パンツタイプの紙おむつとは? テープからいつから移行?
幼児期の必須アイテムといえる“紙おむつ”。新生児の赤ちゃんはテープタイプのおむつですが、成長するにつれてパンツタイプも選べるようになります。
いつからパンツタイプのおむつへ切り替えたほうがよいのか、迷うママパパも多いのではないでしょうか。
動きが活発になってきたらパンツタイプにチェンジ
明確な決まりはないものの、1歳頃から立っちができるようになり、よちよち歩きが始まります。動きが活発になってきたらパンツタイプに移行するママが多いです。
立った状態でもはかせることができるパンツタイプにするとおむつ替えがラクになります。もちろん、テープタイプのほうがコスパはいいので、使い続けても問題はありません。
ここでは、パンツタイプのオムツのつくりや、テープタイプとパンツタイプの違いについて解説します。
パンツタイプおむつのつくりはどうなっている?
パンツタイプの構造は基本的にはテープタイプと同じ。ウエスト部がバンドになっており、テープタイプより構造はシンプルです。
ウエスト部
ウエスト部はテープからゴムバンドに。サイズが合わないとズリ落ちるので注意しましょう。
内側のシート
おしっこやうんちを受け止めるシート。テープタイプと同様、表面の加工が製品で異なります。
ギャザー
活発な動きによるモレを防ぐため、テータイプよりもキツめのゴムが入っています。
背中モレのストッパー
激しい動きに対応するため、背面のストッパーはテープタイプよりもしっかりしたつくりです。
おしっこサインとテープ
おしりの部分にはおしっこモレがわかるサインと使用後に丸めるためのテープがあります。
テープタイプとパンツタイプの違いは?
テープタイプのおむつは、生まれた直後のあまり動かない新生児期から使用します。テープタイプのおむつは、活発に動くようになる5カ月〜半年頃やつかまり立ちや歩き始める1歳頃からを目安に使用します。
テープタイプ紙おむつの特徴は?
特徴
- 寝かせた状態でおむつ替えできる
- 首や腰がすわっていなくても、手足をあまり動かさずにはかせられる
- パンツタイプに比べて1枚あたりの価格が安い傾向
開いた状態でおむつにおしりをのせて包むように装着するのがテープタイプ。生まれた直後のあまり動かない時期から使えます。
パンツタイプ紙おむつの特徴は?
特徴
- 立った状態ではかせられる
- おなかまわりに伸縮性があるので外れにくい
パンツタイプは足を入れるだけではかせられ、ウエストゴムを破くだけで脱がせることができます。動きが活発な子どもならテープタイプより着脱がラクなので便利です。
"プレミアム系"のおむつとは?
厳選した素材で作られた、いわゆる上級品のおむつが“プレミアム系”。化学系の素材を極力使わず、オーガニックコットンなど天然由来の素材使用による肌触りのよさが大きな特徴です。
LDKが人気のパンツタイプ紙おむつをテスト
近年の紙おむつは吸収性も漏れにくさも申し分なく、どの製品を使っていても極端に大きな差はありません。とはいえ、細かい部分に目を向けると、吸収力や使い勝手の“違い”は、当然ながらあります。
ただ、紙おむつは1パックの量が多いため、他の製品に切り替えるにしても、「前の製品のほうがよかった」なんてことを考えると二の足を踏んでしまいがちです。
そこで、雑誌「LDK」特別編集ムック「ベビー用品完全ガイド」が、メリーズ(花王)、パンパース(P&G)といった人気メーカーやプラーベートブランドの、ハイハイやたっちを始めた頃に使う「パンツタイプおむつ」を徹底比較。
ママ・パパも赤ちゃんもストレスなく使えるおすすめを見つけました!
紙おむつの選び方は?
おすすめ商品を紹介する前に、まずはパンツタイプ紙おむつの選び方をお伝えします。
選び方1:成長に合わせてサイズで選ぶ
おむつのサイズが合っていないと、モレが発生したり赤ちゃんが不機嫌になったりします。
次に挙げる項目に当てはまることが増えたら、サイズアップするかパンツタイプへの切り替えを検討しましょう。
サイズ切り替えのタイミング
- おむつのサイズ表の目安をオーバーしている
- おむつが食い込んだ跡がつくようになった
- テープタイプの留め場所が一番外側になった
- モレる回数が増えてきた
おむつのパッケージにはサイズ表が必ず記載されています。赤ちゃんの体重からおむつのサイズを確認しましょう。
テープタイプからパンツタイプへ早めに切り替えるのもアリです。
選び方2:赤ちゃんの肌にやさしく、かぶれにくいものを選ぶ
赤ちゃんの肌はとてもデリケート。おむつは1日中身につけているものなので、素材や履き心地に注目して、快適に過ごせるものを選んであげましょう。
ふんわりと厚みのあるものだと肌あたりもよく、赤ちゃんのお尻を優しく包むことができます。肌が荒れやすい赤ちゃんには、オーガニックコットンや無添加素材を使ったおむつがおすすめです。
選び方3:吸水性・通気性で選ぶ
おむつかぶれを防ぐためにも、通気性や吸水性が良いものを選びましょう。
おむつの中に湿気がこもったり、吸水力が足りずに濡れたまま肌にあたっていたりすると、おむつかぶれを起こす原因になります。製品のパッケージをチェックしたり、今回のテスト結果などを参考にしてみてください。
ただ、トイレトレーニング中なら、おしっこで濡れた感覚があった方がトイレの練習になることもあります。トイトレ中の昼間はトイレトレーニングパンツ、夜は普通のパンツタイプのおむつを使うなどして使い分けましょう。
選び方4:ギャザーがよく伸びるものを選ぶ
お腹周りや足回りのギャザーが伸縮するおむつは、赤ちゃんの活発な動きを妨げないので赤ちゃんが快適に動き回れます。
また、ギャザーがよく伸びるものだと、足を通しやすく履かせるときにパパママがラクです。ゆるいと横漏れの原因になることがあるので、体へのフィット感もチェックしておきましょう。
選び方5:パパ・ママの使いやすさで選ぶ
後処理に関わる破りやすさ、テープの留めやすさなど、頻繁におむつ替えをするパパママが使いやすいものを選びたいところです。
おしっこやうんちが出たかひと目で分かるよう「おむつ替えサイン」があるもの、捨てる時の丸めやすいものが便利です。
夜用・夏用などもあわせて使うと便利
夏季限定で、通気性のよさや汗の吸収をウリにした製品が登場しています。普通タイプより生地も薄手なので暑い時期にピッタリです。
ほかには、夜の大量のオシッコも吸収するとウリのオムツも。子どもが成長するにつれオシッコの量も増えていくもの。寝ているときに漏れないか心配になったら、夜用を検討してみてください。
パンツタイプ紙おむつの人気商品を比較
今回は、ベビー用品ショップやドラッグストアをはじめAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったネット通販などで購入できるパンツタイプタイプ紙おむつをピックアップ。
6カ月頃から使用するMサイズ4製品に加え、コスパ良好な西松屋・イオンのプライベートブランドのLサイズの2製品も一緒にテスト。
通常ラインナップ
- マミーポコ「ドラえもん オムツ Mサイズ」
- グーンプラス「やわらかタッチパンツ Mサイズ」
プレミアム系ラインナップ
- メリーズ「ファーストプレミアムパンツ Mサイズ」
- パンパース「パンパース 肌へのいちばんパンツMたっち」
LサイズPB製品ラインナップ
- 西松屋「SmartAngel ベビーパンツ Lサイズ」
- トップバリュ「BABYパンツ L 男女共用」
一般のパパ・ママモニターのみなさんと一緒に「モレにくさ」「かぶれにくさ」「使いやすさ」の3項目をチェックしました。
テスト1:モレにくさ
「モレにくさ」のテストでは、擬似尿を限界までシートに吸わせ、吸収前後の重量から最大吸収量を算出。吸収量が多いものほど高評価としています。
テスト2:かぶれにくさ
「かぶれにくさ」のテストでは、「肌あたり」と「液戻り」の2項目で評価しました。前者は専門機関で計測した摩擦係数から、後者は吸収させた擬似尿の戻り量で評価しています。
テスト3:使いやすさ
「使いやすさ」のテストでは、おむつ替えの流れにそって、交換サインの見やすさやテープの止めやすさなど5つのチェック項目を設け、一般モニターがそれぞれ評価しました。
それでは、テスト結果が評価の高かった順にパンツタイプ紙おむつのおすすめ商品を紹介します。
※1枚あたりの価格は、検証時の実勢価格で計算しています。本記事に表示される価格と違う場合があります。
※リンク先はまとめ買い販売ページも含みます。
パンツタイプ紙おむつのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、パンツタイプ紙おむつのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | ||||||
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マミーポコドラえもん オムツ Mサイズ
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吸収力が高くモレにくい/液戻りがほとんどなく肌当たりがいい/はかせやすくコスパも良好 |
50枚 |
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トップバリュBABYパンツ L 男女共用
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液戻りが少なくかぶれにくい/吸収力が優秀でモレにくい |
34枚 |
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メリーズ ファーストプレミアムパンツ Mサイズ
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|
ママ・パパに優しい使いやすさ/モレにくさも優秀 |
46枚 |
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グーンプラスやわらかタッチパンツ Mサイズ
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|
はかせやすくギャザーも立てやすい/Lサイズに匹敵する吸収力 |
52枚 |
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パンパースパンパース 肌へのいちばんパンツMたっち
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|
吸収力・液戻りが良好/はかせやすくギャザーも立てやすい |
48枚 |
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西松屋SmartAngel ベビーパンツ Lサイズ
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1枚あたりの価格が安い/吸収力が高くモレにくい |
44枚 |
【1位】マミーポコ「ドラえもん オムツ Mサイズ」
- マミーポコドラえもん オムツ Mサイズ
- 実勢価格: ¥1,080〜
- モレにくさ
- かぶれにくさ
- 使いやすさ
- おすすめポイント
-
- 吸収力が高くモレにくい
- 液戻りがほとんどなく肌当たりがいい
- はかせやすくコスパも良好
- がっかりポイント
-
- 使いやすさに若干難あり
- 内容量
- 50枚
全製品中2位の吸収力でモレにくい!
※グラフ内の数値は測定重量をベースに換算したもの。若干の誤差があります
最大吸収量は少しの差で2位。「最大12時間分のおしっこにも対応できる」とメーカーが謳うシート内のジェルの吸収力は十分です。
サイドと背面のギャザーの内側ギリギリまで、水分をきっちり吸収しています。それでいて、外側にはしみ出ていません。
長時間の移動や就寝後など、おむつ替えの間隔が空くときでも、モレにくく安心して使えます。
液戻りはほとんどなく肌当たりも全製品中で1位!
肌当たりは今回検証した製品の中で最高評価。さらに液戻りもほとんどなく、おしっこをしたあとの状態でもかぶれにくいです。
肌当たり
摩擦が抑えられたサラサラのシートで、肌当たりは最高評価でした。
液戻り
液が戻ったろ紙は3枚まで。しかも点々とした状態なので、湿り気はほぼ感じません。
はかせやすさは良好もその他の部分に若干難あり
足を通すギャザー部分は伸縮性が優秀でグッと広がり、はかせやすいです。
ただ、はかせやすさこそ高評価(同率1位)だったものの、丸めるときに上手くまとまらない、交換サインが見づらいなどの意見が出て評価が伸びませんでした。
パンツの柄と同化して交換サインがわかりづらかった。
【2位】トップバリュ「BABYパンツ L 男女共用」
- トップバリュBABYパンツ L 男女共用
- 検証時価格: ¥828〜
- モレにくさ
- かぶれにくさ
- 使いやすさ
- おすすめポイント
-
- 液戻りが少なくかぶれにくい
- 吸収力が優秀でモレにくい
- 内容量
- 34枚
【3位】メリーズ「ファーストプレミアムパンツ Mサイズ」
- メリーズ ファーストプレミアムパンツ Mサイズ
- 実勢価格: ¥5,632〜
- モレにくさ
- かぶれにくさ
- 使いやすさ
- おすすめポイント
-
- ママ・パパに優しい使いやすさ
- モレにくさも優秀
- 内容量
- 46枚
モニターテスト5項目すべてで1位に!
スッとちぎれるウエスト、くっきりの交換サインと、ママ・パパに優しいパンツです。
【3位】グーンプラス「やわらかタッチパンツ Mサイズ」
- グーンプラスやわらかタッチパンツ Mサイズ
- 実勢価格: ¥1,460〜
- モレにくさ
- かぶれにくさ
- 使いやすさ
- おすすめポイント
-
- はかせやすくギャザーも立てやすい
- Lサイズに匹敵する吸収力
- 内容量
- 52枚
液戻りも少ない
液戻りは多少するものの、Lサイズに匹敵する吸収力が大きな魅力です。
【5位】パンパース「パンパース 肌へのいちばんパンツMたっち」
- パンパースパンパース 肌へのいちばんパンツMたっち
- 実勢価格: ¥1,747〜
- モレにくさ
- かぶれにくさ
- 使いやすさ
- おすすめポイント
-
- 吸収力・液戻りが良好
- はかせやすくギャザーも立てやすい
- がっかりポイント
-
- 肌当たりが今ひとつ
- 内容量
- 48枚
- 型番
- 4987176203168
はかせやすくギャザー立ちも良好
はかせやすさやギャザーの立てやすさは好評で、使いやすさは全製品中2位と高評価。
ただ、プレミアム系のやわらかさがネックになったのか、ちぎりにくいとの意見が多数ありました。
【6位】西松屋「SmartAngel ベビーパンツ Lサイズ」
- 西松屋SmartAngel ベビーパンツ Lサイズ
- 検証時価格: ¥768〜
- モレにくさ
- かぶれにくさ
- 使いやすさ
- おすすめポイント
-
- 1枚あたりの価格が安い
- 吸収力が高くモレにくい
- がっかりポイント
-
- 液戻りが多い
- 内容量
- 44枚
おむつの替え方のコツは?
寝かせないと替えるのが難しいテープタイプと比べ、パンツタイプは立っても座っても替えられるのが魅力。おむつ替えの負担もグッと軽減できます。
ここでは、パンツタイプの紙おむつの替え方のポイントをお伝えします。
1:片足ずつ通す
ギャザー部分からおむつ内に手を入れ、赤ちゃんの足を引っ張るように片足ずつ通します。
2:おむつを引き上げる
おむつのウエスト部分を引っ張りながら、おへそが隠れるくらいまで引き上げます。
3:ギャザーを立てる
足の脇から指を入れて、内側に入り込んでしまったギャザーを両足とも立てます。
パンツタイプ紙おむつのおすすめ まとめ
以上、パンツタイプ紙おむつのおすすめランキングでした。
今回は、モレにくさとかぶれにくさを両立したマミーポコ「ドラえもん オムツ Mサイズ」がベストバイに選ばれました。
量が多い子にも安心して使えるマミーポコ
マミーポコ
ドラえもん オムツ Mサイズ
マミーポコ「ドラえもん オムツ Mサイズ」は、シート内のジェルがおしっこをしっかり吸収し、液戻りはほとんどなし。長時間おむつ替えができないときも安心です。
1枚あたりの価格が約20円とコスパも良好でした。
なお、今回のランキングはすべてのテストで優秀な結果を出した製品がベストバイとなりましたが、おむつは赤ちゃんとの相性、ママ・パパの使い勝手も重要。
ぜひ、製品選びの参考にしてみてください。
紙おむつの売れ筋ランキングもチェック!
紙おむつのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
足の付け根部分の幅が広めでギャザーを立てても漏れが心配になった。