カメラフルサイズミラーレスの最高位機を徹底検証!

フルサイズミラーレスのハイエンドモデルがニコン、キヤノン、ソニーから出そろいました。プロカメラマンやハイアマチュアをメインターゲットとする高性能モデルです。

そして、性能の高さを売りにしているだけあって実勢価格は70万円オーバーの超絶価格になっています。

そこで、本音の家電ガイド『家電批評』では、ニコン、キヤノン、ソニーのフルサイズミラーレス最上位機種をテスト。ハイエンド3機種がそれぞれどう違うのか、プロと徹底検証しました。

今回は、3機種の基本スペックを比較したレビューをお届けします。

カメラ一眼レフ最上位機を超えたと話題 ニコン「Z9」

ニコン
Z9
実勢価格:69万8500円

サイズ:約W149×D90.5×H149.5mm
重量:約1340g

2021年12月発売のニコン「Z9」はミラーレスのフラグシップモデル。キヤノン「EOS R3」と同じく縦位置用のグリップやボタンも一体化した大きなボディです。

メカシャッターを廃し、電子シャッターのみにした先進的な設計。その一方で一眼レフカメラで好評だったAF機能「3D-トラッキング」の搭載やEVF表示のために専用の処理回路を設けるなど「D6」や「D850」といった一眼レフユーザーがミラーレスに移行やすいように配慮されています。4000万画素を超える多画素センサーなので高い解像感に期待です。

基本スペック

  • センサー:積層型CMOS
  • 有効画素数:4571万画素
  • 映像エンジン:EXPEED 7
  • 連写:約20コマ/秒(電子シャッター)
  • 手ブレ補正効果:最大6段
  • AFポイント:493
  • 被写体検出:人物、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機
  • ISO感度(静止画):64~25600、L(32)、H(102400)
  • 動画:MOV、MP4/8K 30p
  • 記録メディア:CFexpress(TypeB)カード、XQDカード

連写枚数はキヤノン「EOS R3」、ソニー「α1」と比べると少ないですが約20コマ/秒あれば十分。有効画素数は「α1」に劣りますが、総画素数は「α1」より多い5237万画素もあります。ISO感度(静止画)の低感度の性能はNo.1。

各部位の特徴

【動画撮影ボタン】

シャッターボタンのそばに配置されています。

【チルト液晶】

ニコン初の縦横4軸チルトモニターを採用。バリアングルよりも使いやすいかもしれません。

【表示パネル】

シャッタースピードや絞り値などの撮影情報を表示します。

【指先にFnボタン】

グリップの根元にファンクションボタンを2つ設置。好みの機能を登録できます。

【端子類】

外部マイク端子、有線LAN、HDMI端子など。

【EVF】

約369万ドット、倍率約0.8倍、ドット数は3機種で最下位です。

【液晶モニター】

3.2型4軸チルト、約210万ドットです。

カメラ総合力が優れている キヤノン「EOS R3」

キヤノン
EOS R3
実勢価格:74万8000円

サイズ:約W150×D87.2×H142.6mm
重量:約1015g

2021年11月、キヤノンが満を持して発売したフルサイズミラーレスのハイエンドモデル「EOS R3」

AFの性能がとても優れていて、今回の検証でも好印象でした。注目ポイントは「視線入力AF」。ファインダーを覗いた目の動きをセンサーが感知して被写体へピントを合わせてくれます。まだ完璧とはいえませんが、重宝する機能です。

手ブレ補正も大きな魅力で夜景でも三脚が不要なくらい強力。一方で画素数が2410万画素とニコン「Z9」やソニー「α1」と比べて少ないため汎用性ではソニーやニコンに劣ります。形状が似ている「Z9」より300g以上軽量なことも大きな特徴です。

基本スペック

  • センサー:裏面照射積層CMOS
  • 有効画素数:約2410万画素
  • 映像エンジン:DIGIC X
  • 連写:約30コマ/秒(電子シャッター)
  • 手ブレ補正効果:最大8段(レンズとの組み合わせ)
  • AFポイント:1053
  • 被写体検出:人物、犬、猫、鳥、車(競技車)、バイク(競技車)、ヘルメット
  • ISO感度(静止画):100~102400、L(50)、H(204800)
  • 動画:MP4、RAW/6K 60P
  • 記録メディア:CFexpress(TypeB)カード、SDメモリーカード

画素数は他2機種と比べて少なめですが、高感度は最高20万4800まで可能。また、連写性能は約30コマ/秒と最速クラス。ただし動画が8Kに対応していないのは残念なところです。

各部位の特徴

【視線でAFポイントが移動】

視線の位置をセンサーが検出して自動的に被写体にピントを合わせてくれます。

【端子類】

外部マイク端子、HDMI端子、有線LAN端子など。

【アクセサリーシュー】

LEDライトなどへ電源供給も可能な新仕様です。

【表示パネル】

絞り値などの撮影情報を表示します。

【動画撮影ボタン】

動画撮影ボタンは親指が届く位置に配置されています。

【EVF】

約576万ドット、倍率約0.76倍、連写中もブラックアウトしません。

【液晶モニター】

3.2型バリアングル、415万ドットです。

カメラ5010万画素で高速連写ができる ソニー「α1」

ソニー
α1
実勢価格:88万円

サイズ:約W128.9×D80.8×H96.9mm
重量:約737g

2021年3月発売のソニー「α1」。ソニーが公式にフラッグシップと位置づけたフルサイズミラーレスです。

5010万画素の高画素で約30コマ/秒の高速連写ができるのが最大の特徴。センサーが出力した信号をセンサー内のメモリーに一時保管することで高速処理を実現しています。

「Z9」や「EOS R3」と異なり下位モデルとほぼ同じサイズの小型ボディを採用。縦位置グリップは別売です。バッテリーがソニーの他機種と共通なことも嬉しい特徴です。

基本スペック

  • センサー:メモリー内蔵積層型CMOS
  • 有効画素数:5010万画素
  • 映像エンジン:BIONZ XR
  • 連写:約30コマ/秒(電子シャッター)
  • 手ブレ補正効果:最大5.5段
  • AFポイント:759
  • 被写体検出:人物、動物、鳥
  • ISO感度(静止画):ISO100~32000、L(50)、H(102400)
  • 動画:MP4/8K 30p、4K 120p
  • 記録メディア:CFexpress(TypeA)カード、SD・SDHC・SDXCカード

驚異の5000万オーバーを誇る新型センサー。その圧倒的な解像感はライバル機を凌駕します。ただし、発売日が他2台よりも早いため被写体検出の種類が少ないのは残念です。

各部位の特徴

【超美麗なEVF】

943万ドットの高解像度パネル。連写中もブラックアウトしません。

【端子類】

外部マイク端子、HDMI端子、有線LAN端子など。

【使いやすいダイヤル】

上段がドライブモードダイヤル、下段にフォーカスモードダイヤルの二段構成です。

【EVF】

約943万ドット、倍率約0.90倍です。

【液晶モニター】

3.0型チルト、144万ドット。モニターのスペックは最下位でした。

以上、ニコン、ソニー、キヤノンのハイエンド機3機種の基本スペックでした。次回は、AF性能を比較した結果をお届けします。ぜひ、チェックしてみてください。

なお、注目のソニー「α7 IV」についての検証も行なっています。こちらもぜひご覧ください。

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