目に優しいデスクライトとは
どんなライトなのか?

テストチームはまず、目に対する評価と作業のしやすさに対する評価について、どちらを軸とするか検討しました。

バルミューダのコンセプトである「子どもたちの目を守る光」にならい、「目に優しい」とは何かを調査。特に「目に優しくない」元凶とされるブルーライトについては、眼科医などの有識者やメーカーに直接に取材しました。

しかし、意外なことに、ブルーライトは「目に悪いと言っている学説は確かにある」という程度で、どのくらい浴びるとダメなのか、人間にとってどうダメなのか、全く評価が定まっていないとのことが明らかになりました。

そうすると、そもそも「バルミューダのコンセプト」自体が微妙になってきますが、いずれにせよ、照度や演色性などの数値を測定しても、現状のブルーライトに対する情報だけでは、良し悪しを評価できないという結論に至りました。

一方で、「子どもの勉強に向いている」、「細かい作業がはかどる」デスクライトに対しては、明るさや光があたる範囲など、いろいろな指標で比較できそうです。

そういった事前調査を経て、私たちは今回、勉強や作業におすすめできる「良いデスクライト」の定義を以下のように設定しました。

「デスクやテーブル全体を照らしてくれるライト=暗い場所ができないのでストレスが少ない」

これを前提条件として、専門機器による計測や実際の使用感をもとに、ランキングを作成しました。

ランキングの後に、デスクライトの選び方やチェックポイントを詳しく解説してますので、そちらもぜひチェックしてくださいね。

それでは、ランキングをご覧ください。実勢価格は現在の2019年5月21日時点での販売価格(税込)となっています。

大きくて、とにかく使いやすい
ECOLEDY LEDがベストバイ!

コイズミファニテック
ECOLEDY LEDモードコントロールツインライト
実勢価格:1万5878円
サイズ:W470(セード幅)×L320(上アーム長)×L340(下アーム長)㎜
重さ:1.2kg
タイプ:クランプ式
調光:2段階
調色:3段階
光色:暖色、中間色、涼色

[得点]

[測定数値]

とにかく「大きい」ことが第一印象だったコイズミファニテックの「ECOLEDY LEDモードコントロールツインライト」が第1位。

左右に広がった羽がデスク全体をしっかりと照らしてくれますが、注目はその均斉度。6つの計測ポイントの照度差が小さく、デスクのどの場所でも同じように作業できました。

光源距離■570mm/勉強モード(中間色)
(光源距離は、光源部分から垂直にライトを置いた台までの距離)

[実測照度]

光源が左右にあるため端まで明るいです。左右に比べて中心の照度は低めですが、まぶしすぎず実用にはちょうどいい明るさでした。JIS規格「AA形相当」です。

暖色と涼色のLEDを同時に点灯する「勉強モード」は、実際に使ってみるとまぶしすぎず、紙への反射も少なめ。目に優しい明かりなのがわかりました。用途に応じて涼色のみ(計算モード)、暖色のみ(休憩モード)を点灯できることも含めて、デスクライトにほしかった機能をしっかり備えているといえます。

計算モード(涼色)
休憩モード(暖色)

涼色の計算モードはかなりまぶしく、明るさを下げてちょうどいいくらい。暖色の休憩モードは目が疲れにくく、読書など文字を読むのに最適でした。

羽を開閉できるのも特徴ですが、伸ばしている状態なら中心の真下でスマホを見ても画面が反射しませんでした。

デスクの中心を明るくしたいときは羽を折って対応できます。

あえて気になった点といえば、光源が左右にあることでどちらが利き手でも手元に影が出ること。かなり薄いですが、検証時には視界に入って気になるという意見も出ました。

光源を片側にすれば目立たなくなりますが、その分暗くなります。

[分光波形]

涼色の計算モードでも青系の光線が抑えられており、黄色系の光線が強めです。ブルーライトを含む光線の量はバルミューダより少なめでした。

公式サイトでは子ども用の勉強机向け製品として紹介されていましたが、筆記・読書・パソコンやスマホの操作と、長時間目に負担をかけ続けている大人にこも使ってほしいライトでした。

不思議と影が気になりません
山田照明 Z-208LED

山田照明
Z-208LED
実勢価格:1万2822円
サイズ:セード横幅/600mm、アーム長/579+584mm
重さ:2.3kg
タイプ:クランプ式
調光:7段階
調色:なし
光色:中間色

[得点]

[測定数値]

「明るい! なのにまぶしくない」が山田照明「Z-208LED」を使用した第一印象です。全17製品中で照度は最高の評価、光源から500ミリの距離でも暗さを感じさせません。

ただ、本製品のすごさは、これだけ明るいのにまぶしさをあまり感じないところです。

光源距離■500mm

明るさを最大にすると部屋の電気をつけているような明るさでした。それでも机上はまぶしすぎず、色は自然に見えます。

調光は7段階(7が最大)ありますが、実用的なのは5~4段階めくらいでした。写真は4段階めですが、デスク全体をしっかり照らしているのがわかります。

[実測照度]

光源から30cmは3点とも1500lx以上。机全体がほとんど同じ明るさに感じられるほど広い範囲を照らしてくれました。JIS規格「AA形相当」です。

室内の明かりを消していてもこの明るさです。光源を直接当てなければパソコンやスマホの画面もとても見やすいです。

多重影は出ますが薄いので気になるほどではありません。

手元の影も濃いように見えますが、少し手を上げればほとんど消えてしまうほどでした。実際に使っていると、驚くほど影が気になりませんでした。

読書時は明るさを最大にすると多少の反射がありました。目が痛くなるほどではありませんが、やはり調光を5~4段階めくらいにするとちょうどよかったです。

クランプは長さがあり、柔軟に動く各部ジョイントはノブを回して固定します。ジョイントの数が多いため柔軟に位置を移動できます。写真はセードの付け根部分、上下左右に動かせるようになっています。

とにかく広範囲を明るく照らしてくれるライトです。仕事などで特に明るい光源が必要な人にとっても選択肢に入る一台でした。

明るさ・光色・照射位置すべて自由自在
3位はLightcycle タスクライト

ダイソン:Lightcycle タスクライト:照明

ダイソン
Lightcycle タスクライト
実勢価格:6万2208円
サイズ:H703×W530×D190mm
重さ:4.1kg
タイプ:スタンド
調光:無段階
調色:無段階
光色:暖色、中間色、涼色
本体色:ブラック

[得点]

[測定数値]

3位は、調光と調色が無断階で調整できる唯一のライトだったダイソンの「Lightcycle タスクライト」です。
スライドタッチにより微妙な調整ができるため、自分の目に合った明るさ、色で照らせるのは他のライトにはないメリットでした。

光源距離■600mm

[実測照度]

水平、垂直、360度とすべての方向になめらかに動くアームは気持ちよく、明かりがほしい位置をピンポイントで照らせます。JIS規格「AA形相当」です。

作業に応じて目に優しい光色を選べるのが便利でした。この光色無段階調節は、今回テストした中では本製品だけでした。

ただ、アーム操作時に電源や調光を誤操作しやすいスイッチの配置が気になるという意見も。

人感センサーは反応がよく、テスト中もデスクを離れると自動で消灯、近づくと点灯しました。

影は濃くハッキリと出ますが、多重影にはなりません。

[分光波形]

涼色では青系の光線が13台中もっとも強かったですが、光色や明るさの調整でかなり特性が変わります。

Lightcycle タスクライトは、ひと目見てそのデザインに驚かされました。とにかくカッコいいので、デスクの雰囲気がクールになります。デスク全体を照らそうと思うと中心が明るくなりすぎるため、自在に動くアームで光源を動かしながら使うのがいいでしょう。アプリと連動して明るさと色温度を調整することもできました。

明るい涼色と目に優しい暖色
ジェントス DK-S90CBK

ジェントス
DK-S90CBK
実勢価格:1万3457円
サイズ:セード横幅/500mm、アーム①/415mm、アーム②/480.5mm
重さ:1.435kg
タイプ:クランプ式
調光:無段階
調色:3段階
光色:暖色、中間色、涼色

[得点]

[測定数値]

懐中電灯ランキングでは上位の常連であるジェントスですが、デスクライトの「DK-S90CBK」もしっかり明かりが広がりました。

調光は無段階で、最大にしても1000ルクス以下とまぶしすぎず、実用的です。3段階の調色は、涼色・中間色・暖色で、涼色はかなり白が強めでした。

光源距離■500mm/調光■涼色

机全体をほどよい明るさで照らしてくれます。写真は涼色のため冷たい感じですが、中間色・暖色なら暖かい色になります。

調光■中間色
調光■暖色

涼色でも見にくいことはありませんが、明るさを最大にするなら中間色が使いやすく感じられました。

[実測照度]

光源から500mmの距離でも3点とも350lx以上と、明かりが広がりました。JIS規格「AA形相当」です。

まっ暗な部屋でデスクライトだけを点けてみると、デスクの広範囲を照らしているのがわかります。調光は中間色です。

多重影、手元の影ともに出ますが、あまり濃くないため作業中に気になることはありませんでした。

読書をしてみると、白の強い涼色でも紙への反射はほとんどありませんでしたが、中間色で少し照度を落としたくらいが目の疲れを感じません。

調光の幅がもう少しあるとうれしかったですが、調光+調色機能のおかげでちょうどいい光で照らしてくれる使い勝手のいいライトでした。白い光を好む人には特におすすめです。

5位: Amazonの超人気ライトは実力派
山田照明 Z-10R

山田照明
Z-10R
実勢価格:1万2505円
サイズ:セード横幅/420mm、アーム長/360+360mm
重さ:1.4kg
タイプ:クランプ式
調光:無段階
調色:なし
光色:中間色

[得点]

[測定数値]

Amazonランキングでも上位に入っているのが5位の山田照明「Z-10R」です。

同社の人気商品だった「Z-10」をアップデートし、色の再現性を高めたもので、演色評価数は実測でRa94.0を記録。明るさも300mmの中心で約750lxと、ちょうどいい光で照らします。

光源距離■500mm

机全体をしっかり照らし、演色評価数も高めと、使い勝手のいいライトです。

[実測照度]

500mmの中心が少し暗めでしたが、実用的には問題のないレベルです。JIS規格「AA形相当」です。

光源はそれほど大きくないものの、デスクの広範囲を照らしています。光色は白すぎることもなく、涼色に近い中間色です。

多重影、手の影ともに2位のZ-208LEDよりは濃く出ました。ただ、作業中に気になって仕方ないというほどではありません。

本に光が反射することはありませんでしたが、明るさを40~30%くらいにおさえたほうが目の疲れを感じませんでした。

Z-208LEDに比べるとコンパクトですが、明るさは実用的でした。無段階調光で好みの明るさにできるのも使い勝手のよさにつながっています。細めのクランプも存在感を主張しすぎずおしゃれです。

6位: 色の再現性はNo.1
スワン電器 LEX-980

スワン電器
LEX-980
実勢価格:1万6280円
サイズ:W360×D60×H25mm
重さ:0.9kg
タイプ:クランプ式
調光:3段階
調色:なし
光色:中間色

[得点]

[測定数値]

スワン電器 「LEX-980」は、セードの上部にあるセンサーでオン・オフできるのが特徴。調光もタッチ式で操作がとってもスマートです。

華奢なクランプとコンパクトなセードはデスク上でも存在を主張しすぎません。

演色評価数はRa98.0と全製品で最高値を記録しました。

光源距離■500mm

演色評価数がRa98.0と高かったように、色の再現性が高いライトです。

[実測照度]

光源が小さめだったため明るさは控えめでした。JIS規格「A形相当」です。

デスクの中央はちょうどいい明るさですが、光源が小さめなため周囲は多少暗めになりました。

多重影は出ますが、薄めです。

手元の影も少し濃いように見えますが、手を上げれば薄くなり、実際の作業ではそれほど気になりませんでした。

光は数値以上に強いのか、明るさを最大にすると多少紙に反射するほど。気になるときは明るさを3段階の真ん中にするとちょうどよくなりました。

LEX-980はコンパクトなのにしっかり明るいので、デスクライトの存在感のありすぎるのが苦手な人にもおすすめです。

スイッチがセンサー式のため、電源操作のたびに光源の位置が動いてしまうことがなかったのは、同じようなクランプ型のライバルに対するアドバンテージでした。

7位: 十分な明るさと5段階調光
7位はパナソニックSQ-LD515

パナソニック:SQ-LD515:照明

パナソニック
SQ-LD515
実勢価格:1万1800円
サイズ:幅(セード部)330mm・高(上アーム)175mm・高(下アーム)362mm
重さ:2.3kg
タイプ:スタンド
調光:5段階
調色:なし
光色:涼色

[得点]

[測定数値]

照度は約800lxにもかかわらず、色温度の高さからかかなり強い光に感じられるのが7位のパナソニック「SQ‐LD515」です。

筆記や読書といった作業は5段階の中間でも十分な明るさがあり、明るくすればより精密な作業も行えます。もともとの照射範囲の広さに加えて、多関節アームによって照らす位置を調整できるため、デスクのどこでも作業ができました。

光源距離■500mm

[実測照度]

光源をデスク中心になるようにして計測したところ、デスクの右側のほうが照度が高くなりました。JIS規格「AA形相当」です。

読書時の明るさは5段階の真ん中くらいでちょうどよかったです。

多重影が出ていますが、とても薄く写真ではわからないほどです。

手元の影はハッキリと出ていました。

[分光波形]

青色の光線の数値が飛び出しており、明るさを最弱にした場合もそれは変わりません。

スイッチ類がアームの根本についているため、誤操作することもなく、土台にものを置いても操作できたのは、意外とポイントが高いです。派手さはありませんが使っていて不満の出ない、実用性を重視したライトといえます。

8位: 涼色でもLEDに比べて光がキツくない
8位はジェントライト エリート

ヒーリングライト研究所:ジェントライト エリート:照明

ヒーリングライト研究所
ジェントライト エリート
実勢価格:2万1589円
サイズ:650mm・本体+アーム高さ:587mm(最高時)・本体高さ:300mm
重さ:1.1kg(クランプ時)
タイプ:スタンド、クランプ
調光:なし
調色:なし
光色:涼色

[得点]

[測定数値]

唯一、蛍光灯タイプの光源をもつのが、8位の「ジェントライト エリート」。NASAが開発にかかわり、自然光に近いといわれているサンスペクトルライトを使用しています。

涼色ながらLEDに比べて反射がきつくなく、目が疲れにくい光でした。デスク全体を均一に照らしてくれて、影も目立たない、バランスのいいライトといえます。

光源距離■530mm

[実測照度]

照度は低めですが、実用的にはこのくらいが目に優しかったです。JIS規格「AA形相当」です。

手元もペンも多重影にはならず、影も多少薄っすらして見えます。

[分光波形]

2ヶ所にピークのある独特の波形です。どちらかといえば青色が強めですが、使っていて目の疲れを感じることはありませんでした。

LEDの光が苦手という人にもおすすめです。机の状況に応じてスタンド・クランプを選べるので、設置の幅が広がります。

9位: スポットライトのようなライトでした
9位はBALMUDA The Light

バルミューダ:BALMUDA The Light:照明

バルミューダ
BALMUDA The Light
実勢価格:3万9960円
サイズ:幅191×奥行き264×高さ463mm
重さ:約3.2kg
タイプ:スタンド
調光:6段階
調色:なし
光色:涼色

[得点]

[測定数値]

注目だったバルミューダ「The Light」は、STROKE 2、Rebioと同点で9位でした。

色紙を使ったテストでは、ライトを点けても消しても紙の色が同じに見えました。これは色温度が太陽の5500Kに近かったことから、データにも裏打ちされています。

光源距離■345mm

[実測照度]

中心の2459lxは13台中最高値ですが、光の広がり方は意外と弱め。作業中の手元を照らすことに重点を置いていることがわかります。

検証を行ってすぐ気づいたのが、ペンを持つ手の影が手の下に出るので視線にほとんど入らないこと。また、天井の照明によって出る身体の影も見えなくなります。

LEDをミラーに反射させることで低い位置から手元を照らすフォワードビームテクノロジーの効果を実感できました。

一方で、広く照らす性能に関しては疑問符がつきます。ライトを左奥に置くと、デスクの中心と右手前は明るくなるものの、その他の場所は上位のライトと比べるとかなり暗くなります。とくに左手前はほとんど光が当たりません。

また、バルミューダの光源に当たる位置にペンを置いてみると、影は濃く多重影にもなりました。手元には影も出ていますが視界には入りにくい位置です。

光源が低く斜めに照らすため、厚い本だとノドに大きな影が出ました。調光を下げないと紙に反射もします。

[分光波形]

涼色ですが、青系だけでなく緑系、黄色系、赤系の光線も同じくらい強く出ています。色の再現度が高いのはこの特性によるのでしょう。

室内照明による自分の影を消してくれたのは驚きでしたが、一方で本製品の低い位置から照らすという特性によって出る影が目立つという結果になりました。どちらの影がより気になるかで、この製品を選ぶか否かが変わってくるでしょう。

BALMUDA The Lightは、公式ECショップ での通販も可能。

色はブラック、ホワイト、ベージュの3色。

なお、本製品については、より詳しいレビューを近日中に公開しますので、そちらも参照ください。

9位: デスクライトらしくないライト
同じく9位のSTROKE 2

ビーサイズ:STROKE 2 LEDデスクライト:照明

ビーサイズ
STROKE 2
LEDデスクライト
実勢価格:4万1040円
サイズ:H535×W528×D192mm
重さ:約0.9kg
タイプ:スタンド
調光:2段階
調色:なし
光色:涼色

[得点]

[測定数値]

一本の管からできた「STROKE 2」は、デスクライトらしくないのが最大の特徴。いかにもデスクライトという存在感がなく、スマートにデスクを照らしてくれます。

光源距離■520mm

[実測照度]

光源がやや奥向のため、デスク手前での作業だと手元が暗くなってしまいました。

真っ暗な部屋で正面から見ると、デスクの手前側より奥の壁が明るく照らされているのがよくわかります。

影は多重にならず、ハッキリと出ていました。

[分光波形]

波形を見るかぎりは、ブルーライトはあまり気にする必要がなさそうです。

小さな光源からは想像できない照射範囲の広さでした。とにかく置いてあることが気にならないので、デスクライトの存在感が苦手な人におすすめです。

9位: 自然光に近い演色評価値Ra97.7
同じくこちらも9位Rebio

ヤマギワ:Rebio:照明

ヤマギワ
Rebio
実勢価格:3万7800円
サイズ:高さMax830・幅Max1010・奥行き140mm
重さ:0.9kg
タイプ:クランプ
調光:3段階
調色:なし
光色:暖色

[得点]

[測定数値]

暖色系のライトで最上位だったのが「Rebio」です。

写真では暗く見えますが、明るさを強にすると紙が反射するほど明るく、読書などには中間の明るさが最適でした。

Ra97.7と演色評価数は高いものの、色温度が低いため色はオレンジがかって見えます。

光源距離■500mm

[実測照度]

照度の計測時は光源を中心部分に設定しています。実際の使用時には長いアームのおかげで照射位置を自由に変えられました。

暖色系のライトは長時間読書をしていても疲れにくく、活字が目に入りやすいという効果があります。

影は多重にならず、ハッキリと出ていました。

[分光波形]

波形を見るかぎりは、ブルーライトはあまり気にする必要がなさそうです。

演色評価数は17台でも自然光に近いRa97.7という高い数値でしたが、色温度が低いためデスクはオレンジ色に照らされました。太陽光の下と同じ色を再現したいのなら、色温度も重要だということがよくわかりました。

12位: ほどよい明るさでデスク全体を照らす
12位はDSL-IT12T LED

ニトリ:DSL-IT12T LED:照明

ニトリ
DSL-IT12T LED
実勢価格:5990円
サイズ:幅600×奥行き230×高さ400mm
重さ:約1kg
タイプ:クランプ
調光:なし
調色:なし
光色:中間色
※現在取り扱いはございません。

[得点]

[測定数値]

手頃な価格で明るいライトがほしいなら、ニトリの「DSL-IT12T LED」は有力な候補です。

光源距離■420mm

[実測照度]

JIS規格では「A形相当」です。

照射範囲は広く、明るさは紙に反射するとまぶしいくらい。1位ECOLEDYの廉価版のようで、まさにお値段以上のライトでした。

正面から見てもデスク全体が明るいことがよくわかります。

影は全体に薄めでした。手元が多少多重になっています。

[分光波形]

中間色ですが、ブルーライトの数値が少し高くなっています。

5000円台でこのスペックはかなりお値打ちです。あえてマイナス点を挙げるとすれば、調光機能がないこととアームの可動域が狭いことでした。

13位: 有機ELの優しい明かりに癒やされる
13位はエコリカのSKY

エコリカ:SKY:照明

エコリカ
SKY
実勢価格:5万160円
サイズ:W322×D279×H384mm
重さ:0.96kg
タイプ:スタンド
調光:7段階
調色:なし
光色:中間色

[得点]

[測定数値]

カメラマンが撮影時に「手に光が均一にあたる」と驚いたのが、有機ELを採用した「SKY」です。面で発光する有機ELの均斉度の高さが実感できました。

光源距離■370mm

[実測照度]

300mmの距離では右側が明るくなりましたが、500mmを見ると照度が均一なことがわかります。

光源の位置は低めですが、ペンを持ち上げると影がほとんど出ません。

筆記時も影はぼんやりと表示されました。読書では紙が黄色っぽく見え、文字が読みやすくなりました。

[分光波形]

波形を見るかぎりは、ブルーライトはあまり気にする必要がなさそうです。

有機ELを採用したデスクライトのパイオニアとなる本製品、明るさにムラがなく影が出ないという特性には驚かされました。もう少し照度が高ければ上位を狙えたでしょう。手元をピンポイントで照らせるように、アームの調整機能はつけてほしかったです。

13位: 置き場所はデスクの真ん中
同じく13位TT-DL13

TaoTronics:TT-DL13:照明

TaoTronics
TT-DL13
実勢価格:3999円
サイズ:430×180×180mm(パッケージ) 
重さ:1.3kg(パッケージ)
タイプ:スタンド
調光:7段階
調色:5段階
光色:暖色、中間色、涼色

[得点]

[測定数値]

「TT-DL13」は、デスクの奥から全体を照らすには照度不足です。しかし、手元付近に置く余裕があるなら、調光・調色機能も充実しており手元をちょうどいい明かりで照らせました。

光源距離■350mm

[実測照度]

500mmの距離だと照度が大きく下がるため、デスクの奥に置いて使用するには不足です。

室内灯を点けていれば手の影は気にならないレベルでした。

真っ暗な部屋でも多少ぼやけて出ています。

[分光波形]

波形を見るかぎりは、ブルーライトはあまり気にする必要がなさそうです。

調光7段階、調色5段階なので、作業にあわせて明かりを調整できます。アーム調整の自由度も高く、意外と使いやすいライトでした。

15位: 2000円台という価格なりです
15位ECOHiLUX LDL-501

アイリスオーヤマ:ECOHiLUX LDL-501:照明

アイリスオーヤマ
ECOHiLUX LDL-501
実勢価格:2841円
サイズ:幅360×奥行き171×高さ335mm
重さ:1.4kg
タイプ:スタンド
調光:無段階
調色:なし
光色:中間色

[得点]

[測定数値]

17台のなかでもっとも安価だった「ECOHiLUX LDL-501」は、照度を見れば実用的な明るさのライトです。調光は電源ボタンを押し続けることで無段階で調整できます。

光源距離■350mm

[実測照度]

ただ、実際に使ってみると照射範囲が狭めで、紙への反射が強いのも気になりました。

ペンの影はほとんど出ていません。

[分光波形]

気にするほどではなさそうですが、ブルーライトの数値が少し高くなりました。

本製品は土台の向きを変えることでデスクの左右どちらにも置けるという特性がありますが、そのせいか土台が大きく置き場所に悩みました。

16位: デスクライトにはもの足りません
16位はIKEAのBACKLUNDA

IKEA:BACKLUNDA:照明

IKEA
BACKLUNDA
実勢価格:3999円
サイズ:幅160×高30×長さ370mm(パッケージ) 
重さ:0.88kg(パッケージ)
タイプ:スタンド
調光:なし
調色:なし
光色:暖色

[得点]

[測定数値]

照度、照射範囲ともにもの足りない成績で16位となったのが、イケアの「BACKLUNDA」です。

光源距離■350mm

[実測照度]

実際に使用してみても、照射範囲は開いた文庫本を照らせる程度。暖色の明かりは眠気を誘うもので、ベッドサイドに置いておきたくなりました。

影はそれなりに濃く多重影にもなりましたが、それ以上に暗さが気になります。

[分光波形]

波形を見るかぎりは、ブルーライトはあまり気にする必要がなさそうです。

明るい部屋で手元を照らす補助ライトとして使うならありかもしれませんが、暗い部屋でこのライトだけを点けて作業するのはおすすめしません。

数値比較用として
LED電球タイプを測定

無印良品:MJ1505:照明

無印良品
MJ1505
実勢価格:7890円
サイズ:240×240×420mm(パッケージ) 
重さ:3.3kg(パッケージ)
タイプ:スタンド
調光:なし
調色:なし
光色:暖色

[測定数値]

「MJ1505」は、唯一のLED電球タイプのライトです。付属していた暖色系の電球(電球色)は照度不足で、カバーの影響か照射範囲も広くありませんでした。

光源距離■400mm

[実測照度]

全体的に暗いため作業用のライトというよりは、間接照明などインテリアとして使うのがいいかもしれません。

影は濃くハッキリ出ましたが、多重影にはなっていません。

[分光波形]

波形を見るかぎりは、ブルーライトはあまり気にする必要がなさそうです。

伸縮するアームはデスクの広い範囲をカバーできました。電球が交換できるため、もう少し明るい電球を取り付ければより実用的なデスクライトになるかもしれません。

以上、デスクライトランキングの発表でした。

続いて、デスクライトを選ぶ上でのチェックポイントや今回のテスト方法などを解説していきたいと思います。

デスクライトの優劣を分ける
6つのチェックポイント

今回、デスク全体を照らしてくれる、照射範囲が広くて使っていてストレスがより少ないライトを選ぶべく、テストチームが設定したチェックポイントは6つです。
 

商品選びのポイント①照射範囲:広い範囲を照らしてくれるか?(20点満点)

分光放射照度計で光源から300ミリと500ミリの6カ所のポイントの照度を測り、導き出します。光源から500ミリの距離の照度が高いほど、照射範囲が広いライトになります。

6カ所のポイントそれぞれの照度が高いほど高評価としました。

正確な数値を計るため、都内の研究施設の暗室を利用しました。機材はコニカミノルタの分光放射照度計「CL-500A」です。

商品選びのポイント②照度:750ルクスの明るさを確保できているか?(10点満点)

明るさはデスクライト選びの重要な要素ですが、実際にデスクで行う作業の内容によって必要な照度は変わります。子どもが勉強や読書をするのに必要な「750lx(ルクス)」がひとつの基準になりますが、実際に使用すると「500lx」あればまぶしさを感じました。

家庭内の作業では手芸・裁縫の「1000lx」が最高なので、この数値を基準に光源から300ミリの距離の平均値で得点をつけました。

商品選びのポイント③演色評価数:太陽光や白熱球に近い自然な色で見えるか?(20点満点)

太陽光や白熱球を「Ra100」とし、これに近いほど、色が自然光に近く見えるといわれています。作業によっては色が正確に見えることも重要になることから、この数値も重要視しました。

ただし、実際の見え方には照度や色温度も関係してくるため、この数値だけが高ければいいというわけではありません。

商品選びのポイント④調光・調色機能:作業にあった明かりに調整できるか?(10点満点)

作業に応じて最適な明かりで照らすために重要な機能でした。1000lxを超えるライトは、作業によっては明るすぎて目が痛くなることもしばしば。明るさや色温度を変更できる調光・調色機能があるライトをおすすめします。

商品選びのポイント⑤影の出来方、量:作業を妨げるような多重影は多くないか?(10点満点)

作業中に出る手の影は、手元を隠してしまいます。また、光源が複数あるLEDライトでは影が幾重にもなる多重影が出やすくなります。

手元の影が薄いライト
手元の影が濃いライト

影は薄く、手元に出にくく、多重影にならない製品ほど、作業中にストレスを感じることが少ないという結果になりました。

商品選びのポイント⑤使用感:ストレスなく操作できるか?(10点満点)

「明るいライト=良いライト」なのか、実際にすべてのライトを使ってみました。すると明るくても照射範囲が思ったより狭かったり、暗めでも目に優しく作業がしやすいなど、ライトの明るさと使い勝手はイコールではありませんでした。

部屋の明かりを点けた状態で筆記・読書・パソコン操作といった作業を行い、総合的に評価しました。

以上、5つの項目について以下の基準を元に、採点しました。

①照射範囲■300mmの照度 500lx以上 各3点/300lx以上 各2点/100lx以上 各1点、500mmの照度 250lx以上 各3点/150lx以上 各2点/50lx以上 各1点、AA形相当 +2点/A形相当 +1点

②照度■300mm/500mmの平均照度 1000lx以上 各10点/750lx以上 各8点/500lx以上 各6点/300lx以上 各4点/200lx以上 各2点

③演色評価数■Ra95以上 20点/Ra90以上 15点/Ra85以上 10点/Ra80以上 5点 

④調光・調色■調光あり +5点、調色あり +5点

⑤影■影の濃さ 1~5点、多重影 1~5点(ともに5段階の相対評価) ⑥使用感■2~20点(10段階の絶対評価)

デスクのどこに置く予定かも
デスクライト選びの要素です

もう一点、重要なのが置く場所です。

デスクライトは光源の向きや形状によって、それぞれ設置位置が決まります。

購入前には自分のデスクのサイズや形状を考え、卓上のどこに設置するかを決めておきましょう。スタンド式とクランプ式でも設置場所が変わってきます。

光源の向きや設置位置で明るい範囲に差が出ます

光源の向きによって、デスクのどの位置が明るいかが変わります。ダイソンは光源直下を、バルミューダは斜め前方を照らしました。製品によっては光源の角度を変更できました。

設置位置によっても、照射範囲は変わってきます。設置位置は形状によって変わり、スタンドタイプはデスクの左右、クランプ型はデスクの中心が一般的です。

デスクライトは利き手と逆側に!

デスクライトを使うと、手の影が出やすくなります。特に筆記中はこの影がジャマで文字が書きにくくなることもあるほど。影が目立たないようにするには、ライトは利き手の逆側に置きましょう。影が出ても手の下に隠れる位置になります。下図は右利きの場合の例です。

左側に置いた場合、自分の視点からは影が目に入りません。

右側に置いた場合、影が大きく表示されてノートが隠れてしまいました。

デスクライトの特性がわかる
3つの言葉を知っておきましょう!

最後に、デスクライト選びで知っておきたい①「分光波形」②「色温度」③「AA形相当 or A形相当」という言葉について解説します。

共に、ライトの光色に影響するもので、見方を覚えておけば理想に近いライトを見つけやすくなります。

①ブルーライトは分光波形グラフ380~500nmの光を指します

分光放射照度計で照度を測ると、「分光波形」のグラフが作成されます。このグラフは何色の光線が強い光源かがわかるもので、横軸の「380~500nm」の青系の光源がブルーライト域と呼ばれます。

上図は全ライトのいちばん明るかったポイントの波形をまとめたグラフです。

明るさが異なるので、単純比較はできませんが、最大光量で使用した場合は、ダイソンやバルミューダのブルーライト量は多いことがわかります。ただ、前述通り、どのくらいが多くて、どのくらいが少ないかの評価は定まっていませんので、本テストでは、優劣については言及しません。

②太陽光の下で見た色を再現したいなら色温度に注目

一方で、ライトの特徴を表す数字には、「色温度」もあります。これは下記のように明かりの色を識別するもので、好みで選んで問題ありません。

太陽光の色温度は「5500K(ケルビン)」とされており、自然な色を再現したいならこの数字に近い製品を選ぶといいでしょう。

③広い範囲を明るく照らすライトには基準があります

最後にデスクライトの製品紹介で目にするJIS規格の「AA形相当 or A形相当」という言葉についてふれておきましょう。この規格は計測した一定距離の照度が基準値以上だったことを示します。なお、本来は蛍光灯向けの基準のため、LEDライトでは「相当」としています。

デスクの広い範囲を明るく照らすライトを選ぶうえで、AA形相当の表記はひとつの参考になります。

以上を覚えておいていただくと、各ライトの特性がより理解しやすくなります。

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【テストを終えて】
手元だけでは不十分
デスクは広く使いたいです

17台のデスクライトを使用した今回のテストで、検証メンバーが出したひとつの結論が「デスクの広い範囲を照らせるライトが使いやすい」というものでした。

本企画のきっかけとなったバルミューダのライトは、最高照度こそ他を圧倒していたものの、この点ではベストではありませんでした。

そもそも照度は筆記でも読書でも500ルクス~750ルクスくらいがちょうどよく、1000ルクスを超えるライトでは紙が光って見えにくいこともしばしば。高ければいいというものではありませんでした。

とはいえ、実用的な照度でデスク全体を照らしてくれるのは最高照度が1000ルクスを超える製品であり、評価には頭を悩ませました。

結果として今回は大は小を兼ねるということで、広く照らせるライトを高評価としましたが、今後登場するライトには、500~750ルクスくらいでデスク全体を照らせる製品を希望します。

演色評価数の評価も難しいところでした。

太陽光がRa100であり、その数字に近いほど自然光とのズレが少ないとされていますが、人間の目で見るとそのかぎりではありません。

それは、色の見え方には色温度が大きく関係するからです。太陽光の色温度は5500Kなので、演色評価数がRa100に近くても色温度が5500Kから離れていれば、自然光と同じ色には見えません。購入時には両方の数字を必ずチェックしましょう。

なお、色温度は5500Kを超えると目に疲れを感じやすく、3000K以下なら目には優しいものの、色がオレンジがかって見えました。

デスクを広く使えるか否かは、ライトの形状でも変わりました。

自分のデスクで使うなら、デスクの一部を陣取るスタンド型より、スリムなクランプ型というのがメンバーの一致した結論です。

他にも、アームが広範囲に動くこと、スイッチ類は土台ではなくアーム側についていることがよいデスクライトの条件として挙がりました。

これらを踏まえて、メンバーの理想に近いライトだったのが、照射範囲が広く照度が高すぎない、クランプ型の「ECOLEDY」(1位)でした。

また、有機ELを採用したSKYは、LEDより暗かったものの明かりの質のよさを感じられただけに、アームが動かず置き方が悩ましいのが残念でした。

なお、充電式のデスクライトのおすすめランキングは近日公開します。