フルサイズミラーレスの人気シリーズを検証
フルサイズミラーレスカメラのハイエンドモデルがニコン、キヤノン、ソニーから出そろいました。プロカメラマンやハイアマチュアをメインターゲットとする高性能モデルで、性能の高さを売りにしています。
本音の家電ガイド『家電批評』では、各メーカーのフルサイズミラーレス最上位3機種をプロと徹底的に検証し、どれが最強の1台なのかその実力を確かめてきました。
ここでは、ニコン、ソニー、キヤノンからフルサイズミラーレスの人気シリーズに注目し、それぞれの強みと弱みを紹介していきます。
今回は、ソニー「α7/α9/α1シリーズ」です。
▼ニコンとキヤノンについてはこちら
ソニー「αシリーズ」の特徴って?
ソニーのフルサイズミラーレス「α7/α9/α1シリーズ」は、どの機種も小型なことが特徴。小型軽量を重視した「α7C」やフラッグシップ機としては異例のサイズに収まっている「α1」は特徴的です。
旧世代のカメラを低価格で併売しているのも魅力。旧世代とはいえ基本性能が高くオートフォーカスや連写速度は実用的で「α7 Ⅲ」以降の機種であれば動体撮影もこなせます。「α7 Ⅲ」や「α7R Ⅲ」は2022年の今でも非常にコストパフォーマンスが高いです。中古在庫も豊富なので「安く始める」には適したメーカーといえます。
特徴1:小型軽量ボディ
「αシリーズ」は共通したデザインの小型ボディを採用。持ち運びやすく、長時間の撮影でも疲れません。
特徴2:レンズが豊富
ソニー製レンズも豊富ですが、タムロンなどのサードパーティ製レンズがとにかく多いです。サムヤンなど、海外格安レンズも人気があります。
ソニー「αシリーズ」のラインナップは?
それでは、ソニー「α7/α9/α1シリーズ」の現行品をチェックしておきましょう。ハイエンド機からエントリーモデルの順で紹介します。
ソニー
α1
実勢価格:88万円
発売日:2021年3月
画像処理エンジン:BIONZ XR
有効画素数:約5010万画素
連写枚数:約30コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:約5.5段
「α1」は、5000万画素オーバーで連写は30コマ/秒とダントツの性能。ただし、価格がネックです。
ソニー
α9 II
実勢価格:54万5000円
発売日:2019年11月
画像処理エンジン:BIONZ X
有効画素数:約2420万画素
連写枚数:約20コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:約5.5段
「α9 II」は高価ですがスポーツや野鳥撮影などに適しています。
ソニー
α7S III
実勢価格:40万9000円
発売日:2020年10月
画像処理エンジン:BIONZ XR
有効画素数:約1210万画素
連写枚数:約10コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:約5.5段
画像処理エンジンにBIONZ XRを採用している「α7S III」。BIONZ XR世代は使い勝手が大きくアップしています。
ソニー
α7R IV
実勢価格:39万9000円
発売日:2019年9月(2021年6月マイナーチェンジ)
画像処理エンジン:BIONZ X
有効画素数:約6100万画素
連写枚数:約10コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:約5.5段
「α7R IV」は、マイナーチェンジで液晶モニターの画質がアップしました。
ソニー
α7R III
実勢価格:32万9880円
発売日:2017年11月(2021年6月マイナーチェンジ)
画像処理エンジン:BIONZ X
有効画素数:約4240万画素
連写枚数:約10コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:約5.5段
「α7R III」は、ネットショップでは25万円で買えることも。高画素でAFも信頼できお買い得です。
ソニー
α7 IV
実勢価格:32万8900円
発売日:2021年12月
画像処理エンジン:BIONZ XR
有効画素数:約3300万画素
連写枚数:約10コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:約5.5段
「α7 IV」はオールマイティでバランス重視型のモデルです。
ソニー
α7 III
実勢価格:22万9880円
発売日:2018年3月
画像処理エンジン:BIONZ X
有効画素数:約2420万画素
連写枚数:約10コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:約5段
「α7 III」は比較的安価に購入できる入門機です。
ソニー
α7C
実勢価格:20万9000円
発売日:2020年10月
画像処理エンジン:BIONZ X
有効画素数:約2420万画素
連写枚数:約10コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:約5段
「α7C」も「α7 III」同様、入門機としてオススメ。カメラ性能はほぼ同一です。
ライバルに劣る機能や型落ち機の使い勝手が弱点
手ブレ補正は現行の「αシリーズ」全機種に内蔵されています。精度や効き目は最新世代ほど良いものの、ニコンやキヤノンと明らかな差があります。三脚なしでの夜景写真などを重視する人は要注意。また、ボディ内RAW現像、多重露光、HDR合成など写真表現に関わる定番機能も非搭載です。
そして、旧世代機は価格が安く購入しやすいのがメリットですが、型落ち機種を中心に使いやすさが犠牲に。タッチ操作が限定されること、ボタンやダイヤルの操作感が悪かったり、EVFやモニターの解像度が低かったりと「操作感」の面ではネガティブな要素も多いといえます。
さいごに
以上、ソニー「α7/α9/α1シリーズ」の紹介でした。
小型で高性能が強みのソニー。豊富なレンズが最大の魅力です。細部で気になる点も散見されましたが、「型落ち機種でコスパ狙い」「小型軽量重視」「いろんなレンズを使いたい」という人には特にオススメです。
ぜひ、カメラ選びの参考にしてみてくださいね。
なお、3大メーカーのミラーレス最上位モデルの比較は、こちらをご覧ください。
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