ささみをしっとりさせるには火を入れすぎないのが決め手
スーパーでもお安く手に入るお肉の1つが、鶏肉のささみ。旨み成分のイノシン酸が豊富な、美味しくてコスパの優秀な部位です! ダイエット中の食材としても人気になっています。
ムネ肉よりもやわらかく、しっとりとした食感が魅力ですが、火を入れすぎるとパサパサになるので調理方法が重要になってきます。
ここでは、料理のプロと一緒に人気メニューである「バンバンジー」を調理し、より美味しく、手軽にできる調理方法を探しました。
なお、調理法実践前の注意点をひとつ。本記事では、お肉を美味しく食べる調理法として“低温調理法”を推奨、プロ監修のもと、余熱を使って安全にお肉が食べられる方法をご提案しています。
しかし、お肉の種類や状態、季節、賞味期限などに関連する諸条件、高齢者の方、小さなお子さん、妊婦さんなどの抵抗力が低い身体条件によっては、実践する上で十分な注意が必要になる場合があります。予めご了承ください。
ゆで、余熱、レンジでチン…プロと一緒に3パターンを検証!
テストではささみを3つ調理法で、バンバンジーを作りました。今回試した調理方法は以下の3パターンです。
[パターン1]お湯に10分放置
[パターン2]弱火で10分加熱
[パターン3]レンジで表裏1分ずつ
お湯の余熱を生かした場合、鍋で直接ゆでた場合、レンジで加熱した場合を比較しました。
それでは気になるテスト結果をご紹介します。この3つの中で一番、ささみをやわらかく美味しく仕上げられたのは…?
ささみの調理はこれが正解!「弱火で10分間煮る」
ベストな調理法は、[パターン2]の弱火で10分加熱する方法でした。仕上がりは繊維感もなく、しっとりとした食感。味も食感も最高レベルの出来です。
▼絶品バンバンジーの作り方はこちら
[手順1] ささみを鍋に入れて、水を張ります。
[手順2] 弱火にかけたら10分で完成です。
鶏の風味も残って、食感もしっとりし、プロの期待以上の仕上がりに。ささみは弱火で煮る方法が正解でした!
「熱湯をかけて10分放置」は意外とパサつきました…
直接鍋で加熱するより、お湯の余熱で調理する方がやわらかくなるのでは…?と期待が集まりましたが、やや食感が今ひとつになってしまいました。
お肉はやわらかく仕上がったのですが、ザラッとした舌触りでパサつきが多少残ってしまいます。
▼ちょっと残念なバンバンジーの作り方はこちら
[手順1] ボウルに入れたささみに熱湯をかけます。
[手順2] そのまま放置すること10分で完成。
手軽な方法ではありましたが、やや残念な結果です。同じ10分であれば、鍋で直接弱火にかけた方が良さそうでした。
レンジを使った調理で鶏ハムのような食感に!
ジューシーさはなかったものの、これはこれで良かったのは、「レンジで表裏1分ずつ」の調理法です。
▼鶏ハム食感のバンバンジーの作り方はこちら
[手順1] ささみを皿に入れてラップをして、レンジ加熱します。
[手順2] 表裏を各1分、合計2分間レンジにかければ完成です。
食べてみると、食感は鶏ハムに近い感じです。レンジも意外に検討しました! 気軽に調理したい時や、ダイエット中の時に助かりますよ。
以上、3パターンの加熱方法を試した結果、ささみをしっとり美味しく仕上げるのは、「弱火で10分間煮る」がベストとなりました。繊維感がなく、ふんわり仕上がります。
ささみは硬いお肉だと思っていた方は、イメージが逆転するかもしれません!
…火の通し方がわかったところで、ささみを美味しく調理するもう1つのポイントをチェック! 美味しく仕上げるコツは、下ごしらえも重要なんです。
大切なのは加熱法だけじゃないささみをやわかくする下ごしらえ
あっさりとした味わいのささみは、加熱方法のほかに「下ごしらえ」次第でさらに食感をやわらかくすることができます。
それも、「塩水」に漬けることが重要。「下ごしらえなし」、「塩」、「塩水」を使う下ごしらえのテスト結果がこちらです。
3パターン試したところ、結果は塩水につけるのが一番美味しくできました。お肉はやわらかく弾力があり、しっとりとした食感に仕上がります。
下ごしらえなしでは、味気なくザラっとした食感です。やっぱり下ごしらえは必須です。塩だけでも肉の風味は良くなりますが、弾力などの食感には塩水には適いません。ベストは塩水という結果になりました。
塩水につけてから、後は弱火で10分煮るだけで、しっとりプリプリのささみが完成しますよ! お好みのタレをかければ、繊維感がないふんわりとした食感のバンバンジーになります。ささみに対して持っていた印象を変えるほどの出来栄えですから、是非試してみてください。
バンバンジーやサラダ、何にでも使える見事なやわらかさ!