工事不要！遠隔操作できるドアホンの実力は？ テストしてみた(家電批評)

工事不要＆遠隔操作できるドアホンで防犯力UP！

監視カメラやビデオドアホンを設置したいと思っても、賃貸や集合住宅では配線工事が困難なケースもあります。

そこで活用したいのが「スマートドアホン」です。「スマートドアホン」の 最大のメリットは、工事不要で設置できること。

高価なビデオドアホンに搭載される「時間録画」や「動体検知＆自動録画」などの防犯機能を1台でカバーでき、それでいて価格がリーズナブルな点も魅力です。

室内モニターがないためスマホでの応対が基本ですが、スマートディスプレイと連携すれば室内モニター代わりに使えます。

今回は、スマートドアホンの定番であるアマゾン製品と、後発のアカラの2製品をテストしました！

人気ドアホン2製品の実力は？

アマゾン「Ring BatteryDoorbell」

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総合評価: 3.80

 

設置のしやすさ

 4.00

設定のしやすさ

 4.50

バッテリーの持ち

 3.50

映像の見やすさ

 3.50

会話のしやすさ

 4.00

無料プラン

 2.00

盗難補償

 5.00

通知が早く会話の遅延も少ないRingがベスト！

アマゾン「Ring BatteryDoorbell」は、A評価でベストバイを獲得。会話の遅延が少なく実用的でした。

通常、この手のドアホンは、会話の遅延が大きく来訪者とまともに話ができないことがよくあります。しかし、アマゾン「Ring BatteryDoorbell」は会話の遅延がわずか。

「相手に声が届くのが1テンポ遅れる」のを念頭に置いて話せば、フツーに会話できます。

また理屈はわかりませんが、会話が長くなるとラグが減り、さらに話しやすくなりました。

起動　　：16.7秒
会話遅延：1〜3秒

おすすめポイント

1. 会話の遅延が少なく実用的
2. 専用アプリで設定カンタン

幅

61mm

奥行

23mm

高さ

126mm

型番

53-033549

【設定】優秀

設定はRing専用アプリを使い、指示に従って進めるだけなので簡単。時間もかかりませんが、アマゾンの製品なのにAlexaアプリで設定できない点だけが惜しいです！

【設置のしやすさ】良好

台座が磁石なので、スチール製ドアなどにペタッと貼り付けられて便利。一方、他製品に付属する両面テープはなし。

＜改善に期待＞旧モデルのほうがよかった部分も

ただし、旧モデルのほうがよかった部分もあります。

旧モデルや1万円高い「Plus」はバッテリーが付属し、予備バッテリーを買い足すと交互に使えたのが便利でした。一方、新モデルはバッテリー内蔵の本体充電式。充電中に監視の切れ目ができてしまうのはよくありません。

Aqara「スマートビデオ ドアベル G4」

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総合評価: 3.25

 

設置のしやすさ

 3.00

設定のしやすさ

 3.00

バッテリーの持ち

 3.50

映像の見やすさ

 4.00

会話のしやすさ

 2.67

無料プラン

 4.00

盗難補償

 3.00

Aqara「スマートビデオ ドアベル G4」はB評価となりました。

アマゾン「Ring BatteryDoorbell」のライバル製品ということで試したものの、会話の遅延がやや大きかったです。

起動　　：17.9秒
会話遅延：3～9秒

幅

65mm(本体)

奥行

30.4mm(本体)

高さ

141.5mm(本体)

重量

163g(本体)

型番

SVD-C03

【会話のしやすさ】合格

設置場所によって遅延が大きく変わり、安定性に疑問符が……。住宅街では普通に話せましたが、都心部では遅延が大きすぎて、会話が噛み合いませんでした。

【設置のしやすさ】合格

ドアホン本体の設置自由度は高いですが、中継器（兼チャイム）がUSB給電＆本体から水平距離5m以内推奨で、かなり置き場所が限定されます。

【無料プラン】優秀

有料プランを契約しなくても、録画を7日間クラウド保存できるのは親切。microSDを中継器に挿せば、連続録画もできるようになります。

顔認識で映った人が誰かわかる！

人物の顔を登録しておくと、誰が来たのか通知でわかるのは便利です（こうした付加機能は今回の検証では採点の対象外）。

＜ここは改善に期待＞セットアップ時の警報

盗難防止アラートの誤作動なのか、本体に電池を入れると裏蓋を閉めるまで警報が鳴り止みません。中継器も連動して鳴るのでかなりうるさいです。

＜ここは改善に期待＞ボイスチェンジャーの実用性

自分の声以外に3種類の声を選べますが、どれもテレビの覆面インタビューみたいな加工で怪しすぎ。もっと自然な声にしてほしいです。

まとめ：応対の快適さ重視ならアマゾンを選ぶのが正解

スマートドアホンでは通知速度、 アプリの起動速度、会話遅延の3つ（「会話のしやすさ」として評価） が特に重要。なぜなら、これらが 遅いと来訪者は住人が不在だと判断して帰ってしまうためです。

今回の検証では、まず住宅街と都心部で両製品の「遠隔応対時」の実力を比較しました。

住宅街では通知が約3秒、アプリ起動が約16秒（うち5秒はスマホ取り出し時間として設定）と、ほぼ同等でした。差がついたのは会話遅延で、アマゾンが開始時3秒のラグが徐々に改善するのに対し、アカラは3秒のラグが継続。

また、都心部ではアカラの挙動が不安定になり、ラグが増大しました。

「自宅応対時」のテストでは、住宅街の遅延は両製品ともわずかでしたが、都心部でのアカラの遅延傾向は変わらず。アカラは無料機能の多さに優位性がありますが、今回は応対の快適さで上回る、アマゾン「Ring BatteryDoorbell」をベストバイとしました。

以上、アマゾン「Ring BatteryDoorbell」とAqara「スマートビデオ ドアベル G4」の紹介でした。

ベストバイを獲得したアマゾン「Ring BatteryDoorbell」は、家に来た人と話すのはもちろん、玄関前の監視や置き配された荷物の確認にも使える便利な一台。

工事不要で使えるおすすめ製品ですので、気になったらぜひチェックしてみてください！

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