どんな思い出も“撮りっぱなし”でOK
お出かけの思い出をスマホで撮影したいけど、写りや手ブレを気にするのは面倒ですよね。
360度カメラで撮影すれば、後から編集でアングルなどを自由自在に調整可能できるので、お出かけに集中できます。

そこで今回は、DJI「OSMO 360」とInsta360「X5」という注目の2製品をピックアップして検証しました。
360度カメラならこんな写真も撮れちゃう!


パノラマや360度全体を切り取る面白い画も撮れます!
検証方法
ガジェットライターの武者良太さんと編集部にて実際に使用し、以下項目を採点しました。
なお、検証はInsta360のサマーアップデート(v1.3.0)以前となります。
検証項目:画質・バッテリーや動作の安定性・手ブレ・音質・デバイスの使い勝手・アプリの操作性
DJI初の360度カメラの実力を検証しました
DJI「OSMO 360(スタンダードコンボ)」
- DJIOSMO 360(スタンダードコンボ)
- 最安価格: ¥58,060〜
- おすすめポイント
-
- 最高クラスの画質と音質
- 内蔵ストレージ105GB
- がっかりポイント
-
- 指が写り込みやすい
- 幅
- 61mm
- 奥行
- 36.3mm
- 高さ
- 81mm
- 重量
- 183g
- 型番
- OSMO 360 スタンダードコンボ
本体は手のひらサイズ

小型のため、ガジェットポーチなどにも入れておきやすいです。
上位セットには“消える”自撮り棒も

上位セットでは映像からキレイに消去される自撮り棒も付属しています。
比較対象は定番メーカーInsta360の人気モデル
Insta 360「X5」

昨年本誌ベストバイを獲得したX4の後継機です。
1/1.28インチセンサー内蔵で、8K、30fps対応。
ダイナミックレンジの向上で暗所での撮影能力が向上しているそうです。
アウターレンズは交換できて安心

X5からはユーザー自身でレンズを保護するアウターレンズ交換できるようになりました。
棒状で握りやすい形状

縦に長い形で、専用の自撮り棒を使わなくても握って撮影がしやすいです。
各項目を徹底チェック!
【画質】大差なし!両機とも十分満足できるレベル
DJI:木の枝まわりが少しボケる部分も

解像力はInsta360と遜色ありません。
8Kで撮れば、動画から画像を切り出してもなお画質はクリアです。
センサーの影響か、Insta360と比べると周縁部分がボケて見えることがありますが、十分実用的な範囲です。
Insta 360:暗い部分に少しノイズがかかる

十分な精細さで、コンシューマー向け360度カメラとしての解像力は文句なし。
DJIと比較すると、木の影など、コントラストが強い部分で少しノイズがあるように感じますが、スマホで見る分には気にならないレベルです。
暗所撮影はDJIがややリード

DJIと比べると、Insta360はわずかにダイナミックレンジが及ばない印象。
上の写真は橋の下から鉄骨を撮影したシーンですが、Insta360は鉄骨や空が少し色褪せ、DJIは明るく鮮やかに見えます。

DJIは暗所でも映像全体を明るく補正します。
そのため、夜の駅のライトなど、強い光源は飽和してしまい、輪郭がボケて見えるケースも。
ですが、個人用としては最高品質という評価でした。
【スマホアプリ】Insta 360はAI任せのお手軽編集

両製品ともスマホアプリに対応していて、360度動画から手軽に動画や写真を切り出せます。
DJIは動画から必要な部分を切り出すタイムラインの操作が簡単ですが、Insta360はタイムラインがひとつ深い階層にあり、若干アクセスしづらい印象です。
とはいえ、AI自動編集を使えば手軽に編集できるので、編集はAIに任せ、カジュアルに高頻度でSNSにアップする使い方にはハマるでしょう。

編集画面のファーストビューでタイムラインが表示され、トリミングやエフェクトなどの操作が可能です。

ファーストビューにタイムラインはないですが、AI編集ボタンを押せば最適な編集をしてくれます。
【使い勝手】自撮りしやすいのはInsta 360! DJIは内蔵ストレージがうれしい
使い勝手がよりよかったのはInsta360でした。
多くのテーマパークなどで自撮り棒の使用制限がある昨今、そのまま手に持って撮影がしやすい形状は大きなアドバンテージです。
DJIは四角い形状で、そのまま持って撮影しやすいとは言えず、自撮り棒などのオプション使用がおすすめ。
一方で、DJIはInsta360にはない内部ストレージを内蔵し、そのまま撮影できるのは便利です。
撮影モード切り替えは簡単

DJIは、電源ボタンを2回押すと撮影モードの切り替えができます。
設定で特定のシーン用のプリセットを設定すればすぐに呼び出せます。

Insta 360は側面のQUICKボタンを押すとで撮影モードのプリセットを呼び出せます。
カスタマイズもできます。
Insta 360は握りやすい

DJIは箱型のため、そのまま持ちながら撮影するのは厳しいです。

Insta 360は棒状で、自撮り棒がなくても手に持ちやすい形状です。
DJIは自撮り棒がないとトリミングしても指が画角内に入ってしまうのが気になりました。
DJI上位セットにはアダプターマウント付属

DJIの上位セット「アドベンチャーコンボ」にはアダプターマウントが付属されています。
デバイスの向きを変えられるので撮影の自由度が上がります。
サードパーティ製のアクションカメラ用アクセサリーも取り付けられるようになります。
【ここがいい!】DJIはストレージ内蔵

Insta360は撮影にmicroSDカードが必須ですが、DJIは105GBの内部ストレージを備えます。
いつでもどこでも撮影を開始したい360度カメラの使い方に合っています。
【ここがイマイチ】Insta 360は声がわずかにくぐもる

ノイズは除去されていますが、DJIと比べてInsta360はわずかに人の声がくぐもる印象。
外部マイクを接続しての使用もおすすめです。
DJIは別売りマイクの2台同時接続に対応しており、より多くの音源を拾えます。
DJIはプロ仕様!Instaはカジュアルに使える
今回は、360度カメラの定番からDJIとInstaの新製品を比較しながら検証しました。
DJI「OSMO 360」はお出かけだけでなく、プロが使い倒せる完成度でベストバイでした。
画質や音質が高品質なのはもちろん、マイクの2台同時接続対応や内蔵ストレージも、クリエイター向けを意識しているように感じます。
Insta360「X5」は自撮り棒なしでも撮影がしやすく、お出かけにはうってつけ。
AI編集で撮ってすぐにSNSにアップできるので、思い出を手軽に残したい人におすすめです。
DJIはプロセッサが高速なのか待ち時間が少ないのも良い点でした。
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![家電批評: ベストバイ[リボンなし]](https://360life.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/100wm/img_b3288d40ddd40fcbbae4c094af12cf8323865.png)

Insta360は、AIによる編集でユーザーの編集の手間を極限まで減らすという思想を感じます。