大進化した「シーリングライト」
寿命10年、タイマーは当たり前!
みなさん、シーリングライト(天井面に取り付けるタイプの照明器具)ってどんなものをお使いですか?
担当ライターは、引っ越してきたときに部屋に備え付けられていたものをそのまま使用しています。そして、今までそれを替えようと思ったことはないのですが、最新のシーリングライト事情を知ったら気持ちが揺らぎました。
以前は蛍光灯が主流でしたが、最近ではLEDを使ったシーリングライトが一般化しています。そして、LEDシーリングライトにはさまざまな機能がついていて、昔に比べるとかなり便利に使えるように進化。寿命が10年持つものや、タイマー機能が付いているものなどは、もはや当たり前になっているんです。
今回は最新のLEDシーリングライトを徹底研究! 人気の9製品を集めておすすめ順ランキングを作成しました。
LEDシーリングライトの特徴とは…
何がどう進化した?先ほど「LEDシーリングライトにはさまざまな機能がついていて、かなり進化している」とお伝えしましたが、おすすめ順ランキングの発表の前に、LEDシーリングライト特徴を詳しく見ていきたいと思います。
特徴①リモコン付きがほとんど
昔のシーリングライトには大抵、点灯・消灯用の紐がぶら下がっていて、明るさ調整は3段階みたいなものがほとんどでした。しかし、最近のシーリングライトには「紐」が見当たりません。
……なぜならば「リモコン操作」が標準化しているから!

リモコンによって点灯・消灯の操作はもちろん、調光やタイマーのセットなどができるタイプが最近の主流です。
特徴②10年程度で“使い捨て”
蛍光灯タイプの場合は、寿命がきたら本体から蛍光灯のみを外して交換します。でもLEDシーリングライトは本体にLEDライトが埋め込まれているので、寿命がきたら本体ごと取り替えます。つまり、LEDシーリングライトは「使い捨て」という訳です。

ちなみに、LEDの寿命はだいたい10年程度と言われています。なので、LEDシーリングライトの寿命も10年くらいだと思って間違いないでしょう。一度取り付けてしまえば、蛍光灯のようにたびたび交換する必要はありません。
特徴③明るさの調整が細かくできる

LEDは蛍光灯や白熱球よりも電気代が安く、きめ細かく明るさの調整ができるのが利点のひとつです。
特徴④調光はもちろん、調色ができる製品も
明るさのコントロール(調光)ができるのはもちろん、最近ではライトの色の調整(調色)ができる製品も増えています。

調色できるタイプは調光だけのタイプよりお値段は張りますが、「仕事や勉強のときは昼光色」「団らんのときは電球色」というように用途や好みに応じて光色を変えられます。家族がリビングで仕事や勉強をすることが多いなら、調色できるタイプが向いています。
特徴⑤スマートスピーカー連動タイプも

Wi-Fiに接続してアプリからLEDシーリングライトを操作したり、スマートスピーカーと連動したりできる製品もあります。
「アレクサ、ライトを点けて/消して」で灯りをコントロールできるのは、やってみると超便利! 手荷物いっぱいで帰宅したときや、眠くてベッドから起き上がりたくないけど灯りを消したいときなど起き上がりたくないときに役立ちます。
LEDシーリングライトの選び方
明る過ぎても、直接的でもダメ!大まかな特徴をつかんだところで、今度はLEDシーリングライトを選ぶ際におさえておくべきポイントをご紹介したいと思います。
ポイント①部屋の隅々まで明るいか

照明なので、もちろん一番重要なのは明るさです。でも、1箇所だけが明る過ぎたり、部屋の隅が暗かったりでは目がくたびれてしまいます。隅々まで明るい製品がもっともおすすめです。
ポイント②色のバランスはどうか

光のRGB(赤緑青)および、白の「色のバランス」が悪いと、食べ物が美味しそうに見えない、人の顔色が悪く見える、服の色などが実際とは違って見える、本などの文字が読みにくい……といった不都合が出てきます。
なので、赤、緑、青、白の色のバランスが取れた光を放つLEDシーリングライトがおすすめです。
ポイント③放つ光が「やわらかい」か

LEDシーリングライトのカバー(傘)には、光を部屋の隅々まで柔らかく拡散させる「ディフューザー」の役割があります。
カバーが薄かったり、カバー自体に高さがなく光源とカバーが近すぎたりすると、光の刺激が強すぎて目が疲れるので、LEDシーリングライトを選ぶ際はカバーにも要注目です!
ポイント④使いやすさはどうか

多機能でいくら照明として優れていても、使い方が複雑では困りますよね。LEDシーリングライトを選ぶ際は「付属リモコンが直感的に操作できるか」「読書モードなどシーンに応じた最適な明るさや色をワンタッチで提供してくれるか」といった部分にも注目を!
中にはスマホアプリで操作できるものもあるので、こういった便利機能の有無もチェックすることをおすすめします。あと、女性ひとりでも取り付けられるかどうかという点もチェックしておくとベターです。
部屋の広さで決めたい明るさの目安

部屋の照明の明るさは、明るすぎると目がチカチカしてしまうけれど、逆に暗すぎるとものが見えづらくて疲れてしまいますよね。では、どのくらいの明るさを選べばいいのでしょうか?
8畳、12畳、10畳…適応畳数に注目!
シーリングライトの明るさをチェックするときに目安となるのが「lm=ルーメン」という光の量の単位です。各メーカーはこれをもとに適応畳数の表示を行なっています。日本照明工業会によって基準が設けられており、例えば10畳なら3900~4899lm、12畳なら4500~5499lm、14畳なら5100~6099lmとされています。
この適応畳数をもとに、ご高齢の方が使用する場合は少し明るいものを、自然光が入る明るい部屋に設置する場合は少し暗めのものを検討するといいでしょう。
もちろん一つのライトで部屋に必要な光量を必ず賄う必要はありません。自分の気に入ったライトや既に持っているシーリングライトの明るさが必要光量を満たさなかったなどの場合はサブライトをいくつか設置するのもおすすめです。
ライトを選ぶ際にもう一つ気をつけておきたのはシーリングライトの重さです。基本的に一般的な住宅の天井に取り助けられる限界は5Kgだと言われています。もし使いたいライトが5Kgよりも重くなってしまいそうな場合は専門業者に連絡をして天井の補強工事を行う必要が出てくる可能性があるので注意してください。
一人暮らしにおすすめなライトの選び方

一人暮らしの場合は8畳ほどのワンルームに住む方が多いため、ライトの明るさは3300~4299ルーメンほどが理想です。この基本情報を押さえた上で、ライトを選ぶ前に決めておきたいのが部屋の雰囲気。モダン、スタイリッシュなど、自分で決めた部屋のコンセプトに沿ったライトを選ぶことがポイントです。
さらに、部屋の雰囲気をよりよくするために間接照明を一緒に使うのもおすすめです。日常的にはシーリングライトを単体で、もしくは間接照明と平行して使いながら、リラックスしたい際などには間接照明を単体で使うことで日々の生活を楽しむことができます。
おすすめモデルを決定しました
人気9製品を100点満点で採点!LEDシーリングライトの特徴や選び方のポイントは先述した通りなのですが、「じゃあ、どれを買えばいいの?」と思ってしまいますよね。
そこで、現在家電量販店やネット通販などで人気の9製品をチョイスし、おすすめの一品を見つけ出すべく下記項目で比較テストを行ってポイント付けを行いました。
光の明るさ:25ポイント

部屋の6カ所で照度計を使って明るさ(ルクス・lux)を測定。製品ごとに大きな差があることが判明しました!
光のバランス:25ポイント

色紙で赤、緑、青、白の色のバランスをチェック。また、実際に見た印象を確かめるため、サラダがおいしそうにみえるか、という視点からも審査しました。

さらに、大人は広辞苑、子どもは小学生国語辞典を読み、どれくらい読みやすかったかも評価しています。
光のやわらかさ:25ポイント


カバーに深さ・丸みがあるほど光がやわらかく拡散するので、明るくても目が疲れません。ここでは「カバーあり・なし」で四角柱の影を比較し、そのやわらかさを評価しました。
使いやすさ:25ポイント

スマホアプリ連携、常夜灯、読書モードなどの付加機能が充実しているか、リモコンのボタンの配置をチェック。

天井への取り付けやすさなどもチェックしています。
それではおすすめのLEDシーリングライト、注目の1位からご覧ください!
本も読みやすい「CL8DL-6.0HAIT」
スマートスピーカーと連携! 1位はアイリスオーヤマの「CL8DL-6.0HAIT」は、機能の豊富さもさることながら、「部屋の隅々まで明かりを届ける」こともおろそかにしないソツのなさが素晴らしいです!
昼光色と電球色の組み合わせで調色11段階&明るさ10段階もあり、自分に最適な明るさとバランスを選べます。また、ライトの直下は1582lux、部屋の四隅も平均300luxと明るく、光がやわらかいので子どもも大人も目が疲れません。
「アレクサ、明かり消して」で電気が消えたり、スマホから操作できたりするのはお手頃価格なのに超便利!
アイリスオーヤマ
CL8DL-6.0HAIT
実勢価格:1万764円
サイズ:直径600×高さ127mm
重量:約2.0kg
演色性:Ra8
消費電力:約30.8W
調色:電球色~昼光色(2800~6000K)
器具光束:4299lm
適用畳数:~8畳
その他の機能:常夜灯、タイマーなど
- 調光機能: ○
- 調色機能: ○
- アプリ: ○
- スマートスピーカー連携: ○

(写真はカバーを外した内部のLED電球部分です。以下、同)
驚くべきはこの明るさです!その理由としては、導熱性と放熱性能が高い錫めっき鋼板を使った回路基板にLEDライトを配置していることなどが挙げられます。

「全灯」だとまるで太陽光のような色合いで、サラダの卵、トマト、レタスがとても新鮮に見えます!

また、普段は明るいところで辞書など「薄くて白い紙に黒くて小さい文字で書かれたもの」を読むと光の照り返しがあって目が疲れるのですが、「CL8DL-6.0HAIT」の明かりの下では一切その疲れを感じませんでした。

これほど明るいのに、「まぶしい!」感がありませんでした。

明るいのにまぶしくない理由は、回路基板全体にLEDを広く配置しているうえ、カバーの深さが11cmもあって光源と離れているので光が拡散しやすいことが挙げられます。

Google Home、Amazon Echoとアプリから簡単に連携でき、声で点灯・消灯・調光・調色などができます。

さらに、アプリからはリビング、子ども部屋など各部屋に設置した対応ライトをそれぞれ操作でき、時間や天候に応じた自動制御も設定できます。例えば曇りの日は明るく、晴れた日はやや暗めにといった細かな設定ができて便利。
総合評価は【94ポイント】。ランキング1位にふさわしい、弱点のない1台でした。スマートスピーカー連動タイプが気になるなら、コレで間違いなしです!
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2位はパナソニック「HH-CD0871A」
くつろぎモードで効果を発揮!2位はパナソニックの「HH-CD0871A」。設定時刻30分前から部屋を徐々に明るくして電球色から白色に切り替える「お目覚めモード」や、子どもの寝かしつけに最適な「くつろぎモード」など、住まいを明かりで演出する設計思想が随所に光ります。
また、全灯だと非常に文字が読みやすく、くつろぎモードは絵本の読み聞かせがしやすいなど、「文字を読む」ことにも注力しています。縁のリネン柄デザインまでもが灯りのクオリティを上げていることに驚きました。
パナソニック(Panasonic)
HH-CD0871A
実勢価格:1万872円
サイズ:直径630×高さ114mm
重量:2.6kg
演色性:Ra83
消費電力:33.5W
調色機能:2700~6500K
その他の機能:夜間モード、お目覚めモード、くつろぎモード、タイマー、文字くっきり光
- 調光機能: 〇
- 調色機能: 〇
- アプリ: X
- スマートスピーカー連携: X

直下は明るいのですが、光源から1m離れると数値が落ち、6か所の平均測定値は207.5luxでした。
全灯だと文字が見やすい色温度(パナソニックは6200Kとしています)と明るさ(実測値で462luxでした)に自動的に設定してくれるので、部屋の隅で本を読んでも暗い感じはしませんでした。

くつろぎモードでは色温度2700K、明るさ約20luxに自動的に設定されます。夕暮れの空をイメージしているというこのモードだと、優しい灯りが壁や足元をほんのり照らしてリラックスできます。

さらに、カバーの縁のリネン柄から薄く漏れる光が眠りを誘ううえ、絵本の文字ははっきりとしているので、子どもの寝かしつけにも役立ちます。

四角柱の影の先がボケて背景の白になじみ、やわらかくなっています。カバーの深さは最大11cmで、カバーの丸みが縁のリネン模様と相まって光をやわらかくしている印象です。

リモコンの「おめざめ」では、タイマーセットした30分前より徐々に明るくなり、電球色から白色に切り替わります。また、「くつろぎ」モードなど、「住まいを明かりで演出する」設計思想が随所に光ります。リモコンが直感的に操作しやすいですし、女性でも取り付けやすいです。
総合評価は【92ポイント】。アプリやスマートスピーカーとの連携機能はありませんが、しっかり暮らしに寄り添ってくれる完成度の高い1品でした。
ホタルクス「 HLDC12211SG」
3位は老舗の細かな技が光る3位のホタルクス(旧NECライティング)は、「光をやわらかくして部屋のすみずみまで届ける」ことにこだわりを感じました。
消灯した後も蓄光で淡く照らされるホタルック機能など、細部まで気遣いにあふれます。「快適」にセットしておけば、1日中快適な色温度と明るさで部屋を彩ってくれるところも好ポイント!
ホタルクス
HLDC12211SG
実勢価格:1万1119円
サイズ:直径462×高さ161mm
重量:1.5kg
演色性:Ra85
消費電力:43W
調色機能:2700~6500K
その他の機能:朝は昼光色、就寝前は電球色と、灯りを24時間コントロールする「快適あかりモード」、よみかき光、ホタルック機能など
- 調光機能: 〇
- 調色機能: 〇
- アプリ: X
- スマートスピーカー連携: X

6か所計測した平均値は222.75lux。部屋全体が明るいのも素晴らしいですが、子ども部屋の壁が白く美しく見えました。

リモコンの「快適」では、朝、夕食時、就寝前で自動的に色と明るさを調整してくれます。また、「よみかき」での辞書の読みやすさもすばらしい! サラダは緑と白のメリハリがきいた色合いになります。

ホタルクスは旧NECライティング。筆者が最もそのこだわりを感じたのは光のやわらかさです。「よみかき」モードは白と黒のコントラストがはっきりするうえ、かなりの明るさ……なのに目がチカチカしないのはなぜか?
それは、LEDライトにカバーがされているうえ、本体のカバーは深さ14cmもあり、カバーが二重になっているからです。光がふわっと拡散されるから目が疲れないんです。

アプリやスマスピ連動はありません。リモコン操作はわかりやすい部類です。
ですが、一番驚かされたのは、電気を消しても……あれ? ほんのり明るい?
消灯後も真っ暗にならず、蓄光ライト(ブルーグリーン)が約2~3分の間点灯します。子どもを寝かしつけた後に部屋を出るときも、足元をじんわり照らしてくれるんです!

さらに、突然の停電でもホタルック点灯回路が停電を感知してホタルックLEDを点灯させるため、足下に危険がないかを確認しながら行動することができるそうです。すごく細かいことのように見えますが、ここまで気遣ってくれるんだ!とうれしくなりました。
蓄光機能「ホタルック」とは……
この、蓄光が一定時間照らしてくれる機能を「ホタルック」といいます。ホタルクス広報によると「ホタルック」は阪神淡路大震災が起こった1995年に、お客様の安全・安心につなげようと蛍光体に蓄光塗料を塗布した蛍光ランプを発売し始めたそうです。
照明器具がLED化されたいまの「ホタルック機能」では、電解コンデンサに蓄電したあかりを消灯後に放出しています。電解コンデンサの搭載により、消灯時に停電を感知すると自動的にホタルックが灯り、視界を確保するという機能も付加されたとのことです(壁スイッチはONの状態が前提)。
停電時も灯りが一定時間守ってくれるなんて安心ですよね!
【総合評価は91ポイント】で3位。ですが、安全・安心をより求めるなら第一候補になる製品でした。
4位: 目にやさしく、コスパもいい
東芝「LEDH81480-LC」
4位は東芝ライテックの「LEDH81480-LC」。色機能を備え、明るさを約10~100%に調節可能。
カバーに工夫があり、光の拡散性・やわらかさともに素晴らしいです。寝るときに灯す「常夜灯」を6段階に調光できるなど細かな気配りが光ります。
東芝ライテック
LEDH81480-LC
実勢価格:6162円
サイズ:直径500×高さ98mm
重量:1.8kg
演色性:Ra8
消費電力:35.8W
調色機能:3000~6400K
その他の機能:タイマー、メモリ、常夜灯など
- 調光機能: 〇
- 調色機能: 〇
- アプリ: X
- スマートスピーカー連携: X

6か所の平均値は209luxと明るいです! 光源から1m60cm離れても176luxと、明るさを保ってくれました!

全光の状態だと白と黒のメリハリが適度にきいています。子どもは、この機種が一番、辞書の字が読みやすかったと言っていました。広辞苑も、字が紙から浮き上がるようなかんじで読みやすかったです。サラダも卵の白身が強調されてメリハリがきいています。

ボディの横幅はコンパクトですが、カバーは深さ11cmあって四角柱の影もやわらかく、美しく拡散しています。

リモコンのシンプルさはさすが東芝。私の母世代(84歳)でも直感的に使えると、筆者の母が大絶賛していました!
【総合評価は90ポイント】。子ども部屋や書斎に適切な1台と言えます。
5位: インスタ映えも狙える!?
日立「 LEC-AH800P」
5位は日立グローバルライフソリューションズの「 LEC-AH800P」。リモコンの「明るさアップ」ボタンを押すと明るくなるとともにコントラストも増し、細かい字が浮き上がって見えます。
縫い物や読書など、手元を明るく照らしてほしい人にオススメです。「保安灯」を押すとリモコンがペンライトの代わりになるので、夜、トイレに起きたときも便利です。
日立グローバルライフソリューションズ
LEC-AH800P
実勢価格:16774円
サイズ:直径600×高さ138mm
重量:2.3kg
演色性:Ra85
消費電力:25.7W(最大31.6W)
調色機能:2700~6500K
その他の機能:明るさアップ、おこのみセレクトなど
- 調光機能: 〇
- 調色機能: 〇
- アプリ: X
- スマートスピーカー連携: X

光源から離れると明るさはやや落ちてしまうのですが、それでも平均値は200.33luxと優秀。

「全灯」だとサラダは卵の白身が強調され、メリハリがきいた色味に見えます。2700(電灯色最大)~6500K(昼光色)まで細かく調光できるので、お料理の写真を撮るときなどにも活躍してくれます。

カバーが深さ約13cmもあり、丸いので光をよく拡散してくれます。

四角柱の影も丸みを帯びていて、光のやわらかさがわかります。

よく使う明るさと色味を「おこのみ」ボタンに2パターン登録できます。「読書時」「撮影時」「くつろぎ時」など、自分でシーンを決めて登録できるのは便利です。
【総合評価は88ポイント】。光の明るさややわらかさが伸び悩みましたが、調色機能にすぐれているので、インスタなどに写真を投稿する機会が多い方におすすめです。
6位: ホタルクスの廉価モデルも
光をやわらかく届けます
6位はホタルクスの廉価モデル「HLDZ08203」。
調色機能はありませんが、光をやわらかく部屋の隅々まで届ける設計思想は変わりません。
ホタルクス
HLDZ08203
実勢価格:4706円
サイズ:直径458×高さ143mm
重量:1.5kg
演色性:85Ra
色温度:6500K
消費電力:35W
その他の機能:よみかき光、タイマーなど
- 調光機能: 〇
- 調色機能: X
- アプリ: X
- スマートスピーカー連携: X

100%、約70%、約50%、約30%、約10%と5段階に明るさを調節できます。光源から離れるとやや明るさが落ちますが、全灯状態の平均値は191.4Luxでした。

色温度は昼光色の6500K。サラダは赤、緑のメリハリがきいておいしそうに見えますし、壁も白く、美しく見えます。

下位機種もLED自体のカバーとライト全体のカバーの二重構造で光をさらにやわらかく拡散する二重カバーなのはさすがホタルクス。計測値よりも明るく感じるのは、光が柔らかく全体的に行き渡っているからだと感じました。

リモコンはとてもシンプルで、取り付けも簡単。とても使いやすい一台でした。
【総合評価は85ポイント】。機能を絞っているので点数自体は高くありませんが、5000円を切る価格は魅力的ではないでしょうか。
※こちらの製品には、3位「HLDC12211SG」のようなホタルック機能は搭載されていません
7位: アイリスの「CL8D-5.0」は
格安ながら明るさに手抜きなし!
7位はアイリスオーヤマの廉価モデル「CL8D-5.0」。コンパクトなボディですが明るく、調色機能はないものの、昼光色で部屋全体がくっきり明るく見えます。
光がよく拡散してやわらかいので目が疲れませんし、シンプルで使いやすいLEDシーリングライトです。
アイリスオーヤマ
CL8D-5.0
実勢価格:4285円
サイズ:直径450×高さ93mm
有料:1.0kg
演色性:83Ra
色温度:6500K
消費電力:40W
その他の機能:タイマーなど
- 調光機能: 〇
- 調色機能: X
- アプリ: X
- スマートスピーカー連携: X

LEDライトが隙間なく配置されており、全灯時の平均値は190.25Lux。明るさを10段階に調節でき、適度に明るいという印象です。

調色機能はありませんが、全灯時の色温度は6500Kと昼光色。サラダの白身とトマトの赤にコントラストがきいていておいしそうに見えます。また、顔色もほどよく見えます。

カバーは深さ約9cmですが、光がほどよく拡散され、四角柱が適度に丸みを帯びています。刺々しい感じの光ではありません。

すさも上位モデルと同じでした。低価格モデルでも、明るさと利便性には気を配っているという印象です。
【総合評価は83ポイント】。6位のホタルクスと比較すると、全体的にちょっと低評価ですが、ちょっとでも安い方がいい! というならば、購入リストに入ってくる製品です。
ここまではどれを購入しても
大丈夫なのですが……
「おすすめLEDシーリングライトのランキング」7位までご紹介してきましたが、ここまではどれも素晴らしい製品といった印象です。しかし、以降の製品はやや残念な点が目立ちました……。
8位: 光は拡散するけど暗め…
ニトリ「YYD-50W-5000」
ニトリの「YYD-50W-5000」はふつうの蛍光灯とあまり変わらない感じのLEDシーリングライトでした。光はやわらかく拡散していますが、やや暗く、コスパに疑問を感じました……。

ニトリ
YYD-50W-5000
実勢価格:6292円
サイズ:直径490×高さ105mm
重量:2.0kg
色温度:4500~5500K
消費電力:42W
その他の機能:メモリ、タイマー
- 調光機能: 〇
- 調色機能: X
- アプリ: X
- スマートスピーカー連携: X

点けたときの素直な感想は「蛍光灯と変わらないのでは?」。カバーを開けるとLEDライトが蛍光灯のように配置されていました。平均値は185luxと暗いとまではいえないのですが、せっかくLEDシーリングライトに変えたのに代わり映えしないのはちょっと残念です。

サラダは全体的に一段暗く、もう少し色味にメリハリがほしいところです。また、広辞苑の字がやや読みにくく、子どもも辞書の字が見にくいとのことでした。

光量が弱いので影も薄いですが、カバーの深さが約10cmあるので光はほどよく拡散しており、影にもやや丸みがあります。

調色機能がないのに、メモリボタンが2つあるので、機能が少ない割にリモコンにボタンがたくさんありすぎてかえって操作がしにくいです。

金具が固くて取り付けるのに一苦労でした! また、外すときもカバーだけが回ってしまって外しにくかったです。
【総合評価は70ポイント】。期待のニトリでしたが、残念な結果でした。
9位: LEDの数が少なすぎてびっくり…
カインズ「LE-Y35D8K-W」
残念ながら今回の比較テストでは最下位となってしまったカインズの「LE-Y35D8K-W」。
こちらのライトは蛍光灯より暗くなってしまうという印象でした。光もとげとげしく、あまり拡散していないので、部屋の隅で本を読むと目が疲れます。表示がよくわからないリモコンや、取り付けにくいアダプターなど全体的にイマイチ……。

カインズ
LE-Y35D8K-W
実勢価格:4980円
サイズ:直径520×高さ97mm
重量:1.75kg
消費電力:35W
その他の機能:タイマー、常夜灯
- 調光機能: 〇
- 調色機能: X
- アプリ: X
- スマートスピーカー連携: X

点けて「蛍光灯より暗くない?」と検証班がザワついた機種。カバーを開けてみると、LEDライトの数がまばらで少なすぎました。

暗いのでサラダもなんだかおいしくなさそう……。広辞苑の字は目を近づけないと読めないうえ、やや目がチカチカしました。

カバーの深さが9cmしかなく、光源とカバーが近すぎるので光が刺々しいうえ、拡散しません。

一番取り付けに苦労したのがこの機種。爪をひっかけた後、アダプターがなかなか回らず苦労したし、カチッとはまった音もなかなかしません。取り付け方が独特で、天井に付いているシーリングコンセントを壊さないかとひやひやしました。

また、リモコンの明るさ調節が8畳、6畳、60%、40%という謎表記でわかりにくいのもマイナスポイントです。正直、蛍光灯のままでいいじゃん!と思ってしまいました。
【総合評価は63ポイント】。こちらも期待のカインズでしたが……。
以上、おすすめのLEDシーリングライトのご紹介でした。
基本的に7位までの製品はどれを購入しても損はありません。調色が必要かなど、機能面と予算面の折り合いから選んで大丈夫です。照明器具はメーカー品なら間違いないのだなと強く感じた検証でした! LEDシーリングライト選びに迷ったら、ぜひ参考にしてみてください。
LEDシーリングライトの売れ筋ランキングもチェック!
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