キッチン缶詰の缶をラクに開けられる「電動缶切り」って?

缶詰の缶をラクに開けられる「電動缶切り」って? イメージ

電動缶切り」とは、電池駆動の自動缶切りです。使い方は簡単で、缶詰の上にブレードが当たるように置き、ボタンを押すだけ。

缶詰のサイズと形にもよりますが、基本的にはハンズフリーでフタを開けられるという便利な製品です。

ただ、一般的に見る缶詰のほとんどはプルタブ付きで、付いてないものは少数。プルタブなら秒で開けられますし、爪が割れる心配がないなどのメリットは考えられますが、正直なところ、「わざわざ買うほどでは……」という感じもします。

缶詰の缶をラクに開けられる「電動缶切り」って? イメージ2

とはいえ実際使ったら「便利すぎ!」 となる可能性もあります。ということで今回はアマゾンで電動缶切り4製品を購入し、 スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さんとともに比較検証を行いました。

キッチン「電動缶切り」の検証方法は?

「電動缶切り」の検証方法は? イメージ

今回は3つのテストで検証しました。まずは「開けられる缶のタイプ」。5種類の異なる形の缶詰を用意し、それぞれに使用してみました。開けられた種類が多いほど高評価です。

次は「切り口のなめらかさ」。切り口が尖ったりして、怪我しやすい形にならないかをチェック。そして最後に「使い勝手」です。

電動缶切りの実力はどうだったのでしょうか。それでは4製品を高評価だった順に紹介します。

キッチン「電動缶切り」のおすすめ1位は?

A+評価Bangrui「電動 缶切り」

Bangrui「電動 缶切り」 イメージ
Bangrui「電動 缶切り」 イメージ2

Bangrui
電動 缶切り
実勢価格:3969円

▼テスト結果

・使える缶のタイプとかかった時間
 ○ 開くもの
  プルタブなし丸缶(38秒)
  プルタブあり丸缶(40秒)
  プルタブあり小型丸缶(29秒)
 × 開かないもの
  プルタブあり楕円缶
  プルタブあり角缶

・切り口のなめらかさ:◎+
・使い勝手:◎+

今回ベストバイとなったのは、A+評価のBangrui「電動 缶切り」です。

時間はかかりますが動作がスムーズで、切り口はなめらか。カット終了&開けられないタイプの缶に使った場合は自動で動作停止するところも便利です。

缶によりますが、本体に磁石が搭載されているので、カットし終わったら本体と同時に缶のフタも外せます。

うまく切れないときは刃が缶に食い込むように、缶切りの頭を浮かせるイメージで、指で軽く押さえてカットを始めるとうまくいきます。

▼テスト結果 イメージ

切り口に目立ったギザギザなどはできず、ほぼ真っ直ぐキレイにカットできました。

▼テスト結果 イメージ2

ボタンを押すだけでカット開始。終了時には自動で停止するので使いやすく、切り終わりもわかりやすいです。

使い勝手がよく、丸缶を開けたいなら十分な性能。ストレスなく使える一台です。

A評価Kitchen Mama「電動 缶切り」

Kitchen Mama「電動 缶切り」 イメージ

Kitchen Mama
電動 缶切り
実勢価格:3500円

▼テスト結果

・使える缶のタイプとかかった時間
 ○ 開くもの
  プルタブなし丸缶(29秒)
  プルタブあり丸缶(30秒)
  プルタブあり小型丸缶(26秒)
 × 開かないもの
  プルタブあり楕円缶
  プルタブあり角缶

・切り口のなめらかさ:◎
・使い勝手:△

Kitchen Mama「電動 缶切り」はA評価です。ワンタッチで稼働し、ちゃんと設置ができればカット自体はスムーズ。カット時間は早めです。

重心の問題か、ブレードが当たらずうまく切れない場合が他製品より多い印象も。開始時は製品の頭部分を指で押さえるなどの補助が必要そうです。稼働音はそこまでうるさくありません。

▼テスト結果 イメージ

ベストバイほどではないものの、ガタガタな箇所はなく、なめらかな切り口です。

▼テスト結果 イメージ2

本体サイズが大きめ&重量があり、収納性は他製品に比べてあと一歩。カット終了のタイミングがわかりづらいところも惜しかったです。

B評価フェリモア「ハンズフリーオープナー」

フェリモア「ハンズフリーオープナー」 イメージ

フェリモア
ハンズフリーオープナー
実勢価格:1920円

▼テスト結果

・使える缶のタイプとかかった時間
 ○ 開くもの
  プルタブなし丸缶(30秒)
  プルタブあり丸缶(29秒)
  プルタブあり小型丸缶(29秒)
 × 開かないもの
  プルタブあり楕円缶
  プルタブあり角缶

・切り口のなめらかさ:△
・使い勝手:◎

フェリモア「ハンズフリーオープナー」はB評価です。使い勝手は悪くありませんが、切り口はやや粗め。丸い缶は切れますが、楕円缶などは直線部分は切れるもののカーブがうまくいきませんでした。

また、カット時の稼働音が他製品より大きく、バキバキという音なのが気になりました。

▼テスト結果 イメージ

目に見えるレベルのギザギザが存在。フタを外す際は気をつけましょう。

▼テスト結果 イメージ2

ワンタッチで使え、カット終了時は自動で停止。ただしブレードが食い込み、他製品と比べて缶から外しにくいことが多かった印象です。稼働音が大きい点以外は使いやすく、使い勝手の面では高評価です。

B評価ジアレッティ「自動缶オープナー」

ジアレッティ「自動缶オープナー」 イメージ

ジアレッティ
自動缶オープナー
実勢価格:2718円

▼テスト結果

・使える缶のタイプとかかった時間
 ○ 開くもの
  プルタブなし丸缶(35秒)
  プルタブあり丸缶(30秒)
  プルタブあり楕円缶(34秒)
 × 開かないもの
  プルタブあり小型丸缶
  プルタブあり角缶

・切り口のなめらかさ:△
・使い勝手:△

ジアレッティ「自動缶オープナー」もB評価。唯一楕円缶を完全に開封できた点は優秀でした。

カットにかかる時間は普通ですが、動きがやや不安定な印象。説明書どおり稼働開始時に1秒間本体のボタンを押しますが、動かないこともしばしばありました。

カット後に缶から外しにくい、カットしたフタが割れてしまうことがある点も気になりました。

▼テスト結果 イメージ

カット部分が逆立ち、トゲのようになっている箇所がチラホラ。

▼テスト結果 イメージ2

ブレードが剥き出しなので、手入れの際は要注意です。稼働開始までのラグが多い印象もあり、快適さはいま一歩でした。

キッチン「電動缶切り」のメリットは?

検証してみてわかったのは、手動の缶切りと違い、缶の「上」ではなく「横」をブレードでカットするのが特徴ということ。これは同時に手動タイプにはないメリットでもあります。

つまり缶のフチもカットできるので、プルタブの有無にかかわらず中身を出したり缶を洗うときに、フチが引っかかる面倒さが解消されます。

中身を出すのがラクだからプルタブ缶でも活躍

中身を出すのがラクだからプルタブ缶でも活躍 イメージ

フチをカットできるので、中身の出しやすさアップ。プルタブ付きしか買わない人でも十分に活用できます。

検証前は「そもそも電動缶切りって必要?」と思ったものの、手動よりやや時間はかかりますが、その後の手間を考えると使うのもありかなという印象です。

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

中身の汁がはねる心配が少ない点もメリット!

キッチン開けられる缶のタイプは?

開けられる缶のタイプは? イメージ

4製品を試してみると、開けられる缶のタイプは「丸缶はほぼ開けられる」、「楕円缶などは構造上カーブ部分やプルタブが引っかかったりで、開けられない製品が多い」という結果でした。

なので基本的には丸缶を開ける目的で使うと良さそうです。

キッチン気になる点は?

気になる点は? イメージ

気になる点は、時折ブレードが缶から外れること。製品を軽く指で押さえつけてブレードが缶に当たるように補助が必要な場合もあり、100%ハンズフリーとは言い切れません。

また電源のオンオフがなく、意図しないタイミングで動くこともあるので気をつけたいところです。

キッチンまとめ:ベストバイはBangrui「電動 缶切り」!

まとめ:ベストバイはBangrui「電動 缶切り」! イメージ

検証の結果、ベストを獲得したのはBangrui「電動 缶切り」。動作がスムーズで、切り口はなめらか。自動停止機能も便利で使い勝手も優秀です。

劇的に時短になるわけではなく、使う缶の形を選びますが、中身を出したりするときの手間は確実に減ります。缶詰を買う機会が多い人は持っておくのもアリというのが今回の結論です。

ちなみに、検証で開けた缶詰の中身は全部おいしくいただきました。

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