スティック型乳幼児粉ミルクのメリットは?
育児用ミルクは、母乳と違ってママ以外の人でも赤ちゃんに授乳ができるのが特徴。とくに外出先では授乳場所を探さなくても、お湯をそそぐだけでミルクを飲ませることができるのが大きなメリットです。
育児用ミルクの種類は?
育児用ミルクには「缶入り粉タイプ」「液体タイプ」「スティックタイプ」の3種類があります。
缶入り粉タイプ
「缶入り粉タイプ」は、缶に入っている粉ミルクをスプーンなどの容器で計量してミルクを作るというもの。育児用ミルクの定番で、内容量が多くてコストパフォーマンスに優れています。
本体の缶が大きいので、持ち運びよりも自宅で授乳するときに向いています。
液体タイプ
あらかじめ調乳されているタイプで、お湯に溶かす必要がないのが最大のメリットです。
使用時は哺乳瓶に移し替えて湯煎する必要があります。1回あたりの単価は缶タイプに比べて高めですが、非常時などの備えとして常備しておくと安心です。
スティックタイプ
今回の記事で比較しているのがこのタイプです。粉ミルクが粉末やキューブ型に個包装されたコンパクトな形状で、スプーンなどでの計量が不要なため、外出先に持ち運びやすいのが魅力。
基本的に1本のスティックで100mlのミルクを作れるようになっています。ただし、粉末タイプは80mlや120mlなど細かな量の調整がしにくいのが難点です。類似のキューブ型は、キューブの数で分量を調整できるため、より手軽に使えます。
缶タイプ、また液体タイプのおすすめ育児用ミルクが気になる方は、以下も参考にしてみてください。
スティック型乳児用粉ミルクの選び方は?
今回はLDK編集部が、ドラッグストアやネットで購入できるスティック型乳児用粉ミルク7製品をピックアップ。
管理栄養士の金子あきこさん、助産師の古市菜緒さんと一緒に、以下の項目でチェックしました。
テスト1:成分
どの製品も、基本的には赤ちゃんに必要な基本の成分は入っています。
そのため、栄養成分表示や各メーカーの製品紹介などを調査して、その特徴やポイントを評価しています。
テスト2:使い勝手
哺乳瓶に入れるときの手軽さ、お湯に入れたときに短時間できちんと溶けるか、などの調乳しやすさをチェック。外出先での使い勝手をメインに比較しています。
参考テスト:コスパ
採点には含めていませんが、参考テストとして購入時の価格を元に算出したコストパフォーマンスもチェック。
製品によって100mlのコスパが約30円近く違う製品もありました。
スティック型乳児用粉ミルクのおすすめは?
専門家と一緒にチェックした、スティック型乳児用粉ミルクのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | |||
---|---|---|---|
![]()
明治ほほえみ らくらくキューブ
![]() |
|
108g(27g×4袋) |
|
![]()
和光堂レーベンスミルク はいはい スティックパック
![]() |
|
130g(13g×10本) |
|
![]()
森永はぐくみ スティックタイプ
![]() |
|
130g(13g×10本) |
|
![]()
森永E赤ちゃん スティックタイプ
![]() |
|
130g(13g×10本) |
|
![]()
雪印ビーンスタークビーンスターク すこやかM1 スティック
![]() |
|
91g(13g×7本) |
|
![]()
江崎グリコアイクレオバランスミルクスティック
![]() |
|
127g(12.7g×10本) |
|
![]()
雪印メグミルク雪印メグミルク ぴゅあ スティック
![]() |
|
130g(13g×10本) |
【ベストバイ】明治「ほほえみ らくらくキューブ」
- 成分
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- ミルクの分量を細かく調整できる
- 粉が散らず調乳しやすい
- 独自調査した「母乳」に近い成分配合
- 内容量
- 108g(27g×4袋)
- 型番
- 1419253
【成分】独自調査による「母乳の範囲」に基づく成分量を配合
成長を支えるさまざまな成分を、独自の母乳調査から導き出された“母乳の範囲内”を意識して配合しているのが特徴。
とくに乳幼児期の発達に欠かせない「DHA」と「アラキドン酸」の両方を日本で唯一、“母乳の範囲”まで配合しています。
【使い勝手】キューブタイプでダントツに調乳しやすい
1つのスティックには5個のキューブが入っていて、5個で200ml分のミルクが作れます。つまり1個で40mlのミルクが作れるため、分量を調整することが可能です。
飲める量の少ない低月齢の子どもに合わせて調乳できるのが魅力です。
また、お湯を入れるとサッと溶けたのも高評価。粉が飛び散るようなこともないので、外出先でもスムーズに調乳できます。
【同率2位】和光堂「レーベンスミルク はいはい スティックパック」
- 和光堂レーベンスミルク はいはい スティックパック
- 実勢価格: ¥484〜
- 成分
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- バランスの良い成分配合で母乳に近づけている
- お湯にサッと溶ける
- コスパが良い
- がっかりポイント
-
- 粉タイプなので分量を細かく調整したい人は少し難しめ
- 内容量
- 130g(13g×10本)
- 型番
- 19587
【成分】「母乳」に近づけた成分をバランス良く配合
乳児に必要な成分をバランス良く配合し、母乳に含まれる主要なタンパク質のα-ラクトアルブミンを配合し、母乳に近づけているのが特徴。
ほかにも、ビタミン・ミネラルやDHA、ガラクトオリゴ糖などの多彩な成分が配合されています。
【使い勝手】溶けやすくてストレスフリーの調乳
スムーズに溶けるので、調乳しやすいです。100mlあたり46.0円とコスパが良いのも魅力です。
【同率2位】森永「はぐくみ スティックタイプ」
- 成分
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- ラクトフェリンを配合
- オリゴ糖でビフィズス菌をサポート
- お湯に溶けてダマにならない
- がっかりポイント
-
- 分量を細かく調整したい人は少し難しめ
- 内容量
- 130g(13g×10本)
- 型番
- 4902720109154
【成分】赤ちゃんのおなかを考えた栄養設計
ラクトフェリンに加えて、3種類のオリゴ糖でビフィズス菌を増やし、母乳育ちの赤ちゃんの腸内環境に近づけます。
【使い勝手】お湯に入れると素早く溶ける
お湯に溶けやすく、屋外での調乳もラクチン。コスパも悪くないのも嬉しいです。
【同率2位】森永「E赤ちゃん スティックタイプ」
- 森永E赤ちゃん スティックタイプ
- 実勢価格: ¥711〜
- 成分
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 消化負担に配慮したペプチドミルク
- お湯にサッと溶ける
- がっかりポイント
-
- コスパがやや低い
- 内容量
- 130g(13g×10本)
【成分】消化に優しいペプチドを配合
母乳に近い量のたんぱく質を、あらかじめ適度に予備消化した「ペプチド」として配合。消化機能がまだ未熟な月齢の小さい赤ちゃんでも安心して飲ませることができます。
また、ラクトフェリン、ビフィズス菌を増やす3種類の「オリゴ糖」も配合しているのも特徴です。
【使い勝手】溶け具合は良好だがコスパは高い
短時間でもお湯にサッと溶けました。100mlあたりのコスパは高いですが、成分内容を考えると許容範囲です。
【同率2位】雪印ビーンスターク「ビーンスターク すこやかM1 スティック」
- 雪印ビーンスタークビーンスターク すこやかM1 スティック
- 実勢価格: ¥518〜
- 成分
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 長く続けている母乳研究に基づく開発
- ミニスティックサイズも販売されている
- お湯に溶けやすい
- がっかりポイント
-
- コスパがやや低い
- 内容量
- 91g(13g×7本)
- 型番
- K0Q2
【成分】「オステオポンチン」を日本初配合
母乳に多く含まれる「オステオポンチン」を配合しています。
また、主催する全国母乳調査を基に「からだを守る」「発達を応援する」など、さまざまな成分を配合しています。
【使い勝手】ダマにならずサッと溶ける
お湯にしっかり溶けて、振った後にダマになりにくいです。
【同率6位】江崎グリコ「アイクレオバランスミルクスティック」
- 江崎グリコアイクレオバランスミルクスティック
- 実勢価格: ¥613〜
- 成分
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 味や香り、色まで母乳に近づけている
- 塩分量も母乳と同程度
- がっかりポイント
-
- ややダマになりやすい
- ややコスパが低い
- 内容量
- 127g(12.7g×10本)
- 型番
- 4537689833255
【成分】母乳育ちのうんちを目指す
腸内を整える働きをサポートするガラクトオリゴ糖を配合。そのほかにも、ビフィズス菌を増やすガラクトオリゴ糖で、母乳で育てている赤ちゃんの排泄を目指します。。
【使い勝手】ややダマになるのが気になる
お湯に入れたときの溶け具合がやや甘く、軽く混ぜても少しだけダマが残りました。また、100mlあたり75円と高めです。
【同率6位】雪印メグミルク「雪印メグミルク ぴゅあ スティック」
- 雪印メグミルク雪印メグミルク ぴゅあ スティック
- 実勢価格: ¥487〜
- 成分
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 大規模な研究、調査のデータを活かした成分
- 公式HPの成分説明が丁寧
- がっかりポイント
-
- お湯に溶けにくい
- スティックタイプのなかでは高コスパ
- 内容量
- 130g(13g×10本)
- 型番
- FDI-493
【成分】母乳の“守るチカラ”を意識した成分配合
母乳の“守るチカラ”である「シアル酸」、神経伝達物質の材料となる「リン脂質」などを配合しているのが特徴です。
【使い勝手】溶けるのに時間がかかった
お湯に入れてから溶けるのにやや時間がかかりました。少しダマになりやすいのも気になるかも。
スティック型乳児用粉ミルクのまとめとおすすめ
スティック型乳児用粉ミルク7製品のおすすめランキングを発表しました。
前述しましたが、粉ミルクは栄養価に大差がなく、基本的にはどれを選んでも問題ありません。
ただ、スティック型は外出先で調乳することが多くなるため、その点での使いやすさが決め手となり、明治「ほほえみ らくらくキューブ」がベストバイを獲得しました。
明治
ほほえみ らくらくキューブ
明治「ほほえみ らくらくキューブ」は、キューブタイプで頭ひとつ抜けた調乳しやすさが高評価でした。
固形なので粉が飛び散るような心配がなく、キューブの数を変えることで外出先でも分量を細かく調整できるのが便利。月齢が小さい赤ちゃん、母乳だけでは足りないときなどに少量だけ作るときに重宝します。
また、全国のママや赤ちゃんから集めたデータを基に、母乳に近づけた成分を配合しているのも安心感があります。
外出先で授乳することが多いママやパパは、ぜひ今回の記事を参考にして自分と赤ちゃんに合った製品を探してみてくださいね。
粉ミルクの売れ筋ランキングもチェック!
粉ミルクのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。