コンタクトレンズの選び方や使い方のポイントは?
かつては高価なイメージがあったコンタクトレンズですが、近年はソフトレンズ・ハードレンズともに販売価格が手頃になり、眼科でのコンタクトレンズ診療やコンタクトショップ、メガネ専門店などの販売店だけでなく、通販サイトでも簡単に購入できるようになりました。
販売価格が手頃になった一方で、安易な購入・使用によるトラブルが急増。コンタクトレンズ利用者の10人に1人が何らかの不調を訴え、眼にトラブルを抱えていると言われています。
眼はダメージを受けやすいわりに気づきにくい部位であるため、トラブルを自覚し眼科医を受診したときには、すでに症状が進行していることも多いそう。
時間が経てば回復するのでは? と思っている人も多いかもしれませんが、角膜細胞の傷は再生しません。角膜が受けたダメージは蓄積されていき、黒目が白く濁ったり、最悪は失明にまで至ってしまうこともあるのです。
コンタクトレンズが身近になった今だからこそ、正しい選び方・買い方・使い方を知って眼の健康を守りたいですね。
このページではまず、コンタクトレンズ選びのポイントを解説。そして1dayコンタクトレンズのソフトコンタクトレンズ(使い捨てコンタクトレンズ)21製品のランキングを発表します。
コンタクトレンズの正しい使い方は?
ランキングの前に、まずコンタクトレンズの正しい使い方について知りましょう。
コンタクトレンズを使っている方の中で目のトラブルや不調を訴える割合は少なくありません。コンタクトと長く付き合っていくためにも、正しい使い方をする必要があります。ここではレンズケアのポイントや目のトラブルを防ぐためにしておきたいことを解説します。
コンタクトレンズケアのポイント
ワンデー使い捨てコンタクトはレンズケアをする必要がなく、毎日清潔なレンズを着けられるのが1番の特徴です。保存液に浸けて2日以上使うなどは絶対にやめるよう、どのコンタクト会社も注意しています。菌が増殖し、酸素透過性も悪くなりトラブルの元になります。また、基本的な事ですが必ずせっけんなどで手を洗い、清潔な状態でレンズを扱いましょう。
また、装着期間が1日と想定されて作られていますが、「同じ日だから」といって1日の間に外して再び装着することもNGです。無理に使うと角膜にダメージを与えてしまいます。外したら同じ日だとしても新しいコンタクトレンズを使うようにしましょう。
花粉症の方は、花粉が多く飛ぶ時期になるとゴロつきや乾燥を感じやすくなります。そういった場合にも、1日に2回つけかえるなどの対策が必要になる場合があります。ただし、症状がひどい方は眼鏡にしなければならないこともあるので、医師の指示にしたがってください。
目のトラブルを防ぐために
何時間付けていていいの?
長時間にわたってコンタクトレンズを装用していると、大気中の汚れが付着したり、眼が酸素不足になったりします。出勤や外出にはメガネを携行し、装着から8時間を超えたらメガネに切り替えましょう。ただし、装着可能な時間は個人の目の健康状態によって異なるため、眼科医に言われた時間を守ってください。
目の検査を受ける頻度は?
初めてコンタクトレンズを使用する場合は1週間後、1か月後、3か月後と、だんだんと検査の間隔をあけていくのが一般的です。そのあとは最低でも半年に一度は検査を受けましょう。目に何かトラブルが起きていても自覚症状がない場合があります。そのため痛みや乾きなどの異変がなくても定期検査を受けることをおすすめします。もちろん眼に違和感を覚えたときは、すぐに行きましょう。
コンタクトレンズの注意するポイントはある?
日々気を付けることで防ぐことができるトラブルもあります。コンタクトレンズの傷や破損です。新品を開封したばかりでも、稀に最初から傷がついていたり破れていたりする場合があります。これらも目のトラブルにつながるので、装着前にはコンタクトレンズに異常がないか確認するようにしましょう。
メイクをする人の注意点
化粧やスキンケアをする方はさらに注意が必要です。化粧水などは、コンタクトレンズにとっては“異物”です。装着前に化粧水をつけるとコンタクトレンズについてしまうおそれがあるので、化粧水や乳液や、マスカラなどの化粧品はコンタクトレンズを装着したあとにつけましょう。
また、粘膜部分にアイラインを引いたりまつ毛の根元までマスカラを塗ったりすることでコンタクトレンズ汚れの原因になりやすくなります。なるべく目の際を避けて化粧をしましょう。
快適なコンタクトレンズ生活に必要な装着液とは?
装着液とは、装着する前にコンタクトレンズにつける液体のことです。装着液を使用することで、コンタクトレンズの着け心地が良くなります。装着時のゴロゴロ感や乾燥が軽減され、快適な装着をサポートしてくれます。コンタクトレンズをつけるとゴロつきを感じる、くもったりするといった悩みをお持ちの方におすすめです。
例えば、株式会社メニコンが販売している装着液は潤いが持続しやすくなる、化粧品などの汚れからレンズを守りくもりを緩和するなどの効果があるといいます。他にも、コンタクトレンズのRefrearではアミノ酸が配合されているものも販売しており、目の疲れや眼病回復促進効果が期待できるということです。
その他にも角膜の保護をサポートするコンドロイチンが配合されているものなどがあるので、自分の悩みに合わせて選び、より快適なコンタクト生活にしましょう。
注意点としては、装着液をそのまま目に入れないことです。レンズの片面のみに液をつける場合と、両面につける場合があるので、使用方法をよく読んで使って下さい。
チェックすべき3項目、酸素透過性・素材・ベースカーブとは?
酸素透過性・素材・ベースカーブはいずれも、“眼にかかる負担”を大きく左右する項目です。
[ポイント1:酸素透過性]
コンタクトレンズは、酸素を透過(通過)させることで、装着部分の角膜に酸素を送り込んでいます。レンズの酸素透過性が高いほど、眼に送り込まれる酸素の量が多くなり、眼が疲れにくくなります。
酸素透過性が低いレンズを装着していると、眼が酸素不足になり、さまざまな問題が起こります。
酸素透過性の高さを表す酸素透過率の目安となる数値は「80」。酸素透過率が80以上のレンズなら、裸眼を100%とした場合、約97%の酸素を通すことになります。
[ポイント2:素材]
レンズの素材には、水分を介して角膜に酸素を供給するタイプと、水分を介さず酸素がそのまま通過するタイプがあります。
前者は旧素材で酸素透過性が低く、水分が蒸発するとさらに酸素透過性が下がるというデメリットがあります。
おすすめは後者で、その代表的なものが「シリコーンハイドロゲル」と呼ばれる新素材です。
シリコーンハイドロゲルが用いられたレンズでは、水分に頼ることなく、素材の分子間を酸素がそのまま通り抜けることができます。そのため、より高い酸素透過性が見込めます。
[ポイント3:ベースカーブ]
ベースカーブとは、レンズ内面の曲率半径のことで、合うカーブは人それぞれ。数値が大きいとカーブはゆるくなり、小さくなるとカーブがきつくなります。
ソフトコンタクトレンズには柔軟性があるのでカーブの種類は多くありませんが、ハードは0.05mm刻みなど、細かく設定されています。
ベースカーブが小さいと、レンズが角膜に貼り付いたような感じになります。レンズが眼の上で動きにくくなる=酸素が供給されにくくなるため、角膜障害になるリスクが発生します。
反対に、カーブが大きすぎると、レンズが外れやすくなるというデメリットがあります。
コンタクトレンズを安全・快適に使用するためには、『自分の眼のカーブにフィットするものを選ぶ』ことがとても大切なのです。
ベースカーブなどの製品情報はパッケージでチェックできる
今使っているコンタクトレンズのベースカーブって一体いくつなんだろう? と思った方は、コンタクトレンズのパッケージを見てみてください。そこには、こんな情報が書かれているんですよ。
[PWR・ P・D・SPH ] (度数)
視力を矯正する数値。-は近視用、+は遠視用。0.25から0.5刻みで調整されています。乱視用はCYLで表記。
[ EXP(使用期限)]
レンズを安全に使用できる期限。食品の消費期限と同じで、未開封でも期限を過ぎたら使えません。
[ BC(ベースカーブ)]
レンズの内側部分のカーブ。数値が大きいほどカーブがゆるく、少ないほど急に。眼球に合ったものを選ぶことが大切です。
乱視の場合は…
[AXIS・AX(軸)]
乱視角度。見え方がずれる方向を調整するために必要な数値です。
[CYL・CY](乱視度数、円柱)
乱視度数。数値が大きいほど乱視が強くなります。
ドライアイの人がコンタクトレンズを選ぶポイントは?
ドライアイとは、涙の量が不足して眼を守ることができなくなる状態のことで、涙の病気とも言われています。眼が乾燥してドライアイになると、眼が疲れやすくなる他に、物がかすんで見えるようになってしまいます。
ここでは、ドライアイの方がコンタクトレンズを選ぶポイントを、ドライアイの原因とともに解説します。
コンタクトレンズによるドライアイの原因は?
コンタクトレンズの何が原因でドライアイを引き起こしているのでしょうか。コンタクトレンズに決められている使用期間を守らなかったり、コンタクトレンズの洗浄を適切に行っていないと、細菌が繁殖してドライアイを引き起こします。また、エアコンによる空気の乾燥やパソコン等の使用で瞬きの回数が減ることもドライアイの原因になります。
含水率をチェックして眼を乾きにくくする!
ドライアイの方がコンタクトレンズを選ぶ際は、含水率のチェックが重要です。含水率とは、コンタクトレンズに含まれる水分量を数値化したものです。含水率が高いと蒸発によって失う水分量も多くなり、涙で補おうと眼は働き続けます。その結果、含水率の高いコンタクトレンズは眼を乾きやすくします。ドライアイの方は、含水率が50%未満のコンタクトレンズがおすすめです。
酸素透過性の高さをチェックして眼に酸素を届ける!
さらに、もう1つチェックするとよいのは、酸素透過性です。眼にどれくらい酸素を供給できるかを表す割合で、酸素不足のドライアイの方は特に注目してみるとよいポイントです。酸素透過性が高いコンタクトレンズを選んで、ドライアイでも安心で快適に過ごせるとよいですね。
通販購入のメリットとデメリットは?
コンタクトレンズは毎日使うもの。なくなる前に購入したいけれど、仕事などで忙しくなかなかお店に行くことができない場合もあります。そんな時は通販を利用してみましょう。
通販購入のメリット
通販でのコンタクトレンズ購入は、忙しくてお店に来店する時間がない方におすすめです。24時間いつでも自分の都合のよい時に購入することができます。また、通販であれば人件費や店舗の賃料などのコストを削減できるため、店頭で購入するよりも安く手に入れることも可能です。時間やお金の面でのメリットは魅力的ですね。
通販購入のデメリット
通販でコンタクトレンズを購入するにはデメリットもあります。デメリットもしっかり理解した上で通販購入をしましょう。店頭で購入する際は、眼の定期検診を行いますが、通販の場合は検診がなく、眼の不調に気づきにくくなります。そのため、定期的に眼科で検診を行うことが大切です。また、通販の場合は、注文してから手元に届くまで時間がかかります。手元に届くまでの時間も考慮して注文する必要がありますね。
通販で購入する際に必要なことは?
通販で購入する際は、注文画面上で入力する度数などの数値を把握しておく必要があります。初めて通販を利用する場合は、眼科で出された処方箋を手元に置いて注文するといいですね。2回目以降の通販での購入であれば、前回購入したパッケージを確認しましょう。その際に必要となる数値は、度数・ベースカーブ・乱視度数、円柱・直径・軸・加入度数です。スムーズに注文するためにも、処方箋やパッケージを手元に置いてから行いましょう。
使い捨てのソフトコンタクトレンズの比較方法は?
では、実際にどんなものを選んだらよいのでしょうか?
編集部では、使い捨てタイプのソフトコンタクトレンズ・21製品を徹底テスト。実際に計測・装着して品質をチェックするとともに試験機関でも検証を行い、おすすめの製品を探しました。
テスト項目は以下の4つです。
[テスト項目①:素材]
そのレンズがどのような素材でできているかをチェック。
[テスト項目②:酸素透過性]
まずは酸素透過率の公称値をチェック。さらに、レンズの厚みの公称値と説明書の酸素透過係数をもとに、編集部でも値を算出しました。
[テスト項目③:品質]
外部検査機関にて、コンタクトレンズを電子顕微鏡で拡大撮影して検証。傷や汚れがないか、表裏を区別する印字があるかをチェックしました。
[テスト項目④:フィット感]
各製品とも、装着者のベースカーブに近いものを選んで1日着用し、実際のつけ心地を確かめました。
では、21製品のテスト結果とランキングを発表します!
ワンデーコンタクトレンズのおすすめは?
アルコン(Alcon)「デイリーズ トータル ワン」
アルコン(Alcon)
デイリーズ トータル ワン
実勢価格:3800円
1枚あたり:約79.6円
レンズ中央部に酸素を通しやすい新素材「シリコーンハイドロゲル」を採用し、眼に従来品の6倍の酸素を届けられるようになったアルコン(Alcon)「デイリーズ トータル ワン」。
一般的に、含水率が高いレンズは装用感が良い反面乾きやすく、含水率が低いレンズは高いものに比べ装用感は劣るものの乾きにくいのですが、この製品はレンズの含水率を三層に分けることで「快適なつけ心地」と「乾燥防止」を両立させています。
素材、酸素透過性、品質、フィット感。すべてが高評価で1位を獲得しました!
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- ◎: ◎+: ◯: ◎: S
- 生産国 : アメリカ
- 酸素透過率 : 公称値:156.0計算値:155.6
- 主な素材 : シリコーンハイドロゲル
- 含水率(%) : レンズコア部:33.0%レンズ表面:80以上
- 中心厚(mm) : 公称値 0.09実証値 左0.062:右0.062
- ベースカーブ(mm) : 8.5/8.8
- 酸素透過係数 : 140
[真上]紫外線吸収剤を含まないため、UVカット機能はありません。
[真横]三層構造になっており、表面の含水率は100%に、内部は33%に調整されています。
[電子顕微鏡で拡大]傷や汚れはなし。レンズの表裏を区別する印字はありませんでした。
ジョンソン・エンド・ジョンソン「ワンデーアキュビューオアシス」
ジョンソン・エンド・ジョンソン
ワンデーアキュビューオアシス
実勢価格:3050円
1枚あたり:約132.7円
コンタクトレンズ装着中の眼の乾きに着目し、涙の成分に似た保湿成分を配合したジョンソン・エンド・ジョンソン「ワンデーアキュビューオアシス」。フィット感も文句なし。素材、酸素透過性、品質も高評価でトップと僅差の2位でした。UVカット機能があるため、紫外線の影響が気になる人にもおすすめです。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- ◎+: ◎: ◯: ◎: S
- 生産国 : アメリカ/アイルランド
- 酸素透過率 : 公称値:121.0計算値:121.1
- 主な素材 : シリコーンハイドロゲル
- 含水率(%) : 38.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.085実証値 左0.054:右0.062
- ベースカーブ(mm) : 8.5/9.0
- 酸素透過係数 : 103
[真上]UV-A波:約96%以上、UV-B波:約99%以上をカット。UV-AとBから眼を守ってくれます。
[真横]含水率は38%と低め。眼の乾燥に配慮した数値になっています。
[電子顕微鏡で拡大]傷や汚れはなし。レンズに「123」という数字が印字されており、表裏を区別できます。
保湿成分のおかげか、終日心地良く過ごせました。ただ、パッケージを小分けにしにくいところがちょっと気になりました。
やや高価ですが良品です。
クーパービジョン・ジャパン「マイデイ」
クーパービジョン・ジャパン
マイデイ
実勢価格:3370円
1枚あたり:93円
酸素を通す「スマートシリコーンハイドロゲル」を世界で初めて採用したクーパービジョン・ジャパン「マイデイ」は、保水力が高く、眼に有害と言われている紫外線もカット。酸素透過率も100と高く、品質チェックも問題なし。フィット感にやや難があったものの、総合3位となりました。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- ◎+: ◎: ◯: △: A
- 生産国 : アメリカ
- 酸素透過率 : 公称値:100.0計算値:100.0
- 主な素材 : スマートシリコーンハイドロゲル
- 含水率(%) : 54.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.09実証値 左0.055:右0.052
- ベースカーブ(mm) : 8.4
- 酸素透過係数 : 80
[真上]眼に有害と言われている紫外線A波:85%、 B波:96%をカットします。
[真横]素材は保水力が高い「スマートシリコーン」。含水率は54%です。
[電子顕微鏡で拡大]傷や汚れはなし。表裏を示す印字もありませんでした。
一日中つけていてもゴロゴロするような違和感はありませんでしたが、視界が少しモヤッとして見えづらく感じることがありました。パッケージのフタもちょっと開けにくかったです。
4位: シード(SEED)「ワンデーピュア うるおいプラス」
シード(SEED)
ワンデーピュア うるおいプラス
実勢価格:1828円
1枚あたり:約81.9円
眼から水分を奪わないように水分を引き寄せてとどめる独自素材「SIB」を使用したシード(SEED)「ワンデーピュア うるおいプラス」。酸素透過性が上位陣より低く、やや評価を落とすことになりましたが、フィット感は良く、品質チェックもクリアしました。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- ◯+: ◯: ◯: ◯: A
- 生産国 : 日本
- 酸素透過率 : 公称値:42.9計算値:42.9
- 主な素材 : 両性イオン素材SIB
- 含水率(%) : 58.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.07実証値 左0.041:右0.048
- ベースカーブ(mm) : 8.8
- 酸素透過係数 : 30
[真上]UVカット機能付きで眼の健康をサポートしてくれます。
[真横]含水率は58%と高め。乾きにくく汚れにくい独自素材「SIB」を採用しています。
[電子顕微鏡で拡大]傷や汚れはなし。「1Pure2」「880」2つのマークが入っているので表裏を見分けることができます。
乾燥しやすい冬場にテストをしましたが、眼の乾きも異物感も感じることなく、終日快適に過ごすことができました。
唯一の国産が健闘です!
5位: ジョンソン・エンド・ジョンソン「ワンデーアキュビュートゥルーアイ」
ジョンソン・エンド・ジョンソン
ワンデーアキュビュー トゥルーアイ
実勢価格:2967円
1枚あたり:約100.6円
ジョンソン・エンド・ジョンソン「ワンデーアキュビュー トゥルーアイ」は酸素透過率が100を超えており、これは上位の中でもかなり高い数値。
眼に酸素が届きやすい良い素材なのですが、品質チェックで1枚だけ傷のあるレンズが見つかり、評価を落としてしまいました。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- ◎+: ◎: X: △: A
- 生産国 : アメリカ/アイルランド
- 酸素透過率 : 公称値:118.0計算値:117.6
- 主な素材 : シリコーンハイドロゲル
- 含水率(%) : 46.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.085実証値 左0.071:右0.064
- ベースカーブ(mm) : 8.5/9.0
- 酸素透過係数 : 100
[真上]UV-A波:約96%以上、UV-B波:約99%以上。紫外線をほぼカットします。
[真横]含水率は46%。装用感と眼の乾きに配慮したバランスです。
[電子顕微鏡で拡大]チェックに選んだ1枚に傷が。その他のレンズに傷はありませんでした。「123」の印字があり表裏を区別できます。
朝つけたときは良好でしたが、夕方頃からゴロゴロするように。眼に貼り付くような感覚も……。ベースカーブがきついのが原因かも?
6位: アイレ(AIRE)「プライムワンデー」
アイレ(AIRE)
プライムワンデー
実勢価格:2138円
1枚あたり:約64.8円
アイレ(AIRE)「プライムワンデー」はうるおい成分がレンズを包み、眼の乾きや違和感を軽減する……はずなのですが、装着テストでは残念ながらその効果を実感することができませんでした。紫外線吸収剤配合でUVカット機能をつけているのは○。コスパを考えると、眼に合えばお買い得な製品と言えそうです。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- ◯+: ◯: ◯: X: A
- 生産国 : 台湾
- 酸素透過率 : 公称値:情報なし計算値:40.0
- 主な素材 : HEMA,MAA,EGDMAアルキルメタクリレート系化合物
- 含水率(%) : 58.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.07実証値 左0.048:右0.050
- ベースカーブ(mm) : 8.8
- 酸素透過係数 : 28
[真上]UV-A波:約78%以上、UV-B波:約97%以上をカットします。
[真横]含水率が58%と高め。乾燥対策としてうるおい成分がプラスされています。
[電子顕微鏡で拡大]傷や汚れはなし。「1day」と印字されており、表裏を区別できます。
つけてすぐにゴロゴロとした違和感を覚え、眼に入ったレンズの存在を強く感じました。乾きやすいせいか、眼が重いような感じも。時間が経っても異物感がありました。
7位: ボシュロム・ジャパン「バイオトゥルー ワンデー」
ボシュロム・ジャパン
バイオトゥルー ワンデー
実勢価格:2400円
1枚あたり:66.3円
ボシュロム・ジャパン「バイオトゥルー ワンデー」は素材に独自のハイパージェルを採用。酸素透過率は公表されていませんが、編集部の計算値では42とまあまあなレベルでした。レンズに傷や汚れはなかったものの、装着テストでは「度が合っていないように感じる」「異物感あり」などフィット感に難があり、7位という結果になりました。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- ◯+: ◯: ◯: X: A
- 生産国 : アメリカ
- 酸素透過率 : 公称値:情報なし計算値:42
- 主な素材 : NVP2-HEMA
- 含水率(%) : 78.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.1実証値 左0.070:右0.068
- ベースカーブ(mm) : 8.6
- 酸素透過係数 : 42
※厚みはメーカーへの問い合わせで判明。
[真上]UVカットは高機能。UV-B波:97.8%、UV-A波:86.9%カットします。
[真横]含水率は角膜と同じ78%。眼から水分が奪われやすい、高い数値です。
[電子顕微鏡で拡大]汚れや傷はなし。表裏を見分ける印字もありませんでした。
パッケージのフタをはがすのにやや手間取りました。レンズをつけた直後から見えづらく、度が合っていないような感じが。頭痛のため、夕方にテストを断念しました。
8位: ジョンソン・エンド・ジョンソン「ワンデーアキュビューモイスト」
ジョンソン・エンド・ジョンソン
ワンデーアキュビューモイスト
実勢価格:2617円
1枚あたり:約97.7円
ジョンソン・エンド・ジョンソン「ワンデーアキュビューモイスト」のレンズはやわらかく、眼になじみやすいようにエッジを薄くするなどの工夫がされています。しかし、装着テストでは眼の乾きがあり、フィット感は△評価に。「HEMA」という旧素材が使われていますが、酸素透過率は33と健闘。UVガードも万全です。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- ◯+: △: ◯: △: A
- 生産国 : アメリカ/アイルランド
- 酸素透過率 : 公称値:33.3計算値:33.3
- 主な素材 : 2-HEMA,メタクレリート系架橋剤
- 含水率(%) : 58.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.084実証値 左0.028:右0.034
- ベースカーブ(mm) : 8.5/9.0
- 酸素透過係数 : 28
[真上]UV-A波:約81%以上、UV-B波:約97%以上をカットします。
[真横]含水率は58%と高め。乾燥対策としてレンズにうるおい成分を閉じ込めています。
[電子顕微鏡で拡大]汚れや傷はなし。「123」という数字が印字されており、表裏を区別できます。
ゴロゴロ感はなかったものの、眼が乾きました。途中で左眼をこすってしまい、新しいものに取り替えることに。その後は特に問題なく着用できました。
9位: カズマ「クレオワンデーUVモイスト」
カズマ
クレオワンデーUVモイスト
実勢価格:1820円
1枚あたり:54円
カズマ「クレオワンデーUVモイスト」は日本人の眼にフィットするエッジデザインで、形状記憶レンズを採用しており、装着テストでも満足のいく結果となりました。両眼で1日108円というコスパの良さも嬉しいところ。含水率は58%と高く、フィット感を高める工夫はされていますが、酸素透過率が25と低く、△評価となりました。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- △+: △: ◯: ◯: A
- 生産国 : 台湾
- 酸素透過率 : 公称値:25.0計算値:25.0
- 主な素材 : 2-HEMAMAA
- 含水率(%) : 58.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.08実証値 左0.040:右0.042
- ベースカーブ(mm) : 8.7
- 酸素透過係数 : 20
[真上]紫外線吸収剤が配合されており、UV-A波:50%、UV-B波:95%をカットします。
[真横]含水率は58%と高めです。
[電子顕微鏡で拡大]傷や汚れはなし。表裏を区別する印字もありませんでした。
つけた直後から眼になじみ、装用感はとても良好。ぴったりとフィットして、視力が上がったように感じるほど。終日問題なく過ごすことができました。
10位: パレンテ(Parente)「WAVEワンデーUV ウォータースリム」
パレンテ(Parente)
WAVEワンデー UV ウォータースリム
実勢価格:1550円
1枚あたり:51.7円
パレンテ(Parente)「WAVEワンデー UV ウォータースリム」はレンズが薄く酸素が眼に届きやすいため、酸素透過率は40と健闘。保湿力の高いうるおい成分を配合し、含水率も高いバランスにしているのですが、レンズの品質とフィット感がマイナスポイントとなりました。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- ◯+: ◯: △: X: B
- 生産国 : 台湾
- 酸素透過率 : 公称値:40.0計算値:40.0
- 主な素材 : HEMA,MAA,EGDMAアルキルメタクリレート系化合物
- 含水率(%) : 58.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.07実証値 左0.055:右0.058
- ベースカーブ(mm) : 8.8
- 酸素透過係数 : 28
[真上]UV-A波:約78%以上、UV-B波:約97%以上をカット。1枚あたり51.7円と安価ながら高いUVカット率です。
[真横]含水率は高めの58%です。
[電子顕微鏡で拡大]全体的に汚れたように見えるのが気になりました。「1day」と印字されており、表裏を区別できます。
レンズが薄く、つけにくい印象。つけてもなかなか眼になじまず、ゴロゴロする感じが……。2枚目をつけ直してみたのですがゴロゴロ感は変わらず、1時間で断念してしまいました。
11位: アルコン(Alcon)「デイリーズ アクア」
アルコン(Alcon)
デイリーズ アクア
実勢価格:1418円
1枚あたり:68.6円
アルコン(Alcon)「デイリーズ アクア」含水率が高いので装用感が良いのでは? という予想に反して、装着テストでは眼にしみる・異物感があるなどイマイチな感触でした。汚れにくい素材は○ですが、酸素透過性がさほど高くないため、眼が疲れやすい懸念があります。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- ◯: △: ◯: △: B
- 生産国 : アメリカ
- 酸素透過率 : 公称値:26.0計算値:26.6
- 主な素材 : 改良ポリビニルアルコール
- 含水率(%) : 69.4%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.1実証値 左0.067:右0.064
- ベースカーブ(mm) : 8.6
- 酸素透過係数 : 26
[真上]UVカット機能はついていません。
[真横]69.4%と高い含水率。装用感重視で乾燥しやすいかもしれません。
[電子顕微鏡で拡大]傷や汚れはなし。表裏を区別する印字もありません。
つけた直後、眼にしみるような感触が。レンズは薄いが異物感があり、眼の動きとずれてしまいました。
12位: メニコン(Menicon)「メニコン1DAY」
メニコン(Menicon)
メニコン1DAY
実勢価格:1627円
1枚あたり:61.5円
メニコン1DAY「メニコン1DAY」眼のカーブに合うエッジを採用。レンズに汚れや傷はなく、品質は○。フィット感も問題ありませんでした。酸素透過率は公表されていませんが、計算値では26.3と高くなく、酸素が届きにくい素材と言えます。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- △: △: ◯: ◯: B
- 生産国 : アメリカ
- 酸素透過率 : 公称値:情報なし計算値:26.3
- 主な素材 : 2-HEMAメタクリル酸
- 含水率(%) : 55.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.075実証値 左0.062:右0.058
- ベースカーブ(mm) : 8.6
- 酸素透過係数 : 19.7
[真上]UVカット機能はついていません。
[真横]含水率は55%でつけ心地は○。
[電子顕微鏡で拡大]汚れや傷はなし。表裏を区別する印字もありません。
可もなく不可もないという印象。レンズという異物をつけている感覚はありますが、大きな問題はありませんでした。パッケージは開けにくかったです。
13位: アルコン(Alcon)「デイリーズ アクアコンフォート プラス」
アルコン(Alcon)
デイリーズ アクアコンフォート プラス
実勢価格:1719円
1枚あたり:66.6円
アルコン(Alcon)「デイリーズ アクアコンフォート プラス」はレンズそのものは11位の「デイリーズ アクア」と変わらないことが判明。こちらは保存液にうるおい成分が配合されているのですが、装着テストでは11位のレンズより乾燥し、異物感もあるという結果に。品質チェックは○でした。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- △: △: ◯: △: B
- 生産国 : アメリカ
- 酸素透過率 : 公称値:26.0計算値:26.0
- 主な素材 : 改良ポリビニルアルコール
- 含水率(%) : 69.4%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.1実証値 左0.065:右0.069
- ベースカーブ(mm) : 8.7
- 酸素透過係数 : 26
[真上]紫外線吸収剤は配合されていません。
[真横]含水率69.4%と高い数値。目の乾燥が気になります。
[電子顕微鏡で拡大]汚れや傷はなし。表裏を区別する印字もありません。
保存液にうるおい成分が入っているはずなのですが、つけていると目が乾き、レンズが貼り付いてしまいました。
14位: ボシュロム・ジャパン「メダリスト ワンデープラス」
ボシュロム・ジャパン
メダリスト ワンデープラス
実勢価格:1380円
1枚あたり:約56.3円
非球面レンズデザインで、にじみやぼけを軽減していますが、素材の限界で酸素透過性はイマイチの数値。含水率も高めで、乾燥しやすいレンズと言えます。品質チェックは○でした。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- △: △: ◯: △: B
- 生産国 : アメリカ
- 酸素透過率 : 公称値:情報なし計算値:24.4
- 主な素材 : 2-HEMA,NVP
- 含水率(%) : 59.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.09実証値 左0.045:右0.048
- ベースカーブ(mm) : 8.6
- 酸素透過係数 : 22
[真上]UVカット機能はついていません。
[真横]含水率は高めの59%です。
[電子顕微鏡で拡大]汚れや傷はなし。表裏を区別する印字もありません。
終日、眼が乾きやすいのが気になりました。ゴロゴロする違和感もあり。
15位: クーパービジョン・ジャパン「プロクリア ワンデー」
クーパービジョン・ジャパン
プロクリア ワンデー
実勢価格:1890円
1枚あたり:63円
クーパービジョン・ジャパン「プロクリア ワンデー」はヒアルロン酸の2倍の保湿力を持つ成分が配合されたレンズです。角膜細胞をモデルにした次世代素材なのですが、装着テストでは目の乾燥・まぶたの重みがあり、フィット感の判定は×という結果に。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- △: △: ◯: X: B
- 生産国 : アメリカ/イギリス
- 酸素透過率 : 公称値:22.8計算値:22.8
- 主な素材 : PCハイドロゲル
- 含水率(%) : 60.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.09実証値 左0.050:右0.056
- ベースカーブ(mm) : 8.7
- 酸素透過係数 : 20.5
[真上]UVカット機能はついていません。
[真横]含水率は高めの60%です。
[電子顕微鏡で拡大]汚れや傷はなし。表裏を区別する印字もありません。
乾燥するうえに、まぶたに重みが。カーブが合わないのか見えにくく、度も合っていないような感じがしました。
16位: シンシア(Sincere)「エルコン ワンデー エクシード」
シンシア(Sincere)
エルコン ワンデー エクシード
実勢価格:1780円
1枚あたり:約57.6円
シンシア(Sincere)「エルコン ワンデー エクシード」フィット感に配慮した薄型非球面レンズ。汚れにくい素材ですが、酸素透過率は15.9と低い数値。旧素材の典型例と言えそうなレンズです。含水率が低いため、眼が乾燥しにくいはずなのですが、着用テストでは眼に重みを感じる結果に。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- X: X: ◯: △: B
- 生産国 : 台湾
- 酸素透過率 : 公称値:情報なし計算値:15.9
- 主な素材 : 2-HEMA,EGDMA
- 含水率(%) : 38.5%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.05実証値 左0.048:右0.050
- ベースカーブ(mm) : 8.7
- 酸素透過係数 : 7.93
[真上]UVカット機能はついていません。
[真横]含水率は38.5%に抑えられており、乾燥しにくい数値のはずなのですが……。
[電子顕微鏡で拡大]汚れや傷はなし。表裏を区別する印字もありません。
レンズが眼の動きについてこないことがあり、見えにくく、眼が重い感じがしました。
17位: ユーロビジョン(Euro Vision)「ユーロ ワンデー ブルー」
ユーロビジョン(Euro Vision)
ユーロ ワンデー ブルー
実勢価格:1840円
1枚あたり:54.2円
汚れにくい素材とフィット感をサポートする非球面レンズが特徴。酸素透過性は低めです。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- X: X: ◯: △: B
- 生産国 : 台湾
- 酸素透過率 : 公称値:情報なし計算値:16.8
- 主な素材 : 2-HEMAEGDMA
- 含水率(%) : 38.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.06実証値 左0.052:右0.058
- ベースカーブ(mm) : 8.7
- 酸素透過係数 : 10.08
[真上]UVカット機能はついていません。
[真横]含水率は38%と低め。眼の乾燥に配慮した数値です。
[電子顕微鏡で拡大]汚れや傷はなし。表裏を区別する印字もありません。
ゴロゴロするような違和感なく終日つけることができましたが、やや見えにくく、視界がはっきりしない感じでした。
18位: 優樹「YU-KAワンデークリア」
優樹
YU-KAワンデークリア
実勢価格:1706円
1枚あたり:56.9円
優樹「YU-KAワンデークリア」は非球面デザインで視界がくっきり。非イオン性素材のレンズは汚れに強いものの、酸素が眼に届きにくく、乾燥しやすいというデメリットがあります。今回テストした21製品の中で、こちらの製品と19位の「ワンデーリフレア モイスチャー38」の酸素透過率が最低値でした。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- X: X: ◯: △: B
- 生産国 : マレーシア
- 酸素透過率 : 公称値:情報なし計算値:12.1
- 主な素材 : 2-HEMAEGDMA
- 含水率(%) : 38.6%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.07実証値 左0.056:右0.060
- ベースカーブ(mm) : 8.7
- 酸素透過係数 : 8.5
※厚みはメーカーへの問い合わせで判明
[真上]紫外線吸収剤は無配合です。
[真横]含水率38.6%。数値では乾きにくいはずなのですが……。
[電子顕微鏡で拡大]汚れや傷はなし。表裏を区別する印字もありません。
朝に装着してしばらくは良かったのですが、昼過ぎから眼に重みを感じ、見えづらくなってしまいました。
19位: フロムアイズ「ワンデーリフレア モイスチャー38」
フロムアイズ
ワンデーリフレア モイスチャー38
実勢価格:1350円
1枚あたり:45円
フロムアイズ「ワンデーリフレア モイスチャー38」は長時間の装用に対応した低含水レンズ。涙の汚れがつきにくい素材なのですが、酸素透過率が18位の「YU-KAワンデークリア」と並んで最も低く、着用テストではやはり乾燥を感じる結果に。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- X: X: ◯: △: B
- 生産国 : 台湾
- 酸素透過率 : 公称値:情報なし計算値:12.1
- 主な素材 : 2-HEMAEGDMA
- 含水率(%) : 38.6%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.07実証値 左0.068:右0.060
- ベースカーブ(mm) : 8.7
- 酸素透過係数 : 8.5
※厚みはメーカーへの問い合わせで判明
[真上]UVカット機能はついていません。
[真横]含水率38.6%。こちらも数値では乾きにくいはずなのですが……。
[電子顕微鏡で拡大]汚れや傷はなし。表裏を区別する印字もありません。
装着後しばらくして眼の乾燥を感じました。また、パッケージが切り離しにくく、使いにくかったです。
20位: シンシア(Sincere)「ワンデー アイウェル」
シンシア(Sincere)
ワンデー アイウェル
実勢価格:2462円
1枚あたり:82.1円
シンシア(Sincere)「ワンデー アイウェル」は涙と同じ成分のうるおいベールに包まれた低含水レンズ。1枚あたり82.1円と安くはないのですが、酸素透過性が低く素材もイマイチで、割高感のある製品です。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- X: X: ◯: X: C
- 生産国 : 台湾
- 酸素透過率 : 公称値:14.3計算値:14.3
- 主な素材 : 2-HEMAEGDMA
- 含水率(%) : 38.0%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.07実証値 左0.060:右0.058
- ベースカーブ(mm) : 8.7
- 酸素透過係数 : 10
[真上]UV-A波:約70%、UV-B波:約85%をカット。UVカットが高機能です。
[真横]含水率は38%に抑えられています。
[電子顕微鏡で拡大]汚れや傷はなし。表裏を区別する印字もありません。
つけた直後から視界がモヤっとする感じがあり、午後からは右目にゴロゴロとした違和感がありました。
21位: アイレ(AIRE)「ワンデーフレッシュモイストプラス」
アイレ(AIRE)
ワンデーフレッシュ モイストプラス
実勢価格:1899円
1枚あたり:60.3円
アイレ(AIRE)「ワンデーフレッシュ モイストプラス」は低含水レンズと保湿成分で乾燥を軽減しようと試みるものの、酸素透過性の低い素材をカバーできず、装着テストでは「21製品中最も乾燥し、終日装用できない」という結果に。傷や汚れのない製品が大半を占める中、黒い線の入ったレンズが見つかり、品質も×評価でした。
- 素材: 酸素透過性: 品質: フィット感: 総合評価
- X: X: X: X: C
- 生産国 : 台湾
- 酸素透過率 : 公称値:情報なし計算値:13.6
- 主な素材 : HEMAEGDMA
- 含水率(%) : 38.6%
- 中心厚(mm) : 公称値 0.07実証値 左0.064:右0.062
- ベースカーブ(mm) : 8.7
- 酸素透過係数 : 9.5
[真上]UVカット機能はついていません。
[真横]含水率は38.6%に抑えられています。
[電子顕微鏡で拡大]傷や黒い線を発見。「1day」の印字があり、表裏を区別できます。
21製品中、最も乾燥を感じるレンズでした。眼の動きにも合わず、昼過ぎには検証を断念。
【結論】おすすめの最強レンズは 「デイリーズ トータル ワン」!
1dayタイプのソフトコンタクトレンズ21製品を検証した結果、総合1位は「デイリーズ トータル ワン」に決定しました。
ベストの理由その①は、酸素をよく通すので目が疲れにくいこと。
ベストの理由その②は、レンズを三層構造にして含水率を調節しているので目が乾きにくいことです。
「デイリーズ トータル ワン」のストレスのない自然なつけ心地は、キャッチフレーズどおり“何もつけていない”よう。ハイスペックのレンズながら、1枚あたり79.6円という価格も魅力的です。
ただし、「デイリーズ トータル ワン」にはUVカット機能がありません。紫外線の影響が気になる人には、2位の「ワンデー アキュビュー オアシス」がおすすめです。1枚あたり132.7円とやや高価になりますが、「デイリーズ トータル ワン」と同じ素材で高性能のUVカット機能がついています。
3位の「マイデイ」はうるおいをキープする新素材を採用し、UVカット機能も備えていますが、フィット感で順位を落としてしまいました。
総合上位の製品に共通しているのは、「酸素透過性が高いこと」。ソフトコンタクトレンズ選びに迷ったときは、酸素透過率の高いものを選びましょう!
眼の乾きがなく快適なつけ心地。眼のカーブにフィットしているのか、異物感もなし。今まで使ったことのあるコンタクトレンズの中でも最も良い印象です。試してほしいフィット感です。