生活をラクにしてくれるお助け家電はどれ?
掃除やアイロンがけなど日々発生する家事。だけど、だるいし面倒。最近は運動不足で体力も低下したし、肩こりも辛い……。それなら頑張るのは家電にお任せして、少しでもラクしませんか?
ということで、本音の家電ガイド『家電批評』がしんどいことをラクにしてくれる「お助け家電」を検証。あらゆる製品を徹底テストし、ベストバイを探しました。
今回は、体力の強化やダイエットが気になる人必見。自宅にいながらバーチャル空間でサイクリングできるZwiftにぴったりな「スマートトレーナー」と「スマートバイク」を、10万円前後の2製品で比較しました。
部屋で楽しく運動するなら「Zwift」でサイクリング!
運動しなきゃと思うけど、ジムはおっくう……。そんな方におすすめしたいのが、部屋で楽しく有酸素運動ができる「Zwift」です。世界中で外出が制限されるなか、室内でサイクリングができるサービスとして注目されています。
Zwiftとは?
Zwiftはバーチャル空間を自転車で走ることができるサービス。バラエティに富んだコースと世界中から参加しているユーザーの存在で、楽しみながら運動できるのが魅力です。
自転車での有酸素運動は膝への負担が少なく、脂肪燃焼や心肺機能向上の効果があるといわれています。体力の強化やダイエット目的の運動にもぴったりです。
Zwift, Inc
Zwift
実勢価格:月額(税抜)1650円
対応OS:Windows/macOS/Android/iO
おすすめポイント1:世界中のユーザーと切磋琢磨できる
バーチャル空間の多彩なコースで、オンライン上の仲間とサイクリング・トレーニング・レースが楽しめます。本気のレースも毎時開催されているので、世界中のユーザーと切磋琢磨できます。
ポイント2:上り坂のツラさも再現
Zwiftのすごいところは、坂道をペダルへの負荷で再現できること。10%を超える斜度にもチャレンジでき、実走感が高まります。
そんなZwiftを楽しむために欠かせないのが、今回検証する「スマートバイク」や「スマートトレーナー」です。
今回検証したスマートバイク&トレーナーはこちら!
Zwiftを楽しむには「スマートバイク」や「スマートトレーナー」が必要です。そこで、10万円前後で入手しやすい価格の2製品をピックアップ。両者ともコース内の坂道の勾配をペダルへの負荷で再現してくれるため、まるで屋外を走っている気分にさせてくれますが、どちらがよりおすすめなのか比較検証しました。
検証製品1:【スマートトレーナー】Wahoo
Wahoo
KICKR CORE
スマートトレーナー
実勢価格:11万3000円
※カセットスプロケット(後ろのギア)は付属しません
サイズ・重量(実測値):W584×D508×H483mm・18.1kg(レッグを開いた状態)
精度:+/-2%
最大シミュレーショングレード:16%
最大パワー出力:1800W
ハブの種類:130/135mm QR、12x142/12x148 スルーアクスル
Wahoo「KICKR CORE スマートトレーナー」は、自分のロードバイクやマウンテンバイクの後輪と入れ替えることで、インドアトレーナー化してくれるアイテムです。
Zwiftでは最大16%までの斜度を再現することが可能。また、走行時のパワーを測定することでトレーニング効果を高められます。
検証製品2:【スマートバイク】RENPHO
RENPHO
AI スマートバイク
予約予定価格:6万9800円
※予約販売を受付中
サイズ・重量:W1020×D510×H1250mm・約35kg
負荷方式:電動モーター式
抵抗力範囲:0~40Nm
適応身長:150~190cm
最大積載量:120kg
RENPHO「AI スマートバイク」は、サイズ調整機能によって小柄な女性でもトレーニングできるインドアバイクです。スマートギアは80段階。Zwift対応のインドアバイクは種類が少なく、今のところクラウドファンディングのものが中心となっています。
Zwiftを楽しむための重要ポイントは?
Zwiftを正しく使って楽しむには、以下の3ポイントが必要不可欠。
1:実際に走っているかのようなペダリング
2:坂道での自然な負荷
3:自分の正確なパワー(出力)の測定
この3ポイントを検証するため、以下の方法でテストしました。
パワーメーターを使って検証
平坦路から勾配15%を超える激坂まで繰り返し全力疾走。さらにはレースにも参戦し、スマートバイクとスマートトレーナーの差を比較しました。
今回の2製品はどちらも走行中のパワーの測定に対応していますが、その数値が正確なのか、自転車専用のパワーメーターを使用して測定。誤差を比較しました。
▼テストに使用したパワーメーター Favero「ASSIOMA DUO」
Favero
ASSIOMA DUO
実勢価格:8万800円
どちらがZwift向きなのか徹底検証!
それでは、上記の3ポイントで2製品を比較した結果を見てみましょう。
ポイント1:屋外を走っているような実走感は?
Wahooのスマートトレーナーはペダルを踏み込んだ際に脚への違和感がなく、キレイに回転。整備された舗装路を気持ちよく走っているような感覚です。
RENPHOのスマートバイクは、ペダルを回転させると頂点付近で抵抗があり、自転車にはない違和感があります。スマートギアの負荷を高めるほど違和感が強くなりました。
ポイント2:坂道の負荷はほんとうに自然?
Wahooのスマートトレーナーは、Zwiftの画面に表示される勾配変化よりやや遅れるものの、勾配に合わせた負荷がかかります。
RENPHOのスマートバイクは、上りの坂で斜度が上がっても負荷が変わらなかったり、下り中でも勾配が緩むと負荷がかかったりと、全体的に不自然でした。
ポイント3:走力を正確に測定できる?
Wahooのスマートトレーナーは、3回中2回は誤差2%以内とかなり優秀な結果。ただし、全体的にペダルを踏み込んで瞬間的にパワーが上がる箇所でパワーメーターとの数値のブレが出がちでした。
RENPHOのスマートバイクは、負荷がかかるタイミングがずれるためか、パワーメーターに比べてグラフ上でパワーが上がるタイミングが遅く、平均パワーが低く出ているようでした。
結論:実走感が高いのはWahooのスマートトレーナー
2製品を比較した結果、実走感が高かったのはWahooのスマートトレーナーでした。坂道での負荷も自然です。
まるで屋外を走っているようにペダルが回転し、坂を上れば山道を走ったときのつらさがリアルに感じられます。画面をプロジェクターに出力すれば迫力も満点!
ということで、10万円台でZwift環境を整えるなら、Wahoo「KICKR CORE スマートトレーナー」がおすすめです。外を走るのがつらい冬ですが、室内トレーニングで気持ちよく汗を流すのはいかがでしょうか。
RENPHOはZwiftより専用アプリで走りたい
スマートバイクのRENPHOは、Zwiftではペダリングや負荷の違和感が目立ってしまいましたが、無料のエクササイズが豊富。Zwift以外にも目的に応じたメニューで運動できるというメリットがあります。
専用アプリには70種類以上のメニューが用意されているので、手軽に自転車トレーニングを体験できます。また走行音が静かなのところも優秀でした。
フィットネスマシンの売れ筋ランキングもチェック!
フィットネスマシンのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
以上、Zwiftと使えて手頃な価格のスマートバイク&トレーナーの比較検証でした。気になったらチェックしてみてくださいね。