夏に現れるイヤ〜な虫を撃退するアイテムは?
夏になると発生するイヤな蚊や小バエ、ゴキブリなどの虫たち。顔も合わせたくない、考えるのもイヤだという人も多いのではないでしょうか?
そこで『MONOQLO』2022年7月号では害虫対策のプロといろいろな殺虫剤をテストし、おすすめを探しました。
今回は、ひと吹きするだけで室内の蚊を一掃できるワンプッシュ蚊取りから、最新6製品を徹底比較。その結果、ベストバイになった製品を紹介します!
検証の方法:即効性とコスパで比較
当初予定したテストは、テントの中に蚊を入れてワンプッシュ蚊取りをひと吹きし、10分後に回収、24時間後の状態を比較するという方法でした。
ところが、テストの翌日に蚊の様子を見てみると、どの製品でも全滅していました! 基本的にどの製品も殺虫効果は絶大だということがわかったものの、ランキングづけができません。
というわけで今回は、「即効性」と「コスパ」で比較しベストバイを決定しました。
まずは選ぶ際のポイントから見ていきましょう。
ワンプッシュ蚊取り選びのポイント
1. 有効成分の違い
ワンプッシュ蚊取りに使用される有効成分は主に「トランスフルトリン」と「メトフルトリン」の2種類。どちらも空間に広がりやすく、高い忌避効果を発揮しますが、異なる特徴もあります。
メトフルトリン
効き目はトランスフルトリンに勝りますが、空間への広がり方では一歩譲ります。価格も高価といわれます。
トランスフルトリン
メトフルトリンより空間に広がりやすく、価格も安いとされます。蚊への効き目はメトフルトリンに劣ります。
2. 即効性
1日経つと全滅してしまうので、薬剤を投入または薬剤が広がった空間に蚊を入れ、10分後の状態で即効性をチェックしました。
3. コスパのよさ
効果の持続時間や使用回数が製品によって異なるため、24時間あたりいくらかかるのかを比較しました。
注意:虫や魚を飼っている人は使えない
ワンプッシュ蚊取りの有効成分は、虫や観賞魚などには強い毒性を発揮してしまうので、これらをペットとして飼育している人は注意が必要。犬や猫、鳥などの恒温動物には毒性が低いのが特徴です。
それでは、今回ベストバイとなったワンプッシュ蚊取りを発表します。
キンチョウ「蚊がいなくなるスプレー」
キンチョウ
蚊がいなくなるスプレー
(24時間用)
実勢価格:1134円
内容量:55ml
有効成分:メトフルトリン13.3w/v%(原液100mlあたり)
その他の成分:エタノール、LPG
1日(24時間)あたり:約4.4円
防除用医薬部外品
キンチョウ「蚊がいなくなるスプレー」は、テントを使った2つのテストで安定した実力を発揮し、即効性の高さを示してくれました。即効性はほかにも同レベルの製品はありましたが、今回ベストバイに選ばれた理由は、何といっても断トツの安さです。
効果が24時間と長続きするだけでなく、1本あたりの使用回数も6製品中最多の255回。1日(時間効果を持続させるのに必要な量)あたり約4.4円という高コスパが評価のポイントとなりました。
即効性テストの実況レポート
テスト1:蚊のいるテントにワンプッシュ
10匹の蚊を放った新品のテントに薬剤を1回噴射。10分後までの蚊の様子を観察しました。
10分後、全ての蚊が地面に落下していましたが、1匹は羽ばたける余力がありました。ここで10匹の蚊を回収しました。
テスト2:薬剤付きテントに蚊を投入
テスト①で薬剤を行きわたらせたテントに新たに5匹の蚊を放ち、10分後までの様子を観察しました。
すると10分後、開始から7分頃に蚊がポトッと落下するのを発見。10分後には全て落下しました。
結果
どちらのテストでも元気に動ける蚊が残りましたが、ピクリとも動かない(殺虫した)蚊の合計は最多タイでした!
大半が身動きできない状態に。
成分表示:1回あたりの有効成分量が多い
ワンプッシュあたりの有効成分量を計算すると、メトフルトリン量が多いことが判明しました。
噴霧:斜め上に向かって飛ぶ
薬剤の噴出量はそれほど多くない印象ですが、斜め上に向かって出るのがポイントです。
以上、ワンプッシュ蚊取りのベストバイの紹介でした。蚊は刺されるとカユいし、デング熱やジカ熱といった感染症を媒介する危険もあります。手間なく蚊の対策をしたい方はいかがでしょうか。
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