今が一番面白い! 一眼カメラの魅力って?
写真を撮るならスマホが断然有利ですが、「一眼カメラ」ってなぜかカッコいいんですよね。ありふれた日常も、カメラで撮ればちょっと特別に。しかも最近のカメラって、結構いいと思うんです。
そこで本音の家電ガイド『家電批評』が、本気の趣味として始めるカメラの魅力をお届け。カメラの基本や撮り方、おすすめの機種から周辺アイテムまで紹介します。
プロ直伝「夜景をカッコよく撮る」テクニックは?
今回は皆さんがよく「撮りたい!」と思う被写体ごとに、「撮り方の正解」をプロにお聞きしました。ご協力いただいたのは、山岳写真家の園部大輔さん、カメラマンの豊田慶記さん、写真家の塙真一さんです。
第4回目は「夜景をカッコよく撮る方法」です。夜景を撮るうえで特に重要なのが、構図と色温度。建物自体が動かないということもあり、この2つにどのくらい気をつかうかによって、撮れる写真には大きな違いが出るんです!
それでは具体的にどうすればいいのか見ていきましょう。
ポイント1:写り込みを防いで雰囲気UP
展望台で撮影するときは、ガラスに近づく&暗い場所から撮って写り込みを防ぎましょう。
フードは外してから撮影に入る
フードなしのほうがレンズをガラス面により近づけられ、写り込みも減らせます。
ポイント2:色温度を低くするとシャープな雰囲気に!
夜景の雰囲気に直結するのが色温度。これを3700Kほどにして撮影することで夜の静けさと光の美しさを併せ持つ、印象的な一枚が撮影できます。また広角レンズを使うと撮影の幅が広がります。
色温度3700Kが夜景の撮影にベスト!
カメラによりますが、とりあえずオートや夜景モードで撮影してみて、雰囲気が出ない場合は3700K前後まで色温度を下げてみましょう。青みがかってカッコいい写真になります!
色温度6000Kだとオレンジが強すぎる印象
色温度が高いとオレンジがかった街並みになります。レトロ感を出したいなら高いのもありでしょう。
色温度2500KはSFっぽくなってしまう
色温度が低すぎると一気にSFに登場するような雰囲気に。人によってはハマるかも?
ポイント3:構図に気を使ってダイナミックさを演出
構図にこだわれば、よりインパクトのある1枚が撮れます。
高い場所から撮るときは水平線の位置に注意。下からのときは、建物に近づき広角レンズであおるとカッコよく撮れます。この際、窓枠や木の枝の写り込みには気をつけましょう。
ポイント4:レンズの絞りで光条を出す
光条を出すと夜景をより印象的に見せられます。
光条を出すなら絞り値をF8~10にすることで撮影することが可能。ただし絞れば絞るほどブレが起きやすくなるので、三脚は必須です。
おまけ:夕日を撮るときは時間帯と色温度が重要!
夜景を撮るなら、その前に夕日も撮りたくなるシーンですよね。そこでおまけのアドバイスです。
夕日はキレイに見える時間帯が極端に短く、実は撮影が難しい対象。撮影の際は少なくとも以下の2点に気をつけたいところです。
1:色温度は高めに!
色温度を5000Kなど高めに設定することによって、美しい夕日を撮影しやすくなります。
2:チャンスはたった3分ほど
キレイな時間はたった3分ほど。日の入り時間を入念にチェックして撮影に臨みましょう。
以上、夜景をカッコよく撮る方法でした。次回は「花を鮮やか&美しく撮る方法」をお届けします。
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