梅雨の洗濯・掃除の正解は?
ジメジメな季節は、洗濯や掃除もつい後まわしにしたくなっちゃいます。でも何も対策をしないと、カビやニオイが充満し、不快指数は最大に!
梅雨の洗濯で悩むこと、困ることは?
※雑誌『LDK』読者アンケートより(複数回答)
梅雨の洗濯では、「乾きにくい・乾かない」「なんかニオう・生乾き臭が気になる」「部屋干しで部屋がジメジメする」という悩みが上位を占めました。
梅雨どきの部屋干しはなんでニオうの?
雨が降り続くことで湿度が上がり、同時に部屋の中の湿度もアップ。梅雨どきは窓を閉めきっていることも多く、室内の湿気が外に逃げられず、室内の湿度は飽和状態に。
そんな状態で部屋干しをすると、衣類の水分が蒸発しにくく、行き場を失った水分が服の中にとどまってしまいます。
すると、モラクセラ菌などの雑菌が繁殖しやすくなります。この菌が増えると、イヤ~なニオイを発生させることに!
LDKが梅雨どきにやってほしい洗濯・掃除テクを紹介
梅雨どきでジメジメしていても、洗濯や掃除は待ったナシ! 部屋干ししてもニオわない洗濯テクやカビや害虫を寄せ付けずスッキリきれいになる掃除法を知りたいですよね。
そこで雑誌『LDK』が、プロに教わった梅雨どきを快適にする洗濯&掃除術を大公開!
今回は洗濯編から、効率のいい干し方とおすすめのハンガーをご紹介します。
梅雨の洗濯の落とし穴とは?
梅雨どきの湿度は水を張った浴槽を部屋に置いているようなもの!? らしく 、湿気を上手に逃して雑菌の繁殖を防ぐのが、部屋干し臭ゼロへのカギです。
雑誌『LDK』が、梅雨どきの洗濯のニオイ対策のためにしていることを聞いてみたところ、「洗濯洗剤を多めに入れる」「脱水を長めにする」といった意見もありました。
でもそれって、やり方として正解? 不正解? 自己流の対策で満足している人ほど、実は洗濯の落とし穴にハマっているかも?
やりがちな洗濯の5つの落とし穴がコレ
1:ニオイを消せば部屋干し臭はしない!
→洗濯洗剤にある「消臭力バッチリ」に惑わされないで。生乾き臭が気になる季節は、脂汚れに強い洗浄力の高い洗剤を選びましょう。
2:洗濯洗剤の量を増やせばなんとかなる!
→洗濯洗剤の増量は実は意味ナシ。ニオイや汚れ落ちが気になるなら酸素系漂白剤をプラスしましょう。
3:つけ置き洗いは大量にできる浴槽がピッタリ!?
→つけ置き洗いは、浴槽よりもお手入れしやすく清潔をキープできるバケツがベストです。
4:溜まっちゃったし、洗濯機に入るだけ入れて洗っちゃえ!
→まとめ洗いはニオイの原因になることも。洗濯機の容量に対して少なめで回すべし。
5:部屋干しは日中人がいない寝室で決まり!
→空気を動かして早く乾かしたいなら、部屋干しは人の動きが多いリビングが正解です。
梅雨は特に洗濯の落とし穴にハマるべからず。1つでも当てはまるものがあった人は、次にご紹介するテクを実践してみてくださいね。
部屋干しでよく乾くハンガーはどれ?
梅雨どきの部屋干しは、湿気が溜まり、洗濯物は乾きにくく、雑菌も繁殖しやすい状態です。早く乾かすには、「蒸発した水分を逃がし空気を動かす」のがポイント。
人の動きが多いリビングで、エアコンの除湿モードか冷房で湿気をカットするか、サーキュレーターや衣類乾燥除湿器で湿気を逃すと効果的です。
さらに、効率のいいハンガー&干し方を探すべく検証してみました。
5種のハンガーと干し方の違いでテスト
洗濯機で洗濯~脱水した衣類の乾燥重量を測り、同じ条件でそれぞれのハンガーで部屋干し。4時間後に重量を測定し、乾燥率を算出しました。
今夏はジメジメ空間を作ってテストしました。
よく乾く部屋干し向けハンガーのおすすめは?
【おすすめアイテム】ニトリ「衣類が乾きやすいハンガー 3本組」
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8の字形状で風が通りやすい
よく乾く部屋干し向けハンガーの比較検証で優秀だったのは、ニトリ「衣類が乾きやすいハンガー 3本組」。
8の字ハンガーは空気が流れやすく梅雨に大活躍! 生地がくっつかず干せるので、Tシャツ内に空気が流れやすいです。
ジメジメ空間でもそれなりに乾いたので、梅雨の部屋干しに活躍しそうです。
4時間後の乾燥率はNo.1
4時間後の乾燥率は43.8%でした。
8の字形状で風が通りやすい
生地がくっつかず干せるので、Tシャツ内に空気が流れやすいです。
ワッツ「すべり止めハンガー グレー」
すべり止めタイプのワッツ「すべり止めハンガー グレー」は、ハンガーと生地がくっついて乾きにくいと思いましたが、意外と乾くことが判明しました。
4時間後の乾燥率は2位
4時間後の乾燥率は39.5%でした。
ワッツ「木製ハンガー ナチュラルカラー」
木製タイプのワッツ「木製ハンガー ナチュラルカラー」は、乾燥率はそこまで悪くなかったですが、変形やカビに注意したいです。
4時間後の乾燥率は3位
4時間後の乾燥率は36.5%でした。
ワッツ「物干しハンガー ワイヤーハンガー 6本組」
ワイヤータイプのワッツ「物干しハンガー ワイヤーハンガー 6本組」は、幅がない分、生地がくっついて首まわりは乾きにくいけれど、思ったほど悪くなかったです。
4時間後の乾燥率は4位
4時間後の乾燥率は33.3%でした。
ワッツ「速乾ランドリーハンガー 032009」
速乾タイプのワッツ「速乾ランドリーハンガー 032009」は、“速乾”をうたったハンガーでしたが、他のハンガーと比べて乾燥率に大差はなかったです。
4時間後の乾燥率は最下位
4時間後の乾燥率は31.2%でした。
ピンチハンガーの干し方による違いはある?
ピンチハンガーで干し方による違いも検証してみました。
長短干し:乾燥率58.8%
長いものと短いものを交互にする長短干しの乾燥率は、58.8%でした。
逆三角形干し:乾燥率35.9%
逆三角形干しの乾燥率は、35.9%でした。
アーチ干し:乾燥率45.5%
両側に長いものを干すアーチ干しの乾燥率は、45.4%でした。
結論:干し方を変えてもどれも微妙
3つの干し方を検証したところ、どれも乾きは微妙という結果でした。
以上、梅雨の洗濯編から、よく乾くおすすめのハンガーでした。
ハンガーは8の字形のハンガーがおすすめ。洗濯物が多い日は、洗濯用以外のハンガーを使ってもOKです。
おすすめアイテムを上手に利用して、梅雨どきを快適に過ごしましょう。
湿度の高いところではどの干し方も乾きにくい〜! 湿気を逃すのが大事だと実感できました。(編集・小野)