大本命バルミューダのトーストは やっぱり美味しかった……!
今回は、独自の発想でデザイン性が高い人気のトースター「バルミューダ」を始めとするオーブントースター、ポップアップトースター、コンベクションオーブン含む全27製品を使って、トースター本来の機能であるトーストの焼き上がりを検証しました。
検証時には、バルミューダがおいしいトーストを焼けるなんて当たり前、という空気が若干あり、ダークホース的なトースターの出現を期待する向きがありましたが、結果は下馬評通り。外のサクサクした食感や香ばしさ、そして、中のふんわりとした舌触りと味わい、その両項目をバルミューダ ザ・トースターが制し、堂々と総合ナンバーワンに輝いたのです!
そんな常勝トースターに対し、ダークホースではなく、対抗馬的存在として立ちはだかったのが、タイガーのコンベクション&トースター KAS-G130です。事前の内部検証時から、スタッフの間ではラクにキレイにトーストを焼けると評判が高かったのですが、ふたを開けてみれば「表面が薄くて口当たりが良い」「香りがたつ」「サクふわ!」など、識者も絶賛し、「万が一がありえるのでは」と思わせてくれました。
そして、真のダークホースとなったのは、パナソニックのオーブントースター NT-T500。7284円という価格ながら心地よいサク感のある焼き上がりで、口溶けも良し。焼き上がりは暴れるタイプですが、味わいは1級品でした。
それでは、全28機種のオーブントースターが、いかにトーストを美味しく焼き上げたのか。ランキング発表です!
※価格はテスト時のものです。
【第1位】バルミューダ ザ・トースター
外サク感も中フワ感もトップスコアをマーク。最初のひと口には感動を憶えるレベルだと、手放しで絶賛する識者の姿もありました。総合評価は97ポイント。外サク感が47ポイント、中フワ感が50ポイントという内訳になっています。
バルミューダ
ザ・トースター K01A-KG
実勢価格:2万7100円
「納得のサクふわ感! 軽い口当たりで香りもいい」(料理家・風間章子さん)、「耳までおいしい!」(家電コンシェルジュ・神原サリーさん)など、絶賛を浴びました!
タイガー魔法瓶 コンベクションオーブン&トースター KAS-G130
バルミューダに一歩及びませんでしたが、コンベクション機能が効果的に働きました。オートでこの味、というのは捨てがたいですね。総合評価は91ポイント。外サク感が47ポイント、中フワ感が44ポイントという内訳になっています。
タイガー魔法瓶
コンベクションオーブン&トースター やきたて KAS-G130
購入価格:9980円
「焼きムラがなくて、全体的に味が馴染んですごく美味しいです!」(パン屋さんめぐりの会 会長・片山智香子さん)と、高評価を得ました!
【第3位】パナソニック オーブントースター NT-T500
ふわふわ感があり、口溶けのバランスもよし。サクッとした軽やかさはU字ヒーターが真価を発揮した結果でしょう。総合評価は86ポイント。外サク感が43ポイント、中フワ感が43ポイントという内訳になっています。
パナソニック
オーブントースター NT-T500
実勢価格:6921円
「サクふわのバランスが良い!」(料理家・風間章子さん)という味わいはもちろん、すぐれたコスパに驚く声も多かった1台です。
4位: 【第4位】東芝
HTR-J35
下からの熱が強く、パンの裏側にもしっかり火が通りました。3600円という価格からすると、素晴らしいバランスといえます。総合評価は81ポイント。外サク感が42ポイント、中フワ感が39ポイントという内訳になっています。
東芝
HTR-J35
実勢価格:3970円
「パンの裏側も良く焼けていて、ムラなくキレイです。少し短めの調理時間でもいいかも」(科学する料理研究家・さわけんさん)。火力の強さが美味しさの秘密です。
5位: 【第5位】ハイアールジャパン
JOT-12A
耳の部分に強いサックリ感がありました。時間が経過してもふんわり感が持続して口溶けもよいのは、水分をきっちり保ったまま焼けているから。総合評価は80ポイント。外サク感が40ポイント、中フワ感が40ポイントという内訳になっています。
ハイアール
JOT-12A
実勢価格:3530円
サクッとした食感が高評価。焼きムラがちょっと出た点が惜しまれます。
5位: 【第5位】デロンギ
ケーミックス ポップアップトースター TTM020J
8つのカラーを揃えるオシャレなトースタ-。トーストしながら焼き目を確かめられる「焼き目チェック機能」を搭載しています。総合評価は80ポイント。外サク感が42ポイント、中フワ感が38ポイントという内訳になっています。
デロンギ
ケーミックス ポップアップトースター TTM020J
実勢価格:5163円~
ふんわり、さっくりとバランス良く焼き上がりました。今回エントリーしたポップアップトースターの中では最高成績です。
5位: 【第5位】ドウシシャ
PIERIA マイコン ノンオイルフライオーブン DCO-1401
最初のひと口目の感動は、時間が経つと薄れてしまいました。庫内下側からの熱がやや足りず、焼きが足りなかったのが原因です。総合評価は80ポイント。外サク感が40ポイント、中フワ感が40ポイントという内訳になっています。
ドウシシャ
PIERIA マイコン ノンオイルフライオーブン DCO-1401
実勢価格:7704円
カンタン操作が嬉しいコンベクションオーブン。焼き色調整ボタンは検証時におおいに助かりました。
8位: 【第8位】パナソニック
コンパクトオーブン NB-DT50
耳はサクサク、中はふんわりとメリハリがあり、味がぼやけない印象でした。時間経過で食感が変わる点が評価を分けました。総合評価は79ポイント。外サク感が40ポイント、中フワ感が39ポイントという内訳になっています。
パナソニック
コンパクトオーブン NB-DT50
実勢価格:1万1500円
「サクサク感はバルミューダに近いのですが、時間を置くとトーストの中がもっちりしてくるのが残念」(バタートースト評論家・梶田香織さん)。裏面からの火力がもう少し強ければさらに上位も狙えた1台です。
9位: 【第9位】ビタントニオ
オーブントースター VOT-1
ムラがあり、ふんわりした柔らかさに欠けるとの声がありましたが、口溶けと全体のバランスの良さは評価を集めました。総合評価は75ポイント。外サク感が38ポイント、中フワ感が37ポイントという内訳になっています。
ビタントニオ
オーブントースター VOT-1
実勢価格:9300円
「全体的なバランスはいいのですが、ちょっと物足りなさがありますね」(パン屋さんめぐりの会 会長・片山智香子さん)。一度に4枚焼けるのは便利なのですが……。
10位: 【第10位】ツインバード
Oven Toaster TS-4033
焼きムラが多く、口溶けも今イチ物足りなさを感じますが、強めのサクッとした歯ごたえが好きという声もありました。総合評価は74ポイント。外サク感が37ポイント、中フワ感が37ポイントという内訳になっています。
ツインバード
Oven Toaster TS-4033
実勢価格:3065円
トーストの裏側もきっちり焼ける点は高評価でしたが、やや水分が飛びすぎた感がありました。
10位: 【第10位】東芝
HTR-L6
裏面の焼きが足りず、ムラが多い点への指摘はありましたが、一方で口溶けの良さを評価する識者もいました。総合評価は74ポイント。外サク感が38ポイント、中フワ感が36ポイントという内訳になっています。
東芝
HTR-L6
実勢価格:7516円
トーストは一度に4枚焼ける仕様です。「サクサクというよりザクザクとした食感です」(料理家・風間章子さん)。
10位: 【第10位】アラジン
グラファイトグリル&トースター AET-G13
表面にムラは多いのですが、カリっと香ばしいのが好印象。しかし、下側からの熱が足りず、裏面の焼きが足りない感もありました。総合評価は74ポイント。外サク感が38ポイント、中フワ感が36ポイントという内訳になっています。
アラジン
グラファイトグリル&トースター AET-G13
実勢価格:1万5980円
ちょっとパサついてしまうのが難点。クロワッサンのように油分が多いパンには向いているのですが……。
13位: 【第13位】デロンギ
トゥルー ポップアップトースター TTP220J
サックリした部分は耳の焼け具合も軽めで食べやすいのですが、熱が足りず柔らかい部分が残された点はマイナス評価。総合評価は71ポイント。外サク感が37ポイント、中フワ感が34ポイントという内訳になっています。
デロンギ
トゥルーポップアップトースター TTP220J
実勢価格:3740円
ムラが出るのは特に耳の部分。どうしても上にはみ出したところは焼き上がりが甘くなりました。
14位: 【第14位】象印マホービン
オーブントースター こんがり倶楽部 ET-GS30
しっとり感が少ないものの、ふわふわ感とサクッとした香ばしさが好評でした。加熱時間が他モデルより長かった点が影響したようです。総合評価は70ポイント。外サク感が37ポイント、中フワ感が33ポイントという内訳になっています。
象印マホービン
オーブントースター こんがり倶楽部 ET-GS30
実勢価格:6744円
ふつうに焼くよりも、なぜか冷凍トーストの方がおいしい、という評価が多かった1台です。
14位: 【第14位】象印マホービン
オーブントースター こんがり倶楽部 ET-VB22
適度な弾力と口溶けの良さは高評価です。ただし、下からの熱が足りず、くちゃっとする印象もありました。総合評価は70ポイント。外サク感が34ポイント、中フワ感が36ポイントという内訳になっています。
象印マホービン
オーブントースター こんがり倶楽部 ET-VB22
実勢価格:3672円
トーストよりもロールパンやクロワッサンなど、厚みのあるパンに向いている1台です。
14位: 【第14位】三菱電機
BO-R65JB
庫内の熱が効率よく回った影響か、サクサク感は高評価でした。一方で口の中でもたつくなど、物足りなさも感じます。総合評価は70ポイント。外サク感が37ポイント、中フワ感が33ポイントという内訳になっています。
三菱電機
BO-R65JB
実勢価格:5980円
「中はふんわりとしていますが、ちょっと口の中でもたつく印象です」(バタートースト評論家・梶田香織さん)という指摘も。耳はカリッカリです!
14位: 【第14位】コイズミ
オーブントースター KOS-1012
サクッとしていて香ばしさがありますが、全体的に食感が統一されすぎてメリハリがないと捉える声もありました。総合評価は70ポイント。外サク感が35ポイント、中フワ感が35ポイントという内訳になっています。
コイズミ
オーブントースター KOS-1012
実勢価格:2480円
「表面がザクザクした印象です」(バタートースト評論家・梶田香織さん)と、ちょっと香ばしすぎる感も。
18位: 【第18位】日立
オーブントースター HTO-CF20
ふんわり、もちもちした歯ごたえと好意的に捉えるか、ギシギシする食感と捉えるかで好き嫌いが分かれる結果になりました。総合評価は69ポイント。外サク感が32ポイント、中フワ感が37ポイントという内訳になっています。
日立
オーブントースター HTO-CF20
実勢価格:4930円
ふんわり感は評価を集めましたが、トーストの手前側がうまく焼けずムラが出てしまいがち。
19位: 【第19位】ラッセルホブス
デザイア オーブントースター 7720JP
きちんと焼けている部分は評価できますが、ムラがあって耳に柔らかい部分が残されているなど、脇の甘さが目立ちます。総合評価は68ポイント。外サク感が36ポイント、中フワ感が32ポイントという内訳になっています。
ラッセルホブス
デザイア オーブントースター 7720JP
実勢価格:5081円
焼きムラは出ましたが、香ばしさがありました。
20位: 【第20位】ラッセルホブス
ガラストースター 10617JP
ポップアップ特有のムラは少ないですが、全体が重い印象。バターを塗れば化ける!という声に、実生活での可能性を感じました。総合評価は67ポイント。外サク感が35ポイント、中フワ感が32ポイントという内訳になっています。
ラッセルホブス
ガラストースター 10617JP
実勢価格:1万3480円
食感が重い点が惜しまれます。もう少しふわっと感が欲しいところ。
21位: 【第21位】yamazen
ポップアップトースター PT-850
中はふんわりとしていて、軽やかな口あたりです。ただし、耳が重く団子になってしまうという指摘もありました。総合評価は65ポイント。外サク感が29ポイント、中フワ感が36ポイントという内訳になっています。
yamazen
ポップアップトースター PT-850
実勢価格:2551円
耳の焼け具合が甘いという指摘多数。時折、焼き上がる前にポップアップしてしまうことも。
22位: 【第22位】ツインバード
ミラーガラス オーブントースター TS-D057
庫内の熱を効果的に循環させるミラーガラスの影響か、香ばしさを生んだものの、重さを感じる食感になりました。総合評価は63ポイント。外サク感が30ポイント、中フワ感が33ポイントという内訳になっています。
ツインバード
ミラーガラス オーブントースター TS-D057
実勢価格:8763円
表面はパリッと焼き上がりますが、ちょっと行き過ぎ感も。
22位: 【第22位】アクア
オーブントースター AQT-WA1
中までアツアツで、ふんわりした食感は◎。ただし、表面がサクサクを越えバリバリした食感になりました。総合評価は63ポイント。外サク感が32ポイント、中フワ感が31ポイントという内訳になっています。
アクア
オーブントースター AQT-WA1
実勢価格:3715円
テストに同行していただいたマンガ家、中邑みつのりさんのご子息からは「コレが一番スキ」というコメントも。
24位: 【第24位】siroca
オーブントースター SBT-204G
若干もたつきを感じましたが、口溶けは悪くない印象。表面はバリバリと香ばしすぎる感がありました。総合評価は62ポイント。外サク感が31ポイント、中フワ感が31ポイントという内訳になっています。
siroca
オーブントースター SBT-204G
実勢価格:6480円
焼きムラが食感を損なってしまった点が惜しまれる1台です。
25位: 【第25位】コイズミ
オーブントースター KOS-1212
水分が抜け過ぎたのか、表面が毛羽立って食感が良くありません。バターを塗れば馴染むかもしれませんが……。総合評価は61ポイント。外サク感が33ポイント、中フワ感が28ポイントという内訳になっています。
コイズミ
オーブントースター KOS-1212
実勢価格:4180円
冷凍トーストへの評価は高かったのですが、ふつうのトーストは伸び悩みました。
25位: 【第25位】Hi-rose
マイコンオーブントースター HR-MT120
焼き上がった表面は、香ばしいと肯定する声と、いくらなんでも硬いと否定する声とで二分しました。総合評価は61ポイント。外サク感が32ポイント、中フワ感が29ポイントという内訳になっています。
Hi-rose
マイコンオーブントースター HR-MT120
実勢価格:4480円
焼き上がったトーストをふたつに割ると、バッサリ分断してしまいました。
27位: 【第27位】クイジナート
TO-10JBS
強力な熱が発生しますが、庫内でうまく循環していないのかムラが発生し、表面がパサつく結果に。口溶けに時間がかかるようになってしまいました。総合評価は58ポイント。外サク感が30ポイント、中フワ感が28ポイントという内訳になっています。
クイジナート
TO-10JBS
実勢価格:1万9800円
冷凍トーストは外軽やか、中しっとりと実力を発揮しましたが、ふつうのトーストはイマイチでした。
27位: 【第27位】siroca
ノンフライオーブン SCO-313V
ふんわり感というよりも、もっちりとした感覚でした。検証方法が変わっていれば、もう少し評価を得た可能性は高いです。総合評価は58ポイント。外サク感が29ポイント、中フワ感が29ポイントという内訳になっています。
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siroca
ノンフライオーブン SCO-313V
実勢価格:1万3500円
予熱なしという設定(全台統一のルール)で検証したためか、水分が飛んでしまいました。