カメラ“写ルンです”をデジカメにしちゃいました!

“写ルンです”をデジカメにしちゃいました! 富士フイルム X halfおすすめ イメージ

フィルムカメラのような撮影体験が楽しめる

フィルムの魅力を大切にしてきた富士フイルムが、ついに撮影から現像までフィルムカメラを再現した異色のデジカメを生み出しました。

手ブレ補正やズームといった便利機能は一切なく、メイン機能の「フィルムカメラモード」では、シャッターを切るたびに巻き上げ風のレバーを動かす必要があります。

さらに規定枚数全てを撮り終えるまで液晶でのプレビューができないこだわり仕様。

まるで本物のフィルムカメラを扱っているかのような緊張感と高揚感があります。

この徹底した“不便さ”を制限と感じるか、遊び心と楽しむかは人それぞれ。

そこで今回は、リアルな撮影体験を紹介します。

カメラ不便さも楽しんで!緊張感と高揚感のある特別な撮影体験

富士フイルム「X half」

総合評価: 4.25

 
性能
 3.75
画質
 4.25
操作性
 3.63
携帯性
 4.88
撮る楽しさ
 4.75

レトロ感のあるデザインも魅力

フィルムシミュレーションをとことん楽しめる富士フイルム「X half」

オートフォーカスが遅く、合焦までに約1秒ほどかかったり、液晶の反応が悪いといった面もありますが、クラシックな撮影感覚が堪能できる秀作です。

思いのほかピント面はしっかりシャープで、解像感のある写真が撮影できます。

予想できない写真が撮れたり、ピンボケが「味わい」に見えたり、「意外性」を刺激してくれる特別なカメラといえます。

ボディの厚みはやや気になるものの、240gは驚異的で、いつもカバンに入れておけるのがうれしい!

おすすめポイント
  1. 撮る行為を純粋に楽しめる
  2. スマホアプリでフィルムを現像するような演出が楽しい
がっかりポイント
  1. AFの合焦速度が遅い
  2. 液晶のタッチ反応がよくない
105.8mm
奥行
45.8mm
高さ
64.3mm
重量
240g(約)
カラー展開
シルバー、ブラック、チャコールシルバー
センサー
1型センサー
画素数
1774万画素(約)
型番
X HALF (X-HF1) BLACK

ハーフサイズカメラを意識させる縦型液晶

ハーフサイズカメラを意識させる縦型液晶 富士フイルム X halfおすすめ イメージ
ハーフサイズカメラを意識させる縦型液晶 富士フイルム X halfおすすめ イメージ2

使用中のフィルムシミュレーションを表示する液晶と、撮影枚数や画像を表示する縦型液晶の2種類を装備。

液晶はタッチの反応が悪く、思いどおりに操作できないこともありました。

飯田有抄 氏
クラシック音楽ファシリテーター
飯田有抄 氏 のコメント

液晶タッチのレスポンスが悪く、たまに反応しないときがあります。

写ルンですと同じ画角!32㎜相当の単焦点レンズ

写ルンですと同じ画角!32㎜相当の単焦点レンズ 富士フイルム X halfおすすめ イメージ

センサーは1型で、レンズは35mm判換算で32mm相当です。

レンズには絞りリングとフォーカスリングを備えます。

写ルンですと同じ画角!32㎜相当の単焦点レンズ 富士フイルム X halfおすすめ イメージ2

ファインダーは光学式を装備するものの、実際に写る画角との差が大きく、ファインダーできっちり構図を決めるのは難しいでしょう。

飯田有抄 氏
クラシック音楽ファシリテーター
飯田有抄 氏 のコメント

シャッターボタンを押してからワンテンポ遅れて写真が撮れるのは、ややストレス。

デジカメなのに巻き上げレバーがある

デジカメなのに巻き上げレバーがある 富士フイルム X halfおすすめ イメージ

フレーム切り替えレバー(フィルムカメラなら巻き上げレバー)の見た目やギミックは楽しいですが、レバーの抵抗感がなく、スカスカな感触が残念でした。

フラッシュも搭載! エモい写真が撮れる?

フラッシュも搭載! エモい写真が撮れる? 富士フイルム X halfおすすめ イメージ

フィルムカメラモードが楽しい!

好みのフィルムと撮影枚数を選ぶ

好みのフィルムと撮影枚数を選ぶ 富士フイルム X halfおすすめ イメージ

フィルムカメラと同様に撮影枚数が決まったモードです。

フィルムシミュレーション(13種)/フィルター(19種)が設定可能。

36・54・72枚を撮り終えるまでモード変更はできず、撮影後のプレビューもできません。

飯田有抄 氏
クラシック音楽ファシリテーター
飯田有抄 氏 のコメント

撮れているかな?どうかな?というワクワク感がとてもいい!

撮った写真はアプリ連携してスマホでデジタル現像

撮った写真はアプリ連携してスマホでデジタル現像 富士フイルム X halfおすすめ イメージ

写真の現像中はネガフィルムから徐々に色が付いていく感じがユニークです!

撮った写真はアプリ連携してスマホでデジタル現像 富士フイルム X halfおすすめ イメージ2

転送した画像はフィルムアルバムやコンタクトシートで管理します。

撮った写真はアプリ連携してスマホでデジタル現像 富士フイルム X halfおすすめ イメージ3

ギャラリーには、instaxなどのフレームも用意されています。

飯田有抄 氏
クラシック音楽ファシリテーター
飯田有抄 氏 のコメント

スマホに画像を送って現像。これがとても楽しい!

撮った写真はアプリ連携してスマホでデジタル現像 富士フイルム X halfおすすめ イメージ4

72枚撮りでも転送速度は結構速いです。

オートフォーカスの遅さが気になりました

最新のデジカメと比べて、ピントの合う速度が遅いのが残念でした。

ペットなどの動きの速い被写体は難しいかもしれません。

オートフォーカスの遅さが気になりました 富士フイルム X halfおすすめ イメージ

日付の文字もいい感じ!

飯田有抄 氏
クラシック音楽ファシリテーター
飯田有抄 氏 のコメント

動きのゆったりとした被写体ならスナップも問題なし!

さまざまな写真が撮れる
さまざまな写真が撮れる 富士フイルム X halfおすすめ イメージ
さまざまな写真が撮れる 富士フイルム X halfおすすめ イメージ2
さまざまな写真が撮れる 富士フイルム X halfおすすめ イメージ3
さまざまな写真が撮れる 富士フイルム X halfおすすめ イメージ4
飯田有抄 氏
クラシック音楽ファシリテーター
飯田有抄 氏 のコメント

ハレーション、期限切れフィルムといったユニークなフィルターを19種搭載。個性的な写真が撮れます!

2 in 1 モードで組み写真に挑戦

2 in 1 モードで組み写真に挑戦 富士フイルム X halfおすすめ イメージ

縦位置写真を2枚1組に仕上げるモード。

いわゆる組み写真が作れるので、似た被写体を組み合わせたり、時間の流れを見せたりと、自分の感性が試されるのが楽しいです。

カメラまとめ:面倒な部分も楽しめるなら買いの1台

富士フイルム「X half」は「撮る行為」を楽しむためのカメラ。

普通のデジカメだと、構図をどうするかとか、今のは失敗とか、いろいろ考えてしまいます。

フィルムカメラモードでは、撮影中にどんな絵が撮れているのかわからないため、余計なことを考えず、思いのまま撮れるのが魅力です。

きわめて小型で、いつでもどこでも持ち歩け、実勢価格で8万円台、定価でも約10万円と最近のカメラとしては手頃。

フィルムに憧れる初心者や、懐かしさを求める中級者におすすめです。

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