エアコンに頼りすぎも、頼らなすぎもNGです
酷暑・猛暑が当たり前の昨今、夏の室内ではエアコンの使用が欠かせません。
しかし電気代はどんどん上がっており、「せめて気温の下がる夜はエアコンを使いたくない」と考える人も多いのではないでしょうか。
ところが、エアコンをガマンしすぎると、睡眠の質が落ちたり、熱中症のリスクが高まったりする恐れあり。
かといって、エアコンに頼りすぎると体が冷えすぎて睡眠の質が低下し、体調を崩しやすくなります。
電気代と健康のバランスを取りつつ快眠を得るには、「適度な」エアコンの使用が重要なんです。
そこで今回紹介するのは、快眠のプロがおすすめするエアコン活用法。雑誌『MONOQLO』が、家計や体に負担をかけず、快眠も叶うおすすめワザを快眠ナビゲーターの結城未来さんにお聞きしました。
エアコンをつける前のポイントは?
1:夜、帰宅したら「熱気払い」
室内に熱がこもりやすくなる夏は、「帰宅したらまず、部屋に溜まった熱気を追い出す“熱気払い”をするべき」と結城さん。
この熱気払いで重要になるのが、サーキュレーターの使い方です。
まず、天井や壁に向けて風を当て、部屋全体の熱を撹拌。次に、開放した窓に向ければ、効率的に熱を屋外へ排出できます。
2:寝具は毎朝「湿気払い」
同じ室温でも、湿度が高くなるほど体感温度が高く感じられ、快眠を妨げる大きな要因になります。
そこで日課にしたいのが、布団やタオルケット、パジャマといった、湿気がこもりやすい寝具の「湿気払い」をすること。結城さんいわく「毎朝寝具を干して湿気を飛ばす」のが理想ですが、時間がなければ窓際に広げておくだけでもOK。
なお、快眠に適した湿度は50〜60%。事前の湿気払いで不快な蒸れを撃退しましょう。
エアコンの上手な活用法は?
1:エアコンの冷気で寝具を冷やす
毎朝の湿気払いと帰宅後の熱気払いをすませたうえで、いよいよエアコンをオン。
最初は25℃ぐらいの低めの温度に設定し、部屋全体をしっかり冷やします。このときもサーキュレーターを使って部屋全体に冷気を循環させると効果的です。
また、接触冷感敷パッドなどの寝具は室温が28℃を超えると冷感がなくなります。事前に寝具もキンキンに冷やしておきましょう。気温が低めの日なら、就寝時にエアコンを消しても気持ちよく眠れます。
2:就寝約3時間後に「切」、起きる1時間前に「入」
快眠に重要なのが、就寝直後の眠りの深さ。また、健康面では、最も体温が下がる明け方に体を冷やしすぎないことも大切です。
就寝時はこれらにきちんと配慮するために、エアコンのタイマーを活用しましょう。
タイマーは約3時間で切れるようにセットし、体温が低下する時間帯はエアコンなしで眠ります。そして、覚醒に向けて体温が上がってくる起床1時間前からタイマーで運転を再開します。
なお、設定温度は25〜28℃程度が理想です。
まとめ:節電と健康を意識して、快眠を手に入れよう
以上、快眠のプロがおすすめするエアコン活用法でした。
湿気払いと熱気払い、寝具をしっかり冷やすなど、ぜひ今日から取り入れてみてください。
また、今回紹介した方法をすべてやってみても夜中に暑くて起きてしまう場合や、熱帯夜が続く場合は無理をせず、エアコンをつけっぱなしで寝ましょう。その際は体温低下に気をつけ、設定温度は28℃ぐらいの高めに設定するのがおすすめです。
電気代や体への負担を減らしつつ、エアコンを賢く使って、この夏を快適に過ごしましょう!
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熱帯夜が続くと寝不足から体調を崩しやすくなります。エアコンを上手に利用しましょう!