AV機器VRヘッドセットとは?

VRヘッドセットとは? VRヘッドセットおすすめ イメージ

VRヘッドセットは視界をすっぽり覆って完全な仮想空間を見せてくれるので、没入感がかなりあります。

360度映像の中に入り込んで周囲を見回したり、ゲーム内の舞台でプレイする臨場感はハマること間違いなしです。通常の映画でも眼前に大画面が映し出され、余計なものは一切見えないので、気分はもう貸し切りの映画館!

今回、V2024年後半にPICO「PICO 4 Ultra」とMeta「Meta Quest 3S」が発売され、オールインワン型VRヘッドセットの選択肢が増えました。

そこで今回『家電批評』編集部では、これからVRを始めたい人のために、おすすめVRを徹底比較検証しました。

AV機器PICO「PICO 4 Ultra」

A評価PICO「PICO 4 Ultra」

  • PICOPICO 4 Ultra
  • 実勢価格: ¥88,873

総合評価: 3.75

 
画質
 4.00
音質
 3.00
コンテンツの豊富さ
 3.50
操作性
 4.00
使いやすさ
 4.00
装着感
 4.00

モーショントラッカーで全身を動かして遊べる!

TicTokを運営する中国のバイトダンス傘下のピコテクノロジーが開発したVRヘッドセット。

従来モデルのPICO「PICO 4」からプロセッサやディスプレイを刷新し、より快適に遊べるようになりました。本製品の最大の魅力は、モーショントラッカーに対応している点です。

足に装着したモーショントラッカーをヘッドセットが認識し、ゲーム内の動きに反映。お腹や腰の動きも計算処理で再現され、リアルなVR体験を味わえます。

実際にサッカーゲームをプレーしてみると、圧巻の臨場感。足元のボールを蹴り上げる動作をすると、ゲーム内のボールが反応。まるで本当にサッカーをしているような感覚です。これはPICO「PICO 4 Ultra」ならではのメリット!

ただ、対応アプリの数がMeta「Meta Quest 3」より少なく、キラータイトルが多くないのは残念。今後はアプリの増加に期待しましょう。

165mm
奥行
62mm
高さ
84mm
重量
580g
プロセッサ
SnapDragon XR2 第2世代
解像度
2160×2160ドット(片目)
レンズ
パンケーキレンズ
ストレージ
256GB
リフレッシュレート
90Hz
視野角
105°
ワイヤレスLAN
Wi-Fi 7
MR用カメラ
カラー
型番
PICO 4 ULTRA + PICO MOTION TRA
モーショントラッカーで全身を動かして遊べる! VRヘッドセットおすすめ イメージ

Meta「Meta Quest 3」との比較で一番気になるのは画質。スペック的な差はわずかです。

実際にPICO「PICO 4 Ultra」とMeta「Meta Quest 3を交互に付け替えながら隅々まで確認しましたが、決定的な差はありません。PICO「PICO 4 Ultra」は発色がよくパキッとした画質。Meta「Meta Quest 3」は緻密で目に優しい印象でした。

PICO「PICO 4 Ultra」の方が明るく発色がいい

PICO「PICO 4 Ultra」の方が明るく発色がいい VRヘッドセットおすすめ イメージ

PICO「PICO 4 Ultra」の画質は明るく鮮やかに感じます。 画面周辺はややぼやけますが、物体が近くに寄ったときの見え方は本製品のほうがはっきり見えました。

緻密な描写はこちらが上

PICO「PICO 4 Ultra」の方が明るく発色がいい VRヘッドセットおすすめ イメージ2

PICO「PICO 4 Ultra」よりもわずかに暗く感じますが画像 の緻密さはMeta「Meta Quest 3」のほうが優れて見えます。 画面周辺の歪みはこちらのほうが少ないです。

太田圭一 氏
ライター/エディター
太田圭一 氏 のコメント

輝度や色味の違いは若干ありますが、画質に関しては両機ともにほぼ変わりませんでした。

しっかりしたヘッドバンド

しっかりしたヘッドバンド VRヘッドセットおすすめ イメージ
しっかりしたヘッドバンド VRヘッドセットおすすめ イメージ2

PICO「PICO 4 Ultra」はプラスチック製のしっかりしたヘッドバンドが付属しています。

30分の使用で目の周りが痛くなる

30分の使用で目の周りが痛くなる VRヘッドセットおすすめ イメージ

前後のバランスはいいですが、フェイスパッドが硬く目の周りや頭が痛くなることもありました。

進撃の巨人やガンダムなどビッグタイトルが遊べない

Meta「Meta Quest 3」とPICO「PICO 4 Ultra」では共通するアプリが多いのですが、「機動戦士ガンダム: 銀灰の幻影」など、大人気アニメのコンテンツがPICO「PICO 4 Ultra」にはありません。

PICO「PICO 4 Ultra」最大の魅力! モーショントラッカーで全身が動かせる!

VRヘッドセットおすすめ PICO Motion Tracker イメージ1
  • PICOMotion Tracker
  • 検証時価格: ¥11,800
重量
27g(約、1個)
バッテリー
連続使用で25時間以上

モーショントラッカーを両足に装着すれば、ゲーム内のアバターやプレーヤーが、自分の動きに合わせて全身を動かします。 スポーツゲームでの臨場感がグッと増しますし、VRチャットでは、自分の動きをそのままアバターが再現。

これはこれまで体験したことのない楽しさがあり、VRの没入感が圧倒的に違います。

モーショントラッカーのセッティングはとても簡単

モーショントラッカーを足首につける

モーショントラッカーのセッティングはとても簡単 VRヘッドセットおすすめ イメージ
モーショントラッカーのセッティングはとても簡単 VRヘッドセットおすすめ イメージ2

下を向いて約5秒でセット

モーショントラッカーのセッティングはとても簡単 VRヘッドセットおすすめ イメージ3

モーショントラッカーのセッティングはとても簡単。モーショントラッカーを専用ベルトにセットして、 足首に巻きます。その後ヘッドセット内の専用アプリを起動し、下を向いて約5秒で完了します。

実際にサッカーをやっている感覚です

実際にサッカーをやっている感覚です VRヘッドセットおすすめ イメージ

ゲーム内ではデフォルメされたキャラですが、実際にプレーするとリアルに感じます。ボールを足で受け取って蹴る動作が楽しい。ただ、蹴る動作で足を怪我しないよう、広い場所で行いましょう。

All-In One Sports VR:価格 3,086円/サッカー(アドオン)価格462円

ポーズを取ると動きがそのままVRの世界で再現

ポーズを取ると動きがそのままVRの世界で再現 VRヘッドセットおすすめ イメージ

「VRChat」は、アバター を使ってバーチャルの中で 世界中の人達と交流できるアプリ。自分のアバターを自由に動かせて、立つ、 座る、足を組む、など現実世界の行動がそのままVRの世界に反映されるので没入感が高まります。

VRチャット:価格無料

土屋慶祐
家電批評編集部 デスク
土屋慶祐 のコメント

アバターが自分の手足のように動く感覚をぜひ体験してほしいです。

AV機器Meta「Meta Quest 3S」

A+評価Meta「Meta Quest 3S」

  • MetaMeta Quest 3S
  • 実勢価格: ¥48,351

総合評価: 3.67

 
画質
 3.00
音質
 4.00
コンテンツの豊富さ
 5.00
操作性
 4.00
使いやすさ
 3.00
装着感
 3.00

価格と性能を両立! VR・MRのハイコスパ入門編

Meta Questシリーズから、入門機として最適なMeta「Meta Quest 3S」が登場しました。

4万円台という驚きの価格ながら、プロセッサやパススルーカメラといった重要な部分は「Meta Quest 3」と同様なので、処理性能は申し分なし。

もちろん、「Meta Quest 3」で遊べるアプリはすべて楽しめます。

レンズは高画質のパンケーキレンズではなくフレネルレンズを採用していますが、画質の悪さはほとんど気になりません。ただし、「スイートスポット」と呼ばれる、映像が最も鮮明に見える範囲は「Meta Quest 3」よりも狭く、視線を動かすと周辺の映像がぼやけるのは、少し気になるかもしれません。

とはいえ「Meta Quest 3S」は、VR・MR初心者にとって価格と性能のバランスがとれた、まさにうってつけの選択肢といえるでしょう。

164mm
奥行
197mm
高さ
105mm
重量
514g(約)
プロセッサ
SnapDragon XR2 第2世代
解像度
1832×1920ドット(片目)
レンズ
フルネルレンズ
ストレージ
128GB、256GB
リフレッシュレート
72、90、120Hz
視野角
90°(垂直)/96°(水平)
ワイヤレスLAN
Wi-Fi 6
コントローラー
Touch Plusコントローラー(付属)
駆動時間
2.5時間(約)
MR用カメラ
カラー
型番
QUEST 3S 128GB
価格と性能を両立! VR・MRのハイコスパ入門編 VRヘッドセットおすすめ イメージ

「Meta Quest 3」とMeta「Meta Quest 3S」の大きな違いはレンズです。「Meta Quest 3」はパンケーキレンズなのに対し、Meta「Meta Quest 3S」はフレネルレンズです。

そのため映像がやや粗く、目(瞳孔)がレン ズの中心にないと映像がキレイに見えない場合もあります。しかし、Meta「Meta Quest 3S」は十分に良好な画質で、不満は感じません。

ヘッドセットの外を映すパススルー映像もキレイで、「Meta Quest 3」とほぼ互角。 ただし、PCモニターに表示された文字などは「Meta Quest 3」のほうが格段に見やすいです。

気になるのは瞳孔間距離の調整。「Meta Quest 3」は無段階に調整できますが、Meta「Meta Quest 3S」は3段階の調整しかできません。そのため、自分の瞳孔間距離にうまく合わせられない可能性があります

瞳孔間距離の調整が手動式

瞳孔間距離の調整が手動式 VRヘッドセットおすすめ イメージ

Meta「Meta Quest 3S」のデメリットの1つがこの瞳孔間距離調整。手動で調整するのはよいとして、3段階しかないのは選択幅が少ないと感じました。

「Meta Quest 3」との違いは採用レンズ

「Meta Quest 3」との違いは採用レンズ VRヘッドセットおすすめ イメージ

フレネルレンズの写真。同心円状の溝が見えます。 軽量で薄くできるメリットがある一方、高画質化は難しいレンズですがMeta「Meta Quest 3S」の画質は良好です。

比較すれば違うもののその差はわずか
比較すれば違うもののその差はわずか VRヘッドセットおすすめ イメージ
比較すれば違うもののその差はわずか VRヘッドセットおすすめ イメージ2

「Meta Quest 3」とMeta「Meta Quest 3S」を比較した画像。精細さに差があり、下のMeta「Meta Quest 3S」の画像は少しざらついた印象。とはいえ、こうして見比べないとわからないレベルです。

パススルー画質も同様の傾向
パススルー画質も同様の傾向 VRヘッドセットおすすめ イメージ
パススルー画質も同様の傾向 VRヘッドセットおすすめ イメージ2

ヘッドセットをした状態で外の様子が見えるパススルーの色彩や発色は大差なし。ただし、仮想デスクトップ など文字を読むような場合は「Meta Quest 3」がいいです。

土屋慶祐
家電批評編集部 デスク
土屋慶祐 のコメント

MRでパソコン画面を複製して作業などしなければ、Meta「Meta Quest 3S」で十分です。ゲームなら画質も気になりません。

つけ心地は良好 重心は前方にある

つけ心地は良好 重心は前方にある VRヘッドセットおすすめ イメージ

ヘッドセットのストラップがやわらかい素材なので、頭部の締めつけ感は少なく、頭が痛くなりませんでした。重心は前寄りです。

コントローラーは「Meta Quest 3」と同じ

コントローラーは「Meta Quest 3」と同じ VRヘッドセットおすすめ イメージ

コントローラーは「Meta Quest 3」と同じものを付属。 グリップを握って操作しますが、軽量で握りやすく、 ボタン操作も直感的に操作できます。

「Meta Quest 3」のゲームがすべて遊べます!

Meta「Meta Quest 3S」の魅力はなんといってもこれ でしょう。ガンダムや進撃の巨人、バットマン などの「Meta Quest 3」で遊べるゲームはすべて遊べます。現在遊べるアプリは数千以上もあり、 無料で遊べるアプリもたくさんあります。

「Meta Quest 3」のゲームがすべて遊べます! VRヘッドセットおすすめ イメージ

Meta First Encounters 製品に付属。

「Meta Quest 3」のゲームがすべて遊べます! VRヘッドセットおすすめ イメージ2

realities.io パズリング プレイス:価格 1958円

「Meta Quest 3」を購入したらメタクエストストアで無料や体験版のアプリを試してみるのがおすすめです。

太田圭一 氏
ライター/エディター
太田圭一 氏 のコメント

Meta「Meta Quest 3S」の実力は想像以上。対応するアプリが多いので、PICO「PICO 4 Ultra」を持つ身としても欲しくなりました。

パソコン【結論】注目のVRヘッドセットの選び方

安価にVRを楽しむなら

  • MetaMeta Quest 3S
  • 実勢価格: ¥48,351

低価格でVRやMRゲームを楽しみたい! それなら Meta「Meta Quest 3S」がおすすめ。

「Meta Quest 3」がラインナップする膨大なコンテンツを気軽に楽しめます。この価格でVRを楽しめるのは破格です。

おすすめポイント
  1. 5万円以下で購入できる
  2. 「Meta Quest 3」と同じアプリが遊べる
がっかりポイント
  1. 画質が若干劣る
164mm
奥行
197mm
高さ
105mm
重量
514g(約)
プロセッサ
SnapDragon XR2 第2世代
解像度
1832×1920ドット(片目)
レンズ
フルネルレンズ
ストレージ
128GB、256GB
リフレッシュレート
72、90、120Hz
視野角
90°(垂直)/96°(水平)
ワイヤレスLAN
Wi-Fi 6
コントローラー
Touch Plusコントローラー(付属)
駆動時間
2.5時間(約)
MR用カメラ
カラー
型番
QUEST 3S 128GB

モーショントラッカーで遊び尽くすなら

  • PICOPICO 4 Ultra
  • 実勢価格: ¥88,873

VRでも体を動かすアプリで遊びたいなら、PICO「PICO 4 Ultra」がおすすめ。モーショントラッカーは別 売りですが、買う価値大です。体を動かすゲームがこんなに楽しいとは思いませんでした。

おすすめポイント
  1. モーショントラッカーが楽しい
  2. ヘッドマウントの重量バランスがいい
がっかりポイント
  1. アプリの数がメタクエストよりも少ない
165mm
奥行
62mm
高さ
84mm
重量
580g
プロセッサ
SnapDragon XR2 第2世代
解像度
2160×2160ドット(片目)
レンズ
パンケーキレンズ
ストレージ
256GB
リフレッシュレート
90Hz
視野角
105°
ワイヤレスLAN
Wi-Fi 7
MR用カメラ
カラー
型番
PICO 4 ULTRA + PICO MOTION TRA

【高価格帯ベストバイ】予算があるなら高画質なこちら

  • MetaMeta Quest 3
  • 実勢価格: ¥79,800

10万円以下で購入できるオールインワン型のVRヘッドセットで人気ナンバーワン。画質がよく動作が快適でアプリも充実しています。ハードストラップなど純正アクセサリーが多いのも魅力!

184mm(本体)
奥行
160mm(本体)
高さ
98mm(本体)
重量
515g(本体)
プロセッサ
SnapDragon XR2 第2世代
解像度
2064×2208ドット(片目)
レンズ
パンケーキレンズ
ストレージ
512GB
リフレッシュレート
72、90、120Hz
視野角
96°(垂直)/110°(水平)
ワイヤレスLAN
Wi-Fi 6
MR用カメラ
カラー
型番
QUEST 3 128GB

パソコン安価でも十分に楽しめる!

今回のテストにより、ベストバイに輝いたMeta「Meta Quest 3S」

VR・MR初心者にとって価格と性能のバランスが取れたまさにうってつけの製品! 「Meta Quest 3」と比較した際の画質の悪さもほぼ気になりません。

映画を楽しめるのはもちろんんですが、「Meta Quest 3」のゲームが全て遊べるので、エンタメ度も抜群です。

また、体を動かしたゲームを楽しみたいなら、PICO「PICO 4 Ultra」もおすすめです。

モーショントラッカーを両足に装着すれば、自分の動きに合わせて全身を動かしてスポーツゲームでの臨場感がグッと増します。VRチャットでは、 自分の動きをそのままアバターが再現。これまで体験したことのない楽しさやVRの没入感が圧倒的に違います。

ぜひ、記事を参考にVRヘッドセットデビューをしてみるのはいかがでしょうか?

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