すぐマネできる!カレーのお得ワザって?
国民食のカレーは誰でも簡単に作れるけど、それだけに知識や情報があるかないかで、仕上がりに大きく差が出ます。
カレーの味を数ランクアップさせる方法や、調理がラクになる時短テク、下ごしらえのラクちんなやり方など、すぐマネできるカレーのお得ワザを紹介します。
今回は、たくさん作ったカレーや余った食材を美味しいまま長期で保存する方法や、おすすめの隠し味をプロに教わりました。
トマトとキノコは冷凍でうまみがアップする
トマトときのこは冷凍するのがおすすめ。グルタミン酸やグアニル酸などのうまみ成分が増加して、濃厚な味わいになります。
解凍しなくても調理できるのもうれしいポイント。
冷凍するときは保存袋に移してください。
エビは水と一緒に容器に入れて冷凍がおすすめ
殻付きのエビは水と一緒に容器にイン。
水と一緒に凍らせると、氷がエビを乾燥と酸化から守って鮮度を保てます。旨みを逃さないために、エビを空気に触れさせないのがポイントです。
腹部分を洗ってから冷凍する
殻付きのエビは、流水を使ってエビの腹部分をキレイに洗いましょう。
キッチンペーパーでエビのまわりの水分をやさしく拭き取ります。
コンテナに水とエビを入れて、フタを閉めてから冷凍してください。
余ったルーは牛乳パックで冷凍がおすすめ
カレーを保存するときに、容器への色移りやニオイが気になる人は、カットした牛乳パックに入れて冷凍しましょう。使ったあと、色が移ってもそのまま捨てるだけなのでおすすめ。カレーだけでなく、ミートソースなど色移りしやすい食品に最適です。
肉を冷凍するなら買って即日保存がおすすめ
カレー用の肉を保存するなら、“買ってきてすぐに冷凍”が正解。とはいえ、パックのまま冷凍してしまうのはNG。鮮度を保つことができません。
冷凍する際は、一度肉をパックから取り出し、ラップで丁寧に包んでから、さらにジップロックなどのフリーザーバッグにイン。しっかり空気を抜いた状態で密閉しておきましょう。こうすることで、鮮度をできるだけ保った状態で保存できます。
肉を冷凍保存するときはラップ&フリーザーバッグが基本
1:鶏肉の表面に塩をふっておく
ここでは鶏肉を例に手順をご紹介。あらかじめ表面に軽く塩をかけて、水分が出てきたら拭き取ります。塩の効果でうまみもアップします。
2:ラップでぴったり巻いておく
肉の形に合わせて、丁寧にラップを巻きます。ラップの中に空気が入り込まないように注意してください。
3:フリーザーバッグでしっかり密閉密封
フリーザーバッグに入れて空気を抜きます。
しっかり密閉して冷凍庫へ入れます。詰め込みすぎに注意しましょう。
冷凍肉は冷蔵or氷水で解凍してうまみを閉じ込めたまま調理
氷水で解凍する場合
ボウルやバットに水を張り、氷を入れます。そこへフリーザーバッグのまま肉を投入してください。
氷が減ってきたら触って確認。シャリっとした感触が残る半解凍まで解凍します。
冷蔵で解凍する場合
解凍を急いでいないなら、冷蔵解凍がベスト。解凍後の肉でも、冷凍前のままもとに戻すことができます。フリーザーバッグのまま冷蔵庫へ移しましょう。
常温とレンチン解凍は傷みと解凍ムラのもと!
レンジによる解凍は火の通りにムラが出てしまい、常温解凍は時間がかかり、肉が傷んでしまいます。
たまねぎはパンストで吊るして保存がおすすめ
カレーの具材としておなじみのたまねぎは、湿気にとても弱い野菜。そのため、保存する際は風通しのよい冷暗所がベストです。
そんなたまねぎ保存に活用したいのがパンスト。ちょっと不思議な見た目ですが、ひとつ入れるごとに結び目を作って吊るしておけば、通気性がよいうえに使う分だけはさみでカットでき便利です。たまねぎの状態も良好に保てます。
大量にあるならダンボールで冷暗所へ
大量のたまねぎがある場合は、新聞紙を敷いた段ボールの中へ。さらに上から新聞紙を掛け、冷暗所で保存してください。新聞紙を掛けるとさらに長持ちします。
じゃがいもはりんごと一緒に入れてると長持ちする
じゃがいもはもともと長持ちする野菜ですが、発芽しやすいのが難点。長期間じゃがいもを保存するなら、りんごを一緒に入れておきましょう。エチレンガスにより、芽の発育を防ぐことができます。
新聞紙で包むか、じゃがいも数個に対しりんご1個を段ボールに入れ冷暗所で保存します。
追熟にも有効でキウイにも応用OK!
りんごのエチレンガスは、キウイの追熟にも有効。りんごと一緒にビニール袋や新聞紙に包んで、冷暗所で保管すればOKです。
カレーの保存の基本は冷蔵か冷凍!冷蔵で2日目はうまみが出る
1度に4食分はできてしまうカレー。食べきれずに後日食べる場合は、常温で放置しておくと食中毒を起こしてしまいます。
まず基本となるのは冷蔵。余熱がとれたらなるべく早く鍋のまま冷蔵庫へ入れれば、3〜4日は持ちます。
また、冷凍すればなんと1カ月も保存OK。ただし、にんじんやじゃがいもは冷凍耐性がないので、あらかじめ抜いてから保存しましょう。
2日目のカレーは、一度温度を落とすことでうまみの量が増え、さらに各具材の味がなじんで丸みが出ます。
4日以内に食べきれるなら冷蔵(保存期間:3〜4日)
1:鍋にラップをする
鍋にカレーが入った状態でラップをしておきます。冷蔵庫にスペースがなければお皿に移し替えましょう。
2:そのまま冷蔵庫へ
あとはそのまま、冷蔵庫へ入れるだけでOK。2日目ならより味が熟成してうまみが出ます。
もっと長持ちさせたいなら冷凍(保存期間:1ヶ月)
1:野菜を取り除く
にんじん、じゃがいもは冷凍するとスカスカになっておいしくありません。野菜は諦めて取り除きましょう。
2:フリーザーバッグに入れる
野菜を取り除いたら、ジップロックなどのフリーザーバッグに移し替えます。
3:冷凍庫へ入れる
あとは冷凍庫へ入れるだけ。コンテナは霜ができるためおすすめしません。
冷凍後の解凍は手早く加熱を
冷凍状態のルーを鍋に入れると焦げる可能性があります。そのため、溶けるまでかき混ぜる手間が……。冷凍したカレーは、レンチンである程度溶かしてから、鍋に入れてしっかり加熱してください。
常温でおいておくとウェルシュ菌が増殖し、食中毒を引きおこす危険性も。常温解凍でなくレンチン解凍にしましょう。時短より安全が優先です。
カレーと相性バツグンの超おすすめ隠し味14選
カレーといえば、隠し味の種類が多いことで有名。コーヒーにチョコレート、ウーロン茶など、もはや入れてはいけないものはないほど、その内容はバラエティ豊かです。
その中でも、特におすすめの隠し味を14種類ご紹介。ぜひお気に入りの味を見つけてください。
コク・深みを出す隠し味5選
オイスターソース
- 分量:大さじ1〜2杯
牡蠣のエッセンスが凝縮されたオイスターソースは隠し味のド定番。グッとうまみが増します。手軽にプロの味にしたい人におすすめです。
マヨネーズ
- 分量:大さじ1杯
コクが出るほか、ほのかな酸味も追加できます。入れすぎると溶け残ることもあるので注意してください。
ウスターソース
- 分量:小さじ1〜2杯
野菜やフルーツのうまみが凝縮されているウスターソース。少しの量でうまみがアップします。
インスタントコーヒー
- 分量:小さじ1〜2杯
深みがグッと増して、大人の味に。コーヒー豆を挽いたものではなく、インスタントを使ってください。
無塩バター
- 分量:適量
コクを出したいなら無塩バターも定番。まろやかな風味のカレーに仕上げることができます。
ほろ苦さを出す隠し味2選
ウーロン茶
- 分量:適量
ほろ苦く大人の味に仕上がるウーロン茶。水の量を考慮して、シャバシャバになってしまわないよう注意が必要です。
ココアパウダー
- 分量:小さじ1杯
上品なほろ苦さが追加されるココアパウダー。甘さが足されていない、純粋なパウダーを使いましょう。
辛みを出す隠し味2選
チョコレート
- 分量:2〜3片
「甘くなってしまうのでは?」と心配に思う人もいるかもしれませんが、逆に辛さを引き立ててくれます。チョコはミルクでもブラックでも好きな方でOKです。
はちみつ
- 分量:大さじ1杯
チョコと同じく辛さを引き立てるほか、まろやかな味に仕上がります。肉をやわらかくする下準備にも使えます。
甘くまろやかになる隠し味2選
マンゴーチャツネ・フルーツジャム
ジャムやチャツネは、ほのかな甘みと酸味が効いたカレーに仕上がります。好きなジャムを追加してみてください。
旨味を足す隠し味1選
めんつゆ
ストレートに“うまみ”を出したいならめんつゆ。奥行きのある和風カレーに仕上がります。
その他の隠し味2選
ナッツ類
細かく刻んで入れれば、香ばしい風味を追加できるほか、サクサクとした食感も楽しめます。
にんにく
香りが食欲を増幅させるにんにく。すりおろしにんにくのほか、スライスを具材と炒めてもおいしいです。
私のおすすめはしょうがとにんにく。これを入れておけば間違いなくおいしくなります!
すりおろしりんご、アンチョビペースト、トマト缶、お好みでなんでも入れちゃいましょう!!
チャツネは家にあるケチャップで代用できる
S&B
カレープラス
チャツネ
実勢価格:172円
内容量:43g
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カレーの調味料として、インドなどで多用されているチャツネ。甘みや酸味が凝縮され、アジア料理には欠かせません。
フルーツや野菜を煮詰めたジャムですが、日本人にはあまりなじみがないため常備していないという家庭のほうが多いはず。
そこで代わりに使いたいのがケチャップです。
作りは違いますが、チャツネと同じように甘み・酸味を追加できます。
使用するのはいたってノーマルなケチャップでOKです。
チャツネは甘みと酸味を追加する素材なので、ケチャップで十分代用することができます。
30分の赤ワイン漬けで肉が劇的にやわらかくなる
肉をやわらかくしたいときは、赤ワインに漬けるのもおすすめです。フリーザーバッグに肉を入れて、赤ワインを大さじ3ほど投入。そのまま30分ほど漬け込みましょう。風味もアップします。
フリーザーバッグに肉と赤ワインを入れて放置するだけ
1:肉にワインを大さじ3入れる
肉をジップロックなどのフリーザーバッグに入れて、赤ワインを大さじ3投入します。
2:30分漬けてから調理する
しっかり密閉して、そのまま30分漬けます。取り出したら、キッチンペーパーなどで水分を取ってください。
ほろっとやわらかいカレー肉の完成です。
以上、カレーを作るときに活用したい、おすすめのお得技でした。
誰でも今日からすぐできるワザばかりなので、ぜひマネしてみてくださいね。
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容器を漂白する手間が省けます。