高級食パンブームの次なる主役は「冷凍パン」

昨今のおうち時間の増加でキッチン家電が人気を集めるなか、とくに需要が高まっているのが今回紹介する「トースター」です。

すでに市民権を得た感のある高級食パンや、次なるブームの主役と目されている冷凍パンの人気ぶりから、必然的にパンをおいしく焼き上げる「トースター」に注目が集まっています。

こうした動きに合わせ、各社のオーブントースターも冷凍パンを焼くための専用メニューを備えるものが続々登場。今回は人気の5製品をピックアップし、冷凍食パンがどれだけおいしくトーストできるかに焦点をあて、検証しました。

冷凍パンをおいしく焼けるのは? 5製品をプロと検証

今までにもトースターの検証はしていましたが、冷凍パンをメインにはやっていませんでした。そこで今回は、過去のベストバイを含めた最新5製品を集め、「冷凍パンをおいしく焼けるトースターはどれなのか」をテストしました。

テスト方法

使用するパンに合わせたメニュー(または表示時間)でトーストしたときの焼き加減を、料理のプロ2名が実食して評価・採点。焼きムラがないかは、トースト表面をサーモカメラで撮影し確認しました。

テストしたパンの種類と状態は下記の7種類です。

▼冷凍
・食パン
・生食パン
・クロワッサン
・ピザ


▼常温
・食パン
・生食パン
・クロワッサン

それでは製品の比較結果を発表します!

水蒸気が絶妙すぎる! シャープ「ヘルシオ グリエ」

シャープ
ヘルシオ グリエ AX-GR1
実勢価格:2万5000円

サイズ・重量:W412×D306(取っ手含まず)×H227mm・約5.7kg
定格消費電力:1410W
加熱方式:パワー4段階(トースト・弱・中・強)
水タンク容量:約40ml

▼テスト結果
総合評価:S
冷凍食パン   :◎+
冷凍生食パン  :△
冷凍クロワッサン:◎+
冷凍ピザ    :◎+
常温食パン   :◎+
常温生食パン  :○
常温クロワッサン:◎


今回ベストを獲得したのは、シャープ「ヘルシオ グリエ AX-GR1」です。同社のウォーターオーブン「ヘルシオ」と同じ過熱水蒸気の力で、トーストをサクサクもっちりに焼き上げました。

2020年に本誌で実施したトースター比較では、絶対王者だったバルミューダを上回るハイスコアを叩き出し、年間ベストバイに選出された本格派です。

過熱水蒸気でパンの中心まで加熱

水蒸気をさらに熱した過熱水蒸気が、パンの内側までしっかり加熱します。

紙を焦がすほど高温。

おいしさの秘密は大容量水タンク

過熱水蒸気を作るのに必要な、たっぷりの水をここから給水します。

約40mlの大容量!

食パンは冷凍も常温も極上の仕上がり

こちらには冷凍パンの専用メニューはなかったのですが、それでも結果は優秀。シャープ独自の過熱水蒸気の効果が高く、カチカチの冷凍状態でも、サクふわの極上食感に仕上げました。

今回検証したパンの種類や状態にかかわらずおいしく焼けましたが、とくに食パン(冷凍も常温も)、冷凍クロワッサン、冷凍ピザが最高評価の焼き上がりでした。

なお、「冷凍の生食パン」のテスト結果が△と低めになっている点が気になるかもしれませんが、これは“出来たてを再現する”モードを使用したため、トーストとしての評価は低めとなりました。元の状態を再現するという目的は達成しています。

さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

トーストは水分がしっかり戻って極上の仕上がり。これはイイ!

桃世真弓 氏
スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

もちもちふわふわのトーストがおいしい! 生食パンはポンデケージョのような食感になりますね。

生食パンのベストはバルミューダ「The Toaster」

バルミューダ
BALMUDA The Toaster K05A
実勢価格:2万5850円

Rentioレンタル価格(14泊15日):4,780円

▼テスト結果
総合評価:A+
冷凍食パン   :○
冷凍生食パン  :◎
冷凍クロワッサン:◎
冷凍ピザ    :○
常温食パン   :◎
常温生食パン  :◎
常温クロワッサン:◎+


バルミューダ「BALMUDA The Toaster K05A」も冷凍パン専用メニューのないタイプですが、見事A+評価となりました。ベスト獲得のシャープと共通するのは、どちらも水蒸気を使う点。冷凍からの再加熱で逃げていく水分を、焼きながら補えることが有利に働いたようです。

生食パンをトーストするならバルミューダがベスト!

生で食べてもおいしい生食パンですが、トースト派の人にはバルミューダがオススメ。トーストならではの表面のサクサク感をもっとも楽しめました。

▼生食パン(冷凍):◎

ふわふわもっちり

▼生食パン(常温):◎

ほどよいサクサク感

また、常温のクロワッサンの焼き上がりは最高評価となりました。

桃世真弓 氏
スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

冷凍より常温のほうがおいしかったです。

さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

水蒸気の効果はちゃんと出ていますが、まだよくなる余地がありそう。

クロワッサンが得意なパナソニック「ビストロ」

パナソニック
ビストロ NT-D700
実勢価格:2万6730円

Rentioレンタル価格(14泊15日):4,480円

▼テスト結果
総合評価:B+
冷凍食パン   :○
冷凍生食パン  :○
冷凍クロワッサン:○
冷凍ピザ    :△
常温食パン   :○
常温生食パン  :○
常温クロワッサン:◎+


B+評価となったパナソニック「ビストロ NT-D700」は、冷凍パン専用メニューがあるタイプ。2本の遠赤外線ヒーターと1本の近赤外線ヒーターを独立制御し、冷凍パンも火力や焼き時間を気にせず自動で焼き上げます。

常温クロワッサンではトップ評価

どのテストでもまずまずの成績ですが、常温クロワッサンではトップ評価! 冷凍ピザはやや不得意のようで焼くのに10分以上かかりました。

さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

近赤外線ヒーターで中まで温まるのが早いので、普通のトースターよりは上。ただしヘルシオグリエと比べると、あと一歩及ばないですね。

全体的に温度が低め シロカ「すばやきトースター」

シロカ
すばやきトースター ST-2D351
実勢価格:1万7800円

Rentioレンタル価格(14泊15日):3,480円

▼テスト結果
総合評価:B
冷凍食パン   :△
冷凍生食パン  :○
冷凍クロワッサン:○
冷凍ピザ    :○
常温食パン   :○
常温生食パン  :○
常温クロワッサン:△


シロカ「すばやきトースター ST-2D351」は冷凍パンメニューのあるタイプ。テストでは、冷凍食パンで表面がやや水分不足な仕上がりに。また常温クロワッサンが中までしっかり温まりませんでした。

水分が足りない感じ。
桃世真弓 氏
スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

焼き時間が短いのはありがたいけど、温度が全体的に低く感じました。好みもあるかもしれませんが、もう少し熱々のほうがうれしい。

生トースト専用容器付きのアイリスオーヤマ「MOT-401」

アイリスオーヤマ
マイコン式オーブントースター MOT-401
実勢価格:1万5092円

Rentioレンタル価格(14泊15日):3,480円

▼テスト結果
総合評価:B
冷凍食パン   :○
冷凍生食パン  :△
冷凍クロワッサン:○
冷凍ピザ    :△
常温食パン   :○
常温生食パン  :○
常温クロワッサン:○


アイリスオーヤマ「マイコン式オーブントースター MOT-401」も冷凍パン用のメニューがあるタイプです。冷凍の生食パンがやや乾燥気味になりましたが、冷凍クロワッサンは高評価でした。

クロワッサンはなかなかでした。
さわけん 氏
科学する料理研究家
さわけん 氏 のコメント

専用容器を使って“生トースト”を焼けるんですが、パンを庫内に入れて焼くという工程にさらにひと手間加わるのは、ちょっと面倒かも。

まとめ:水蒸気を使うトースターが冷凍食パンを美味しくする!

今回の5製品比較では、シャープ「ヘルシオ グリエ AX-GR1」がベストを獲得しました。

当初の予想では冷凍パン専用メニューがあるほうが有利とみられていましたが、専用メニューはなく水蒸気を使うヘルシオとバルミューダーの2製品が上位となりました。

シャープ「ヘルシオ グリエ AX-GR1」のまとめ

▼よかった点
・トーストはほぼ完ぺきな焼き上がり
・一気に加熱するから短時間で焼ける
・加熱水蒸気のパワーを切り替えられる

▼残念な点
・生食パンモードは好みが分かれそう
・水タンクが本体上にあるので高さのない棚には入れづらい

また総合ではヘルシオに届かなかったものの、バルミューダ「The Toaster K05A」も健闘。生食パンをトーストして食べたい派には最適な一台といえます。

以上、トースター5製品比較でした。冷凍パンがサクふわに焼けるトースターで、パンライフをもっと楽しんでみてください!