そもそもアンチョビとは?

そもそもアンチョビとは? イメージ

フランス、スペインなどヨーロッパでは広く料理に使われる「アンチョビ」。そもそも、「アンチョビ」とは、カタクチイワシ科の魚の塩漬けのこと。

今では、3枚におろして内臓を取り除いたカタクチイワシを塩漬けにし、熟成・発酵させてオリーブオイルやヒマワリ油に漬けた「塩漬けアンチョビ」を指します。魚の旨味と塩みを足したいときの調味料として使われますが、そのまま食べられるものもあります。

料理におつまみにと、活用度大の「アンチョビ」。今回はこの「アンチョビ」を食べ比べてみますが、テストの前に、まずは「アンチョビ」について少し掘り下げてみたいと思います。

アンチョビの基本その1:カタクチイワシ以外の魚を使ったアンチョビが増えている

アンチョビの基本その1:カタクチイワシ以外の魚を使ったアンチョビが増えている イメージ

アンチョビは「塩漬けのカタクチイワシ」を指しますが、最近ではヒコイワシやトビウオ、アゴ、ミズンなどの魚を使ったアンチョビも多いです。塩漬けの後に油漬けにしているのは同じです。

よく似た食べ物に「オイルサーディン」がありますが、こちらは発酵食品ではなく加熱調理して油漬けにしたものです。

アンチョビの基本その2:塩みと旨味を足したいときに調味料として使うと便利

アンチョビはそのまま食べるのはもちろん、調味料としてサラダやピザはもちろん、ラーメンに入れてもおいしいです。

フィレ

 

  イメージ

そのまま食べておいしいものが多いです。刻んで調味料にしてもOK。

ペースト

 

  イメージ

調味料としてのみ使うなら、ペースト状のアンチョビを選ぶのがポイントです。

食べ方によっても選ぶタイプが異なりますので、目的にあったものを買いましょう。

アンチョビの基本その3:そのまま丸ごと食べて旨いアンチョビがトレンド

アンチョビの基本その3:そのまま丸ごと食べて旨いアンチョビがトレンド イメージ

アンチョビは「刻んで混ぜる」使い方が多かったですが、最近ではそのまま食べれば酒のつまみになる塩み控えめなアンチョビも多いです。

アンチョビの基本その4. イタリアだけの食材ではない

アンチョビの基本その4. イタリアだけの食材ではない イメージ

アンチョビといえばイタリア料理やスペイン料理を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、スウェーデンの伝統料理「ヤンソンの誘惑」にもアンチョビをたっぷり使います。もっとも、北欧のアンチョビは塩みとともに甘みも強い独特の味です。
 

アンチョビはどんな食べ方がおすすめ?

アンチョビはどんな食べ方がおすすめ? イメージ

日本でもセブンプレミアムが2020年4月に「アンチョビキャベツの素」を発売して人気が出るなど、注目が集まっていますが、「アンチョビ」はどんな食べ方がおすすめなのでしょうか。

料理研究家のさわけん氏によると、アンチョビの熟成した魚の旨味は、苦めの濃い緑茶と相性抜群とのこと。ご飯の上にアンチョビをのせて、濃いめにいれた緑茶をたっぷりかけて食べるだけで、めっちゃウマいです!

アンチョビのきほんがわかったところで、本題のテストに入りたいと思います。

おすすめアンチョビのテスト方法は?

おすすめアンチョビのテスト方法は? イメージ

今回のテストには各国の料理に精通する科学する料理研究家のさわけん氏を迎え、ネット通販でお取り寄せできるアンチョビ缶詰・瓶詰を20製品集めて検証しました。

▼テストした20製品はこちら
・ハイ食材室 アンチョワアウマーダ(アンチョビスモーク)
・ORTIZ アンチョビ・フィレ
・バリストレーリ・ジローラモ ヴァチカン アンチョビフィレ オリーブオイル漬け
・まると水産 ボナペチ アンチョビ
・NASSARI スペインカンタブリア海産 アンチョビフィレ
・ステッラ・デル・マーレ ペッゼッティ アンチョビ
・明治屋 ロレア アンチョビペースト
・INAUDI アンチョビフィレ
・カタクチ商店 国産。しかも、石巻 アンチョビフィレ
・ロイヤルパール アンチョビ・フィレ オリーブオイル漬け
・トマトコーポレーション アンチョビ ブロークン
・オーバーシーズ マレッキアーロ フィレ・アンチョビ
・デリシャス アンチョビフィレ
・ISフーズ 国内産アンチョビ(オリーブオイル使用)
・スカーリア スカーリアさんのアンチョビ
・虎屋 あごんちょび
・明治屋 ロレア アンチョビフィレ瓶詰
・ISフーズ 国内産手造りあんちょび(なたね油使用)
・大城海産物加工所 沖縄アンチョビ
・ギャバン フィレアンチョビ


テストしたのは、次の5項目です。

テスト1:素材の香りと風味(30点満点)

原材料の魚の香りや旨味、オリーブオイルやひまわり油などオイルの風味がきちんと溶け合い、塩みと旨味、香りと風味をうまく演出できているかを審査。魚や油の香りや風味が弱いと減点しました。

テスト2:料理との合わせやすさ(30点満点)

調味料としても使われることが多いのが「アンチョビ」。そのまま食べるのはもちろん、ピザなどの料理にのせたり、刻んで混ぜたり、調味料として少量使ったりしても合わせやすいかを審査しました。

テスト3:バランス(20点満点)

魚の香りと旨味、塩み、油の風味がどれも突出しすぎず、どれもが適度で、アンチョビとしての完成度が高いかを審査。塩みが前面に出すぎていたり、後味が悪かったりすると減点しました。塩みが強くても、旨味とのバランスがよければ加点しています。

テスト4:油の質(10点満点)

アンチョビの油には、オリーブオイルやひまわり油などの植物性油脂が使われます。油が酸化している場合はもちろん、油に魚の旨味が溶けていなかったり、油の風味が弱かったりした場合は減点に。油までもがおいしく、料理に使える場合は加点しました。

テスト5:食感(10点満点)

魚の身が適度にやわらかいのは、熟成がうまくいっている証拠でもあります。魚の食感がよく、そのままでも問題なく食べられる場合は加点しました。魚の身が硬く、刻まないと料理には使えない場合は減点とし、魚の身が崩れている場合も減点しています。

そのまま食べてもおいしくて、コンビニでも話題の「アンチョビ」。本当においしいアンチョビを探して食べ比べた結果は、評価の高かった製品から順にランキングで発表します。

それではお待ちかねのおすすめ人気ランキングをどうぞ!

ハイ食材室「アンチョワアウマータ(アンチョビスモーク)300g」|塩味控えめで旨味たっぷり

ハイ食材室:アンチョワアウマーダ(アンチョビスモーク):加工食品

ハイ食材室
アンチョワアウマーダ(アンチョビスモーク)
実勢価格:3600円

内容量:300g
100gあたりの食塩相当量:7.1g
原産国:スペイン

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 28点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 26点/30点
  • バランス: 15点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 9点/10点
  • 合計: 83点/100点

ベストバイは、ハイ食材室「アンチョワアウマーダ(アンチョビスモーク) 」。ぶなの木の燻製香が熟成したヒコイワシの旨味を最大限に高め、食べた瞬間「なにこれ旨っ!」と、一同が驚いた逸品。あまりの旨さに箸が止まらず、検証品をその場で食べきったほどです。

ハイ食材室「アンチョワアウマータ(アンチョビスモーク)300g」|塩味控えめで旨味たっぷり イメージ
中身

燻製香がヒコイワシの旨味をさらに高めた奇跡のアンチョビ。「塩み控えめで旨味たっぷりだから、まずそのまま食べてください! ポテトサラダにのせても旨いです! もうドカドカのせちゃってください!」(さわけん氏)。ぜひお取り寄せを!

ORTIZ「アンチョビ・フィレ 95g」|使い勝手めちゃよしです

ORTIZ:アンチョビ・フィレ:加工食品

ORTIZ
アンチョビ・フィレ
実勢価格:1600円

内容量:95g
100gあたりの食塩相当量:15g
原産国:スペイン

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 24点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 25点/30点
  • バランス: 16点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 6点/10点
  • 合計: 76点/100点

2位は、ORTIZ「アンチョビ・フィレ 95g」。塩みが適度で熟成したカタクチイワシの旨味がたっぷり。オリーブオイルの香りもよく、美しい身はやわらかく、喉ごしもマイルド。そのまま食べてもおいしいし、チーズたっぷりのピザにのせて食べても旨いです

ORTIZ「アンチョビ・フィレ 95g」|使い勝手めちゃよしです イメージ
中身

マッシュポテトに和えてもおいしいし、マリネの隠し味にもぴったり。オリーブとトマトのパスタの最後に加えれば旨味がアップ。つまみに、料理に使いやすいアンチョビ。完成度がとても高く、いろいろな料理に使えます。

バリストレーリ・ジローラモ「ヴァチカン アンチョビフィレ オリーブオイル漬け 90g」|チーズのコクと合う!

モンテ物産:バリストレーリ・ジローラモ:ヴァチカン アンチョビフィレ オリーブオイル漬け:加工食品

モンテ物産
バリストレーリ・ジローラモ
ヴァチカン アンチョビフィレ オリーブオイル漬け
実勢価格:896円

内容量:90g
100gあたりの食塩相当量:12g
原産国:イタリア

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 23点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 25点/30点
  • バランス: 16点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 6点/10点
  • 合計: 75点/100点

3位は、バリストレーリ・ジローラモ 「ヴァチカン アンチョビフィレ オリーブオイル漬け」。塩みはやや前に出ていますが、熟成したカタクチイワシの旨味が塩みをかなり上回るので、調味料としても食材としても使いやすいです。生乳由来のチーズのコクと熟成した魚の旨味の融合を楽しめます。

バリストレーリ・ジローラモ「ヴァチカン アンチョビフィレ オリーブオイル漬け 90g」|チーズのコクと合う! イメージ
中身

モッツァレラチーズが配合されたシュレッドチーズをたっぷり食パンにのせてトースターに入れ、チーズが溶けたところにこのアンチョビをのせるのがオススメ! パルメザンチーズとも相性抜群。塩みが前に出たアンチョビではコレが一番オススメです!

まると水産「ボナペチ アンチョビ 110g」|身にこだわりを感じる

まると水産:ボナペチ アンチョビ:加工食品

まると水産
ボナペチ アンチョビ
実勢価格:1296円

内容量: 110g
100gあたりの食塩相当量ーg
原産国:日本

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 23点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 23点/30点
  • バランス: 13点/20点
  • 油の質: 10点/10点
  • 食感: 6点/10点
  • 合計: 75点/100点

同3位は、まると水産「ボナペチ アンチョビ」。「いいオリーブオイルを使っている」ことがひと口目でわかる味。カタクチイワシの身がぷるんとしており、塩が強めに効いているのに身が硬くなっていないところにこだわりを感じます。
 

まると水産「ボナペチ アンチョビ 110g」|身にこだわりを感じる イメージ
中身

カタクチイワシの旨味が溶け込んだオリーブオイルの香りがとてもよく、オイルごとぜいたくにベビーリーフと和えるとおいしい! 今回の国産アンチョビでNo.1! めちゃめちゃ旨いオイルに脱帽、国産のアンチョビも頑張ってます!

5位: NASSARI「スペインカンタブリア海産 アンチョビフィレ 40g」|ピザやチーズとの相性が抜群

モンテロッソ:NASSARI スペインカンタブリア海産 アンチョビフィレ:加工食品

モンテロッソ
NASSARI
スペインカンタブリア海産
アンチョビフィレ
実勢価格:648円

内容量:40g
100gあたりの食塩相当量:13.7g
原産国:スペイン

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 24点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 25点/30点
  • バランス: 15点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 5点/10点
  • 合計: 74点/100点

5位は、NASSARI「スペインカンタブリア海産 アンチョビフィレ 40g」。カタクチイワシの発酵感がほどよく、塩みも適度。イタリア料理のレシピはこれくらいの塩みと発酵感があるアンチョビをベースにしているので、レシピにアンチョビと出てきたらこれを使えば間違いなし!

5位: NASSARI「スペインカンタブリア海産 アンチョビフィレ 40g」|ピザやチーズとの相性が抜群 イメージ
中身

ピザやチーズとの相性が抜群なので、ピザにのせて食べるべし。

6位: ステッラ・デル・マーレ「ペッゼッティ アンチョビ 720g」|料理に幅広く使えます

ステッラ・デル・マーレ:ペッゼッティ アンチョビ:加工食品

ステッラ・デル・マーレ
ペッゼッティ アンチョビ
実勢価格:2420円

内容量:720g
100gあたりの食塩相当量:13.2g
原産国:イタリア

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 21点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 24点/30点
  • バランス: 13点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 6点/10点
  • 合計: 69点/100点

6位は、ステッラ・デル・マーレ 「ペッゼッティ アンチョビ 720g」。塩みは少し強めですが、カタクチイワシの旨味が前面に出ており、油にも旨味が効いています。
 

6位: ステッラ・デル・マーレ「ペッゼッティ アンチョビ 720g」|料理に幅広く使えます イメージ
中身

そのまま食べても苦みがなくおいしく、ピザにそのままのせてもいいし、刻んで鶏のトマト煮込みなどに使ってもよいです。チーズとの相性もいいです。

8位: 明治屋「ロレア アンチョビペースト 56g」|油と混ぜて調味料使いが◎

明治屋:ロレア アンチョビペースト:加工食品

明治屋
ロレア アンチョビペースト
実勢価格:425円

内容量:56g
100gあたりの食塩相当量:23.9g
原産国:スペイン
※Amazonは56g×24個の商品ページです

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 20点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 25点/30点
  • バランス: 13点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 3点/10点
  • 合計: 66点/100点

8位は、明治屋「ロレア アンチョビペースト 56g」。かなり塩みがあり、油が少ないのでオリーブオイルなどに混ぜて「旨味足し」の調味料に使うのがオススメです。

8位: 明治屋「ロレア アンチョビペースト 56g」|油と混ぜて調味料使いが◎ イメージ
中身

1cmくらいの量をマヨネーズと混ぜてフライドポテトをディップしたり、パスタに混ぜたりするとよいです。

8位: INAUDI 「アンチョビフィレ 80g」|細かく刻みサラダに入れたい

INAUDI:アンチョビフィレ:加工食品

INAUDI
アンチョビフィレ
実勢価格:1378円

内容量:80g
100gあたりの食塩相当量:13.2g
原産国:イタリア

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 20点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 22点/30点
  • バランス: 13点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 5点/10点
  • 合計: 65点/100点

同8位は、INAUDI 「アンチョビフィレ」80g。オリーブオイルを使っていますが、オリーブの香りはさほど強くなく、旨味より塩みが強めです。

8位: INAUDI 「アンチョビフィレ 80g」|細かく刻みサラダに入れたい イメージ
中身

魚の身が硬いので、1切れを細かく切ってベビーリーフなどと和え、おいしいオリーブオイルをたっぷりかけるのがオススメ。ちょっとだけ使うこと。

8位: カタクチ商店 「国産。しかも、石巻 アンチョビフィレ 50g×5個」|レモンをしぼってそのまま食べて

カタクチ商店:国産。しかも、石巻。国産アンチョビフィレ:加工食品

カタクチ商店
国産。しかも、石巻。
国産アンチョビフィレ
実勢価格:2330円

内容量:50g×5個
100gあたりの食塩相当量:5.2g
原産国:日本

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 20点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 20点/30点
  • バランス: 13点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 7点/10点
  • 合計: 65点/100点

同8位は、カタクチ商店 「国産。しかも、石巻 アンチョビフィレ 50g×5個」。塩みが弱めで身がやわらかく、カタクチイワシの旨味がたっぷり。調味料として使うよりも、レモンをしぼってそのまま食べるのが最高においしいです。

8位: カタクチ商店 「国産。しかも、石巻 アンチョビフィレ 50g×5個」|レモンをしぼってそのまま食べて イメージ
中身

ブルーチーズやクリームチーズと和えて、クラッカーにのせても旨い! レモンをしぼってそのまま食べて。

8位: ロイヤルパール「アンチョビ・フィレ オリーブオイル漬け 365g」|手間はかかるがおいしい!

ロイヤルパール:アンチョビ・フィレ オリーブオイル漬け:加工食品

ロイヤルパール
アンチョビ・フィレ オリーブオイル漬け
実勢価格:4827円

内容量:365g
100gあたりの食塩相当量:15g
原産国:スペイン

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 20点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 23点/30点
  • バランス: 12点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 5点/10点
  • 合計: 65点/100点

同8位は、ロイヤルパール「 アンチョビ・フィレ オリーブオイル漬け 365g」。適度な塩みとカタクチイワシの旨味、オリーブオイルの香りが素晴らしい!

8位: ロイヤルパール「アンチョビ・フィレ オリーブオイル漬け 365g」|手間はかかるがおいしい! イメージ
中身

缶詰なので、食べきれないときは缶から微量のスズが溶け出して味が変わることを防ぐため、保存容器に移し替える手間はかかります。

11位: トマトコーポレーション「アンチョビ ブロークン 720g」|コスパがいい業務用です

トマトコーポレーション:アンチョビ ブロークン:加工食品

トマトコーポレーション
アンチョビ ブロークン
実勢価格:1960円

内容量:720g
100gあたりの食塩相当量:13.9g
原産国:ペルー

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 18点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 20点/30点
  • バランス: 14点/20点
  • 油の質: 4点/10点
  • 食感: 4点/10点
  • 合計: 60点/100点

11位は、トマトコーポレーション「アンチョビ ブロークン 720g」。身がかなり硬く、「ブロークン」とのことで崩れた身も多いので、そのまま食べるのには不向き。塩みが適度で魚の旨味は濃厚なので、細かく刻んでパスタに和えると旨い!

11位: トマトコーポレーション「アンチョビ ブロークン 720g」|コスパがいい業務用です イメージ
中身

安くて大量なので、塩代わりに日常の調味料として使うとよいです。手軽に使えるアンチョビです。

12位: オーバーシーズ「マレッキアーロ フィレ・アンチョビ 80g」|旨味よりも塩みが強いタイプ

オーバーシーズ:マレッキアーロ フィレ・アンチョビ:加工食品

オーバーシーズ
マレッキアーロ フィレ・アンチョビ
実勢価格:691円

内容量:80g
100gあたりの食塩相当量:12.6g
原産国:アルバニア

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 18点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 20点/30点
  • バランス: 10点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 6点/10点
  • 合計: 59点/100点

12位は、オーバーシーズ「マレッキアーロ フィレ・アンチョビ 80g」。塩みがかなり強く、熟成感はほどほど。旨味よりも塩みが強いタイプで、油もややしょっぱいです。身はやわらかめで食感はそこそこいいですが、塩が前面に出すぎていて高級感はあまりないです。

12位: オーバーシーズ「マレッキアーロ フィレ・アンチョビ 80g」|旨味よりも塩みが強いタイプ イメージ
中身

旨味はあるので、1切れを小さく刻んでゆでたジャガイモと和えたり、サラダなど水分が多いものと混ぜたりして使うといいです。

13位: デリシャス「アンチョビフィレ 58g」|旨味少なめが塩みを強調

デリシャス:アンチョビフィレ:加工食品

デリシャス
アンチョビフィレ
実勢価格:626円

内容量:58g
100gあたりの食塩相当量:0.9g
原産国:アルバニア
※Amazonはあわせ買い対象商品

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 16点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 18点/30点
  • バランス: 12点/20点
  • 油の質: 6点/10点
  • 食感: 6点/10点
  • 合計: 58点/100点

13位は、デリシャス「アンチョビフィレ 58g」。魚の旨味は「舌の上にずっとのせていると感じる」程度でさほど感じません。ゆえに、食塩相当量は低いのに、塩みを強く感じてしまいます。

13位: デリシャス「アンチョビフィレ 58g」|旨味少なめが塩みを強調 イメージ
中身

魚の旨味はさほどないですが、塩みを料理に足せます。身もさほどやわらかくないので、細かく刻んで和えるような使い方がいいです。

14位: ISフーズ「国内産アンチョビ(オリーブオイル使用)70g」|オリーブオイルはめちゃ旨

ISフーズ:国内産アンチョビ(オリーブオイル使用):加工食品

ISフーズ
国内産アンチョビ(オリーブオイル使用)
実勢価格:864円

内容量:70g
100gあたりの食塩相当量:11.9g
原産国:日本

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 17点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 16点/30点
  • バランス: 10点/20点
  • 油の質: 7点/10点
  • 食感: 4点/10点
  • 合計: 54点/100点

14位は、ISフーズ「国内産アンチョビ(オリーブオイル使用)70g」。ブラックペッパー、ローズマリー、ローリエが入っていて、カタクチイワシの旨味が加わったオリーブオイルはおいしいです。しかし、肝心の身がいまひとつ。

14位: ISフーズ「国内産アンチョビ(オリーブオイル使用)70g」|オリーブオイルはめちゃ旨 イメージ
中身

塩辛のようなしょっぱさですが、旨味は少なめ。オイルをパスタに混ぜると旨い!

14位: スカーリア「スカーリアさんのアンチョビ 550g」|イタリアのド定番アンチョビ

スカーリア:スカーリアさんのアンチョビ:加工食品

スカーリア
スカーリアさんのアンチョビ
実勢価格:3218円

内容量:550g
100gあたりの食塩相当量:15g
原産国:イタリア

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 18点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 15点/30点
  • バランス: 10点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 6点/10点
  • 合計: 54点/100点

同14位は、スカーリア「スカーリアさんのアンチョビ 550g」。身がソフトでしょっぱくて苦い、イタリアによくある定番アンチョビ。

14位: スカーリア「スカーリアさんのアンチョビ 550g」|イタリアのド定番アンチョビ イメージ
中身

今回、食べ比べて定番でもおいしいアンチョビがあるとわかったのは大きな発見です。これだけあれば2年は持つので、マリネの隠し味やトマトパスタなどに使うと◎。

14位: 虎屋 「あごんちょび 75g」|もっとあごの旨味が欲しい!

虎屋:あごんちょび:加工食品

虎屋
あごんちょび
実勢価格:1296円

内容量:75g
100gあたりの食塩相当量:6.9g
原産国:日本
※楽天は75g×3本セットの商品ページです

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 19点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 14点/30点
  • バランス: 12点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 4点/10点
  • 合計: 54点/100点

同14位は、虎屋 「あごんちょび 75g」。長崎県五島産のあご(飛魚)と椿油を使ったアンチョビ。身はやわらかく、あごの旨味は最後に少し感じる程度でした。

14位: 虎屋 「あごんちょび 75g」|もっとあごの旨味が欲しい! イメージ
中身

もっとあごが前面に出てほしいです。椿油も、さほど香らず、さらっとしているわけでもないので必然性を感じません。惜しい!

17位: ISフーズ「国内産手造りあんちょび(なたね油使用)70g」|旨味に比してハーブが強い

ISフーズ:国内産手造りあんちょび(なたね油使用):加工食品

ISフーズ
国内産手造りあんちょび(なたね油使用)
実勢価格:864円

内容量:70g
100gあたりの食塩相当量:11.9g
原産国:日本

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 16点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 16点/30点
  • バランス: 10点/20点
  • 油の質: 6点/10点
  • 食感: 4点/10点
  • 合計: 52点/100点

17位は、ISフーズ「国内産手造りあんちょび(なたね油使用)70g」。ひと口目はローズマリーの香りがしておいしいですが、後からくる塩みがかなり強く、大変塩辛いです。

17位: ISフーズ「国内産手造りあんちょび(なたね油使用)70g」|旨味に比してハーブが強い イメージ
中身

旨味に比してハーブが強いです。なたね油にもさほど旨味がありません。魚の旨味が少なく、ローズマリーやローリエの香りが強いので、調味料としては使いにくいかも。

17位: 明治屋 「ロレア アンチョビフィレ瓶詰 95g」|ペーストのほうがオススメ

明治屋:ロレア アンチョビフィレ瓶詰:加工食品

明治屋
ロレア アンチョビフィレ瓶詰
実勢価格:648円

内容量:95g
100gあたりの食塩相当量:12.6g
原産国:スペイン

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 15点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 18点/30点
  • バランス: 9点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 5点/10点
  • 合計: 52点/100点

17位は、明治屋 「ロレア アンチョビフィレ瓶詰 95g」。岩塩のような苦味があり、いい塩を使っていると推察されるが、カタクチイワシの旨味よりも強い塩みを先に感じてしまいます。

17位: 明治屋 「ロレア アンチョビフィレ瓶詰 95g」|ペーストのほうがオススメ イメージ
中身

身が立派で美しいのに、旨味が少ないのはもったいないかも。料理にも使いにくく、8位のペーストがオススメです。

19位: 大城海産物加工所 「沖縄アンチョビ 43g」|魚の旨味がさほどない

大城海産物加工所:沖縄アンチョビ:加工食品

大城海産物加工所
沖縄アンチョビ
実勢価格:756円

内容量:43g
100gあたりの食塩相当量:16.3g
原産国:日本

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 18点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 10点/30点
  • バランス: 8点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 6点/10点
  • 合計: 47点/100点

19位は、大城海産物加工所 「沖縄アンチョビ 43g」。「ミズン」というイワシの仲間が原材料。しかし、発酵が進んでおらず、塩漬けしてローズマリーと酢が入ったオイルに漬けたような味です。

19位: 大城海産物加工所 「沖縄アンチョビ 43g」|魚の旨味がさほどない イメージ
中身

ローズマリーと塩みの後に魚の旨味を少しだけ感じます。魚の旨味がさほどないので、ミズンをもっと生かしては。

20位: ギャバン「フィレアンチョビ 48g」|ほぼ塩の味しかしません

ギャバン:フィレアンチョビ:加工食品

ギャバン
フィレアンチョビ
実勢価格:746円

内容量:48g
100gあたりの食塩相当量:9.7g
原産国:モロッコ

▼テスト結果

  • 素材の香りと風味: 14点/30点
  • 料理との合わせやすさ: 14点/30点
  • バランス: 9点/20点
  • 油の質: 5点/10点
  • 食感: 4点/10点
  • 合計: 46点/100点

20位は、ギャバン「フィレアンチョビ 48g」。調味料なのでしょっぱいのはしょうがないですが、かなり塩みがきついです。発酵した魚の旨味がほぼ感じられず、味の構成要素がほぼ塩なのは悲しいかも。

20位: ギャバン「フィレアンチョビ 48g」|ほぼ塩の味しかしません イメージ
中身

缶詰なので使いきれない場合は保存容器に移さなければならず、使い勝手もいまひとつ。

4位までは逸品ぞろい! 国産アンチョビもおすすめです

以上、アンビョビおすすめランキング20選でした。ベストバイは、ハイ食材室「アンチョワアウマータ(アンチョビスモーク)300g」。4位までは逸品ぞろいでどれもとてもおすすめです。国産のアンチョビは増えてきているので、切磋琢磨してくれるに違いありません。