ツナ缶は高タンパクで DHAやEPAが豊富な優秀食品です
サラダやおにぎり、サンドイッチの具として人気の「ツナ」。缶詰で手軽に取り入れられることもあって、ダイエット時の食材にしたりと活用法も幅広いです。
ツナ缶は栄養素全体のうちタンパク質を鶏肉と同じ15~20%程度含む高タンパクな食材で、しかも、DHAやEPAなど栄養も豊富。油漬より水煮のほうがカロリーは低いですが、油漬だとリノール酸などもツナと一緒に摂れます。
今回はこの「ツナ缶」を主役に迎え、スーパーで買える様々なメーカーの製品をプロと一緒に食べ比べてみることにしました。
おにぎりやサンドイッチの具材に使うという主婦の方、ダイエット食材に活用している方、健康意識の高い方など、普段からよくツナ缶を購入しているという方、必見です!
意外と知らないツナ缶の 原材料や種類の秘密って?
ツナ缶の食べ比べテストを行う前に、まずはツナ缶の基本について学びたいと思います。ということで、ツナ缶についてよくある3つの疑問をご紹介します。
Q1.マグロとカツオ、原材料の違いは?
A1.マグロは柔らか、カツオは風味豊か
国内で作られるツナ缶のうち、原料がマグロのものは約7割、カツオは約3割(日本缶詰びん詰レトルト食品協会調べ)。味は少し違い、「カツオの旨みが好き!」という声も。
マグロの特徴は、やや高価だけど肉がふっくらしていて甘みがある万人向けの味。カツオより脂が多めで、肉はふっくら。脂の甘い旨みとコクがあり、苦みはないので、子どもも大好きな万人向けの味わいです。後味は少しまったりした感じ。
カツオの特徴は、安価で身が締まり、独特の苦みが美味しくてダシがきいています。カツオは英語で“skipjack tuna”。身の締まりがよく、マグロと比べると肉質は固め。独特の苦みが旨みをかもしだし、出汁の味わいが深いです。後味はさっぱり。
Q2.魚肉の形状によって違いがあるの?
A2.はい、3種類に分類されます
ツナ缶は、魚肉の形状で3タイプに分かれます。ツナ缶を使う料理に合わせて選びましょう。原型を維持するほうが手間がかかるので、ファンシーのほうが高価です。
・フレーク
魚の身をフレーク状に細かくほぐしたもの。ドレッシングやマヨネーズによくなじむ大きさ。細かくほぐされているからお料理に使いやすいです。
・チャンク
チャンクは「塊」という意味で、魚の身をぶつ切りにしたもの。ゴロゴロ感が欲しい炒め物に◎。ぶつ切りだから歯ごたえを楽しめます。
・ファンシー
ブロック、ソリッドとも呼びます。ほぐしていない魚の身が大きい形のまま詰められています。輪切りが丸ごと入ってリッチな気分に。
Q3.ライトミートは低カロリーの意味?
A3.いいえ、魚の種類の分類です
「ライト」とは、ビンナガマグロ以外のツナ缶のことで、身の色味が白くないことを表します。カロリーとは無関係です。
▼ホワイトツナ/ホワイトミート
【魚の種類と特徴】
・ビンナガマグロ…色が白くて淡白。高級
▼ライトツナ/ライトミート
【魚の種類と特徴】
・キハダマグロ…身が黄色く、脂が多め
・カツオ…身は赤黒く、脂は少なめ
・メバチマグロ…身は赤く、脂がのっている
ちなみに、日常の会話でツナ缶と同じような意味で使う「シーチキン」は、はごろもフーズが製造・販売しているツナ缶の登録商標ですので、覚えておくとよいでしょう。
そのほかにも気になるツナ缶の特徴は?
そのほかにも、ツナ缶の種類によってさまざまな特徴や違いがあります。
高級缶と安い缶の違いは?
ツナ缶は1缶100円未満の商品もあれば、1,000円前後するものまであり、価格帯が広いのが特徴です。すでに紹介したツナの身の形状による違いや原材料の違い、国産かどうかという点が高級缶と安い缶の違いとなります。
そのまま食べて素材を楽しみたい方や贈り物にツナ缶を考えている方は高級缶、料理に使いたいという方はまとめ買いもできるリーズナブルな缶を検討してみましょう。
なお、パウチタイプのツナは量が少ないため、g単位では高くなってしまいます。ただし使いやすく保存もしやすいというメリットもあります。使うシーンに合わせて自分にあった製品を選んでみましょう。
油の種類の違いは?
美容や健康に気を使うなら、使用されている油の種類にも注目してみましょう。荏胡麻(エゴマ)油や亜麻仁(アマニ)油、オリーブオイルを使用している商品もあります。
エゴマ油やアマニ油はαリノレン酸(必須脂肪酸)を多く含んでいることから近年注目を集めています。αリノレン酸には、アレルギーを抑制したりコレステロールを減少させたりする効果があると言われているためです。ただ、熱に弱い特徴があるので調理の際は覚えておきましょう。
ツナ缶は筋トレにも効果がある?
ツナ缶は筋トレとの関係性も深いといわれています。冒頭で説明したように、ツナ缶が高タンパク質であることがその理由でしょう。
筋トレやダイエットを重視したいという方からは、「油漬け」タイプではなく「ヘルシー」タイプの水煮が人気です。「油漬け」と「ヘルシー」の詳しい違いについては後ほど紹介します。
魚の風味が生かされたツナ缶は? プロが32品を徹底比較しました
ツナ缶の基本の3つを押さえたところで、早速本題であるテストを行っていきたいと思います。
今回は、スーパーでよく見るものからお取り寄せまで、全32製品の食べ比べを実施。プロ2名にご協力いただき、実際に試食して採点しました。
それでは、早速テストを行っていきたいと思いますが、いったいどのような点に注目して選んだらよいのでしょうか?
選び方のポイントについて、次から詳しくご紹介していきます。
[選び方]魚の風味を損なわない 味つけの良さが重要なポイント
ツナ缶を製造しているメーカーも多岐にわたり、数多あるツナ缶。しかし、どういった製品を選べばよいのでしょうか?
選び方のポイントをご紹介する前に、今回テストするツナ缶32製品は、次の3つのジャンルに分けてテストを行います。
ツナ缶は主に3種類に分類されます。基本の味だからこそ違いが出る「油漬」、水煮やオイルなどひと工夫ある「ヘルシー」、お取り寄せや味つきの「変わり種&高級」でジャンルを分類。
検証ではこの3ジャンル全32製品を実食し、各ジャンルごとにベストを決定しました。
選び方のポイントは大きく6つあります。それぞれについて、詳しくご紹介します。
[ポイント1:味つけ]
ツナ缶で最も重要なのは、味つけ。魚の風味を損なってしまうような濃い味つけだとアレンジがしにくいし、味がまったくないと魚のにおいが前面に出てしまいがちです。
魚の風味を生かすような味つけができているツナ缶は大きく加点。食材としての味がまとまっていて、食べた瞬間と後味がよいかを評価しています。
[ポイント2:コスパ]
100g当たりの値段が100円以下20、200円以下15、300円以下10、301円以上5点で採点しています。健康のために毎日食べたり、保存用に買いだめするのにはコスパは重要な項目です。
[ポイント3:身のジューシーさ]
身がパサつかずにふっくらしているかを審査。パサついていたり、べとついていたりしたら減点。
[ポイント4:アレンジのしやすさ]
そのまま食べるだけではなく、お総菜の具材として応用範囲が広いかを採点しました。
[ポイント5:身の大きさ]
身がしっかり詰まっているかを採点。同じグラム数でも、油ばかりで身が少ないと減点しています。
[ポイント6:香り]
食品としての香りの良さを採点。魚の香りが出せていれば加点、食欲を失わせる香りだと減点としました。
以上の6項目を味付け30点、コスパ20点、身のジューシーさ15点、アレンジのしやすさ15点、身の大きさ10点、香り10点の合計100点満点で判定しました。
今回のテストはフードコーディネーターの平尾由希氏とスーパーエコごはん研究家の桃世真弓氏にご協力いただきました。
プロ2人は味つけやツナ缶としての完成度、いろいろな料理に使えるかを中心に、編集部は味とコスパから「自分は買うか」を念頭において採点しました。
味つけやアレンジのしやすさなど、6つの項目をプロがジャッジした結果は、3つのジャンルごとに評価の高いものから順にご紹介します。
【油漬ツナ缶13選】 定番の油漬は素材と油に違いアリ
まずは、スーパーの売り場でも最も数が多い定番品である「油漬」。油漬のツナ缶は基本だからこそ、素材や油の味の違いが際立ちます。
全13製品を食べ比べてわかった結果をランキングでご紹介します!
1位はごろもフーズ シーチキン L 程よく身が締まって納得の美味しさ
はごろもフーズ
シーチキン L
実勢価格:246円
内容量:140g
コスパ:100gあたり176円
カロリー:100gあたり249kcal
※リンク先は140g×4個の商品ページになります
油漬ツナ缶で堂々1位に輝いたのが、はごろもフーズ シーチキン L。大きく塊で入った身はほどよく締まり、マグロの旨みが前面に出ています。「200円超えも納得の美味しさ」との評価でトップに!
味つけが最高の24点、コスパとアレンジのしやすさ、身の大きさの評価も高かったです。
缶を開けると身の大きさに驚きますが、食べると身のもっちりした弾力に驚き! 細かくほぐすのはもったいないので、ぜひ、このまま味つけをせず食べてみてほしいです。
まずはこのままサラダに盛ってみて。ボリューム感がアップして、オイルにもマグロの旨みがたっぷりです。このまま鍋に入れたり、スライスしたチーズをかけてスキレットで熱したりするのがオススメです。
2位はごろもフーズ シーチキン New Lフレークは絶妙な塩味
はごろもフーズ
シーチキン
New Lフレーク 4缶
実勢価格:494円(1缶あたり124円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり176円
カロリー:100gあたり296kcal
2位ははごろもフーズ シーチキン New Lフレーク。「New」シリーズはイオングループ、CGCグループの共同開発製品で、全国のイオンなどで購入できる商品。マグロを生かす絶妙な塩味で、身からわき出る油がとてもジューシーです。
味つけは1位に肉薄、アレンジのしやすさ、コスパは同等でした。
身の旨みが油に溶け込んでおり、一体となっています。肉の弾力ももっちりです。
3位はごろもフーズ シーチキン New マイルドは出汁のような旨み
はごろもフーズ
シーチキン New マイルド 4缶
実勢価格:354円(1缶あたり89円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり126円
カロリー:100gあたり297kcal
※現在取り扱いショップはございません。
3位ははごろもフーズ シーチキン New マイルド。油たっぷりなのに油っぽさを感じさせず、身がふっくらしていて出汁のような旨みがたっぷり。ややほろ苦いですが、そこもまた美味しいです。
味付け、アレンジのしやすさ、身の大きさが2位より各1点ずつ低く、総合は74点でした。
出汁を生かして、かいわれ大根とサラダにしたり、ネギと一緒に春巻きに入れたりとパンチのきいた野菜と合わせたいです。
4位: 4位はごろもフーズ シーチキン
Lフレークは定番のツナ缶の味
はごろもフーズ
シーチキン Lフレーク 4缶
実勢価格:473円(1缶あたり118円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり169円
カロリー:100gあたり294kcal
4位は、はごろもフーズ シーチキン Lフレーク。適度な塩味でそのまま食べても美味しい味つけ。マヨネーズともよく合い、ほどよい油はパンと相性抜群です。
味付けが若干劣り21点、アレンジのしやすさもジューシーさも共に15点と高かったです。
やや厚めの身はほろりとほぐれ、ツナサンドにオススメの柔らかさ。迷ったらこれを買えば間違いナシ、定番のツナ缶です。
5位: 5位のセブンプレミアム
シーチキンマイルドは肉に弾力アリ
セブン‐イレブン
セブンプレミアム
シーチキンマイルド 3缶
実勢価格:307円(1缶あたり102円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり146円
カロリー:100gあたり309kcal
※現在取り扱いショップはございません。
5位はセブンプレミアム シーチキンマイルド。赤黒いカツオの色がしっかり出ていて、旨みもたっぷり。肉にも弾力があって、肉汁もジューシーです。
味付けの評価がやや低く21点、ジューシーさが10点と高評価。香りと身の大きさが低めでした。
噛めば噛むほど旨みを感じるのは、使っているカツオがいいから。お醤油をかけて混ぜご飯にしたり、おにぎりの具にしたりすると旨みがよりアップします。
6位: 6位はごろもフーズ シーチキン
マイルドはカツオの旨みが前面に
はごろもフーズ
シーチキン マイルド 4缶
実勢価格:430円(1缶あたり100円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり153円
カロリー:100gあたり290kcal
6位ははごろもフーズ シーチキン マイルド。「シーチキン Newマイルド」よりも油の旨みが少しだけ落ちますが、身にはカツオの旨みが前面に出ています。
アレンジのしやすさが最も高く満点評価の15点。コスパと香りがいま一歩といったところでした。
粒は「New マイルド」よりやや大きめなので、歯ごたえはこちらのほうが上。食べごたえのあるほうが好きならこちらをチョイスして。
7位: 7位の極洋 ライトツナ
まぐろ油漬フレークはサラダに合う
極洋
ライトツナ
まぐろ油漬フレーク 4缶
実勢価格:354円(1缶あたり89円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり126円
カロリー:100gあたり214kcal
※リンク先は70g× 3個×2パックの商品ページになります
7位は極洋 ライトツナ まぐろ油漬フレーク。マグロの旨みも香りもきちんと味わえて、塩味が適度なのでマヨネーズにも、ドレッシングにもよく合います。キュウリやオニオンスライスと合わせてサラダにするのがオススメ。
味付けの評価が17点と低かったのが惜しい! アレンジのしやすさと身のジューシーさは高評価でした。
身はやや細かいけれど、薄紅色で食欲をそそります。
8位: 8位セブンプレミアム シーチキン
Lフレークは野菜やパンによく合う
セブン‐イレブン
セブンプレミアム
シーチキン Lフレーク 3缶
実勢価格:307円(1缶あたり102円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり146円
カロリー:100gあたり300kcal
8位はセブンプレミアム シーチキン Lフレーク。ほぐさなくていいほど身が細かいので、クリームチーズを混ぜてディップにして、野菜やパンにつけると良く合います。マヨネーズと和えておにぎりの具にしても◎。
アレンジのしやすさはダントツで満点の15点! 身の大きさが辛くも3点で、足を引っ張った結果です。
身を細かくすることでしっとり感を出しており、油にもマグロの香りと味わいがあります。
9位: 9位のマルハニチロ ツナフレーク
ライトミートは塩味強めで油が多い
マルハニチロ
AKEBONO TUNA
まぐろ油漬 ツナフレーク ライトミート 16缶
実勢価格:1498円(1缶あたり94円)
内容量:80g
コスパ:100gあたり117円
カロリー:記載なし
9位はマルハニチロ AKEBONO TUNA まぐろ油漬 ツナフレーク ライトミート。塩味強めで油が多く、かなりこってり。マグロの旨みもありますが、この塩味を生かしたレシピにする必要があります。
ジューシーさと香りの評価が低かったものの、1缶94円のコスパは◎。
血合いが残っていてくさみがちょっとあるので、生で食べるよりもパスタなどに和えて熱をしっかり通したほうが美味しいです。
10位: 10位の極洋ライトツナまぐろ油漬
フレーク国内詰はぼんやりした味
極洋
ライトツナ
まぐろ油漬フレーク【国内詰】4缶
実勢価格:429円(1缶あたり107円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり153円
カロリー:100gあたり309kcal
10位は極洋 ライトツナ まぐろ油漬フレーク【国内詰】。油の量が多いせいで味がぼんやりしているので、しっかり油を切らないとダメ。【国内詰】とありますが、その良さをあまり感じることはできません。
味つけの評価が低く9点。ジューシーさ、アレンジのしやすさ、身の大きさ、香りはいずれも一桁台でした。
マグロの身はパサついていて、旨みも少なめ。味をしっかりつけないと料理に使いにくいです。
11位: 11位タイランドフィッシャリー
ジャパンのツナは生はつらい
タイランドフィッシャリージャパン
ライトツナフレーク まぐろ油漬 3缶
実勢価格:214円(1缶あたり71円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり101円
カロリー:100gあたり324kcal
11位はタイランドフィッシャリージャパン ライトツナフレーク まぐろ油漬。細かい身に旨みがまったくない油がたっぷり染みていて、ツナを食べても油の味しかしません。さらに、くさみもあるので、生で食べるのはかなりつらいです。
コスパの15点以外は、どれも低評価。アレンジのしやすさと身の大きさにいたっては2点でした。
これだけの油に浸かっているのに肉はパサパサしており、マグロを食べている感じがほとんどしません。
12位: 12位トップバリュ ライトツナ
かつお油漬フレークは致命的な味
トップバリュ
ライトツナフレーク
かつお油漬フレーク
実勢価格:95円
内容量:70g
コスパ:100gあたり136円
カロリー:100gあたり291kcal
12位はトップバリュ ライトツナフレーク かつお油漬フレーク。カツオの苦みと生臭さが前面に出てしまい、マヨネーズなどで味つけをしても隠せないのは致命的。一見開けやすそうなフタの裏についた油で、手がベタベタになってしまうのもイマイチです。
味付けが低く3点、香りと身の大きさも2点と低く、唯一コスパが15点でした。
身はやや崩れてしまっており、食欲をそそりません。
13位: 13位トップバリュ ライトツナ
まぐろ油漬フレークは油の味
トップバリュ
ライトツナフレーク
まぐろ油漬フレーク
実勢価格:105円
内容量:70g
コスパ:100gあたり150円
カロリー:100gあたり271kcal
13位はトップバリュ ライトツナフレーク まぐろ油漬フレーク。身を細かくしすぎたせいでマグロが油を吸いすぎてしまっています。しかも油自体に旨みがまったく感じられず、せっかくのマグロは油の味しかしません。
1点レベルがずらりと並び、総合は22点と最低点でした。
油に魚の生臭さが出てしまっているのもマイナス。油でギトギトなのに身はパサつき、オススメできません。
【ツナ缶ヘルシー11選】 油の種類や減塩など健康志向の人に
続いては、油をまったく使わない低カロリーな水煮や、健康にいい油を使っていることをウリにしたヘルシー志向のツナ缶のランキングです。
11種類を実食し、評価した結果をどんと発表します!
1位はごろもフーズシーチキン オリーブオイルは香りよし
はごろもフーズ
シーチキン New L
フレーク オリーブオイル 3缶
実勢価格:386円(1缶あたり129円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり184円
カロリー:100gあたり293kcal
※リンク先は使いきりパック60g×6個の商品ページになります
見事1位になったのは、はごろもフーズ シーチキン New L フレーク オリーブオイル。開けると黄色いので一瞬驚きますが、ふわりとオリーブオイルのフルーティーな香りが漂い食欲はマックスに。
味つけの評価が高く24点。アレンジのしやすさも15点と高かったです。
マグロの身もふっくらしており、旨みもたっぷり。レモン汁と塩コショウだけでも美味しいです。
オリーブオイルのフルーティーな香りが食欲をそそります。オイルは切らずにそのままパスタや炒め物に使って。ニンニクやタマネギとの相性も抜群です。
2位セブンプレミアム ライトツナ まぐろ野菜スープ調理は香草の旨み
セブン‐イレブン
セブンプレミアム
ライトツナフレーク スーパーノンオイル
まぐろ野菜スープ調理 3缶
実勢価格:307円(1缶あたり102円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり146円
カロリー:100gあたり70kcal
2位はセブンプレミアム ライトツナフレーク スーパーノンオイル まぐろ野菜スープ調理。油と塩は取りたくない、でも旨みは欲しいという人のため、野菜スープで調理したツナ缶。スープにはセロリなど香草の旨みがしっかりと溶け出しており、自然な味わいです。
アレンジのしやすさが12点と高く、コスパも悪くありませんでした。
香草の旨みが出たスープが素晴らしい! このスープを生かして野菜スープやシチューに入れるのがオススメ。
3位はいなば食品 ライトフレーク オイル無添加は水っぽく塩味が薄い
いなば食品
ライトフレーク オイル無添加 3缶
実勢価格:365円(1缶あたり122円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり174円
カロリー:100gあたり73kcal
3位はいなば食品 ライトフレーク オイル無添加 3缶。水にカツオの出汁がきちんと出ているので、むしろしっかり味をつけたお味噌汁や鍋、おでんなどに出汁ごと入れるのが正解です。
アレンジのしやすさが12点と評価が高く、コスパもそこそこ。ジューシーさと香りが4点と低かったです。
かなり水っぽくて塩味が薄く、肉もふっくらとはしていないのでそのまま食べるのは厳しいです。
同3位はマルハニチロ 中性脂肪が 気になる方にはマグロの旨みが絶妙
マルハニチロ
油そのまま ツナフレーク
まぐろ油漬オリーブオイル仕立て
中性脂肪が気になる方に
実勢価格:192円
内容量:70g
コスパ:100gあたり274円
カロリー:100gあたり313kcal
※リンク先は70g×24個の商品ページになります
同3位はマルハニチロ 油そのまま ツナフレーク まぐろ油漬オリーブオイル仕立て 中性脂肪が気になる方に。コクがあってこってりしたオリーブオイルがマグロになじみ、旨みに深みを出しています。
身の大きさが5点と低く、総合点に響きました。やや割高に感じるコスパがいまひとつ。
適度な塩味で肉質が柔らかいけれど歯ごたえがあるので、お餅など柔らかい下地に乗せて、チーズと一緒に焼くのがオススメ。
5位: 5位いなば食品 ライトツナ
スーパーノンオイルはパサつく
いなば食品
ライトツナ スーパーノンオイル 3缶
実勢価格:408円(1缶あたり136円)
内容量:70g
コスパ:100gあたり194円
カロリー:100gあたり76kcal
5位はいなば食品 ライトツナ スーパーノンオイル。塩味は少しだけ感じますし、マグロの旨みも多少はありますが、肉がパサついているのは残念。
味付けが9点、身の大きさ、香りが4点と低く、ジューシーさの3点が足を引っ張りました。
マヨネーズと和えて塩味を足して肉のパサつきを緩和したいところですが、「ノンオイル」の意味がなくなってしまうかも。オススメはできません。
5位: 同5位はごろもフーズ 素材そのまま
シーチキン水煮マイルドは苦味アリ
はごろもフーズ
素材そのまま シーチキン 水煮 マイルド
実勢価格:100円
内容量:75g
コスパ:100gあたり133円
カロリー:100gあたり72kcal
※リンク先は75g×8個の商品ページになります
同5位ははごろもフーズ 素材そのまま シーチキン 水煮 マイルド。カツオの苦みが際立ってしまっており、そのまま食べると後味に苦みが残ってしまいます。料理に使うにしても、苦みを打ち消すためにちょっと濃いめの味つけが必要。
味付けの8点、身の大きさの4点があまりよくありませんでした。
水にはあまり出汁が出ていないので、水ごと使うのも難しいのが残念です。
7位: 7位はごろもフーズシーチキン純は
肉が固く食感が悪い
はごろもフーズ
天然水でつくったシーチキン 純【食塩不使用】
実勢価格:100円
内容量:75g
コスパ:100gあたり199円
カロリー:100gあたり77kcal
※リンク先は75g×3個の商品ページになります
7位ははごろもフーズ 天然水でつくったシーチキン 純【食塩不使用】。水にくさみがないので、後からつける味が入りやすいです。ただし、そうすると健康志向が台無しなので、1缶149円の価格を考えると買うのをためらいます。
身の大きさ、香りの4点、ジューシーさの2点の評価が低かったです。
肉が固く味が薄いので、ふっくらさせて旨みを出すためにオイルと食塩を足して料理したいところ。
8位: 8位いなば食品ライトツナフレーク
アマニ油はマグロ全体が苦い
いなば食品
ライトツナフレーク アマニ油【国産品】
実勢価格:149円
内容量:70g
コスパ:100gあたり213円
カロリー:100gあたり154kcal
※リンク先は70g×24個の商品ページになります
8位はいなば食品 ライトツナフレーク アマニ油【国産品】。アマニ油独特の青臭さはまったくありませんが、独特の苦みは残っているのでマグロ全体が苦いです。
身の大きさとジューシーさが3点、香りが2点と低かったです。
喉に油がひっかかるよう感触があり、肉はパサついています。アマニ油は健康にいいといわれていますが、ツナ缶に使う必要はないのでは。
8位: 8位いなば食品ライトツナフレーク
えごま油は特有の生臭さが強く残る
いなば食品
ライトツナフレーク えごま油【国産品】
実勢価格:192円
内容量:70g
コスパ:100gあたり274円
カロリー:100gあたり160kcal
同じく8位はいなば食品ライトツナフレーク えごま油 【国産品】。身がかなり細かく油を吸っているうえ、えごま油独特の生臭さがかなり強く残っています。
ジューシーさと身の大きさが共に3点、香りも2点と低かったです。1缶192円と高めですが、その価値はあまりないツナ缶です。
身から肉汁が抜けてしまっており、パサパサなので旨みはまったくありません。
10位: 10位いなば食品 ライトフレーク
食塩無添加は塩味と旨みがない
いなば食品
ライトツナ フレーク
食塩無添加 オイル無添加
実勢価格:175円
内容量:70g
コスパ:100gあたり246円
カロリー:100gあたり69kcal
※リンク先は70g×48個の商品ページになります
10位はいなば食品 ライトフレーク オイル無添加。塩味と旨みがまったくなく、肉もかなりパサついているのでマグロというよりも紙を食べているような印象です。
ジューシーさとアレンジのしやすさ、香りがそろって2点と低評価でした。
食べると、いつまでも口の中に肉片が残り、口の中がさっぱりしません。塩分をカットする必要がある以外はオススメできません。
11位: 11位トップバリュ ライトツナ
まぐろ水煮フレークは後味が残念
トップバリュ
ライトツナフレーク
まぐろ水煮フレーク
実勢価格:105円
内容量:70g
コスパ:100gあたり150円
カロリー:100gあたり70kcal
11位はトップバリュ ライトツナフレーク まぐろ水煮フレーク。「水煮」なのに発酵しているような塩味があり、塩味と苦みを足したような後味がずっと続きます。
アレンジのしやすさ、身の大きさ、香りが1点と大変残念な結果でした。
「水煮」からイメージする爽やかさとは無縁の味わいで水自体にくさみがあり、身も細かすぎるので「まぐろ」を食べている気がしません。
【変わり種&高級ツナ缶8選】 個性豊かな8製品の中で1位は?
最後は「変わり種&高級ツナ缶」です。ちょっと変わった味つけだったり、コーンが入っていたり、高価だったりの「変わり種」と「高級」の8種類を検証しました。結果からすると、高い=良いではありませんでした。
それではランキングを発表します!
1位は由比缶詰所 ホワイトシップ印 まぐろ油漬フレークは上品な味わい
由比缶詰所
ホワイトシップ印
まぐろ油漬フレーク
実勢価格:195円
内容量:90g
コスパ:100gあたり217円
カロリー:100gあたり311kcal
※リンク先は90g×4個の商品ページになります
変わり種&高級ツナ缶部門で1位になったのは、由比缶詰所 ホワイトシップ印 まぐろ油漬フレーク。柔らかい肉質で、油にもほのかな甘みがあります。この値段も納得の上品な味わいです。
味付けが27点と最も高く、アレンジのしやすさも14点と高評価でした。
口の中でマグロの旨みと油の甘みが合わさり、後味はさっぱり。レモンやすだち、素麺と合う後味の爽やかさは夏にぴったり!
爽やかな後味はオードブルに◎。ホームパーティーのおみやげに持っていけば、開けてレモン&マヨネーズと和えるだけでオードブルにぴったり。後味がさっぱりしているので、メイン料理を邪魔しません。白ワインとの相性も抜群!
2位DONGWONHOT PEPPER TUNAは辛いけどクセになる
DONGWON
HOT PEPPER TUNA 12缶
実勢価格:980円(1缶あたり82円)
内容量:90g
コスパ:100gあたり82円
カロリー:100gあたり122kcal
2位はDONGWON HOT PEPPER TUNA。体がカーッと熱くなるような辛みで大人向けですが、カツオの旨みも感じます。さらに甘みがあるイモが入っているので後味にナポリタンのような甘みもあり、食べるとクセになります。
1缶82円とコスパも抜群で満点の20点、アレンジのしやすさも高く14点でした。
この汁ごとご飯と炒めて炒飯にするのがオススメ。
3位は川商フーズ GEISHA ALBACOREは肉がふっくら
川商フーズ
GEISHA ALBACORE
SOLID WHITE TUNA IN WATER
実勢価格:459円
内容量:200g
コスパ:100gあたり230円
カロリー:記載なし
※リンク先は200g×6個の商品ページになります
3位は川商フーズ GEISHA ALBACORE SOLID WHITE TUNA IN WATER。外資系高級スーパーなどで買える「GEISHA」ブランドは海外で人気で、ビンナガマグロの脂がのったツナ缶です。缶切りを使わないと缶が開けられませんが、マグロの輪切りがごろっと入った中身は圧巻!
味つけの評価が22点と最も高く、アレンジのしやすさ、ジューシーさも高評価でした。
脂がのったビンナガマグロなので、水煮なのに肉はふっくらしています。
4位: 4位はごろもフーズ シーチキン
ファンシーは好みが分かれる
はごろもフーズ
シーチキン ファンシー
実勢価格:278円
内容量:75g
コスパ:100gあたり371円
カロリー:100gあたり293kcal
※リンク先は75g×6個入の商品ページになります
同3位ははごろもフーズ シーチキン ファンシー。ビンナガマグロのコクと塩味があり、値段の価値は十分にあります。ただ、こってりしているので好みが分かれそうです。
アレンジのしやすさが13点と高く、身の大きさも8点と高かったです。コスパが低かったのがやや残念。
マヨネーズと合わせると油っぽくなってしまうので、出汁と合わせて茶わん蒸しの具にしたり、醤油をかけたりしたい味わいです。
5位: 5位SSKホワイトツナ【国内加工】
後味はさっぱりしていて物足りず
SSK
ホワイトツナ【国内加工】
実勢価格:626円
内容量:165g
コスパ:100gあたり379円
カロリー:100gあたり292kcal
5位SSK ホワイトツナ【国内加工】。旨みと塩味のバランスはいいものの、本来、ビンナガマグロに感じるはずのこってり感にやや欠けます。後味はさっぱりしているのですが物足りず、もっと脂がのっていてほしいところ。
アレンジのしやすさの評価が12点と高かったですが、コスパと香りが5点だったのが惜しかったです。
この塊の大きさを生かして、ポテトサラダにごろんと入れるのがぴったり。
6位: 6位はごろもフーズ シーチキン
PLUSコーンは瑞々しさが広がる
はごろもフーズ
シーチキン PLUS コーン
実勢価格:138円
内容量:80g
コスパ:100gあたり173円
カロリー:100gあたり123kcal
6位ははごろもフーズ シーチキン PLUS コーン。コーンに自然の甘みがあり、噛むと広がる瑞々しさがいいです。マヨネーズをかけたとき、カツオの苦みとコーンの甘みがちょうどいいバランスになるような味つけです。
身が小さめでコーンばかり目立ってしまう歯ごたえに難があり、点が伸びませんでした。
コーンの甘みがきちんと出せています。
7位: 7位ヴィポン ツナカン まぐろ油漬
ライトツナフレークは味がイマイチ
ヴィポン
ツナカン まぐろ油漬 ライトツナフレーク
実勢価格:291円
内容量:70g
コスパ:100gあたり416円
カロリー:100gあたり310kcal
7位はヴィポン ツナカン まぐろ油漬 ライトツナフレーク。まぐろの旨みよりも塩味がかなり強く前面に出てしまっており、味のバランスが悪いのが残念。エクストラバージン・オリーブオイルの香りもあまり感じません。
身の大きさは6点と悪くありませんでしたが、コスパが5点と低評価でした。
やや固めの肉質で歯ごたえがあるので食感はそこそこいいですが、お値段のわりに味がイマイチ。
8位: 8位はいなば食品 ツナコーン
コーンの水っぽさと甘みがうるさい
いなば食品
ツナコーン
実勢価格:159円
内容量:115g
コスパ:100gあたり138円
カロリー:100gあたり151kcal
8位はいなば食品 ツナコーン。全体的に味が薄いわりに、甘みがうるさいのでカツオの出汁を台無しにしてしまっています。コーンの水気が混ざった甘みのある出汁は料理に使いようがなく、マヨネーズでもごまかせません。
味つけの5点、アレンジのしやすさの3点、身の大きさ2点が評価を下げてしまいました。
カツオもパサついているので料理に使いにくいです。
ツナ缶を使ったレシピは?
ツナ缶はさまざまな料理で活用できます。いつもの食べ方に飽きてしまった方は、アレンジした食べ方も試してみてください。
・卵焼きに入れるとちょっぴり贅沢感
お弁当や朝食の卵焼きにツナを入れるだけで、いつもと違った味わいを楽しむことができます。ツナ缶のオイルもそのまま入れて風味をつけることがポイントです。
オムレツなどそのほかの卵料理との相性も良いので、ぜひ試してみてください。
・冷製パスタにもマッチ
夏バテしそうな暑い日にはそうめんも良いですが、ツナを使用した冷製パスタもいかがでしょうか。トマトとの相性も悪くないので、さっぱりとした味わいを楽しむことができます。
・韓国ツナ缶なら韓国料理アレンジできる
近年、韓国料理が話題になることが多いですが、韓国ツナ缶も種類の豊富さから注目され始めています。その中でも特徴的なのが、唐辛子ツナ缶です。
その辛さが魅力的で、キムチの代わりとして料理に添えるだけで韓国料理のような風味を作り出すことができます。餃子やジャージャー麺など、中華料理に入れても美味しいです。
▼プロに教えてもらったツナ缶カレーのレシピも公開中!
おわりに
以上、ツナ缶32製品のジャンル別ランキングでした。ツナ缶はツナの質はもちろん、オイルや水・スープの味わい、全体の味のバランスが大切で、このバランスがとてもうまかったのがはごろもフーズ。どの製品にも大きなハズレはなく、2製品がベストに輝きました。
気になったツナ缶を試して、お気に入りを見つけてください!
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