【2023年】部屋用アロマ虫除けのおすすめランキング9選。LDKが置き型、スプレーの人気商品を比較

部屋用アロマ虫除けって効果がある？

最近ドラッグストアやホムセンなどで見かける室内用・部屋用のナチュラル系虫よけ。化学成分不使用で、肌や環境にやさしいとうたうのが特徴です。

天然のハッカやミント、ヒノキなどの香りを拡散した空間を作るもので、通常の虫除けと比べると香りは良さそうですが、その効果に疑問を持つ人は多いみたいです。

化学成分ではなく、ハーブの力で虫を忌避

一般的に「虫よけ」をうたう市販の忌避剤にはさまざまなタイプがあり、「医薬品」「医薬部外品」とそれ以外のものがあります。

アロマタイプなどのナチュラル系虫除けスプレーは、虫よけに効果があると認められている化学成分配合の「医薬品」「医薬部外品」とは違い、虫が嫌がると言われているハーブの成分などで作られています。

「医薬品」「医薬部外品」には効果が認められた化学成分配合

「医薬品」「医薬部外品」の虫よけには、虫除け効果が認められる化学成分が入っています。虫よけの医薬品と医薬部外品の違いは、適用害虫や有効成分の濃度によります。

製品によっては年齢の使用制限が定められているので、こどもに使用する場合は注意が必要です。

アロマタイプ虫除けは天然由来成分などを配合

通販サイトでたくさん見かけるナチュラル系虫よけは、虫が嫌うハーブの成分などを配合。ハーブの種類により香りもさまざま。

肌につけるスプレータイプは、製品によって「生後6カ月〜」または「新生児からOK」など、こどもの使用年齢に違いがあります。

害虫防除技術研究所代表・有限会社モストップ取締役

白井良和 氏 のコメント

化学成分入りの製品は効いて当然なんです。

今回は、雑誌『LDK』が、部屋用の置き型＆スプレータイプのアロマ虫除けのおすすめを探して、プロと徹底検証しました。

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部屋用虫除けの選び方は？

ドラッグストアやネット通販で購入できる部屋用虫よけですが、さまざまな商品があって、口コミやレビューだけでお気に入りを見つけるのは難しいですよね。

ここでは、部屋用虫除けの選び方のポイントをご紹介します。

選び方1：成分をチェック

部屋用虫除けの有効成分で代表的な成分は、大きく3種類あります。それぞれの特徴をご紹介します。

ディート

日本で50年以上使用されている有効成分で、こどもは使用回数や年齢に制限があります。

蚊やマダニ、アブ、ブユ（ブヨ）、イエダニなど、複数の虫に対して虫除け効果がありますが、成分の濃度によって使える年齢や回数が違ってくるため、必ず事前に確認しましょう。

ディートの濃度によって「医薬品」「医薬部外品」の違いあります。

イカリジン

日本で2015年に使用が承認された有効成分で、大人にもこどもにも使用回数・年齢制限はありません。

複数の虫に対して虫除け効果がありますが、ディートよりは種類が少ないです。使用環境によっても異なりますが、濃度が高いほど虫除け効果の持続時間が長いです。

こどもへの使用制限がないため、兄弟で使い分けることなく同じものを使えたり、衣服の上からも使えるのでラクです。

イカリジンの虫よけには、濃度の違いによって2種類の製品があり、どちらも医薬部外品です。

天然由来成分・天然由来香料

ユーカリ油（レモンユーカリ油）のほか、レモングラス、ミント、ローズマリー油、ハッカ油など、虫が嫌うとされるハーブの成分などを配合。ハーブの種類により香りもさまざまです。

製品によって「生後6カ月〜」または「新生児からOK」など、子どもの使用年齢に違いがあります。

無添加、オーガニックなどをウリしている商品も多いですが、天然由来成分は品質にはバラつきが生じることがあります。全ての商品が安心・安全というわけではないことも覚えておきましょう。

選び方2：タイプ

室内用虫除けには、さまざまなタイプの商品があります。それぞれの特徴を踏まえて、使う場所や使用シーンに応じて適切なものを選びましょう。

置き型タイプ

置き型の室内虫除けには、電池式のタイプや電気コンセントでつなぐタイプ、電池や電気を使わないゲル状タイプなどがあります。

置くだけで手軽に虫除けに効果を発揮してくれるのがメリット。火を使用しないので、やけどなどの心配がないのも魅力です。

コンパクトサイズの商品が多く、持ち運びにも便利。コンセントがない場所でも使えるのがいいです。

吊り下げタイプ

吊り下げタイプは、上部に取っ手紐が付いていて、ドアノブなどにぶら下げられるのが特徴です。

板状に加工された虫除け成分が網目状になっており、広い範囲で虫を寄せ付けない効果があります。

ベランダや玄関など、虫が室内に入り込みやすい場所にあらかじめ引っ掛けておけるので、室内に入り込んでくる虫をガードできます。

取り換え時期はあるものの、面倒なお手入れは必要なし。かわいいキャラクターデザインなど、商品のバリエーションが選べるのもうれしいポイントです。

また、窓から入ってくる虫対策には、マジックテープなどで網戸に貼りつけておけるタイプが有効です。

スプレータイプ

スプレータイプは、虫除け成分をシュッと吹きかけて使います。

選び方3：香りで選ぶ

天然成分由来なら、ユーカリやミント、レモンなどといったスッキリとした香りの商品が多いので、気温の高い季節にもぴっ たりです。

虫除け効果だけでなく、芳香剤としても使うなら好みの香りで選びましょう。

室内用虫除けの選び方のポイントがわかったところで、本題の比較検証の詳細を解説します。

アロマタイプ部屋用虫除けを徹底比較

今回は、ホムセンやAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネット通販でも購入できる、室内用のアロマタイプの虫除け9製品をピックアップ。

害虫防除技術研究所 所長の白井良和さんにご協力いただき、室内用置き型タイプと室内用スプレータイプを検証しました。

天然由来成分の虫除けの適用害虫は？

「医薬品」もしくは「医薬部外品」の承認を受けていない商品は、蚊への忌避効果が認められていないため、蚊の虫除け効果をうたえません。

今回検証する製品の適用害虫はユスリカ、チョウバエなどで、蚊は適用害虫ではありません。

パッケージ裏に書いてある「ユスリカ」は蚊じゃないって知っていましたか？

ユスリカとは、蚊にそっくりな姿をした不快害虫。吸血はしないので、人間に害を与えることはないです。

パッケージの裏側に小さく書いてあって、イラストを見ると蚊だと勘違いしちゃいますよね。

害虫防除技術研究所代表・有限会社モストップ取締役

白井良和 氏 のコメント

医薬品、医薬部外品でないと「蚊に効く」とうたえないんですが勘違いしますよね。

「※蚊は対象外」と記載している製品も

製品の表側には大きく「虫よけ」と書かれているので一般の人は「これで蚊よけができる」と勘違いしがちですが、よく見るとこんな表記が……。

ただ、蚊に効くと思い購入してしまう人がいるのも事実です。今回のテストでは一般的な虫の忌避効果を相対的に評価するため、蚊（アカイエカ）を使いました。

※今回のテストでは、医薬品や医薬部外品の忌避効果の基準（忌避率90％以上）に満たなくても、「忌避効果」「忌避率」等の用語を使用しています。評価にはアカイエカを使っていますが、蚊に対する忌避効果を保証するものではありません。

テスト1：虫除け効果

試験装置に蚊を放つ

「前室」「誘引室」を用意した上記の装置を製作し、前室にアカイエカを放ちました。

誘引室に入った蚊を数える

蚊の誘引物質を配置した誘引室で虫よけ製品を使用しました。

一定時間後に蚊が何匹入ったかを数えました。

テスト2：使用感

複数名の女性モニターに実際に使ってもらい、「デザイン」「使いやすさ」「香りのよさ」の3項目を検証しました。

以上を比較検証した結果は、総合評価の高かった部屋用アロマ虫除けからおすすめ商品を紹介します。