イヤーカフ型イヤホンとは?
大好きな音楽を聴きながら、仕事や家事ができたら作業に集中できるのに! なんて思いませんか?
スピーカーからの音は周囲に迷惑がかかるし、イヤホンをすると周囲の音が聞こえず状況変化に対応しにくい……。そうした欲求に答えてくれるのが「ながら聴きイヤホン」。そんな、ながら聴きイヤホンで大注目なのが「イヤーカフ型イヤホン」です。
ながら聴きの装着スタイルは2パターン
写真左:耳掛け型、写真右:イヤーカフ型。
イヤーカフとは耳の軟骨を挟み込むように装着するアクセサリーの総称。その形をしたイヤホンなのでイヤーカフ型といい、軽いつけ心地なのが特徴です。耳かけ型はその名のとおりフックを耳にかけて装着します。こちらは本体サイズが大きい分、音質の向上には有利です。
ちなみに……ながら聴きには骨伝導型もあります
骨伝導型は、その名のとおり耳周辺の骨に与えた振動が内耳へ届く仕組み。周囲の音は聞きやすいですが、高音域が聞こえにくい、微振動が気になるなどのデメリットも。
イヤーカフ型イヤホンの特徴は?
イヤーカフ型イヤホンは、アクセサリーのように耳の軟骨に挟むタイプで見た目がよく、軽いつけ心地が特徴です。
これまでながら聴きイヤホンには、骨伝導型や耳掛け型が登場していますが、耳が痛くなる、メガネと干渉する、音漏れが気になるなどの欠点がありました。しかし、イヤーカフ型はそういった欠点が解消されているのだとか。
仕事しながら!
作業用BGMやラジオを聴いて仕事の効率アップ! 周囲の音も聞こえるからとっさに声をかけられても対応できます。
散歩しながら!
好きな音楽を聴きながらの散歩も周囲の音が聞こえるから安全です!
料理しながら!
音楽を聴きながらでも、油の音や煮える音が聞こえるから料理がしやすいです!
今回は、雑誌『家電批評』はイヤーカフ型イヤホンの実力を試すべく、注目の3製品をあつめて徹底検証しました。
イヤーカフ型イヤホンの選び方は?
オーディオライターのゴン川野さんが、FIIO製のデジタルオーディオプレーヤー「M15S」を使用して音質を検証しながら同時に装着感もチェックしています。
装着感は男女4人のモニターも試し、評価に反映しました。
テスト1:音質
低音域、中音域、高音域の音質やダイナミックレンジ、解像感やレスポンス、音像定位を確認しました。
テスト2:装着感
苦もなくサッと装着できるのがベスト。装着中に耳の痛みを感じないかもチェックしました。
テスト3:使い勝手
ボリュームの調節や着信応答など、本体でどこまで操作ができるか。操作性はよいかを評価しました。
テスト4:アプリ
アプリの機能(イコライザーなど)や使い勝手を確認しました。
イヤーカフ型イヤホンのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、イヤーカフ型イヤホンのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ファーウェイFreeClip
|
|
つけ心地がいい/聴き心地重視のサウンド |
26.7mm |
25.3mm |
22.0mm |
5.6g(約、片耳) |
SBC、AAC、L2HC |
8時間(最大約、本体+ケース込み約36時間) |
◯ |
||||
BOSEBose Ultra Open Earbuds
|
|
迫力ある低音。正確な音像定位/物理ボタン搭載の高い操作性 |
17mm |
27mm |
19mm |
6.5g |
SBC、aptX Adaptive |
7.5時間 |
✕ |
||||
アンビーsound earcuffs AM-TW01
|
|
本体カラーが16色と豊富/2万円以下の価格 |
27.9mm |
14.1mm |
20.9mm |
4.6g(片耳) |
SBC、AAC、aptx、aptx adaptive |
6時間(本体のみ)、(ケース併用)最大18時間 |
✕ |
【1位】ファーウェイ「FreeClip」
- ファーウェイFreeClip
- 実勢価格: ¥27,000〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥27,800〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥27,000〜
- 音質
- 使い勝手
- 通話
装着感ナシ!会話が成り立つ“ながら”聴きに抜群のサウンド
イヤーカフ型イヤホンのおすすめランキング1位でベストバイは、A+評価のファーウェイ「FreeClip」でした。
イヤリングのようなデザインのFreeClip。ソフトな素材で耳にフィットする感覚が特徴で、装着しているのを忘れてしまうほど軽いつけ心地です。
驚くのはその音質。しっかりとした低音域とクリアな中高音域でとても聴きやすいうえ、外の音もしっかり聞こえるので会話も問題なし。
ただ、イヤホン本体で音量調節ができないのは残念。マルチポイント対応でスマホとタブレットなど2台の機器と同時接続できるのは便利です。
- おすすめポイント
-
- つけ心地がいい
- 聴き心地重視のサウンド
- がっかりポイント
-
- アプリの設定が少ない
- 幅
- 26.7mm
- 奥行
- 25.3mm
- 高さ
- 22.0mm
- 重量
- 5.6g(約、片耳)
- 対応コーデック
- SBC、AAC、L2HC
- 再生時間
- 8時間(最大約、本体+ケース込み約36時間)
- マルチポイント
- ◯
- 型番
- 55037247
▼テスト結果
低音域から高音域までバランスよく鳴っているのが特徴。小さなスピーカーなのに低音の不足は感じません。
クリアで聞きやすい音質です。
【音質】耳を塞いでいなくても低音がしっかり出ている
このサイズながら、低音が出ていて意外と迫力があります。小さなイヤホンにありがちなシャリシャリした不快な高音もなし。バランスのとれた聞きやすい音質です。
【装着感】メガネユーザー歓喜、ほぼ“つけてる”感がない
イヤホンの装着位置が耳の中心よりも少し下なので、一般的なメガネの形状なら、フレーム(先セル)と干渉しませんでした。ただ、マスクの取り外し時は引っかかることがあったので要注意です。
メガネとの干渉がなく、ながら聴きイヤホンの形状的な正解が出ましたね。
装着感は快適で、これまでテストした製品のどれよりもいいです!
【通話】音がクリアで周囲の雑音も拾わない!
通話の音質はかなり良好!繁華街や駅など周辺の音がうるさく感じる場所で話していても、双方ともにクリアな音質で会話できました。
アプリの機能がイマイチ
スマホアプリでは、イヤホンや充電ケースのバッテリー残量の確認が可能。イコライザーは4種のプリセットのみで、自分で設定・登録ができないのは残念です。
【2位】BOSE「Bose Ultra open Earbuds」
- BOSEBose Ultra Open Earbuds
- 実勢価格: ¥30,600〜
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- 音質
- 使い勝手
- 通話
低音が強くながら聴きには向かないけど解像度・音像定位は高評価です
イヤーカフ型イヤホンのおすすめランキング2位は、A評価のBOSE「Bose Ultra open Earbuds」。
かなり低音が強調された音質。耳の穴に入れるタイプと音の差を感じないほど迫力がありますが長時間のリスニングは疲れるかも……。
物理ボタンで曲送りでき操作性は良好。約4万円の価格がネックですが、ながら聴きでも迫力のあるサウンドで楽しみたい人におすすめです。
- おすすめポイント
-
- 迫力ある低音。正確な音像定位
- 物理ボタン搭載の高い操作性
- がっかりポイント
-
- 価格が高い
- 幅
- 17mm
- 奥行
- 27mm
- 高さ
- 19mm
- 重量
- 6.5g
- 対応コーデック
- SBC、aptX Adaptive
- 再生時間
- 7.5時間
- マルチポイント
- ✕
- 型番
- ULTRA OPEN BLACK
▼テスト結果
低音が強調されたダイナミックなサウンドですが、高音が少し不足して聞こました。アプリのイコライザーで低音を下げるといいです。
【音質】低音が強く厚いため音楽に没入できる
低域から中域にかけて十分に出力されているので、迫力あるサウンドが楽しめます。音質面では、ファーウェイといい勝負です。
音楽を聴きながらの会話が難しい
音楽ジャンルにもよりますが、低音が強調されているため、周囲の音が聞き取りにくいです。音楽を聞きながらの会話はむずかしいかもしれません。
【3位】アンビー「sound earcuffs AM-TW01」
- アンビーsound earcuffs AM-TW01
- 実勢価格: ¥11,980〜
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- 音質
- 使い勝手
- 通話
BGMのながら聴きには最適
イヤーカフ型イヤホンのおすすめランキング3位は、ambie「sound earcuffs AM-TW01」でした。
音質はフラットで低音の迫力はまったくありませんが、ながら聴きとしてなら妥協できる音質。
仕事中や家事中の使用に向いています。音質よりも装着感がとても悪いのが残念でした。
- おすすめポイント
-
- 本体カラーが16色と豊富
- 2万円以下の価格
- がっかりポイント
-
- 装着感が悪い
- 幅
- 27.9mm
- 奥行
- 14.1mm
- 高さ
- 20.9mm
- 重量
- 4.6g(片耳)
- 対応コーデック
- SBC、AAC、aptx、aptx adaptive
- 再生時間
- 6時間(本体のみ)、(ケース併用)最大18時間
- マルチポイント
- ✕
- 付属品
- 充電用USB Type-Cケーブル、取扱説明書
- 型番
- AM-TW01 BLACK
▼テスト結果
中高音域ばかり目立つうえ装着すると耳が痛くなります。
【装着感】本体がかたく圧迫感がある
かたい素材で、耳にはまる? と疑問を持ちたくなるほど装着に難儀しました。
耳に装着するのが痛く、装着後も違和感あり。
おまけ:耳掛け型ながら聴きイヤホンのおすすめは?
JBL「Soundgear Sense」
- JBLSoundgear Sense
- 実勢価格: ¥14,041〜
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耳掛け型のイヤホンならJBLがおすすめ
JBL「Soundgear Sense」は雑誌「家電批評」で過去、ベストバイを獲得した耳掛け型のイヤホン。
低音域から中音域に厚みがあり、高音域は透明感のある音質で、ながら聴きとは思えない高音質と評価されました。
耳にフックを掛けて固定するので、ランニング中などに使っても落ちにくいメリットもあります。
- タイプ
- 耳かけ型
- Bluetooth対応コーデック
- SBC、AAC、LC3(対応予定)
- 再生時間
- 6時間(約)
- 重量
- 13.1g(約、イヤホン)、69.5g(約、充電ケース)
- 充電端子
- USB Type-C
- 型番
- SOUNDGEAR SENSE BLACK
▼テスト結果
長時間聴いても疲れず、ながら聴きに合っています。
イヤーカフ型イヤホンの上手な使い方は?
ここからは、イヤーカフ型イヤホンの使い方のコツを紹介します。イヤーカフ型イヤホンは、低音の調整ができる装着位置の変更がキモです。
1:やわらかい素材が多い
軟質素材の製品が多いので、どんな耳の形でもつけやすく、つける場所もある程度自由に調節できます。
2:装着位置の基本は耳の穴
耳の穴に音が出る部分を近づけるほど低音が増加します。位置が少しずれただけで音質が変わるので、心地いい音質の場所を探しましょう。
3:上にすると低音は軽減
低音がうるさいと感じたら装着位置を少し上にすると低音を減らせます。
まとめ:聴くと話すを両立できるファーウェイがベスト
以上、イヤーカフ型イヤホンのおすすめ紹介でした。
今回ベストバイを獲得したのは、ファーウェイ「FreeClip」。軽い装着感と聴き疲れしない音質、適度に聞こえる周囲の音とのバランスは、ながら聴きに最適なイヤホンです。
BOSE「Bose Ultra openEarbuds」は音質のよさに魅力を感じます。その一方で周囲の音が聞き取りにくいのはマイナス点です。
ambie「sound earcuffs AM-TW01」はカラバリが豊富でファッションアイテムとして最適ですが、装着性がイマイチだったのが残念でした。
記事を参考に、ぜひ自分にぴったり合ったお気に入りの一台を選んください。
イヤーカフ型イヤホンのおすすめ
ファーウェイ
FreeClip
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周囲の音はよく聞こえますが、音漏れが気になります。