮りたい!」と思う被写体ごとに、「撮り方の正解」をプロにお聞きしました。ご協力いただいたのは、山岳写真家の園部大輔さん、カメラマンの豊田慶記さん、写真家の塙真一さんです。
第5回目は「花を鮮やか&美しく撮る方法」です。花を撮影する際のコツはぼかしや空間をうまく使って、その美しさを何倍にも引き立てること。ポイントをつかめば、さらに充実したカメラライフを送れるはず。
それでは具体的にどうすればいいのか見ていきましょう。
ポイント1:ピントは花の手前から真ん中に合わせる
ピントは花の真ん中~やや手前に合わせると目を引きやすくなります。
より花が目立つ写真に!
黄色で囲ったあたりに合わせます。
また、おしべやめしべなど、一番気になる点に合わせると印象的な一枚になりますよ。
ポイント2:あえて空間をつくり写真に物語を生む!
花を真ん中にして画面いっぱいに撮りがちですが、空間をつくったほうが雰囲気をつくれます。
鑑賞したときの想像力をかきたてる1枚に!
ど真ん中だと植物図鑑の写真らしさが強くなるので、右側にスペースをつくります。
ちょっと空間をつくることでストーリー性が誕生します。空間を第二の被写体としてとらえる意識を持ちましょう。
ポイント3:ズームの効かないレンズでわざとぼかす
周囲をぼかすと花の綺麗さがアップします。
少し望遠寄りでズームの効かないレンズ(単焦点)のほうが背景をぼかしやすいので、結果的に花を目立たせて綺麗に撮れます。
メリハリがつくことで印象的な1枚になります。単焦点レンズは中古だとかなり安価で購入できることもあるのでカメラバッグに1本忍ばせておくと便利です。
クローズアップレンズを使ってみる
花にグッと寄るならクローズアップレンズをレンズ先に取り付けましょう。No.1~10まで種類があり、数値が大きいほど倍率が高くなります。
ポイント4:全景は空を入れすぎないことで花を目立たせる
全景を撮る際、花も空も一枚で撮ってしまう人が多いのでは? 基本的に花を撮るなら花メイン、空を撮るなら空メインと、どちらかにしぼったほうが印象的な写真になりやすいです。
迷う場合は花メイン、空メインの写真をそれぞれで撮るといいでしょう。
空を入れすぎると散漫な印象に。多くても2割で十分です。
「晴れているなー」など状況が最低限わかればそれでよし。メインの被写体を大きくすることを忘れずに!
以上、花を鮮やか&美しく撮る方法でした。次回は「水族館で生き物のベストショットを撮る方法」をお届けします。
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