まずは知ることから! 布団クリーナーってなんですか?
ズバリ、布団クリーナーとは、ダニの死骸やフン、ハウスダストなど、アレルギーの原因にもなる小さなゴミを吸い取り、除去してくれるハンディ掃除機のようなクリーナーを指します。
レイコップが登場してから早数年。布団クリーナーの知名度は飛躍的に向上しました。
でも、「掃除機との違いがわからない」「どうやって布団をキレイにするの?」「操作が難しいのでは?」などの疑問を持っている人も多いはず。
そこで、まずは布団クリーナーを使うメリットをご紹介します。
ダニ退治はおまかせ! 布団クリーナーの基礎知識
基本①布団に付着したものを取り去るための専用クリーナーです
「布団の専用クリーナーって特に必要ないんじゃ?」と思われがちですが、布団にはホコリ・チリはもちろんダニの死骸・フンなどがたくさんくっついています。これらはアレルギーの原因になると言われています。
しかも、空気が乾燥している時期は特に布団にくっついているホコリ・チリ、ダニの死骸・フンが舞い上がりやすいと言われています。そんなことにならないために布団クリーナーがあると便利なのです。
基本②天日干しではダニの死骸は除去できません
天日干しすればダニの脅威はなくなると思い込んでいませんか? 天日干しの効果は「湿気の除去」です。ダニを死滅させるだけの温度にはなりませんし、ダニの死骸やフンは布団に留まった状態になってしまいます。
しかも、布団たたきを使ったとしてもダニの死骸やフンは残ったまま…。吸い込む力が適切な布団クリーナーの使う理由はココにあります。
基本③布団以外にも使用可能です
布団クリーナーという商品名なので誤解されがちですが、布団クリーナーは布団以外にも、クッションやソファ、イスなどにも幅広く使えます。商品によっては付け替え用ブラシがセットでついているものもあり、便利です。
基本④布団クリーナーは1万円未満でも買えます!
人気のレイコップ、吸い込む力が強いことで知られるダイソンの布団クリーナーは、1~3万円台となかなかのお値段。
ただ、今回テストしたところ、1万円以下でも十分おすすめできる商品がありました。ぜひ、その辺りのお値打ち商品も検討することをおすすめします。
吸引力・汎用性・使いやすさを独自検査機関で検証!
今回はベストバイを探るべく、レイコップとダイソンのハイブランドに加えて、1万円以下で購入できる6製品を一緒にテストしました。
実家に製品を持ち込んで比較するなど、編集部スタッフも超本気。モニター、ラボ、編集部が総力を結集して検証テストを実施しました!
テスト内容は、以下の通りです。
【実力テスト1】 布団のゴミがしっかりとれる?
弊社テスト機関のLAB.360にて、布団のゴミがしっかりとれているか、吸引力を検証しました。
ゴミを布団の2カ所にまいて吸引。表面には茶葉と髪の毛、中は赤土をまき、吸えた量を評価しました。表面に出た赤土の色が濃いほど、中の評価が高くなります。
【実力テスト2】 布団以外でも使える?
布団クリーナーは、ソファや車のシートなど、布団以外にも使えるとうたう製品がほとんどです。
そこで、本当に1台で何役もこなせる製品かを確認するべく、編集部スタッフで溝やラグなど布団以外のアイテムでも吸引テストを実施。布団以外のゴミもきちんと吸えているかをチェックしました。
【実力テスト3】 誰でも簡単に使えるの?
製品の使いやすさも気になるところ。モニターにご協力いただき、女性でも片手で扱いやすい大きさや形か、スムーズにかけられるかなどの6項目を、実際に使い比べて評価しました。
以上、3つのテスト結果を総合し、ここからご紹介する総合ランキングを作成しました。
さらに、項目別テストのランキングは本記事の後半で公開しています。
・使いやすい製品がほしい
・汎用性の高い製品がほしい
・吸引力が強い製品がほしい
など項目別テストに特化した製品をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
それでは、総合ランキングをご紹介します!
驚異のオールA+評価!絶対王者 ダイソン 「V7 Mattress」
ダイソン
V7 Mattress
実勢価格:3万2380円
本家ダイソンの布団クリーナーです。独自のモーターが搭載されており、ダイソンならではの強力な吸引力を生み出します。運転音にも配慮された一台。
「布団以外には使えないの?」を確かめるテストでは、イスの背もたれと座面の隙間で検証。ダイソンは圧倒的な吸引力でゴミをスッキリと吸い上げ、見事A+評価を獲得しました!
ダイソンはなんとその他の「布団のゴミがしっかりとれる?」「誰でも簡単に使えるの?」のテストでもA+をたたき出し、全てのテストで驚異のオールA+を獲得!
場所やゴミを選ばず全てを吸い上げるダイソンは、チリひとつ残さない無敵の布団クリーナーでした!
格安クリーナーの中でダントツ優秀 アイリスオーヤマ「IC-FAC2」
アイリスオーヤマ
IC-FAC2
実勢価格:7109円
超ワイドたたきパッドや温風機能を搭載したアイリスオーヤマの布団クリーナー。抜群の吸引力と操作性が高い評価を受け、見事、こちらも布団クリーナーランキングの第1位に輝きました!
全てのテストでトップクラスの実力を見せたアイリスの布団クリーナー。格安なのに吸引力は抜群! 自立するので収納時にスペースを取らない点や、素材を選ばずなめらかにすべる使い心地の良さも高く評価されました。
モニターからは、「この価格でこのクオリティなら買ってみたいです!」との声もあった、本家に負けない優秀布団クリーナーです!
「布団のゴミがとれる?」の実力テストでは、他製品が苦労した布団の中に仕込んだ赤土をムラなく吸い取り、表面の髪の毛や茶葉も逃さずキャッチ。アイリスオーヤマの吸引力の高さを証明し、見事A評価を獲得しました!
テスト②では、デコボコのクッションや毛足の長いラグで検証。ほぼ全ての髪の毛と茶葉を吸い込み、見事A評価を獲得しました。ヘッドやモードを変えなくてもマルチに使える一台です!
テスト③では、なんとダイソンと同じA+評価を獲得! ネック部分の角度を調節しながらかけられるので無駄な力はいらず使い心地バツグン。弱・標準・ターボの3つのモードが切り替えられるので、布団の厚みや素材にあわせて吸引力を選べます!
それでは続いて、3位以下の製品も見ていきましょう!
ロック機能やモード選択が魅力! レイコップ「RAYCOP RS2」
レイコップ
RAYCOP RS2
実勢価格:1万6430円
本家レイコップの布団クリーナーです。購入価格3万円越え(検証当時)と高価格ですが、モードを切替えることで、ハウスダウストを除去しながら寝具をケアできるのが魅力。布団の厚みや素材にあわせた吸引ができる一台です。
レイコップは掛け布団や羽毛など豊富なモード切り替えがあり、その操作が指1本で楽々行えるところが高く評価されました。重さを感じさせないほどスムーズな使い心地で、方向転換も簡単。「操作音がこまめに鳴るからわかりやすい」との声も聞かれ、レイコップは「誰でも簡単に使えるの?」の実力テストでA評価を獲得しました!
多彩なモード選択やロック機能など、細かな気遣いが感じられたレイコップ。布団掃除を快適にする機能はたくさんついていたものの、その他の「布団のゴミがしっかりとれる?」「布団以外には使えないの?」を確かめるテストでは、共にB評価にとどまる結果となりました。
4位: 操作が簡単で誰でも使いやすい
Panasonic 「MC-DF110C」
Panasonic
MC-DF110C
実勢価格:7263円
布団がノズルに吸い付かないローラーを搭載したパナソニックの布団クリーナー。使いやすさのテストで高い評価を獲得し、第4位に輝きました。操作性に優れた一台です。
「誰でも簡単に使えるの?」のテストで、見事A評価を獲得したパナソニック。スイッチ操作が簡単で使いやすい製品です。
他製品は平べったい形が多く、膝や手をついて体勢を低くする必要がありますが、パナソニックはスティックタイプのためその必要がありません。立ったままラクに掃除できました!
その他のテスト「布団のゴミがしっかりとれる?」では、中の赤土が吸えずC評価、「布団以外には使えないの?」ではB評価という結果となりました。
回転ローラーが布団との間にスキマを作り、なめらかにかけられる点は良かったのですが、その反面、吸引力が落ちてしまいました。吸引口が大きく一気に広範囲を掃除できる点は高く評価されていたので、悔しい結果となりました。
4位: アイリスと肩を並べる使いやすさ!
PUPPYOO 「WP609」
PUPPYOO
WP609
購入価格:4680円
※雑誌掲載時の価格です。
PUPPYOOの布団クリーナーが使いやすさが高く評価され、パナソニックと並び第4位でした。
持ち手がU字になっているから握りやすく、重みを感じさせない形状がGOODな製品です。「誰でも簡単に使えるの?」のテストでは、見事アイリスと同率のA+評価を獲得しました。
しかし、その他の「布団のゴミがしっかりとれる?」「布団以外には使えないの?」のテストでは、残念なことに共にC評価。操作や手入れのしやすさは優秀だっただけに、吸引力が振るわず、もったいない結果となりました。
6位: 吸引口が小さく吸い取りがイマイチ
Ikich「HM348」
Ikich
HM348
購入価格:4988円
※雑誌掲載時の価格です。
UV-Cランプや二重フィルターを搭載したIkichの布団クリーナー。悪くはないけど値段相応と判断され、残念ながら第6位という結果となりました。
「布団のゴミがしっかりとれる?」「誰でも簡単に使えるの?」のテストでは共にB評価、「布団以外には使えないの?」ではC評価という結果でした。
評価が伸びなかった理由は、吸引口が小さくゴミを取れる範囲が狭すぎたから。先端についている「静電気除去シート」のおかげで髪の毛はよく吸えたのは良かったですが、その他はクリーナー頭部で押してしまって吸い込みはイマイチでした。
7位: 排気口の風が吸引を邪魔してしまう
ツカモトエイム「AIM-UC05」
ツカモトエイム
AIM-UC05
実勢価格:3980円
わずか約1.4kgの軽さとコンパクトボディが魅力のツカモトエイムの布団クリーナー。小回りが利く点は評価されたものの、肝心の布団のゴミは取れず、第7位という結果となりました。
溝やクッションなど、狭いところに小回りがきく点が評価され、「布団以外には使えないの?」「誰でも簡単に使えるの?」のテストでは共にB評価を獲得。
しかし肝心の「布団のゴミがしっかりとれる?」のテストでは、ガッカリのD評価。排気口の風がゴミの吸引を邪魔し、ブルドーザー並みにゴミをまき散らしてしまいました。
8位: 全然吸えず全テスト撃沈…。
QIMMAOL「P20」
QIMMAOL
P20
実勢価格:3899円
多振動たたきパッドを搭載したQIMMAOLの布団クリーナー。全てのテストで良い評価を得られず、無念の第8位という結果でした。
「布団のゴミがしっかりとれる?」「誰でも簡単に使えるの?」のテストでは共にC評価、「布団以外には使えないの?」ではD評価。QIMMAOLは全テストにおいて残念な結果となりました。
全ての敗因は、吸引口が狭すぎること。そのせいで一度に吸える範囲が狭く、パワーも感じられませんでした。やわらかい掛け布団のゴミはなんとか吸い込めたものの、爆音のわりに全然吸いとれずでした。モーター音がうるさい点も不評を買い、最下位となってしまいました。
No.1格安布団クリーナーのアイリス この値段でこのクオリティは買い!
検証テストの結果、見事格安布団クリーナーの頂点に輝いたのはダイソンとアイリスオーヤマでした!
ダイソンはさすがのクオリティ。一方で、アイリスもこの価格でこのクオリティは素晴らしいの一言!
下位は吸引力の弱さが目立ちましたが、アイリスはどんなゴミもぐんぐん吸い込み、高い吸引力を発揮しました。
軽い力で動かせて使いやすさもGOOD。文句ナシの布団クリーナーお値打ちNo.1製品でした!
アイリスオーヤマ
IC-FAC2
実勢価格:7109円
最後に、布団クリーナーで知っておきたい豆知識をご紹介します!
お手入れ方法のコツは? 布団クリーナーの豆知識
①掃除機やハンディクリーナーとはひと味違います
布団クリーナーを使わなくても掃除機やハンディクリーナーを使って布団の手入れを使っている人はちょっとお待ちを! 掃除機などは布団に合わせた吸引力ではないため、布団が傷んでしまう原因になりかねません。
吸い込む力が強すぎて滑りが悪い! しかも床を掃除した掃除機・ハンディクリーナーで布団を掃除するのも気になりますよね。
布団クリーナーなら、吸引力がちょうど良いので布団の上でも滑らかに動かせます。
②ハンディクリーナーの布団用ヘッドは吸引力が残念!
滑らかに動かせるように、100均で入手できる掃除用ヘッドがある! と思った人もいますよね。これをハンディクリーナーに取り付ければ布団掃除ができます。
でも、実はこの掃除用ヘッドと布団クリーナーには吸引力面で雲泥の差があるんです。実際に100均のヘッドとアイリスオーヤマの布団クリーナーを比較してみましょう。
掃除用ヘッドを装着したハンディクリーナーでは、髪・茶葉も吸い取れませんでした。掃除用ヘッドに付け替えたことで吸引力が落ちてしまうのかも…。
アイリスオーヤマの布団クリーナーは、中に入り込んだ赤土も吸い込んでくれました!
③コードレスじゃなくても長いコードなら引っかからない!
1万円未満の格安布団クリーナーはコードレスでないものが大半です。コードがあると邪魔に感じそうですが、心配ご無用! シングル布団の縦サイズは大体2m。3~5mの長さのコードがある布団クリーナーなら掃除するのに支障はありません。
④お手入れは簡単! 年に1回水拭きするだけで良い!
底面や吸引口などは年に1回水拭きすれば問題ありません。ただし、ゴミをそのままにしておくと吸引力が落ちてしまうので、ゴミは毎回捨てるように注意しましょう。
以上、布団クリーナーのおすすめランキング&豆知識でした。
続いては「吸引力」「汎用性」「使いやすさ」を検証した項目別のランキングを検証法とともにご紹介します。
【検証結果:吸引力】吸引力最強はどの製品?
本検証では、布団の表面と中の2カ所にまいたゴミをクリーナーで吸えるかテストしました。
▼具体的な検証方法はコチラ
表面には茶葉0.5gと髪の毛12本を、中には赤土1gをまいてチリやダニなどの代わりに見立てました。
吸引後、表面に出た赤土の色が濃いほど、中のゴミまでよく吸えたと判断しました。赤土を吸引するのは難易度が高いので、茶葉や髪の毛の吸引度合いよりも重視して評価をつけています。
それでは気になる“吸引力の検証結果”を見ていきましょう。
【A+評価】やっぱりダイソンの吸引力は最強
ダイソン
V7 Mattress
実勢価格:3万2380円
ダイソンの布団クリーナーは、さすがの吸引力で格安クリーナーとは段違いでした! ダイソン最大の持ち味は、なんといっても強力な吸引力。
スイッチを入れた瞬間から周囲のゴミが吸い込まれるほどで、吸引範囲の広さも高評価のポイントとなりました。
通常モードでかけたにもかかわらず、ほぼすべてのゴミが吸えました!
ただし、ダイソンでさえも、1度かけただけで完全に吸えたわけではありません。どんなクリーナーにしろ布団掃除は丁寧に行う必要がありそうです。
髪の毛や茶葉は少しも残さず、しっかり吸引できました!
赤土も強力な吸引力で大量に吸引しました! 布団や綿は吸わずに、赤土だけを吸い込んでいます。
【A評価】アイリスなら中も外もキレイに
アイリスオーヤマ
IC-FAC2
実勢価格:7109円
アイリスオーヤマのIC-FAC2は、価格はダイソンの4分の1ほど(検証当時)ですが、3種類のゴミをバランスよく吸い取ってくれました! 特に、中の赤土もしっかり吸引できたのは、格安布団クリーナーの中ではアイリスオーヤマだけでした。
吸引した後の布団には、赤土の跡がまんべんなく表れています。これは、ムラなく中のゴミまで吸い込める証拠。もちろん表面の茶葉や髪の毛もしっかり吸引してくれました。
1回かけただけで、布団の中にある赤土をまとめて吸引できました! 他の製品は塊のまま残ってしまうものも多かったのですが、アイリスオーヤマは赤土のサイズに関係なく吸引。文句なしの花丸です。
中だけでなく、表面に置いたゴミもしっかり吸い込めました。中の赤土はダイソン並みに吸引できました !髪の毛12本を一掃して、○の評価を獲得しました。
【B評価】強い力でしっかりと赤土を吸ったikich
Ikich
HM348
購入価格:4988円
※雑誌掲載時の価格です。
B評価となったikichは、表面のゴミは少し残りましたが、中の赤土には効果的でした!
クリーナーをすべらせたところのゴミは、もらざずキレイに!
強力な吸引力で、中の赤土をしっかり吸ってくれました。
吸引口が小さくて、広い範囲にまいたゴミは少し取り除きにくかったです。布団の溝に入ってしまったゴミは若干残りました。
赤土を粉々に砕いて吸引! レイコップは丁寧にかけて吸引力UP
レイコップ
RAYCOP RS2
実勢価格:1万6430円
布団クリーナーの代名詞とも言えるレイコップ、中の赤土をしっかり吸引できました!
吸引口が大きいため、一度で広い範囲のゴミが簡単に取れました。安定させるために布団とクリーナーを平行にしてかけると、吸引力がアップします。
赤土の塊を粉々に砕いて、しっかり吸ってくれました!
本体が茶葉を引きずって、ちらほらと残ってしまいましたが、吸引力は強いです。丁寧にかければ、ゴミを引きずらないでキレイに吸えそうです。
【C評価】表面のゴミはキレイになったけど、中までは吸えなかったパナソニック
Panasonic
MC-DF110C
実勢価格:7263円
吸引口の近くにある茶葉や髪の毛は、残さずキレイに吸ってくれました。しかし、布団の中までは力が及びませんでした。
表面はとてもキレイですが、赤土はほとんど見えていません。
中の吸引具合は、残念ながら×評価です。綿に絡まってしまって、赤土は全く吸えていません。
表面は、吸引力がウリのダイソン並みにキレイになりました! まるでゴミをまく前のような状態になり、文句なしの花丸です。
【C評価】ゴロゴロの赤土がそのままに…外はキレイなだけに惜しいPUPPYOO
PUPPYOO
WP609
購入価格:4680円
※雑誌掲載時の価格です。
髪の毛や茶葉はしっかり吸ってくれましたが、中にまいた赤土までは吸えず、あと1歩惜しいところです。
表面はキレイになりましたが、赤土はあまり吸えませんでした。
高評価を獲得したアイリスオーヤマやダイソンは、中の赤土を細かく砕いて吸引できましたが、PUPPYOOはゴロゴロとした塊のまま残ってしまいました。シーツの上からゴミを吸い上げられるほどの吸引力はないようです。
表面は、ダイソンで吸ったのと同じくらいキレイになりました。
【C評価】ヘッドの割に吸引口が小さい…イライラするQIMMAOL
QIMMAOL
P20
実勢価格:3899円
QIMMAOLのP20は、ヘッドが大きい割に吸引口が小さく、少しずつしか掃除できません。そのためか吸引力にもムラがあるようです。小さい吸い込み口は、広い布団全体にかけるにもストレスがたまります。
表面にあらわれた赤土の色には濃い所と薄い部分があり、吸引力にムラがあることが分かります。
中に赤土を置いたときの状態とほぼ同じままで、ほとんど吸えていません。
表面は、髪の毛も茶葉もなくキレイになっています。
【D評価】中も外も全然吸えない…良いとこナシのツカモトエイム
ツカモトエイム
AIM-UC05
実勢価格:3980円
ツカモトエイムのAIM-UC05は、吸引力が弱いうえに排気口の風が強く、最低のD評価となってしまいました。
一見キレイになっているようにも見えますが、実は排気口の風でゴミをまき散らしただけ。ダウトボックスを見てみるとほぼ空っぽで、まったく吸えていませんでした。赤土の跡も薄く、中もあまり吸えていません。
少しは吸引できていますが、吸い込み具合にムラがあります。
茶葉も髪の毛もたくさん残ったままです。周りに散らしてばかりでほぼ吸えませんでした。
同じ量のゴミをまいて検証しましたが、結果には驚くほどの差が見えました。
B評価までの製品なら、吸引力は問題ありません。吸引力重視の購入をお考えの方は、ぜひ参考にして選んでみてくださいね!
【検証結果:汎用性】布団以外でも使いやすいのはどの製品?
本検証では、イスの溝、デコボコしたクッション、毛足の長いラグなどの3つの素材を使用。布団クリーナーの汎用性をチェックしました。
▼具体的な検証方法はコチラ
テスト1:イスの溝
車やイスの背もたれなどの溝は、手では掃除しにくくゴミが溜まりやすい場所です。そんな厄介な箇所に髪の毛6本、茶葉0.25g、綿7個を置いて、布団クリーナーでキレイにできるか検証しました。
テスト2:クッション
2つめの検証は、布団クリーナーの重みで沈まない硬さのデコボコしたクッションを使用しました。髪の毛12本と茶葉0.5gをまいて、吸い込み具合をチェックしました。
テスト3:ラグ
3つめは、毛足の長いラグの億に髪の毛12本と茶葉0.5gを埋め込んで検証。吸引できなかったゴミをシャーレに集めて、グラム数と髪の毛の本数を計測しました。
それでは気になる“汎用性の検証結果”を見ていきましょう。
【A+評価】まさにパーフェクト! ダイソンはさすがの満点でした
ダイソン
V7 Mattress
実勢価格:3万2380円
ダイソンは、布団以外のも目に見えてキレイにしてくれました。3項目ともすべてにおいて最高評価を獲得し、格安クリーナーを圧倒しました!
細い溝のゴミもスッキリ! 綿まで全部吸い込めたのは、ダイソンだけでした。
ヘッドが小さいので、クッションのデコボコにもしっかりフィットします。
吸引後のラグに残った茶葉は0.5g中0.09gで、断トツの吸引力を見せつけました!
【A評価】布団でも布団じゃなくてもアイリスならマルチ使いOK
アイリスオーヤマ
IC-FAC2
実勢価格:7109円
強力な吸引力と重めのヘッドで、デコボコした場所や毛足の長いラグのゴミもグングン吸い取ってくれました。
吸引力はダイソンの次に強く、レイコップのように強弱の切り替えもでき、ものに合わせてヘッドの角度が調整できるなど、格安クリーナーとは思えないほど高機能です。
イスだけは惜しくも△評価でしたが、布団だけに使うにはもったいないほどの万能クリーナーです。
ヘッドが大きいことがあだになり、イスの溝に入り込んだゴミまでは吸い取れませんでした。布団やカーペットなど平面状のものは、ゴミを残さず吸引できましたが、立体的なカーブは苦手なようです。
デコボコしたクッションの段差にはしっかりフィットして、花丸評価を獲得しました! へこみに溜まった茶葉もあっという間に吸い取れます。
ラグにまいた茶葉0.5gのうち半分以上の0.29gを吸引できました! 他の製品はラグに絡まった髪の毛まではなかなか取れなかったのですが、アイリスオーヤマは髪の毛もほとんど取れました。
続いて、B評価に選定された2商品。ものによって得意・不得意が見られました。
【B評価】狭い溝にも入り込んでキレイに吸えたパナソニック
Panasonic
MC-DF110C
実勢価格:7263円
Panasonicの「MC-DF110C」は、アイリスオーヤマが苦戦したイスの溝にはバツグンの効果を発揮しました! 対して、デコボコのクッションには、回転ローラーが効かずイマイチな結果となってしまいました。
イスの狭い溝にもグッと入り込んで、しっかりゴミを吸ってくれました!
平面状のラグのゴミも回転ローラーで絡めとり、○の評価に。けれど、デコボコしたクッションにはローラーが空回りしてしまい、吸引力が不安定になってしまいました。
【B評価】デコボコ・溝にしっかり密着! 吸引力が惜しいツカモトエイム
ツカモトエイム
AIM-UC05
実勢価格:3980円
布団の掃除テストでは残念な結果となってしまったツカモトエイムですが、布団以外のものには意外な活躍を見せてくれました!
クッションのゴミ吸い取り量は、A評価のアイリスオーヤマに次いで2番目に多かったです。小さめサイズでクッションのデコボコにしっかり密着して、ゴミを吸い取れました。
イスの溝のゴミもキレイに吸い取れて花丸です。ラグだけは吸引力が足りずゴミが残ってしまいましたが、クリーナーとしての面目は保たれました。
C評価となった2製品は、ちゃんとゴミが取れたのはクッションだけでした。
【B評価】布団以外でも検討したレイコップ
レイコップ
RAYCOP RS2
実勢価格:1万6430円
布団クリーナーの元祖レイコップは、布団以外のものに対しても大健闘しました!
あくまで布団専用をうたっているレイコップは、イスの溝に対してはあまり効果を発揮できず。大きなヘッドが邪魔になって、溝のゴミは吸引できませんでした。
クッションのへこみにも、細かい茶葉が残ってしまいました。
ラグだけはしっかり奥のゴミまで吸い上げてくれ、なんとか意地を見せました!
【C評価】布団叩きでゴミを押し込んで取りづらくなったPUPPYOO
PUPPYOO
WP609
購入価格:4680円
※雑誌掲載時の価格です。
PUPPYOOの「WP609」は、布団のゴミを浮かせて取りやすくする布団たたき機能が裏目に出てしまい、イマイチな評価に。かえってゴミを取りにくくなってしまいました。
布団叩き機能で溝の億にゴミを押し込んでしまい、最低評価となった製品と同じくらいゴミが残っています。
ラグもイス同様にあまりゴミが取れませんでした。
【C評価】髪の毛は吸えたけど大きなゴミは残ったikich
Ikich
HM348
購入価格:4988円
※雑誌掲載時の価格です。
布団掃除の検証ではB評価だったikichは、布団以外の掃除には今一つ効果を発揮しませんでした。
ラグの吸引後には、茶葉0.37gと髪の毛が4本残りました。
髪の毛はよく吸えましたが、茶葉や綿など大きなゴミは吸いきれずに残ってしまいました。
【D評価】ヘッドが大きいのに吸引口が小さい…すべてのゴミが残ったQIMMAOL
QIMMAOL
P20
実勢価格:3899円
残念ながら最低評価のDとなってしまったのはQIMMAOLの「P20」です。ヘッドが幅広な割には吸引口が小さく、狭い所にあるゴミをピンポイントで狙うのは難しいです。おまけに吸引力も弱く、イス・クッション・ラグの3つすべてで大量にゴミが残ってしまいました。
吸引力が低いせいで、ラグのゴミもほぼまるごと残ってしまいました。吸えた茶葉は、0.5g中0.06gだけでした。
上位になったアイリスオーヤマやパナソニックなどを見てみると、共通するのはスティックタイプだということ。
吸引口が広くて吸引力も安定しているスティックタイプは布団以外の場所にも使いやすいようです。布団クリーナーをマルチ使いしたい人は、参考にしてみてくださいね。
【検証結果:使いやすさ】誰でも簡単に使えるはどの製品?
本検証では「使いやすさ」に着目しました。吸引力がいくら強くても、取り回ししづらい製品は結局使わなくなること必至です。
ということで今回は、編集部と自社テスト機関・LAB.360に加え、テストモニターにも参加いただき評価を下しました。評価の項目は下記の6つです!
▼具体的な検証方法はコチラ
テスト1:重さ
布団クリーナーは片手で操作することが多いアイテム。そこで、片手で持っても重たく感じないかを検証しました。比較したのは女性モニターです。
2.かけやすさ
実際使うときに、布団の上で滑らかに動かなければ意味がありません。なので、敷布団や毛布など色んな素材を使って使いやすさを試しました。
3.操作のしやすさ
どんなに良いものでも、複雑な操作が必要なものは億劫に感じて使いづらいですよね。今回の調査では、コードの長さ・ボタンの位置などストレスフリーで使えるものを探しました。
4.音量
50dBの室内で、耳の高さに測音計を設置してモーター音がどのくらいの大きさかを検証しました。ちなみに、人が「うるさい」と感じるボーダーラインは80dBくらいです。
5.お手入れ
簡単にゴミを捨てられるか・丸ごとフィルターを洗えるかなど、お手入れがしやすいかどうかにも注目しました。
6.形や大きさ
電源コードを収納するときに省スペースにまとめられるか・収納場所に困らないサイズ感かもチェックしました!
それでは気になる“使いやすさの検証結果”を見ていきましょう。
【A+評価】吸引力はピカイチ!ダイソンの布団クリーナー
ダイソン
V7 Mattress
実勢価格:3万2380円
[重さ:評価◎]
[かけやすさ:評価◎]
[操作のしやすさ:評価☆]
[音量:評価〇]
[お手入れ:評価△]
[形や大きさ:評価◎]
吸引口がはっきり見えるので、ピンポイントのゴミも狙って吸えました。小回りがきくのでラクラク使えます。
[操作のしやすさ:評価◎]
吸引の強弱はスライドするだけの、簡単切り替え。操作性バツグンです!
【A+評価】滑らかな動きと優秀な収納力のアイリスオーヤマ
アイリスオーヤマ
IC-FAC2
実勢価格:7109円
[重さ:評価◎]
[かけやすさ:評価◎]
[操作のしやすさ:評価◎]
[音量:評価◎]
[お手入れ:評価○]
[形や大きさ:評価◎]
腰を曲げずにかけられる形が最高! ストレスを感じることなく布団掃除ができちゃうと、ほぼ満点の結果に!
アイリスオーヤマ[形や大きさ:評価◎]
自立してくれるので倒れる心配をすることなく壁際に置いておけます。
アイリスオーヤマ[操作のしやすさ:評価◎]
ボタン1つでモードを切り替えられます。
アイリスオーヤマ[かけやすさ:評価◎]
たたきと重ためのヘッドで、布団の上でも滑らかに動かせます。
アイリスオーヤマ[音量:評価◎]
ターボモードにしても音量は78.8dB! ターボ音がすごく気になることはありません。
【A+評価】操作性が魅力のPUPPYOO
PUPPYOO
WP609
購入価格:4680円
※雑誌掲載時の価格です。
[重さ:評価◎]
[かけやすさ:評価◎]
[操作のしやすさ:評価☆]
[音量:評価○]
[お手入れ:評価◎]
[形や大きさ:評価○]
シンプルな操作性で評価を得ました。布団にひっかかりにくいデザインなのも高評価。
[操作のしやすさ:評価☆]
持つ部分が水平になっており、操作しやすいです。
[お手入れ:評価◎]
ゴミを捨てやすいデザイン!
[重さ:評価◎]
軽量タイプなので持ち運ぶときにも困りません。
[かけやすさ:評価◎]
たたきとローラーのおかげで、布団がくっつくことなく滑るように掃除機をかけられます!
【A評価】掃除機みたいでかけやすいパナソニック
Panasonic
MC-DF110C
実勢価格:7263円
[重さ:評価○]
[かけやすさ:評価☆]
[操作のしやすさ:評価☆]
[音量:評価○]
[お手入れ:評価△]
[形や大きさ:評価○]
かけやすさだけで言えば今回の商品中ナンバー1! ただ、お手入れについてはちょっと面倒です。
[操作のしやすさ:評価☆]
オンオフの切り替えが指1本で操作できるのが高評価。
[かけやすさ:評価☆]
回転ローラーがついているから、布団を吸い込んで動かなくなる…という心配ご無用!
【A評価】手入れの手軽さがさすが本家なレイコップ
レイコップ
RAYCOP RS2
実勢価格:1万6430円
[重さ:評価△]
[かけやすさ:評価◎]
[操作のしやすさ:評価○]
[音量:評価◎]
[お手入れ:評価◎]
[形や大きさ:評価○]
重さは今回調査した格安布団クリーナーよりも重い2.6kgです。でも、どんな素材の布団の上でも滑らかにかけられるので、そこまで重さを感じることはなし! 本体にコードが収納できるのもポイントです。
[お手入れ:評価◎]
手を汚すことなくゴミ捨て完了! 丸ごと水洗いできるところも高評価を得ました。
【B評価】モーター音が大きいツカモトエイム
ツカモトエイム
AIM-UC05
実勢価格:3980円
[重さ:評価☆]
[かけやすさ:評価○]
[操作のしやすさ:評価◎]
[音量:評価×]
[お手入れ:評価○]
[形や大きさ:評価○]
調査した8商品のうち、最も軽量なのがツカモトエイムの布団クリーナーでした。重さはなんと1.4kg! とても軽いです。
ただ、モーター音がうるさいことが、評価を大きく下げました。長い時間掃除していると頭痛がしそう…。音量は、モニター全員一致で低評価に。
【B評価】かけやすさに難ありなikich
Ikich
HM348
購入価格:4988円
※雑誌掲載時の価格です。
[重さ:評価◎]
[かけやすさ:評価△]
[操作のしやすさ:評価◎]
[音量:評価○]
[お手入れ:評価○]
[形や大きさ:評価○]
持っている分には軽いけど、いざ布団の上で動かしてみると滑らかに動かせません。せっかくローラーが4つもついているのに残念!
[重さ:評価◎]
実際に使ってみたモニターからは、ローラーが大きくて重さを感じないという声が上がっていました。
[かけやすさ:評価△]
かけていると途中でひっかかる残念な結果に。他の機能には問題ないだけにもったいない。
【C評価】極太コードと音が低評価の原因だったQIMMAOL
QIMMAOL
P20
実勢価格:3899円
[重さ:評価◎]
[かけやすさ:評価○]
[操作のしやすさ:評価◎]
[音量:評価△]
[お手入れ:評価○]
[形や大きさ:評価△]
重さ面はクリアしましたが、4.5mの極太コードなので収納に困りそうです。本体も幅広め。
[音量:評価△]
甲高い音が部屋中に響きます…。
[形や大きさ:評価△]
まとめるのが難しい極太コード。収納するときに邪魔になりそうです。
以上、布団クリーナーの使いやすさ検証でした。
ここまで布団クリーナーの総合ランキングにはじまり、「吸引力」「汎用性」「使いやすさ」の項目別の評価もご紹介しました。
特に、使いやすさを兼ね備えた「アイリス」なら買う価値は大アリです。お値段も本家と比べると超格安。アレルギー対策にも重宝しますので一家に一台、検討してみてはいかがでしょうか?
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