赤ちゃんに日焼け止めは必要?
赤ちゃんや幼児に日焼け止めが必要ないと考えられていた時代は昔。いまやお出かけの際の日焼け止め使用はマストです。
赤ちゃんや子どもは肌のバリア機能が弱く、大人よりも紫外線によるダメージを受けやすいからです。
紫外線はシミやそばかすの要因になるだけでなく、肌荒れやアレルギー症状の原因になることもあり、健康への悪影響が知られています。
月齢の低い赤ちゃんが毎日使いするなら、肌に負担がかかりやすい紫外線吸収剤を使っていないノンケミカル処方のもの、かつ紫外線をしっかりカットできる日焼け止めを選ぶといいでしょう。
赤ちゃんの日焼け止めはいつから使う?
赤ちゃんはいつ頃から日焼け止めを使っていいか迷う人も多いと思いますが、日本小児皮膚科学会でも、赤ちゃんからの日焼け止め使用を推奨しています。
生後6カ月以降の使用が望ましいですが、かかりつけの小児科に相談するとより安心です。
商品によって新生児(生後0か月〜)から使えるものもあれば、生後1か月以降から使えるもの、対象年齢が1歳以上がだったりすることも。商品を確認し、パッチテストなどして子どもの肌にあったものを選ぶようにしましょう。
ノンケミカルの日焼け止めとは?
ノンケミカルの日焼け止めとは「紫外線吸収剤」ではなく「紫外線散乱剤」を使用した製品のこと。化学成分を全く使っていないという意味ではありません。
月齢が低くて肌が敏感な子どもや、乾燥肌の子どもには負担が比較的少ない(刺激が弱い)紫外線散乱剤のみのノンケミカルタイプの日焼け止めを選ぶのが一番ですが、少し成長して健康的な肌ならばケミカル処方のものでも問題ありません。
赤ちゃんから使える子ども用日焼け止めの人気商品をテスト
ベビー用の日焼け止めは、ビオレ・キュレル・アトピタ・ピジョンなどさまざまなメーカーから多くの製品が登場しています。いざ購入しようとしても、どれを選べばいいのか悩んでしまいますよね。
そこで雑誌「LDK」特別編集ムック「ベビー用品完全ガイド」が、赤ちゃん・子供用日焼け止めの人気商品を比較。
しっかり日焼け対策ができて肌にもやさしい、子どもと一緒に大人が使うこともできるおすすめを探しました。
子ども用日焼け止めの選び方は?
初めてベビー用日焼け止めを使うなら、どんなものが必要なのか、あまりよくわからず心配になることも……。
しかもドラッグストアなどにある市販品は種類も多いため、ネットの口コミやレビューを見ても何に注意して選べばいいのか迷うのでは?
ここでは、赤ちゃん向け、キッズ向け日焼け止めを見つける選び方のポイントについてご紹介します。
用途に応じてテクスチャーのタイプで選ぶ
伸びがいい「ミルク」
ミルクタイプの日やけ止めはよく伸びて肌へのなじみがよく、塗り広げやすいので、顔はもちろん、腕、足など、全身を手軽にカバーしたいときに使用すると便利です。
しっとりする「クリーム」
クリームタイプは、少し重めのテクスチャーで、しっかり塗れます。外出先でも汗をかいても落ちにくい反面、オフしにくいものもあるので、購入前に確認をしておきましょう。
ベタつかない「ミスト&ジェル」
容器がスプレータイプのミストやローションは広範囲に散布できるのが特徴。肌へのベタつきを気にするなら、軽い塗り心地のジェルタイプがオススメです。
持ち運びするならミニサイズ、親子で毎日使うならポンプタイプがおすすめです。
肌にやさしいものを選ぶ
月齢の低い赤ちゃんや敏感肌、乾燥肌の子どもが安心して使うために肌へのやさしさは大切なポイントです。
紫外線吸収剤不使用のものや、無着色・無香料・パラベンフリー・アルコールフリー処方など肌への負担となる成分が無添加のものを使用するといいでしょう。
月齢が低いならノンケミカル処方がおすすめ
日焼け止めには、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤のどちらかのみを配合しているものと、両方配合しているものがあります。
ノンケミカルの日焼け止めとは「紫外線吸収剤」ではなく「紫外線散乱剤」のみを使用した製品のことです。
「紫外線吸収剤」と「紫外線散乱剤」の違いは?
紫外線吸収剤は、化学的な仕組みで紫外線ダメージをカットするもの。紫外線散乱剤は物理的な仕組みで紫外線をカットするもの。紫外線吸収剤は敏感肌にとって刺激になる場合もあるため、月齢が低く肌が敏感な子どもや、乾燥肌の子どもには紫外線散乱剤のみのノンケミカル処方のものを選ぶといいでしょう。
ただし、少し成長して健康的な肌ならばケミカル処方の日焼け止めでも問題ありません。肌に合うか合わないか、腕などでパッチテストをするのがオススメです。
エタノールや肌荒れ防止成分もチェック
エタノール
エタノールはスッとした清涼感のある使い心地が得られます。肌を乾燥させたり、敏感肌に刺激を与えたりすることもあります。
肌荒れ防止成分
肌荒れ防止成分は、主にグリチルリチン酸2K、アラントインなど。肌荒れケア、日焼け後のほてりケアを重視するなら、有効成分として配合されている医薬部外品(薬用)かどうかチェックしましょう。
保湿成分
保湿成分は主にヒアルロン酸、セラミドなど。肌を保湿し、水分を保持する作用があるとされています。
SPF30前後で選ぶ
SPF・PA数値が高いと焼けにくいですが、紫外線防止剤の濃度が高いため肌負担が大きくなってしまいます。
赤ちゃんや子どもが日常使いするならSPF10〜20でも十分ですが、アウトドアシーンならSPF30前後、PA++くらいのものを選びましょう。塗ったあと、2~3時間ごとに塗り直すと、より効果的です。
なお、「SPF」とは赤く炎症になってしまうのをどれぐらい長い時間防止できるかを表す数値のこと。「PA」は黒く日焼けするのを防ぐ効果を表す数値のことです。
アウトドアやレジャーなど長い時間強い日差しを浴びる場合はSPFとPA、両方とも強いものを選び、こまめに塗り直すようにしましょう。
ラクに落とせるものを選ぶ
「せっけん(石鹸)で落ちる」「お湯で落とせる」とうたっていても、実際には落ちにくいものもあります。
肌に残ってトラブルの元になったり、クレンジングや強い洗浄が必要になったりしないものを選ぶといいでしょう。
機能性で選ぶ
ベビー用日焼け止めには、紫外線を防止する以外の機能を備えた製品も多くあります。
海やプールなどの外遊びで活躍してくれる水に強いウォータープルーフタイプや、虫除け効果のあるタイプなどさまざま。使用したいシーンに合わせて選ぶのもおすすめです。
子ども用日焼け止めの人気商品を比較
今回は、ドラッグストアやベビー用品ショップをはじめ、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどネット通販で購入できる、赤ちゃんから使えるノンケミカル処方の日焼け止めをピックアップ。以下の項目でテストしました。
テスト1:UVカット力
紫外線に反応して濃いピンク色に変化するUVラベルに製品を塗り重ね、人工太陽灯に当てて色を測定し、UVカット力を確認しました。
UVカット力の高いものほどUVラベルが白いです。
日焼け止めなしのUVラベル
日焼け止めを塗っていないUVラベルを紫外線にあてると、ピンク色に変化します。
※「UVラベル」は日油技研興業株式会社の商標登録です
テスト2:成分
刺激となる成分がないかプロが全成分を分析し、評価しました。
テスト3:使用感
塗りやすさやベタつきのなさなど使い心地をチェックしました。
テストの結果は、評価の高かった子ども用日焼け止めのおすすめ商品からランキングで発表します。それではどうぞ!
子ども用日焼け止めのおすすめのおすすめは?
プロと一緒に実際に比べてみた、子ども用日焼け止めのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||||
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アネッサミネラルUV マイルドジェル
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90g |
35 |
+++ |
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アロベビーオールインワンUVミルク(日焼け止め)
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|
60g |
28 |
+++ |
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パーフェクトポーション ナチュラルアロマ サンスクリーン
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50g |
32 |
+++ |
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ハダハグ日焼け止めクリーム
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70g |
22 |
++ |
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ミキハウスベビー ベビースキンケア UVカットミルクMH(日焼け止め)
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18ml |
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ベビーブーバUVプロテクト フェイス&ボディ
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50g |
50 |
+++ |
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ファンケルベビーサンガード
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30g |
25 |
++ |
【1位】アネッサ「ミネラルUV マイルドジェル」
- アネッサミネラルUV マイルドジェル
- 実勢価格: ¥2,006〜
- UVカット力
- 成分
- 使用感
- おすすめポイント
-
- 紫外線をしっかりブロック
- 低刺激で保湿・肌荒れ予防も
- ベタつきや強い香りはなし
- 内容量
- 90g
- SPF
- 35
- PA
- +++
- 型番
- 20087
紫外線をしっかりブロックできた!
UVカット率は96.4%。紫外線に反応すると濃いピンクに変わるUVラベルが、ほぼ白いままでした。
伸びがいいから塗りやすい
UVカット成分は紫外線散乱剤のみ。散乱剤は肌への負担が少ない成分です。
伸びがいいからサッと手早く塗れます。お出かけ時の強い味方になってくれそうです。
【2位】アロベビー「オールインワンUVミルク(日焼け止め)」
- アロベビーオールインワンUVミルク(日焼け止め)
- 実勢価格: ¥1,998〜
- UVカット力
- 成分
- 使用感
- おすすめポイント
-
- UVケアと同時に保湿も叶う
- サラッとして伸びがいい
- 内容量
- 60g
- SPF
- 28
- PA
- +++
【3位】パーフェクトポーション「ナチュラルアロマ サンスクリーン」
- パーフェクトポーション ナチュラルアロマ サンスクリーン
- 実勢価格: ¥2,000〜
- UVカット力
- 成分
- 使用感
- おすすめポイント
-
- UVカット力NO.1
- 内容量
- 50g
- SPF
- 32
- PA
- +++
- 型番
- SPF32
強い日差しから肌を守れる
UVカット率は、98.5%。今回テストした製品中トップでした。
【4位】ハダハグ「日焼け止めクリーム」
- ハダハグ日焼け止めクリーム
- 実勢価格: ¥1,573〜
- UVカット力
- 成分
- 使用感
- おすすめポイント
-
- UVカット力も成分も優秀
- 内容量
- 70g
- SPF
- 22
- PA
- ++
【5位】ミキハウスベビー「べビースキンケア UVカットミルクMH(日焼け止め)」
- ミキハウスベビー ベビースキンケア UVカットミルクMH(日焼け止め)
- 実勢価格: ¥4,950〜
- UVカット力
- 成分
- 使用感
- 内容量
- 18ml
【6位】ベビーブーバ「UVプロテクト フェイス&ボディ」
- ベビーブーバUVプロテクト フェイス&ボディ
- 実勢価格: ¥2,640〜
- UVカット力
- 成分
- 使用感
- 内容量
- 50g
- SPF
- 50
- PA
- +++
- 型番
- SPF50
【7位】ファンケル「ベビーサンガード」
- ファンケルベビーサンガード
- 実勢価格: ¥1,980〜
- UVカット力
- 成分
- 使用感
- 内容量
- 30g
- SPF
- 25
- PA
- ++
子ども用日焼け止めのおすすめ まとめ
以上、ベビーにも使える子ども用日焼け止めのおすすめランキングでした。
赤ちゃんや子供のデリケートな肌を紫外線から守ってくれる、ノンケミカル処方の日焼け止めを探してテストしたところ、ベストバイに輝いたのは、アネッサ(ANESSA)「ミネラルUVマイルドジェル」でした。
日差しや乾燥から肌を守るアネッサのマイルドジェル
アネッサ
ミネラルUV マイルドジェル
アネッサ「ミネラルUV マイルドジェル」は、強い紫外線をしっかりブロック。肌へのやさしさも考えられていて、ベタつきや強い香りもありません。
ベビー、キッズはもちろん、ママパパも一緒に親子で使うことができます。
子ども用日焼け止めが気になっている人は、本記事のおすすめランキングを参考に、お気に入りをみつけてみてくださいね。
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