HUAWEIから登場した最新のオーディオグラスって?
2019年に発売された「BOSE Framers」をきっかけに、スピーカー内臓の眼鏡「オーディオグラス」のレパートリーが増えています。度入りグラスに交換することができ、普段使いする人も。
そんな中、2021年7月に登場したのがファーウェイのオーディオグラスです。メーカーが「最先端のテクノロジーとハイエンドファッションの融合に挑戦」をうたい、4万円超えという挑戦的な価格で発売されています。
オーディオグラス7製品をプロと徹底検証!
そこで、本音の家電ガイド『家電批評』がその実力を確かめるべく、ファーウェイの最新オーディオグラス「HUAWEI Eyewear II」を徹底分析。前回は、1カ月間使い込んでわかった、良かった点や微妙だった点を紹介しました。
また、『家電批評2021年11月号』では本製品も加えたオーディオグラス7製品の比較も行いました。
今回は、眼鏡としての使いやすさを比較した結果を紹介します。なお、検証にはSSS級認定眼鏡士の稲垣俊幸さんにご協力いただきました。
メガネとして使ううえで必要な4項目を比較!
今回のテーマは「普段使い」なので、まずは眼鏡士の稲垣さんにメガネとして使ううえで必要な4項目について分析してもらいました。
【項目1:装着感】
かけた際のバランスなどをチェックしました。ブリッジの長さも重要です。
【項目2:調整の自由度】
レンズ交換やフロント部分、モダン、鼻パット調整の自由度を検証しました。
【項目3:蝶番の耐久性】
フレームとテンプルをつなげる部分の耐久性をチェックしました。壊れやすい部分です。
【項目4:重さ】
実際の重量とかけた際のバランスで検証しました。重心が後ろだと高得点としています。
それでは、「メガネ力」の検証結果をご覧ください。
メガネ力では惜しくも2位 「HUAWEI Eyewear II」
ファーウェイ
HUAWEI X GENTLE
MONSTER Eyewear II
SMART KUBO
実勢価格:4万3780円
サイズ・重量:レンズ横幅約50×ブリッジ幅15mm・35.5g(フレームのみ)
バッテリー持続時間:最大5時間
Bluetooth規格:5.2
▼検証結果
装着感 :9/10点
調整の自由度:7.5/10点
蝶番の耐久性:4/5点
重さ :4/5点
総合点 :24.5/30点
順位 :2位
ファーウェイ「HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II SMART KUBO」は、1位の製品に「重さ」で点差をつけられ惜しくも2位という結果になりました。
ほぼ普通のメガネと同じの「Vue Lite」
Vue
Vue Lite
実勢価格:2万7000円
▼検証結果
装着感 :10/10点
調整の自由度:7.5/10点
蝶番の耐久性:3.5/5点
重さ :5/5点
総合点 :26/30点
順位 :1位
7製品中、メガネ力では1位だったVue「Vue Lite」。「ほぼ普通のメガネと同じ」と高評価でした。一般的な日本人の骨格に合う形状です。
ファーウェイの気になるポイント
それでは、ファーウェイが良いと感じたポイントとイマイチだったポイントを見ておきましょう。
ココが良かった:後頭部に重心があり重さを感じにくい
「普段使い」をテーマに7製品を検証した結果、ファーウェイとVue Liteに最も差が出たのは重さでした。ファーウェイが35.5g、1位のVue Liteが23.5gと、その差は10g以上も開いていました。
とはいえ、ファーウェイは、後頭部に重心があり重さを感じない工夫がされています。
ココがイマイチ:一番壊れやすい蝶番が少し弱そう
ファーウェイはフレームとテンプルの接続部(蝶番)が金属製のため、金属疲労の恐れがあります。ただし差が出るのは3、4年使ってから。
また、稲垣さんが重要視したのは「調整の自由度」。買っただけではメガネは半製品で、ユーザーに合わせて調整することで、初めて製品として完成します。
その点ではファーウェイはレンズ交換やフロントの調整が可能と、そこそこ優秀。ただ、かけ心地に関わるモダン(テンプルの先端)や鼻パットの調整は難しいそうです。
決してもろいわけではないのですが、片手でメガネを取ったりと雑に扱うと一体型と違いが出そうです。
以上、オーディオグラスの「メガネ力」にフォーカスし、「HUAWEI Eyewear II」と「Vue Lite」を比較した結果でした。
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重さを感じやすい鼻の頭部分に重量がかかりにくいバランスになっています。また、適度な弾力感で心地いいかけ心地です。