キッチン省スペースで安い縦型トースターがほしい

省スペースで安い縦型トースターがほしい イメージ

バルミューダを筆頭に、おいしいトーストを追求した“高級オーブントースター”が、存在感を示している昨今。

でも、パンを焼くためのトースターに2万円以上も出すのはちょっと……と思う人もいるのでは?

高級トースターの代表格「バルミューダ」
高級トースターの代表格「バルミューダ」

そんな人におすすめなのが、お手頃価格でトーストも惣菜もちゃんとおいしく仕上がる縦型トースター。最近は、おしゃれなデザインの製品も増えています。

そこで雑誌『家電批評』が、安くてスリムで掃除もしやすい、しかもパンがおいしく焼ける縦型トースターを探して、料理家と9製品を比較しました。

キッチン縦型トースターのメリットは?

ここでは、縦型トースターを使うメリットについてご紹介します。

コンパクトサイズで省スペース

コンパクトサイズで省スペース イメージ
コンパクトな「comfee’」のトースター

縦型トースターは一般的な横型トースターに比べて高さはあるものの、横幅は10cm以上も短くスリムになります。この差がかなり大きく、棚などに収納できるかを左右します。

省スペースで収納しやすく、スッキリしたシンプルなデザインでおしゃれなものも増えているので、キッチンが狭い一人暮らしにもおすすめです。

高級ではなく安いトースターがほしい人に

2万円以上する高級トースターでパンを焼けば、おいしいのは間違いありませんが、やはり値段の高さがネックです。

縦型トースターなら5000円前後〜1万円以下までと手頃な価格の商品が多いため、高級ではなく、もっと安いものが欲しいと思っている人におすすめです。

パン以外の温め直しも手軽に使える

パン以外の温め直しも手軽に使える イメージ

縦型トースターは、ヒーター設定やタイマー機能など操作がシンプルな製品が多いです。

トーストはもちろん、グラタンやピザの調理、コンビニのチキンやファーストフードのポテト、ナゲットなどのホットスナックやおかずの温め直しにも手軽に使えます。

キッチン縦型トースターの選び方は?

ひと口に縦型トースターといっても、さまざまなメーカーの製品があって、値段や特徴などもそれぞれ異なり、口コミやレビューを見ても実際の使い勝手までは分かりにくいです。

自分好みの縦型トースターを見つけるために、選び方のポイントを押さえておきましょう。

食材の焼き上がりで選ぶ

食材の焼き上がりで選ぶ イメージ

縦型トースター選びで何より重要なのは、食パンの焼き上がりや冷凍コロッケやおかずの温め直しがおいしいかどうかです。

トースターの加熱方式には「電熱線ヒーター(石英管ヒーター)」「遠赤外線ヒーター」がありますが、縦型トースターは電熱線ヒーター式がほとんどです。

高級トースターにあるスチーム機能や「焼きながら水分を戻す」「水分が飛ぶ前に高火力で一気に焼く」といった機能は少ないですが、必要であれば自動温度調節機能などライフスタイルに合った調理モードを備えた製品を選ぶといいでしょう。

お手入れのしやすさで選ぶ

お手入れのしやすさで選ぶ イメージ

縦型トースターを選ぶ際は、お手入れのしやすさも重視したいポイント。

雑菌の繁殖を抑えるためにも、焼き網などパンが直接触れる部分は清潔にしておきたいものです。

トースターの下部にパンくずトレイ(受け皿)がついていたり、扉まで外せて丸洗いできたりする製品もあります。網などが外しやすく、庫内の汚れをラクに掃除できるものだと、掃除のハードルを下げてくれるでしょう。

コスパで選ぶ

縦型トースターは、5000円前後〜1万円以下までと手軽な価格帯の商品が多いです。コスパの良さを重視したい人や低予算でおさめたい人にもおすすめです。

縦型トースターの選び方のポイントがわかったところで、本題の比較検証の内容をご紹介します。

キッチンおしゃれな縦型トースター9製品を徹底比較

おしゃれな縦型トースター9製品を徹底比較 イメージ
おしゃれな縦型トースター9製品を徹底比較 イメージ2

今回は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどの通販サイトや実店舗で購入できる、おおむね5000円前後から1万円以下のコスパのいい縦型トースターの人気9製品をピックアップ。

科学する料理研究科のさわけんさん、スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さんと以下の内容でテストし、合計8項目を5段階で評価しました。

食パン(4・6・8枚)の焼き上がり【3項目】

食パン(4・6・8枚)の焼き上がり【3項目】 イメージ

とにかくおいしいトーストを食べたい! ということで、各製品のトースター機能をテスト。食パン4・6・8枚切りの3種類の焼き上がりや焼きムラ、味わいをプロと一緒に比べました。

また、トーストの焼き上がり時間を計測しました。

惣菜のあたため直し【3項目】

冷凍コロッケ、コンビニチキン、ポテト&ナゲット

冷凍コロッケ、コンビニチキン、ポテト&ナゲット イメージ

コンビニのチキンとファストフード店のポテト&ナゲットといった揚げ物の温め直しができているか、冷凍食品のコロッケの加熱具合をチェックしました。

お手入れ、コスパ【2項目】

各製品のモードや庫内のお手入れのしやすさを1台1台じっくりチェックして、使い勝手を比較しました。また、コスパもチェックしました。

以上を比較検証した結果、評価の高かった縦型トースターからおすすめ順に発表します!

キッチン縦型トースターのおすすめは?

ランキングは項目名で並び替えられます
商品 おすすめポイント
A評価
comfee'オーブントースター CF-BF081
comfee' オーブントースター CF-BF081 イメージ
4.08
厚めの食パンがおいしく焼ける/置き場所を選ばないデザイン/復活が難しいポテトが高評価
4.25 4.25 2.75 3.25 5.00 5.00 3.00 5.00
25.8cm
23.2cm
33.3cm
3.0kg
A評価
ラドンナToffy オーブントースター K-TS4
ラドンナ Toffy オーブントースター K-TS4 イメージ
3.88
厚切りのトーストが激ウマ/コンビニチキンの温めも得意
4.40 4.40 3.00 3.00 5.00 5.00 3.00 3.00
23cm
23.4cm
33.1cm
3.3kg
A評価
ラドンナNEUTRAL オーブントースター NR-K-TS4
ラドンナ NEUTRAL オーブントースター NR-K-TS4 イメージ
3.86
冷食の温めはToffy以上/Toffyより価格が安い
3.75 3.75 2.25 4.00 5.00 5.00 3.00 4.00
23cm
23.4cm
33.1cm
3.3kg
A評価
レコルトスライドラック オーブン デリカ
レコルト スライドラック オーブン デリカ イメージ
3.58
シンプルで使いやすい/お手入れがラク
3.00 2.75 2.75 3.00 5.00 4.00 5.00 3.00
27cm
31cm
24.4cm
2.6kg
B評価
コイズミオーブントースター KOS-0601
コイズミ オーブントースター KOS-0601 イメージ
3.33
薄めのトーストが高評価/スリムで場所をとらない
2.50 3.00 3.00 3.50 5.00 3.50 2.00 4.00
17.6cm
24.3cm
27.8cm
1.9kg
B評価
ドウシシャmosh! オーブントースター M-OT1 Ⅳ
ドウシシャ mosh! オーブントースター M-OT1 Ⅳ イメージ
3.11
見た目がかわいい/何を焼いても安定
3.50 3.50 2.75 4.00 3.00 3.00 3.00 2.00
22.5cm(ハンドル含む)
32.5cm(ハンドル含む)
24.5cm(ハンドル含む)
3kg(受け皿除く)
C評価
アイリスオーヤマオーブントースター MOT-012
アイリスオーヤマ オーブントースター MOT-012 イメージ
2.79
扉が鏡面仕上げでオシャレ
2.50 2.75 2.00 1.00 5.00 4.00 2.00 3.00
24.2cm
25.5cm
33cm
3.7kg
C評価
ツインバードスリムオーブン トースター
ツインバード スリムオーブン トースター イメージ
2.79
庫内のライトが親切
2.75 3.00 2.00 3.50 3.50 3.50 2.00 2.00
21cm
31cm
23cm
3kg

A評価【1位】comfee’「オーブントースター CF-BF081」

  • comfee'オーブントースター CF-BF081
  • 実勢価格: ¥4,280

総合評価: 4.08

食パン(4枚)
 4.25
食パン(6枚)
 4.25
食パン(8枚)
 2.75
冷凍コロッケ
 3.25
コンビニチキン
 5.00
ポテト&ナゲット
 5.00
お手入れ
 3.00
コスパ
 5.00

縦型トースターおすすめランキング1位は、A評価のcomfee’(コンフィー)「CF-BF081」でした。

2021年3月発売の小さめなサイズが魅力のトースター。横幅が小さいため棚などにも置きやすく、収納場所を選びません。

トーストのおいしさは僅差で2位でしたが、「中は熱く甘みがある」ところがプロは高評価で、ポテトは出来立てに一番近い状態まで味や食感が復活しました。

わかりやすいモードアイコンで、一人暮らしやおつまみの温め用途におすすめです。

おすすめポイント
  1. 厚めの食パンがおいしく焼ける
  2. 置き場所を選ばないデザイン
  3. 復活が難しいポテトが高評価
がっかりポイント
  1. 冷凍の温めはあと一歩
25.8cm
奥行
23.2cm
高さ
33.3cm
重量
3.0kg
型番
CF-BF081

パン部門(4・6・8枚切り)

焼き上がり時間
  • 4枚切り……2分45秒
  • 6枚切り……2分45秒
  • 8枚切り……2分45秒

トースト4・6枚は高評価! 8枚は焼けすぎた

トースト4・6枚は高評価! 8枚は焼けすぎた イメージ

3分以内に焼き上がりトップの速さをマークしました。色つきにややムラはあるものの中まで焼けて、しっかりアツアツにできました。

トースト4・6枚は高評価! 8枚は焼けすぎた イメージ2

4・6枚切りは表面の焼き色に少しムラはあり、高級トースターにあるもちっと感は少ないものの、中までしっかり焼けふわっと甘さがあります。耳ももっちりしてます。

トースト4・6枚は高評価! 8枚は焼けすぎた イメージ3

8枚切りは色付きが濃く、焼けてはいますがちょっとコゲました。

中は若干もちっとしていましたが、食感はザクザクで水分が抜けてしまった印象。トーストは厚めのがパンがオススメです!

そう菜部門:ポテト&ナゲットはほぼ元通りで冷凍コロッケは中がぬるい

そう菜部門:ポテト&ナゲットはほぼ元通りで冷凍コロッケは中がぬるい イメージ

他製品では元の状態に近づきにくかった「ポテト」でプロから高評価を獲得。ポテトは水分が残りソフトでいいです。ナゲットのサクッと感もおいしい!

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

ポテトの水分感がありカリカリになりすぎず、ソフトな食感に仕上がり出来立てに一番近かったです。

そう菜部門:ポテト&ナゲットはほぼ元通りで冷凍コロッケは中がぬるい イメージ2

ホットスナックは、表面の衣がカリカリの仕上がりになっておいしいです。

そう菜部門:ポテト&ナゲットはほぼ元通りで冷凍コロッケは中がぬるい イメージ3

冷凍コロッケは表面が先に焼けてしまい、試食すると中はまだぬるめ……。あと一歩の結果でした

そのため温める際、表面はコガさず焼く、下のようなひと工夫が必要でした。

ウマく焼くテク:食材のコゲ防止にはアルミホイルを上からかぶせる
ウマく焼くテク:食材のコゲ防止にはアルミホイルを上からかぶせる イメージ

表面が先に焼け、中が温まる頃にはコゲることも。そんな食材のコゲ防止には、アルミホイルを上からかぶせて焼きましょう。

お手入れ部門:モード設定もお手入れも単機能だから迷わない

お手入れ部門:モード設定もお手入れも単機能だから迷わない イメージ
お手入れ部門:モード設定もお手入れも単機能だから迷わない イメージ2

付属品のトレー付きです。

お手入れ部門:モード設定もお手入れも単機能だから迷わない イメージ3

上・中・下と3つのヒーターを搭載。最大火力は1000Wでパンやそう菜を一気に温めます。

お手入れ部門:モード設定もお手入れも単機能だから迷わない イメージ4

焼き網の取り外しはできません。しかし、下段の網は斜め上に上げられるので、庫内全体の掃除はできます。

お手入れ部門:モード設定もお手入れも単機能だから迷わない イメージ5

ヒーターの位置を切り替えるダイヤルとタイマーのダイヤルの2種類を搭載。シンプルな構造は迷わず使えます。

お手入れ部門:モード設定もお手入れも単機能だから迷わない イメージ6

本体は小さく、幅はペットボトル1Lほどでスリム。トーストやそう菜のおいしさ、4000円台という手頃な価格なら大満足できること間違いなしです!

A評価【2位】ラドンナ「Toffy オーブントースター K-TS4」

  • ラドンナToffy オーブントースター K-TS4
  • 実勢価格: ¥7,480

総合評価: 3.88

食パン(4枚)
 4.40
食パン(6枚)
 4.40
食パン(8枚)
 3.00
冷凍コロッケ
 3.00
コンビニチキン
 5.00
ポテト&ナゲット
 5.00
お手入れ
 3.00
コスパ
 3.00

縦型トースターおすすめランキング2位は、A評価のラドンナ「Toffy(トフィー) K-TS4」でした。

高温になるとヒーターが自動で庫内温度調整をする機能があり、その効果か、トーストは極上の味わい。結果、パン部門ではNO.1を獲得しました。

惣菜の温め直しでは、コンビニチキンとポテト&ナゲットは合格。冷凍コロッケもアツアツでしたが、一部冷たかったです。

お手入れのしやすさもまずまずで、使い勝手も合格。2020年9月発売のスリムな縦2段構造で、コスパも合格です。

おすすめポイント
  1. 厚切りのトーストが激ウマ
  2. コンビニチキンの温めも得意
がっかりポイント
  1. 冷凍食品の温めは平均点
23cm
奥行
23.4cm
高さ
33.1cm
重量
3.3kg
型番
K-TS4

パン部門(4・6・8枚切り)

焼き上がり時間
  • 4枚切り……2分45秒
  • 6枚切り……2分45秒
  • 8枚切り……2分45秒

トースト4・6枚は中がサクふわ! 8枚も合格点

トースト4・6枚は中がサクふわ! 8枚も合格点 イメージ

Toffyで焼いたトーストの特徴は、中のふわふわ食感がしっかり出ていること。特に、4枚切りと6枚切りで実感できます。

トースト4・6枚は中がサクふわ! 8枚も合格点 イメージ2

6枚切りは、4枚切りより熱源から遠くなるため色が薄いです。ただし、6枚切りでも表面のサクサク感はあります。

4枚切りも6枚切りもそこそこ色ムラがあって裏の焼き色も薄めですが、表面はサクサクして軽い食感、中はふわふわもちもちで、作りたての食パンに近い食感を感じます。

8枚切りになると水分が飛んでおいしさが損なわれますが、この手のトースターでは難しい8枚切りも合格点。

格安トースターが苦手な薄めのトーストも上出来

格安トースターには、「焼きながら水分を戻す」「水分が飛ぶ前に高火力で一気に焼く」といった、高級トースターのような機能はありません。

それだけに、トーストが薄くなるにつれ水分が飛び、ガリガリ感が増して評価を落とす製品が多かったですが、8枚切りが「まずまず食べられる」出来だったトフィーはかなり優秀です。

なお、下段の火力が少し弱いので注意が必要。4・6枚切りを上段で焼くのがオススメです。

さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

下段の火力は弱めに感じましたが、どの厚さでもふんわり感がありました。

そう菜部門:温め直しもほぼ完璧! 冷凍コロッケは一部冷たい

そう菜部門:温め直しもほぼ完璧! 冷凍コロッケは一部冷たい イメージ

コンビニのチキンは、温めるとカリカリでクリスピー。揚げたてを食べているかのような食感でおいしいです。

そう菜部門:温め直しもほぼ完璧! 冷凍コロッケは一部冷たい イメージ2

コロッケはアツアツでしたが、一部冷たい部分が残りました。

使い勝手部門:庫内はNEUTRALとまったく一緒!

使い勝手部門:庫内はNEUTRALとまったく一緒! イメージ

Toffyと3位のNEUTRALは兄弟ブランド。製品の内装やパーツはまったく同じでした。

上段の網は固定され、下段の網ははね上げが可能。庫内のお手入れのしやすさは、まずまずといったところです。

A評価【3位】ラドンナ「NEUTRAL オーブントースター NR-K-TS4」

  • ラドンナNEUTRAL オーブントースター NR-K-TS4
  • 実勢価格: ¥6,578

総合評価: 3.86

食パン(4枚)
 3.75
食パン(6枚)
 3.75
食パン(8枚)
 2.25
冷凍コロッケ
 4.00
コンビニチキン
 5.00
ポテト&ナゲット
 5.00
お手入れ
 3.00
コスパ
 4.00

縦型トースターおすすめランキング3位は、A評価のラドンナ「NEUTRAL NR-K-TS4」でした。

2021年発売。2位と同じラドンナの家電ブランド。モノトーン基調のカラーが特徴で、ロゴなどに違いはありますが、庫内の構造やパーツ、機能などは同じです。

使い勝手と味の評価には微妙な差があり、焼き上がったパンのふんわり感が、トフィーよりわずかに足りず、冷凍コロッケの熱はトフィーより少し高い印象です。

食パンの評価ではトフィーが優勢ですが、惣菜の温め直しとコスパを加味すると互角。使い勝手もコスパも良好なので、何をメインで焼くかでどちらか決めましょう。

おすすめポイント
  1. 冷食の温めはToffy以上
  2. Toffyより価格が安い
がっかりポイント
  1. 食パンの焼き上がりはToffyに劣る
23cm
奥行
23.4cm
高さ
33.1cm
重量
3.3kg
型番
NR-K-TS4

パン部門(4・6・8枚切り)

焼き上がり時間
  • 4枚切り……2分45秒
  • 6枚切り……2分45秒
  • 8枚切り……2分45秒

トーストはふわふわの食感がトフィーにやや劣る

トーストはふわふわの食感がトフィーにやや劣る イメージ
トーストはふわふわの食感がトフィーにやや劣る イメージ2

厚さ、上下段による焼き上がりの傾向は、Toffyと同じ。ただ、焼き色だけ見ると、NEUTRALのほうがキレイに焼けていました(裏はどちらも薄い)。

兄弟ブランドのToffyと構造がそっくりなので、食パンの焼き上がりも一見よく似ています。ただ、プロの食味検証ではほんのわずかに評価が落ちました。

中のふわふわ食感の戻り方に微妙な差があったのですが、もしかしたら8枚切りの中心が、Toffyより低温だと感じたあたりにヒントがあるのかも。

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

トフィーより少し評価は低いですが、ほかの製品よりも優秀です。

そう菜部門:冷凍コロッケは外がサクッ、中はアツアツ!

そう菜部門:冷凍コロッケは外がサクッ、中はアツアツ! イメージ

冷凍コロッケは、今回のテストの最難関。「外がサクサクで中も均一にアツアツ」という理想には届かなかったものの、全製品中1位タイの評価で上々の仕上がりでした。

中心部に少し温まりが弱い部分があったものの、周囲はアツアツで余熱で温まるレベル。衣のサクサク感もしっかりあって、Toffyより優秀でした。

ファストフード系のポテトやナゲットは、表面がカリッとしていて中の食感がややソフト。こちらも高評価です。

A評価【4位】レコルト「スライドラック オーブン デリカ」

  • レコルトスライドラック オーブン デリカ
  • 検証時価格: ¥7,140

※楽天のリンク先のカラーはレッドです。

総合評価: 3.58

食パン(4枚)
 3.00
食パン(6枚)
 2.75
食パン(8枚)
 2.75
冷凍コロッケ
 3.00
コンビニチキン
 5.00
ポテト&ナゲット
 4.00
お手入れ
 5.00
コスパ
 3.00

縦型トースターおすすめランキング4位は、A評価のレコルト「スライドラック オーブン デリカ RSR-1​」でした。

2017年8月発売で個性的なデザインが特徴で、カラーはレッド、ホワイト、ブラックがあります。

食パンはどの枚数も合格で、惣菜の温め直しも概ね標準的な評価。使い勝手が優秀で、網を外して洗えるのは本製品のみ。シンプル構造でお手入れが断トツラクです。

コスパも合格圏内。トースターを清潔で綺麗に保ちたいという人におすすめです。

おすすめポイント
  1. シンプルで使いやすい
  2. お手入れがラク
がっかりポイント
  1. 食パンの出来は並
27cm
奥行
31cm
高さ
24.4cm
重量
2.6kg
型番
RSR-1

トーストは奥と手間で食感が違う

トーストは奥と手間で食感が違う イメージ

網の手前と奥に食パンを置ける2枚焼きタイプ。食パンは、手前と奥で食感に差が出ましたが、どの厚さも標準的な評価でした。

そう菜部門:冷凍コロッケは中が完全に温まりきらず

そう菜部門:冷凍コロッケは中が完全に温まりきらず イメージ

冷凍コロッケは、中が完全に温まりきっていませんでした。ほかの食材もおおむね標準的な評価でした。

使い勝手部門:網を外して洗えるのはレコルトだけ!

使い勝手部門:網を外して洗えるのはレコルトだけ! イメージ

網を簡単に取り外して洗え、庫内を拭きやすいのは大きな魅力。テスト製品中唯一、網が外せるので便利。お手入れのしやすさは断トツです。

B評価【5位】コイズミ「オーブントースター KOS-0601」

  • コイズミオーブントースター KOS-0601
  • 実勢価格: ¥5,400

総合評価: 3.33

食パン(4枚)
 2.50
食パン(6枚)
 3.00
食パン(8枚)
 3.00
冷凍コロッケ
 3.50
コンビニチキン
 5.00
ポテト&ナゲット
 3.50
お手入れ
 2.00
コスパ
 4.00

縦型トースターおすすめランキング5位は、B評価のコイズミ(KOIZUMI)「KOS-0601​​」でした。

2021年7月発売。1枚焼きタイプのトーストは、上品な焼き色で表面はサクサク。一方で、中のふわふわ感はイマイチでしたが、薄くなるほどプロの評価はいい傾向に。

惣菜の温め直しでは、冷凍コロッケとポテナゲは良好、コンビニチキンは優秀でした。上段の棚に専用トレーを入れて、目玉焼きの同時調理もできます。

構造上お手入れはやや面倒ですが、テスト製品中最もスリムで収納場所を取りません。コスパは良好です。

おすすめポイント
  1. 薄めのトーストが高評価
  2. スリムで場所をとらない
がっかりポイント
  1. お手入れがしづらい構造
17.6cm
奥行
24.3cm
高さ
27.8cm
重量
1.9kg
型番
KOS-0601

トーストは薄くなるほど高評価

トーストは薄くなるほど高評価 イメージ

どの厚さでも「合格」評価でしたが、薄くなるほどプロの評価はいい傾向に。難関の8枚切りでは1位タイの評価でした。焼き色はキレイ。

B評価【6位】ドウシシャ「mosh! オーブントースター M-OT1 IV」

  • ドウシシャmosh! オーブントースター M-OT1 Ⅳ
  • 実勢価格: ¥7,260

総合評価: 3.11

食パン(4枚)
 3.50
食パン(6枚)
 3.50
食パン(8枚)
 2.75
冷凍コロッケ
 4.00
コンビニチキン
 3.00
ポテト&ナゲット
 3.00
お手入れ
 3.00
コスパ
 2.00

縦型トースターおすすめランキング6位は、B評価のドウシシャ「mosh! M-OT1 IV」でした。

2020年9月発売。食パンの味については可もなく不可もなくですが、ガリガリになりやすい8枚切りでもやわらかさが残っていた点は評価に値します。

惣菜の温め直しは、冷凍コロッケは良好、コンビニチキンとポテナゲは合格。

コスパは微妙ですが、使い勝手も悪くなく合格。コロンとした見た目と木目調のアクセントがかわいいので、見た目重視派におすすめです。

おすすめポイント
  1. 見た目がかわいい
  2. 何を焼いても安定
がっかりポイント
  1. 性能のわりに高価格
22.5cm(ハンドル含む)
奥行
32.5cm(ハンドル含む)
高さ
24.5cm(ハンドル含む)
重量
3kg(受け皿除く)
型番
M-OT1 Ⅳ

トーストは薄くなるほど高評価

トーストは薄くなるほど高評価 イメージ

パンは手前と奥に並べて2枚焼けるタイプで、メッシュ状の網で裏側の焼き目がキレイにつきます。

裏面はほとんど真っ白という製品もあるなか、全体的にこんがりして裏面の焼き目がキレイで、表も含めた全体の焼き色もトップレベルでした。

C評価【7位】無印良品「オーブントースター・縦型」

無印良品 オーブントースター・縦型 イメージ1
  • 無印良品オーブントースター・縦型
  • 検証時価格: ¥5,990

総合評価: 2.82

食パン(4枚)
 2.00
食パン(6枚)
 2.00
食パン(8枚)
 2.00
冷凍コロッケ
 4.50
コンビニチキン
 5.00
ポテト&ナゲット
 3.00
お手入れ
 2.00
コスパ
 2.00

縦型トースターおすすめランキング7位は、C評価の無印良品「オーブントースター・縦型 MJ-OTL10B」

2022年3月発売。無印らしいホワイトのシンプルな見た目や質感もイイですが、性能が非常に残念です。

トーストは、公式の目安ぎりぎりの2.5分(2枚投入時)で焼いたら生焼け。3分にしてみると表面が焦げました。正直、どの厚さも微妙でした。

惣菜の温めは冷凍コロッケもコンビニチキンも優秀でポテナゲも合格でしたが、肝心のトーストがこれで使い勝手もコスパもよくないので、正直手を出しづらいです。

おすすめポイント
  1. 温めは比較的優秀
がっかりポイント
  1. ふわふわ感のないトーストが残念すぎ
22.5cm
奥行
25cm
高さ
32.7cm
重量
3.4kg(トレー含まず)
型番
MJ-OTL10B

トーストは2.5分以上焼くと表面が焦げる

トーストは2.5分以上焼くと表面が焦げる イメージ

表面はほどよく焼き色がついていますが、中はほぼ生。誤解を恐れずに言うと、表面が乾燥した生の食パンを食べているようでした。

C評価【8位】アイリスオーヤマ「オーブントースター MOT-012」

  • アイリスオーヤマオーブントースター MOT-012
  • 実勢価格: ¥5,035

総合評価: 2.79

食パン(4枚)
 2.50
食パン(6枚)
 2.75
食パン(8枚)
 2.00
冷凍コロッケ
 1.00
コンビニチキン
 5.00
ポテト&ナゲット
 4.00
お手入れ
 2.00
コスパ
 3.00

縦型トースターおすすめランキング8位は、C評価のアイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)「MOT-012​」

2016年9月発売。機能がシンプルな格安トースターは庫内を見ながら焼き加減の調節が必要ですが、本製品は扉が鏡面仕上げで中が見えず、目安通り焼いてもあと一歩。

惣菜はホットスナックは高評価でしたが、冷凍コロッケは表面は焦げているのに中は冷たいままと残念。

ガラス扉がオシャレでデザイン性が高いですが、実用性がイマイチ。コスパは合格も使い勝手は微妙です。

おすすめポイント
  1. 扉が鏡面仕上げでオシャレ
がっかりポイント
  1. 庫内が見えず手動で焼き加減を調節できない
24.2cm
奥行
25.5cm
高さ
33cm
重量
3.7kg
型番
MOT-012

そう菜部門:コンビニチキンは高評価も冷凍コロッケは残念

そう菜部門:コンビニチキンは高評価も冷凍コロッケは残念 イメージ

表面の水分を一気に飛ばせばOKなホットスナックは、優秀な仕上がりでした。

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一方、冷凍コロッケは表面は焦げているのに中は冷たいまま。置き場所や時間をいくら変えても、中が温まる以前に表面が焦げてしまいました。

さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

コロッケが本当に難しい……。

C評価【8位】ツインバード「スリムオーブントースター」

  • ツインバードスリムオーブン トースター
  • 実勢価格: ¥5,516

総合評価: 2.79

食パン(4枚)
 2.75
食パン(6枚)
 3.00
食パン(8枚)
 2.00
冷凍コロッケ
 3.50
コンビニチキン
 3.50
ポテト&ナゲット
 3.50
お手入れ
 2.00
コスパ
 2.00

縦型トースターおすすめランキング同8位は、C評価のツインバード(TWINBIRD)「スリムオーブントースター TS-D037PB​」

2012年10月発売。ツインバードのロングセラー商品で使い勝手は良好ですが、コスパは微妙です。

トーストは合格評価の4枚切りでは加熱不足、同じく6枚切りでは水分が飛んで耳がカリカリになったのがマイナス。8枚切りはラスクのように水分がなく微妙でした。

なお、そう菜の「あたため」機能は時間がかかるので、焼くのがベター。どれも概ね良好でした。

おすすめポイント
  1. 庫内のライトが親切
がっかりポイント
  1. 庫内の小ささのわりに水分がかなり飛んでしまう
21cm
奥行
31cm
高さ
23cm
重量
3kg
型番
TS-D037PB

トースト4枚切りはちょっと温度が低い

トースト4枚切りはちょっと温度が低い イメージ

表面付近はアツアツで焼き色もいいですが、中心がやや加熱不足。耳も焼きが甘めです。

トースト6枚切りは一部ぼそぼそした部分あり

トースト6枚切りは一部ぼそぼそした部分あり イメージ

一見キレイに焼けていそうですが、食べてみると水分がなく、ぼそぼそした部分もあります。

キッチン縦型トースターのおすすめ まとめ

以上、縦型トースターのおすすめ9選でした。

お手軽トースター9製品比較でベストバイは、comfee’「CF-BF081」でした。

パンもつまみもウマいのは「comfee’」

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comfee’「CF-BF081」は、パンもそう菜もサイズも、コスパ最強のお手頃トースターです。

トーストメインなら「Toffy」

トーストメインなら「Toffy」 イメージ

ラドンナ「Toffy K-TS4」は、トースターの性能はNO.1。短時間でとてもおいしく焼けるので、トーストメインの人におすすめです。

惣菜をおいしく焼いたのは「NEUTRAL」

惣菜をおいしく焼いたのは「NEUTRAL」 イメージ

ラドンナ「NEUTRAL」は、惣菜の温めが得意。揚げ物のサクサク感も復活します。

comfee’「CF-BF081」は、トースターも惣菜の温め直しも、お手入れやコスパもオールマイティーなものが欲しいならおすすめです。

2位のラドンナ「Toffy K-TS4」は朝食はトースト派に、3位のラドンナ「NEUTRAL」は惣菜の温め直しにと、それぞれ得意分野が違うので、使う目的によって選びましょう。

スリムでおしゃれな縦型トースターが気になっている人は、本記事のおすすめを参考に、お気に入りをみつけてみてくださいね。

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