一時のブームだった「3D」や お手軽スマホVRとは訳が違った!
見るだけじゃなく体験できるのがVRです
とにかく、スクリーンの範囲内で立体感を演出する3Dと違い、VRは目に映るすべての世界が変わりました。また、基本的には「見るだけ」の3DやスマホVRと違い、プレイヤーの動きを認識できるのも体験している感覚になれる秘密です。
(c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
自分が家庭教師になり、女子高生の「ひかり」に勉強を教えていくというコンセプト。
トップ画面でまず感動。選択するメニューがカフェのような場所を背景に浮いているんですが、これがまた、近未来感がものすごい!
距離を認識して人間的な反応をする
上からとか横に回り込んだりとか近寄ったり離れたり下から覗き込んだりと、女子高生の部屋で自由に動き回っている感覚が本当に味わえます。
一番感動したのは、スマホをいじっているところで後ろに回ると、「ちょっとのぞかないでよ!」なんていう風に、こちらの動きに合わせて叱ってくれたこと! 触れ合い感がすごいんですよ。
(c)Sony Interactive Entertainment Inc.
「ワイドナショー」でダウンタウンの松本さんが体験していたのを見た人もいるのでは? 叫び声を上げ、椅子から転げ落ちそうになっていましたが、あのリアクション、マジです。私もなりました。というか会社中、全フロアの人がなってました。
唯一、弱点があるとすれば ゲームによっては「VR酔い」がある
(c)Sony Interactive Entertainment Europe
<製品情報>
SIE
RIGS Machine Combat League
購入価格:6900円
ロボットのコックピットに乗り込み自由自在に動かしながら標的を撃ち落とすアクションゲーム。男心をくすぐるロボットのディティール感は圧巻です。ローンチタイトルながらこの完成度はすごい。
気分が悪くなる人が続出しました!
ゲームの出来はお世辞抜きで素晴らしく、グラフィックのディティールや臨場感の演出は文句ナシ。ただし、しばらくプレイしているとどうしても乗り物酔いのような症状がでてきしまいました。VR酔いには諸説ありますが、乗り物酔いに強い人でも症状があることから、脳とカラダの感覚不一致が原因という説が有力です。
酔い止めを飲みながらプレイする強者も…
体験者の話によると酔い止めは効果があるらしいです。「そこまでして…」という気もしますが、そこまでしたくなるようなゲームのクオリティであることは確かです。
初回発売から約3ヵ月がたち、たくさんのレビューがネットで見られるようになりましたが、そのほとんどは「感動的」「革新的」といったものです。たしかにその感動は嘘ではなく、購入した私も友人に「あれは腰抜かす」と言い回りました。
ただ、やはり知っておいて欲しいのは「VR酔い」について。RIGSに関しては「たまに起きる」レベルではなく、「ほぼ間違いなく」起きます。臨場感を出すために、あえてそういったチューニングにしているという話もありますが、長時間のプレイは正直無理ですね。
「サマーレッスン」や「バイオハザード」のような、そこまで高速な動き(自分が高速で動く)がないゲームでは、ほとんど酔いは感じませんが、今後「グランツーリスモ」のようなタイトルをプレイしたときには心配です。
というようなネガティブ要素を並べてしまいましたが、それがあったとしても私としては「買い」です。そのくらい、未知の体験ができますし、まだ歩きはじめたばかりの製品とは思えないほど完成度です。
続々と新タイトルも発表され、今後への期待は高まる一方なので、何とか入手してプレイしてみることをオススメします。