ファーウェイ「HUAWEI Eyewear」
ファーウェイ
HUAWEI Eyewear
ボストン型フルリム
実勢価格:3万2780円
サイズ・重量:レンズフレーム幅約49×ブリッジ幅22mm・約37.6g
バッテリー持続時間(音楽連続再生):約6時間
Bluetooth規格:5.2
※ボストン型フルリムはAmazon限定発売のデザインです
ツルの部分にブルートゥーススピーカーが内蔵されているメガネ、通称「オーディオグラス」。このジャンルにファーウェイが新製品を投入したのは2021年の7月でした。雑誌『家電批評』ではA評価をつけ、使用レポも掲載。
その後、2022年5月にファーウェイは新モデル「HUAWEI Eyewear」を発表しました。
ポイント1:眼鏡のデザインは3種類
新モデルの「HUAWEI Eyewear」は、前モデルから6〜8g程度の軽量化を果たし、普段使いに適した3種のデザインがあります。
・ボストン型フルリム
・ウェリントン型フルリム
・ウェリントン型ハーフリム
ポイント2:コンパクトなケースで持ち運びやすい
前モデルよりもかさばらないサイズ感の、ソフトな素材のメガネケースが付属。持ち運びにも便利です。
ポイント3:充電は小さなケーブル経由
前モデルでは、充電するのにかさばるメガネケースに入れてUSB接続する必要がありました。新モデルのファーウェイ「HUAWEI Eyewear」は小型の付属コンバータでType-C接続。手軽に充電できます。
ファーウェイ「HUAWEI Eyewear」のウリはここ
フロントフレームが簡単に外せる仕様に。さらに、度付きレンズやPCレンズなどへの交換が全国の「OWNDAYS」店舗でできるようになりました。公式で手軽にレンズ交換ができるのは魅力です。
メーカー曰く「高度な防風設計で、空気の摩擦による歪みを排除。屋外環境でもしっかりと声を拾って、クリアな通話を実現する」とのこと。今回は、雑音多めの室内で検証しました。
前モデルのオーディオグラスはこちら
ファーウェイ
HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II
SMART KUBO
実勢価格:4万3780円
サイズ・重量:レンズフレーム幅約50×ブリッジ幅15mm・45.45g
バッテリー持続時間(音楽連続再生):最大5時間
Bluetooth規格:5.2
2021年7月に発売されたファーウェイ「HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II SMART KUBO」。
雑誌「家電批評」2021年11月号では、3名の専門家を迎え、ファーウェイを含む7製品でテストを決行しました。「音質やメガネとしての性能は合格点だけど、人を選ぶデザイン」という結果となり、7製品中トップながらA評価に止まりに。
はたして、後継モデルとなるファーウェイ「HUAWEI Eyewear」は、この評価を超えることはできるのでしょうか。
検証の結果を、順に解説していきます。
【使い勝手】メガネとしての完成度が高くなった
▼メガネとしての使い勝手の評価
製品名 | 合計 | 装着感 | 調整の自由度 | 蝶番の耐久性 | 重さ |
HUAWEI Eyewear | 27/30点 | 9.5/10点 | 8.5/10点 | 4.5/5点 | 4.5/5点 |
HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II | 24.5/30点 | 9/10点 | 7.5/10点 | 4/5点 | 4/5点 |
前モデルと比べて特に改善されたのは、メガネとしての使い勝手に関わる部分です。
鼻パッドは普通のメガネに近いデザインになり、交換も可能。多少の調整も出来るようになりました。一方、フロント部分は薄くなって、耐久性は若干落ちています。
蝶番は、高級メガネで主に使われるPVDコーティング(イオンプレーティング)が施されていて、錆びにくく腐食に強くなっています。さらに蝶番を固定しているネジには、中に樹脂が入った、緩みにくい「ロックネジ」を使用。徹底して蝶番を改善しています。
また、軽くなっただけでなく、重心がより後ろにかかるようになり、かけ心地も快適になりました。
【音質】通話音質が飛躍的に向上した
▼音質の評価
製品名 | 合計 | 通話音質 | 音楽音質 | マイク音質 | 音漏れ |
HUAWEI Eyewear | 18/20点 | 5/5点 | 4.5/5点 | 5/5点 | 3.5/5点 |
HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II | 12/20点 | 3/5点 | 3/5点 | 3/5点 | 3/5点 |
通話音質およびマイク音質は、実際の使用環境に近づけるため、電話とZoomを使って検証しました。
その結果、通話音質の改善も著しく、AV評論家の折原さんも「人の声に厚みがあって、細かい音がする」と評価。完全ワイヤレスイヤホンを含めてもここまで良いものは少ないと絶賛でした。
一方の前モデルは前検証だと満点でしたが、ファーウェイ「HUAWEI Eyewear」と比べると「ちょっと声が濁った感じがする」(折原さん)と欠点が目立つ結果に。
音楽音質は聴きやすさ重視だった前モデルと比べ、中域の情報量重視。音の躍動感が増しました。
マイク音質もよく、ワイヤレスによる劣化をほとんど感じないレベルでした!
【デザイン】ボストン型なら汎用性が高い
▼ファッション性の評価
製品名 | 合計 | デザイン性 | 質感 | 汎用性 | 服との親和性 |
HUAWEI Eyewear ウェリントン型フルリム |
16.5/20点 | 4.5/5点 | 4/5点 | 4/5点 | 4/5点 |
HUAWEI Eyewear ウェリントン型ハーフリム |
15/20点 | 4/5点 | 4/5点 | 3.5/5点 | 3.5/5点 |
HUAWEI Eyewear ボストン型フルリム |
17.5/20点 | 4/5点 | 4/5点 | 4.5/5点 | 5/5点 |
HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II | 14.5/20点 | 3.5/5点 | 3.5/5点 | 3.5/5点 | 4/5点 |
ファッション性を3モデル+前モデルで検証しました。
トレンドのデザインを取り入れたボストン型は人を選ばず使えます。ウェリントン型フルリムはビジネス向け、ウェリントン型ハーフリムは中高年向けです。
ボストン型ならオールラウンドで使用できます!
まとめ:HUAWEI Eyewearはオーディオグラスとして最高品質
▼新モデルと前モデルの比較結果
製品名 | 合計 | 音質 | メガネらしさ | ファッション性 | 機能性 |
HUAWEI Eyewear | 86.5/100点 | 18/20点 | 27/30点 | 17.5/20点 (ボストン型) |
24/30点 |
HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II | 75.5/100点 | 12/20点 | 26/30点 | 14.5/20点 | 23/30点 |
※前モデルの音質は「HUAWEI Eyewear」と比較して再評価したため、音質および合計点が前回のテストと異なっています。
ファーウェイ「HUAWEI Eyewear」は、充電がしやすくなり、機能性も評価アップ。音楽連続再生時間も約1時間延び、外出時の利便性も上がりました。ただし、IPX4なので浸水には要注意です。
一方、ファーウェイ「HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II」は、声に濁りがあり、音質面での評価が低下。メガネらしさや機能性は優秀でした。特に操作のしやすさは魅力で、直感的に利用可能です。
最後に、ファーウェイ「HUAWEI Eyewear」の良かった点とガッカリな点をまとめてみました。
普段使いしやすいデザインで音質面やメガネらしさも向上
【総合評価:S】
▼良かった点
- 人の声に厚みがある
- 3種類が用意されて自分に合ったタイプが選べる
- 前モデルよりも蝶番の完成度が飛躍的に向上
▼ガッカリな点
- 全体的に薄くなり耐久性が多少落ちている
- 金属的な艶感がやや安っぽく見える
前モデルの検証のときと同じ3名の専門家と性能を検証した結果、見えてきたのは軽量化にとどまらない進化の数々。
前モデルで課題だった「人を選ぶデザイン」問題が、一般的なメガネのデザインに近づいたことで、大幅に改善されました。また、3種類あるので自分好みのデザインも選びやすいです。
ウリであるフロントフレームの取り外しは「できなくてもレンズ交換は可能で意味があまりない」ということでしたが、メガネ力向上は見事。音質面・メガネらしさでも高評価を叩き出し、前モデルに完全勝利しました。
やや金属的な艶感のせいでオモチャ的な安っぽさがあるものの、装着時にはほとんど気になりません。3万円超えと高額ですが、イヤホン&普段使いメガネとして大活躍できる一台です。
オーディオグラスとして最高品質なので、普段使いするならおすすめです!
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鼻パッドにはシリコン素材を使用して、ずり落ちにくくなっています。