極上トーストを目指し高機能化が続くトースター
トースターといえばパンを焼くための単機能で5000円前後の機種が一般的。そんな相場感を覆す高級トースターブームの火付け役となったのが2015年発売の「バルミューダ ザ・トースター」でした。
スチーム機能の搭載とデザイン性の高さも相まって、約2万5000円と高価格ながら発売1年間で10万台以上を売り上げる大ヒット。
それ以降、コロナ禍からの内食志向も後押ししトースターの高機能化、高価格化は続いています。
“高い”トースターと“安い”トースターの違いは?
加熱方式や手軽さが付加価値に
ハイエンドの例:3万円以上
スチームや水蒸気でサクッ、フワッ+もちっ!
庫内に給水する加熱方式の機種はサクッ、フワッにもちもちとした食感が加わったトーストに。バルミューダはスチーム、ヘルシオは過熱水蒸気と各社、給水量や構造に特色があります。
パンの生地や種類に合わせて焼き色や食感をオート設定できる機能も充実。
ミドルクラスの例:1~2万円台
遠赤ヒーター使用、時短でサクッ、フワッ!
グラファイトヒータを搭載したアラジンなど、多いのは遠赤外線ヒーター搭載の機種。高火力、短時間で焼くことで水分蒸発を抑えられ外はサクッ、中はフワっとした食感になります。
象印などの温度制御が高度な機種は揚げ物の温めや総菜パンのリベイクも得意。
エントリーの例:1万円以下
時間と温度で調整するシンプルな機能のみ
石英管ヒーター搭載、温度設定やタイマーで焼き加減を手動調節するタイプが主流。焼き色を強めサクッ、カリッとした食感を出すのは得意ですがフワッと感は出づらいです。
スチーム機能や遠赤外線ヒーターを搭載した機種も登場していますがミドル以上には及ばない印象。
トースターの比較方法は?
食のプロ2人が実際に食べて確認!
今回は、エントリーからミドル、ハイエンドクラスまでトースターを6製品集め、科学する料理研究家・さわけんさんと料理家 スーパーエコごはん研究家・桃世真弓さんのプロ2人が、主に4枚切り、6枚切りトーストの食味をチェックしました!
<価格帯別>トースターの実力は?
<ハイエンド>シャープ「ヘルシオ トースター AX-WT1」
- シャープウォーター オーブントースター ヘルシオ トースター AX-WT1
- 実勢価格: ¥25,115〜
- 4枚切りトースト
- 6枚切りトースト
- 機能性
- 使い勝手
- 型番
- AX-WT1-B
4枚切りトースト
6枚切りトースト
自動メニューで総菜パンのリベイクから朝食まで!
好みの食感に調整できる機能が万能。パンの良さを引き出します。
ヘルシオは水タンクに50ml
ヘルシオは約50mlの水をセット。メニューによって水蒸気量を調整し背面から庫内全体に噴射します。トーストはもちもちに仕上がりました。
自動メニュー
トーストの厚さやパンの種類に合わせた自動メニューが搭載。ボタン操作で設定可能です。
<ハイエンド>バルミューダ「BALMUDA The Toaster K11A」
- バルミューダBALMUDA The Toaster K11A
- 実勢価格: ¥24,798〜
- 4枚切りトースト
- 6枚切りトースト
- 機能性
- 使い勝手
- 幅
- 360mm
- 奥行
- 355mm
- 高さ
- 250mm
- 重量
- 4.7kg
- 型番
- K11A-BK
4枚切りトースト
6枚切りトースト
バルミューダは付属カップで5cc
バルミューダは上部から5cc給水します。
モード選択
トーストのほかフランスパン、クロワッサンなどモードを選択。表示はシンプルで視認性が良いです。
<ミドルクラス>アラジン「グラファイト グリル&トースター AGT-G13B」
- アラジングラファイト グリル&トースター AGT-G13B
- 実勢価格: ¥17,655〜
- 4枚切りトースト
- 6枚切りトースト
- 機能性
- 使い勝手
- 幅
- 360mm
- 奥行
- 355mm
- 高さ
- 250mm
- 重量
- 4.7kg
- 型番
- AGT-G13B(G)
4枚切りトースト
6枚切りトースト
<エントリー>コイズミ「オーブントースター KOS-1034」
- コイズミオーブントースター KOS-1034
- 実勢価格: ¥2,952〜
- 4枚切りトースト
- 6枚切りトースト
- 機能性
- 使い勝手
- 幅
- 360mm
- 奥行
- 236mm
- 高さ
- 194mm
- 重量
- 2.4kg
- 型番
- KOS-1034/H
4枚切りトースト
6枚切りトースト
手動調節
取扱説明書のメニュー設定にそってヒーターと焼き時間を手動調節。つまみを回すだけなので操作はラクラクです。
【まとめ】どんな食パンでも極上に!
以上、高いトースターと安いトースターの比較でした。
価格帯を分けている機能の一つが加熱方式。実際にハイエンドとエントリー機種で市販の食パンを焼いてみたところ、その風味や食感に歴然の差がありました。
スチームや過熱水蒸気で焼き上げたトーストはヒーター加熱のみよりもちっとして、小麦の香ばしさが加わります。エントリー機種を使っている編集部・竹原ですが、この感動体験をしたら後戻りできない……。
市販の200円前後の食パンが、ホテルのモーニングのような極上トーストに。そう考えると3万円、惜しくなさそうに思います。
気になる方は、チェックしてみてください。
トースターのおすすめは?
トースターの売れ筋ランキングもチェック!
トースターのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
ハイエンドはパン派の人たちのニーズが高く、売れ行きは好調です。付属の専用釜で炊飯ができる機種など、パン以外の調理ができる機種も登場しています。