今が一番面白い! 一眼カメラの魅力って?
写真を撮るならスマホが断然有利ですが、「一眼カメラ」ってなぜかカッコいいんですよね。ありふれた日常も、カメラで撮ればちょっと特別に。しかも、最近のカメラって、結構いいと思うんです。
そこで、本音の家電ガイド『家電批評』が、本気の趣味として始めるカメラの魅力をお届け。カメラの基本や撮り方、おすすめの機種から周辺アイテムまで紹介します。
持て余さない趣味カメラ選びのポイント
趣味でちょっと高めのカメラを買ってみたけど、じつはあんまり使っていない。もったいないですが、意外とある話ではないでしょうか。
そんな風にせっかく買ったカメラをもてあましてしまうのは避けたいところ。そこで、使い方に合ったカメラの選び方をシリーズでご紹介していきたいと思います。
なお、本記事の監修や執筆には写真家の豊田慶記さんにご協力いただきました。
何を撮るかで自分にぴったりのカメラが決まる
そもそもカメラは、“旅の写真を撮る”“家族を撮る”“食べ歩きで料理を撮る”など、それぞれの趣味や生活のなかで撮りたいものが決まってくるはず。
そこで、撮影する対象のジャンルごとに、初心者でも快適に撮影できるカメラ選びを検討。プロと編集部で、「手軽」「簡単」「コスパ」をテーマに、撮影ジャンルにぴったりの機材を探しました。
また、高額なものも多いカメラですが、お値段も重要。あくまでも趣味ということで、高くても30万円前後の範囲でセレクトしました。
4回目の今回は、旅・登山の撮影に最適なカメラをQ&A式でご紹介します。また、旅写真ではカメラ本体の性能よりもレンズが撮影の快適性を左右するため、おすすめなレンズもあわせて紹介します。
▼人物・日常風景の撮影におすすめなカメラはこちら
Q1:どんなカメラが必要?
A:連写やAF性能よりもレンズ1本で何でも撮れることが大事!
旅では荷物やレンズ交換の回数を減らすことで疲労に伴うトラブルを回避しましょう。こちらはニコンの24-200mmレンズ。
「高倍率ズーム」レンズがあれば広角と望遠が1本でまかなえるので撮影チャンスにも強く、レンズ交換不要です。防塵防滴仕様ならなおヨシ!
広角も撮れる(24mm)
24mmもあれば巨大な建造物も余裕で収まります。観光地や名所で大活躍します!
望遠も撮れる(200mm)
ニコンの24-200mmレンズはここまでアップできます。望遠側でもシャープな描写。
Q2:一番オススメのカメラは?
A:安い! フルサイズ!で付属レンズが旅向き「Z 5」
ニコン「Z5 24-200 レンズキット」
ニコン
Z5 24-200
レンズキット
(2020年)
実勢価格:22万7800円
サイズ・重量:約W134×H100.5×D69.5mm・約675g
カラー:ブラック
手ブレ補正:ボディ内
EVF:369万ドット
センサー:フルサイズ
画素数:2432万
連写速度:4.5コマ/秒
USB充電:USB-C
フルサイズの高画質も高倍率ズームの便利さも両立したい、欲張りな人におすすめなのがニコン「Z5 24-200 レンズキット」。24-200mmレンズでは最高性能です!
Z 5は暗所でのAF性能がイマイチなので、もう少し予算があるならボディを「Z6」や「Z6Ⅱ」にするのもいいでしょう。EVFの覗き心地がよく、撮影が楽しくなるカメラです。
操作性は上位機並み!
上位機種と共通の部品が多いこともあって操作感がとても上質なのは魅力。
Q3:山にも行きたい!
A:小型で高耐久なオリンパスがイチオシ
オリンパス「OM-D E-M5 Mark Ⅲ」
オリンパス
OM-D E-M5 Mark Ⅲ
(2019年)
実勢価格:9万2800円
オリンパス
M.ZUIKO DIGITAL
ED 12-200mm F3.5-6.3
(2019年)
実勢価格:8万7800円
これで総額17万9100円です。オリンパス「OM-D E-M5 Mark Ⅲ」は、小型ながら高い防塵防滴性と-10℃の耐低温性を持つタフなカメラ。雨・雪・砂塵もへっちゃらです。
さらに強力な手ブレ補正と24mmから400mm相当を1本でまかなえて便利なことこの上なし。ある意味、「撮り手をダメにする」セットです。
Q4:キヤノンやソニーじゃダメ?
A:レンズ的に現状、ニコンをオススメします
ソニー純正の高倍率ズームは画質がイマイチ。ソニーのボディではタムロン製レンズも使えますが、広角側の画角が狭いです。キヤノンはコスパに優れるボディが見当たりません。
Q5:ほかにオススメなのは?
A:明るくて超広角から望遠まで撮れるタムロン
キヤノン「EOS 6D Mark Ⅱ」
キヤノン
EOS 6D Mark Ⅱ
(2017年)
実勢価格:14万7000円
タムロン
35-150mm
F/2.8-4
Di VC OSD
(2019年)
実勢価格:8万6500円
タムロン「17-35mm F/2.8-4 Di OSD」
タムロン
17-35mm
F/2.8-4
Di OSD
(2018年)
実勢価格:6万8220円
ダークホースがコチラ。総額30万1720円です。キヤノン「EOS 6D MarkⅡ」はGPS内蔵で背面モニターでの撮影も快適な一眼レフ。タムロンのレンズ2本は素晴らしい描写力を持つ実力派。AFは遅めですが、風景を撮るには問題なし!
キヤノン「EOS 6D MarkⅡ」はGPS内蔵
キヤノン「EOS 6D MarkⅡ」はGPS内蔵で、撮影場所が記録できるのも魅力!
以上、カメラの選び方「旅・登山編」でした。次回も「動物園」「飛行機」など、撮りたいニーズの多い各シチュエーションに最適な機材を紹介していきます!
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