家電布団乾燥機とは?

布団乾燥機とは? イメージ

「布団乾燥機」は、ノズルの出し口から温風を出して布団を温め、湿気を取って乾燥させてくれるもの。

冬場にはホカホカの温かい布団が用意でき、夏場はダニ退治に効果があるので、一年中大人から子供まで快適に使える便利な生活家電でもあるんです。

また、なかには布団だけではなく、衣類や靴を乾燥させる商品など、マルチで高機能な商品も出ています。

家電布団乾燥機のメリットは?

布団乾燥機のメリットは? イメージ

四季のある日本は、一年を通して温度や湿度の差が激しいうえに、天候の変動も多い国です。そんな日本で厄介なのが「布団が干せない問題」。

えっ布団? と思われるかもしれませんが、実はこれがけっこう深刻なんです。

冬には布団がキンキンに冷えて、寝つきが悪くなったり、春には花粉や黄砂が外に飛び交っていてベランダに干せない悩みが増えてきます。また、そもそも忙しくて外に干す時間がない方も多いですよね。

さらに夏は発汗量が多くなり、梅雨とあいまって布団は水分を多く含んでジメジメ状態でカビになるなど、さまざまな事情が発生。

天気が悪く外に干すタイミングがないまま放置していると、ダニにとっての最高のすみかになってしまうなんてことに……。

また、天日干しは湿気取りとしては有効ですが、ダニを完全駆除するのは難しいのです。

日が当たる面には一定の効果を見込めますが、ダニも生きているので、日の当たらない裏側や内綿に逃げ込みます。途中で日の当たる面を変えてもいたちごっこで、あまり有効的ではありません。

そんな、悩める布団問題を解決してくれるのが、布団乾燥機なんです。

布団乾燥機のメリットは? イメージ2

最初は、どれを選んでも大して変わらないのでは と思ってましたが、実際にテストしたところ、乾燥する力に大きく差があることがわかりました。

布団乾燥機のメリットは? イメージ3

今回は、布団乾燥機の選び方とポイント、比較テストの結果おすすめといえる製品をランキング形式でご紹介します。なお、記事後半の比較テストは「布団乾燥」機能ではなく、「布団あたため性能」のみで検証しています。

家電布団乾燥機の種類から選ぶ

布団乾燥機には大きく2つのタイプに分かれます。一つは「エアマットで温めるタイプ」で、もう一つは「マットを使わず、ノズルを差し込んで温めるタイプ」。

この2種類には、それぞれメリットとデメリットがあります。特徴を知り、自分の生活スタイルに合うものはどちらか知っておけば、購入するときにスムーズでしょう。

タイプ1:マット有りタイプ(マット式・マットレスタイプ)

タイプ1:マット有りタイプ(マット式・マットレスタイプ) イメージ

こちらは、付属品のマットを布団と敷布団の間にはさんで温風を送り込みます。

このタイプのメリットは、しっかりとダニ対策ができることと、温風を均一に布団へ送れることです。布団の全方位をマットで包むことにより、ダニの逃げ道をなくします。

デメリットは、一回一回マットを敷かなくてはいけないので手間がかかるということ。また、布団よりマットが極端に小さいと意味がないので、あらかじめ本体サイズは確認しておきましょう。

タイプ2:マット無しタイプ(ノズル式)

タイプ2:マット無しタイプ(ノズル式) イメージ

ここでは「マット無し」とは、主にノズルで温風を送り込むタイプをさします。

こちらのタイプは、とにかく設置が早く簡単なのがメリット。ノズルを布団に差し込めばいいだけなので、手軽に利用できます。毎日乾燥したりダニの予防をしたいなら、マット無しがおすすめです。

しかし、マットタイプのように高温風を均一に送るのが難しいため、ダニの予防はできても駆除にはあまり効果がありません。

毎日こまめに乾燥させたいなら手軽な「マット無しタイプ」を、ダニ駆除をしたいなら「マット有りタイプ」を選ぶのをおすすめします。

家電布団乾燥機の備えている機能・性能から選ぶ

布団乾燥機の備えている機能・性能から選ぶ イメージ

タイプのほかに備えている機能にも注目して選ぶのがポイント。より効果的に、より便利な使い方ができます。自分が必要とする機能性を確認することで、使い勝手が良くなるのです。

乾燥性能は要注目ポイント!

使用するたびに乾燥までに長い時間が必要になるのであれば、せっかくの便利なアイテムも扱いにくいですよね。

乾燥性能は製品によって異なりますが、素早く温められるモデルや、速乾モードを搭載したモデルであれば、家事の合間など忙しい状態でも扱いやすく使い勝手が良くなります。

速乾性に注目するのであれば、シングルサイズの布団で30分程度の乾燥時間が理想的。忙しい中でも布団乾燥機を使用するなら、早く乾くモデルや速乾モード搭載モデルをチェックしてみましょう。

布団乾燥機おすすめランキングの部門では、乾燥時間に加えて温度のムラについての検証結果も紹介しています。最短乾燥を求めるなら、ぜひ参考にしてください。

ダニ対策モードの搭載と性能を確認

ダニの駆除にはマット式タイプが効果的と紹介しましたが、よりダニ駆除にこだわるのであれば、ダニ対策モードもチェックしましょう。

ダニの弱点である、高温・低湿度状態を長時間キープすることで、ダニ除去の効果に期待ができます。

ダニ対策モードに注目するのであれば、チェックしたいのは温度。ダニが死滅するのは60℃以上といわれているので、その温度に近い性能を備えた機種が良いでしょう。

また、ダニ対策モードは通常運転より長く時間を要します。製品によって所要時間は異なるので、頻繁にモードを使用するなら時間もしっかりとチェックしましょう。

衣類乾燥・くつ乾燥も可能だと使い方の幅が広がる

布団乾燥機と聞くと、使用するシチュエーションがピンポイントすぎて購入を躊躇ってしまいますよね。でも実は、衣類やくつ乾燥も可能なモデルもあるんです。

特に衣類乾燥は、対応できる量は限定的ですが、洗濯物が乾きにくい梅雨時期に便利ですよね。くつ乾燥は、乾燥アタッチメントを装着して中までしっかりと温めるため、靴の形状に左右されずに使用できます。

今回のランキングにも登場するので、気になる方はチェックしてください!

安全機能付きだと一人暮らしの人でも安心

布団乾燥機は、長時間にわたり高温を使用する製品なので、安全面には十分に注意したいところ。

特に、一人暮らしだと忘れたり寝てしまったりしがちなので、心配ですよね。そんなときにタイマー予約機能があれば、あらかじめ設定した時間に止まってくれるので消し忘れ防止に役立ってくれます。

温度が上がりすぎるのを抑制する機能や、温度が上がりすぎたら自動で運転をストップしてくれるサーモスタット機能などを搭載していればより安心。過加熱を防いでくれます。

家電メーカーごとの特徴は?

メーカーごとの特徴は? イメージ

布団乾燥機を扱っているメーカーはさまざま。メーカーが違えば特徴も異なります。

自分にとって使い勝手のいいものや自分にマッチするものを選ぶ目安として、メーカーごとの特徴の詳細を把握しておきましょう。

カラリエシリーズが人気のアイリスオーヤマ

アイリスオーヤマは、どの家電をみても低価格かつ高性能な製品が目白押し。布団乾燥機もその例外ではなく、コスパの良いモデルが多くあります。

なかでもカラリエシリーズが人気で、コンパクトで軽量にも関わらず、リーズナブル&高性能と嬉しいポイントが満載。布団乾燥機を初めて扱う人向けとしてもおすすめです。

プラズマクラスター搭載のシャープ

シャープといえばプラズマクラスターが有名で、布団乾燥機にもしっかりと搭載されています。消臭機能だけでなく、脱臭機能もウリなので、布団乾燥とともに気になるニオイも除去したい人はチェックしてみましょう。

また、シャープ独自ノズルである、きのこアタッチメントも特徴的。布団の隅々までムラなく温風を届けます。

デオドラント乾燥が特徴的な日立

日立の布団乾燥機はデオドラント乾燥が特徴です。温風とともに、さわやかな香りを布団に拡散します。

また、専用アタッチメントを装着することで、敷ふとん両面乾燥が可能になり布団の裏側まで温めることができるという日立独自の機能も搭載されています。まくらなどの小物にも使えるので、寝具を清潔に保てます。

ナノイー機能を搭載したパナソニック

パナソニックの布団乾燥機は、イオンの力で汗や頭皮臭といった不快なニオイを除去することを目的に、メーカー独自のイオンテクノロジーであるナノイーを搭載しています。

ホースが長い点も見逃せないポイントで、モデルによっては長さが100cmを超えるロングホースを装備しています。離れた場所に設置しても使用できます。

マットもホースも必要ない象印

象印の布団乾燥機は、専用ノズルもマットも不要なシンプルなデザインです。使い方も簡単で、布団に本体をセットしてスイッチを入れるだけ。使いたいときにパッと使える手軽さが魅力です。

家電布団乾燥機の比較方法は?

今回はAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングといった通販サイトで人気・売れ筋の布団乾燥機5製品を集めて、「あたたまり方」「使い勝手」の2項目をチェックしました。(※今回は、「布団乾燥」機能ではテストを行っておりません)

比較したのはこちらの5製品

  • アイリオーヤマ「ふとん乾燥機 カラリエ KFK-401」
  • 日立「ふとん乾燥機 HFK-VS3000」
  • 象印「RF-FA20」
  • 山善「布団乾燥機 ダブルノズル ZFE-W800」
  • SHARP「ふとん乾燥機 UD-DF1」

比較検証の結果は、評価の高かった製品からおすすめ順に、ランキング形式で発表します。

※「あたたまり方」の測定は、各製品の説明書の記載をもとに「シングル用」かつ「全体あたため」ができるモードを選び行いました。時間も各モードの設定時間に準じたものです。

家電布団乾燥機のおすすめは?

プロと一緒に実際に使ってみた、布団乾燥機のおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。

ランキングは項目名で並び替えられます
商品 おすすめポイント
A+評価
アイリスオーヤマふとん乾燥機 ハイパワーツインノズル KFK-401
アイリスオーヤマ ふとん乾燥機 ハイパワーツインノズル KFK-401 イメージ
5.00
使い勝手・あたたまり方どちらも優秀/就寝前にサッとセットして手軽に使える/ターボモードで即ぬくぬく
5.00 5.00
168mm
213mm
370mm
2.1kg
1000W
A評価
日立ふとん乾燥機
日立 ふとん乾燥機 イメージ
4.50
あたためは十分/ホースは内蔵可能ですっきり収納できる/インテリアになじむおしゃれなデザイン
5.00 4.00
283mm
217mm
338mm
4.3kg
680W
A評価
象印マホービンふとん乾燥機
象印マホービン ふとん乾燥機 イメージ
3.50
素材を選ばず使える/掛け布団が重なったら「ふとん検知センサー」で知らせてくれる
4.00 3.00
230mm
150mm
360mm
3.8kg(約)
910W(60Hzの場合)
B評価
山善布団乾燥機 ダブルノズル
山善 布団乾燥機 ダブルノズル イメージ
2.00
2.00 2.00
190mm
255mm
370mm
2.5kg
760W
B評価
シャープふとん乾燥機
シャープ ふとん乾燥機 イメージ
2.00
2.00 2.00
280mm
135mm
297mm
3.1kg(約)
500W

A+評価【1位】アイリスオーヤマ「ふとん乾燥機 カラリエ KFK-401」

  • アイリスオーヤマふとん乾燥機 ハイパワーツインノズル KFK-401
  • 実勢価格: ¥16,590検証時価格: ¥28,080

総合評価: 5.00

あたたまりやすさ
 5.00
使い勝手
 5.00

1位は、アイリスオーヤマ「ふとん乾燥 カラリエ KFK-401」

ツインノズルのハイパワータイプの布団乾燥機。高価なだけあって使い勝手・あたたまり方、いずれも優秀です。

睡眠前の歯磨き時間など、就寝前にさっとセットして使えて手軽です。軽いので、持ち運びや片付けがしやすいのもいいです。

おすすめポイント
  1. 使い勝手・あたたまり方どちらも優秀
  2. 就寝前にサッとセットして手軽に使える
  3. ターボモードで即ぬくぬく
168mm
奥行
213mm
高さ
370mm
重量
2.1kg
最大消費電力
1000W
型番
KFK-401

あたたまり方

あたたまり方 イメージ

ターボモードを使えば、なんと5分で布団全体がポカポカに。

使い勝手

ノズルの動きが柔軟。モード選択も容易です。フトン乾燥機としてはもちろん、シューズドライヤーとしても使えます。

ターボモードで即ぬくぬく

ターボモードで即ぬくぬく イメージ

あたためには10分〜30分かかる製品がほとんどの中、この短さは驚異的。しかもムラができないので、足元だけ冷たいということも減ります。

A評価【2位】日立「ふとん乾燥機 HFK-VS3000」

  • 日立ふとん乾燥機
  • 実勢価格: ¥11,920検証時価格: ¥12,849

総合評価: 4.50

あたたまりやすさ
 5.00
使い勝手
 4.00

2位は、日立「ふとん乾燥機 HFK-VS3000」

あたためは10分程度で十分。ホースをスッキリしまえるのは、なかなかに便利です。

すっきり収納できて、インテリアにもなじむおしゃれなデザイン。別売のダニ対策専用のデオドラント剤を使用すれば、芳香消臭が可能です。

おすすめポイント
  1. あたためは十分
  2. ホースは内蔵可能ですっきり収納できる
  3. インテリアになじむおしゃれなデザイン
283mm
奥行
217mm
高さ
338mm
重量
4.3kg
最大消費電力
680W
型番
HFK-VS3000(N)

あたたまり方

あたたまり方 イメージ

アイリスほどではないですが、あたためは十分です。

使い勝手

ホースが内蔵できるため収納力に優れます。

A評価【3位】象印「RF-FA20」

  • 象印マホービンふとん乾燥機
  • 実勢価格: ¥13,680検証時価格: ¥15,180

総合評価: 3.50

あたたまりやすさ
 4.00
使い勝手
 3.00

3位は、象印「RF-FA20」

夏・冬とダニ対策コースの4種類があり、独自のツインファンでパワフル大風量。羊毛、羽毛、綿など素材を選ばず使えて、送風はブーツなどの革製品にも使用できます。

掛け布団が重なったら「ふとん検知センサー」でお知らせしてくるのも便利。カラーはホワイト・グレーから選べます。

おすすめポイント
  1. 素材を選ばず使える
  2. 掛け布団が重なったら「ふとん検知センサー」で知らせてくれる
がっかりポイント
  1. ベッドの高さなどで届かない場合も
230mm
奥行
150mm
高さ
360mm
重量
3.8kg(約)
最大消費電力
910W(60Hzの場合)
型番
RF-FA20-WA

あたたまり方

あたたまり方 イメージ

しっかり30分あたためると、問題ないあたたかさです。

使い勝手

ホース式ではなく、場所を選びますがすぐ使えます。伸ばす手間がなく楽だけど、ベッドの高さなどで届かない場合も。

B評価【4位】山善「布団乾燥機 ダブルノズル ZFE-W800」

  • 山善布団乾燥機 ダブルノズル
  • 実勢価格: ¥6,999検証時価格: ¥9,936

総合評価: 2.00

あたたまりやすさ
 2.00
使い勝手
 2.00

4位は、山善「布団乾燥機ダブルノズル ZFE-W800」

ツインノズルタイプでアイリスと似たような見た目ですが、あたため力は別物。モード選択などはシンプルでいいです。Wノズルはダブルサイズのベッドでも活躍します。

190mm
奥行
255mm
高さ
370mm
重量
2.5kg
最大消費電力
760W
型番
ZFE-W800(W)

あたたまり方

あたたまり方 イメージ

あたため20分では十分にあたたまりませんでした。

使い勝手

寝かせ置きだと、本体画面が上下逆で見づらいです。

B評価【5位】シャープ「ふとん乾燥機 UD-DF1」

  • シャープふとん乾燥機
  • 実勢価格: ¥9,900検証時価格: ¥10,500

総合評価: 2.00

あたたまりやすさ
 2.00
使い勝手
 2.00

5位は、SHARP「ふとん乾燥機 UD-DF1」

プラズマクラスター搭載で部屋の空気清浄や消臭効果などができるのが特長です。

重さ約3.1kgとコンパクトですが、あたためムラが目立つ一台。ちょうどいいノズルの位置を調整するのが手間になる可能性あり。

280mm
奥行
135mm
高さ
297mm
重量
3.1kg(約)
最大消費電力
500W
型番
UD-DF1-W

あたたまり方

あたたまり方 イメージ

あたため全体20分では、あたたかくなりませんでした。冬場は約60分を推奨しています。

使い勝手

残り時間の表示がなく、モード選択もやや複雑です。

家電 まとめ

以上、布団乾燥機のおすすめ5選でした。

日立、象印、シャープを押しのけてベストバイとなったのは、アイリスオーヤマでした。

カラリエなら、たった5分で布団がポカポカになるので、すぐ寝たいときも安心です。

布団乾燥機の購入を検討している人は、本記事を参考にしてみてくださいね。

家電布団乾燥機の売れ筋ランキングもチェック

布団乾燥機のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。