エアコンの汚れが気になる! 掃除は自力か業者どっちがいい?
早くも30℃を超える夏日の日もあり、エアコンをつけずにいられない日も増えてきました。ということで、気になるのがエアコンの汚れ。みなさんは、エアコンのお掃除、どうしていますか?
エアコンは部屋の空気を吸って、冷やして再び部屋に放出する仕組み。そのため、掃除が行き届いていない部屋では、エアコンの内部はすぐに汚れてしまいます。そうなると、冷房効率が下がって、電気代がかさんでしまいます。
また、夏場は空気を冷やすことで生まれる水分がエアコン内部に溜まってしまい、カビの原因になってしまうこともしばしば。ただでさえ暑くて不快な夏を、カビ臭がする部屋で過ごすなんて嫌ですよね。
だからこそ、エアコンには定期的なお掃除が必要なわけですが、そこで迷うのが、「自分で掃除する」か「専門業者に依頼するか」です。
でも、「エアコンって自分で掃除してもちゃんとキレイになるの?」とか、「プロに任せたらやっぱり高いんでしょ、それに高いお金を払う価値があるの?」といった疑問もわいてきませんか?
そこで雑誌『MONOQLO』では、市販のフィン用エアコン洗浄スプレーを使って自分でクリーニングした場合と、業者に依頼した場合の料金やきれいになる部分の違いなどを掃除のプロに聞きました。
それぞれのメリットとデメリットを比較して、どちらを選ぶか判断の参考にしてみてください!
業者のエアコンクリーニングと自分で掃除する違いとは?
エアコンの掃除は、まず大前提として、フィルターについては自分でこまめに掃除するか、エアコンのロボット掃除機能を使うなどして、常にきれいにしておくことが大切です。
そうした前提のもとで言うと、市販のスプレーを使って自分で掃除をしても、冷房効率や電気代を左右する、重要なパーツであるフィンは十分にきれいにできます。
とはいえ業者に依頼した場合は、さらなる効果が期待できます。料金の高さや、業者を呼ぶ手間や時間はネックなものの、エアコン内部もしっかりきれいにでき、カビ菌も取り除けます。
それではもう少し詳しく、両者の違いについて見てみましょう。
自分で掃除する場合のポイントは?
自分で掃除する場合、用意するのは市販されているフィン用のエアコン洗浄スプレー。これを使ってエアコンのフィルターやフィンについたホコリを取るだけでも十分な効果が得られます。
フィン用のエアコン洗浄スプレーとは?
フィンに吹きかけてホコリやカビを除去するスプレーです。ホコリが溜まっていると電気代がかさみ、部屋自体も冷えにくくなるので、こまめに使いましょう!
料金 |
1本500~1000円 こまめに掃除したほうがいいので、2本セットや3本セットのものを購入するとお得です |
使用する薬剤 |
基本的に中性洗剤 エアコン内部を傷つけないように、基本的には洗浄力が控えめな中性洗剤を使用 |
キレイになる部分 |
フィンのみ フィンのみを掃除できるスプレーが主流。内部を掃除しようとすると故障リスクが高まります |
頻度 |
2カ月~半年に一度 スプレー自体が安価で、意外と手軽に掃除できるので、こまめに掃除をしましょう |
<使い方>
1:エアコンの電源を切り、フィルターを外す。フィルターに付着したホコリは取り除きましょう。
2:スプレーをフィンに吹きかけ、しばらく放置。フィンが乾いたらフィルターを取り付けます。
ポイント1:スプレーは1本使い切る
フィン用のエアコン洗浄スプレーは、中途半端に使用すると、詰まりの原因になってしまいます。一度の掃除で1本丸々使い切って、フィンについたホコリをしっかり除去することが大切です。
ポイント2:エアコン上部のホコリも取り除く
エアコンがホコリを吸い込まないように、日頃から部屋のホコリを取り除いておくことも大切。手の届きやすいところは掃除が簡単ですが、エアコンの上部などは掃除の手が回りにくく、ホコリが溜まりやすい場所です。
ハンディワイパーなどを使って、こまめに掃除しましょう。
専門業者に依頼する場合のポイントは?
業者にエアコンクリーニングを依頼するとお金がかかります。でも、プロにエアコンをキレイにしてもらうことで、設定温度を下げなくてもひんやり快適に過ごせるようになるなら、十分すぎるほど価値があるのではないでしょうか。
プロに掃除してもらったら、それまで25℃で使っていたのに、28℃でも涼しく感じられるようになったという人もいます。
<プロによるクリーニングの概要>
料金 |
1台 8000~2万5000円 掃除が可能な部分はすべてきれいにするため、洗浄スプレーよりも当然お金がかかります |
使用する薬剤 |
主にアルカリ洗剤 洗浄力の強いアルカリ洗剤を使用し、水で洗い流します。カビの繁殖なども抑えられます |
キレイになる部分 |
エアコン内外部の掃除可能な部分 取り外せるパーツは外し、掃除が可能な部分は内部も外部もきれいに洗浄します |
頻度 |
半年~2年に一度 自分で掃除する場合に比べると、はるかに少ない頻度で依頼すれば十分です |
ポイント:リビング用は半年~1年、寝室用は1~2年に1度
人の動きが多く、ホコリが舞いやすいリビングのエアコンは半年から1年に一度、業者にクリーニングを依頼するのがおすすめです。いっぽう、人の動きが少なくて、ホコリが舞いにくい寝室のエアコンであれば、1〜2年に一度で十分です。
設置場所や使用方法によっても、エアコンクリーニングの頻度が大きく変わってきます。
ロボット掃除機能付きだと料金も時間もかかる
料金 | 時間 | |
ロボット掃除機能・なし | 8000~1万2000円 | 1~2時間 |
ロボット掃除機能・あり | 1万8000円~2万円 | 2~4時間 |
ロボット掃除機能がついたエアコンの場合、そのパーツを取り外したり、クリーニング終了後に再び取り付けたりする手間と時間が必要に。そのぶんクリーニング料金もプラスになります。
まとめ:涼やかに過ごせて電気代も浮くから業者に依頼がおすすめ
エアコン掃除は、自分でやる場合と業者にお願いする場合とでは、それぞれにメリットやデメリットがあります。ただし総合的にみると、やはり「専門業者によるクリーニング」のほうがおすすめといえます。
ということで、「自分で掃除」「専門業者によるクリーニング」の順に、それぞれのメリットとデメリットをまとめました。
【自分で掃除】
メリット:スプレーが安価でこまめに掃除できる
フィルターやフィンにホコリが溜まっていると電気代がかさんでしまいますが、それが1000円弱のスプレーで解消できるのだから安いもの。こまめに使用しましょう。
メリット:掃除に要する時間はわずか30分程度
30分ほどで掃除できるので、部屋の掃除のついでや、スキマ時間などにパパッと掃除しちゃいましょう。掃除を習慣づけることが大切です。
デメリット:キレイにできるのは一部分のみ
業者に依頼する場合との違いは、エアコンをきれいにできる範囲。とはいえ、フィルターとフィンをきれいにするだけでも冷房性能が上がり、電気代も抑えられます。
【業者に依頼】
メリット:エアコンのすみずみまで洗浄してもらえる
依頼する業者やプランにもよりますが、基本的には外せるパーツは取り外して、自分で掃除するよりははるかに広い範囲をきれいにしてもらえます。
メリット:カビも防げてニオイもなくなる
洗浄力の高いアルカリ洗剤を用いてプロがクリーニングを行うため、カビ菌などもしっかり取り除くことができ、不快なニオイもなくなります。
デメリット:料金は安いとは言い難い
料金については高く感じる人も多いでしょう。でも、エアコンを使用しない時期であれば、割引キャンペーンを行っていたりすることもあるので狙い目です。
以上、エアコンの掃除は自分で行うのか、業者によるプロのクリーニングがおすすめなのか、メリットとデメリットを比較しました。
一度依頼するだけで、ひと夏中、ひんやりした部屋で澄み切った空気とともに過ごせるので、業者に依頼するのはアリ。
ただ、自分で掃除するのも意味があります。いずれにせよエアコンの掃除はするのがおすすめ。
猛暑に備えて電気代の節約のためにも、ぜひ本記事を参考にしてくださいね。
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自己流で使用せず、スプレーに記載された使用方法に従って掃除することが大切です。