アウトドア財布(ウォレット)ってどんなもの?
海や山に革の財布を持って行って、水がかかって台無しに……なんて経験ありませんか? そんな人におすすめしたいのがアウトドア財布です。
アウトドア財布は、主にアウトドアで使うことを想定し、機能性、軽量性、コンパクト性、そして防水性などを重視して作られています。アウトドアメーカーを中心にさまざまなタイプが発売されていますが、主に5つの特徴があります。
特徴1:とにかく軽くてコンパクト
アウトドア財布は普段使いの財布に比べてかなり軽量に作られています。一般的な長財布の重量が200〜270gなのに対し、同じようなサイズのアウトドア財布は100〜150gと半分以下。長さが短めのものではわずか7gという驚きの軽量財布もあります。
さらに薄くてコンパクトなのも特徴のひとつ。ポケットに入れてもかさ張ることがなく、体の動きを邪魔しません。
特徴2:防水・撥水性に優れている
コロコロと変わりやすい海や山の天気。急な雨や波しぶきなどで財布がびしょ濡れになることも。その点、アウトドア財布なら撥水素材を使ったり防水性能を備えたりしているので安心です。
中には密閉性の高い、防水仕様の商品の財布もあり、そうしたものなら身に付けた状態で海やプールに入ることもできます。
特徴3:カラビナやストラップが付いている
アウトドア財布にはカラビナやストラップが付いているものが多く見られます。
首からぶら下げたり、ベルトループに取り付けたりすることでアクセスがしやすく、また紛失防止になります。また、カラビナにキーを取りつければ、ちょっとしたキーホルダーになります。
特徴4:強度に優れている
アウトドア財布にはナイロンやポリエステルといった引き裂き・摩擦に強い素材が使われています。そのため岩や木などに擦れてしまっても大丈夫。耐久性が高いので長く使うことができます。
特徴5:意外に収納力がある
コンパクトなアウトドア財布ですが、意外に収納力があります。中には工具などを収納できるものも。シーンに合わせて必要な物を入れて持ち運びができ非常に便利です。
アウトドア財布の選び方は?
ここまで読んできて、実際にアウトドア財布を手に取りたくなりましたよね? でも実際どんなものを選べば良いのか判断基準が分からないと思います。そこで監修・義村氏に上手なアウトドア財布の選び方を教えてもらいました。
選び方のポイント1:財布に入れるものをチェックする
まず財布にどんなものを入れて持っていくのか、チェックが必要だと義村氏。たとえば義村氏の場合、キャンプや登山には以下のようなものを財布に入れて持っていくといいます。
持ち物1:クレジットカード、キャッシュカード
持ち物2:現金(小銭も含む)
キャッシュレスが進んでいますが、まだまだ現金が必要です。登山を終えて、無料野菜販売所で、美味しい野菜を見つけても現金以外ではたぶん買えません。温泉、コインシャワー、コインランドリー、自動販売機も現金が強いですし、タクシーやバスも現金のみの地域がまだまだあります。
持ち物3:保険証、臓器提供意思カードなど
保険証や臓器提供意思カードなどは、万が一意識を失ってしまった場合に、救助を受けることを想定して、財布っぽいモノに入れておきたいです。これはコピーでも要をなす場合が多いかと。
一枚は、顔写真入りの身分証を持っていたほうが、氏名と照合して本人確認ができるのでいいと思います。またアレルギーやかかりつけ医の診察券などもあったほうがレスキューはスムーズでしょう。
ココヘリなどレスキュー保険に入っている場合は、加入がわかるカードもあったほうがいいかもしれません。登山計画書の複写などもあると完璧です。
持ち物4:免許(運転免許証、船舶免許、狩猟免許など)
免許証は、トラブルの際にはたいてい提示が求められるので、本証を持っている必要があります。
先に挙げた顔写真入り身分証明書になるので、こちらがあれば、マイナンバーカードは携帯しなくていいかもです。
持ち物5:鍵
持ち物6:常備薬
鍵や常備薬など、無くしたくない小物は財布に入れておきましょう。逆に不要なのは、もしかしたら使うかも……で普段携帯している会員証とかサービスカードなどの類。
ガソリンスタンドなどの会員証は携帯したほうがいいケースもあるかもしれませんが、図書館の利用カードや、地元の飲食店のスタンプカードなどは邪魔になるだけです。
最後に、これらをまとめた財布を失うと、かなり困ると思いますので何らかのバックアップは準備しておきましょう。
選び方のポイント2:どんな場所に行くのかで選択肢が変わる
登山かキャンプか。海に行くか山に行くかで財布の選択肢が変わります。たとえば登山の場合は1gでも荷物を軽くしたいので、財布もできるだけ軽いものを選ぶのが正解。
逆にキャンプなどの場合は軽量性にはそれほどこだわらなくてもOK。BBQの食材を買ったり、お土産を買ったりということも多いため、カードや現金がしっかり入るものを選ぶと良いでしょう。
また釣りなど海に行く場合は、波をかぶったり、財布を水に浸けてしまったりという可能性があるため防水性を特に重視するべきです。
選び方はケースバイケース。例えばシーカヤックキャンプの場合、海上では、現金なんて使うところありませんので取り出しにくいハッチ内でもOK。登山の縦走なら、コースよっては、トイレ、入山料などもあるので現金は必要になるし、山小屋を積極利用するならばある程度取り出し安い場所に財布があったほうがよいでしょう。プール、海水浴もアウトドアだと考えていますが、現金やスマホは身につけておいたほうがいいケースが多いかと。クレジットカード、お札も含めた現金、保険証などは実は濡れても大丈夫ですが……。ただ、日常と違うという意味でのアウトドアでは、財布も使い勝手が違うので慣れが必要です。大事な財布がどこに行ったかわからない、なんて状況を作らないようにしたいですね。最後に、ことアウトドアでは万が一の際に必要な方にパーソナルデータをしっかり伝えられることが大事だと思っています。そうしたデータを収納するという意味でも財布の選択は重要ですね。
選び方のポイント3:財布の形で選ぶ
財布の形状もさまざま。何を持っていくかによっても変わってきますが、二つ折りや三つ折りだとお札が入れやすいです。小銭だけという場合は、コインケース型だとコンパクトに。また、首から下げられるタイプだと、紛失しにくいというメリットがあります。
アウトドア財布12製品を徹底検証!採点基準は?
さて、今回はモンベルやコロンビアなどの人気ブランドをはじめ、さまざまなアウトドアブランドから12製品をプロが厳選。以下のポイントで採点を行い、おすすめランキングを作成しました。
検証1:軽量性・コンパクトさ[配点25点]
どのくらい軽いか、物を入れてもコンパクトにまとまるか、といったポイントです。義村氏に実際に登山やキャンプ、釣りなどで必要な物を入れてもらい採点を行いました。
検証2:使い勝手[配点25点]
小銭やカードを出し入れしやすいか。また収納したカードが外に飛び出しにくいか。チャックや面ファスナーは開けやすいかなど使い勝手全般をチェックしました。
検証3:機能性[配点:25点]
カラビナやストラップが付いているかどうか。また取り付けられるかどうか。防水性・撥水性は高いかなど機能性全般をチェックしました。
検証4:コスパ[配点25点]
1〜3のポイントを踏まえた上で、価格に合った商品かどうか、総合的に評価しました。
それでは、アウトドア財布12製品のランキングをご覧ください!
機能性に優れた「パーゴワークス」
パーゴワークス(PaaGo WORKS)
トレイルバンク S
実勢価格:3080円
サイズ:110×65×10mm
重量:28g
素材:ブラック:420Dナイロン PVCコーティング、その他のカラー:X-Pac
カラー:ブラック、バンブー、ホワイトなど
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 25/25点
- 使い勝手: 23/25点
- 機能性: 24/25点
- コスパ: 23/25点
- 合計: 95/100点
第1位は「パーゴワークス」のコンパクトなサイフ。パーゴワークスは2011年にスタートした日本のアウトドアブランドです。
この商品は究極のミニマル仕様を目指した商品で、「カード自体を財布の強度部材にする」というアイデアを取り入れ、3枚のカードを入れる事ではじめて財布としてのコシが生まれるというユニークな構造を持つ財布です。
カラナビ付きでバッグパック等に簡単に取り付けることが可能。開封部は面ファスナーになっていています。内側にはカードやお札を収納可能。
密閉性には欠けますが、表地は420D ナイロンやX-Pacを使っており、撥水性に優れています。
外側に付いたコインポケットはPVCメッシュ製で中身が一目で分かります。引手が大きく開けやすいです。
紛失に配慮して、フックが予め付いているのが嬉しいです。また、硬貨の出し入れがすぐできるのも◎。コンパクトになるのもいいですね。ただカード入れがキャッシュカード、クレジットカードサイズなので、それ以上大きなカードを携帯する場合は若干使いにくいかもしれません。
ストラップ付の便利な「ワイルドシング」
ワイルドシングス
ウォレット WT-380-1201 三つ折 X-PAC ストラップ付
実勢価格:3190円
サイズ:105×65×マチ20mm
重量:46g(編集部計測・本体のみ41g)
素材:表地NYLON X-PAC
カラー:カモ、オリーブ、ブラック、ベージュ、ホワイトなど
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 25/25点
- 使い勝手: 23/25点
- 機能性: 23/25点
- コスパ: 23/25点
- 合計: 94/100点
第2位は「ワイルドシングス」のコンパクトな財布。1位商品と同じタイプの作りですが、こちらはストラップ付。また1位商品はカードがすっぽり収まりますが、こちらはやや頭の部分が出る作りになっています。
ワイルドシングスは米国を代表するアウトドアブランドで、アンデス山脈最高峰アコンカグアの登頂に女性で初めて成功したフランス人の登山家マリー・ミューニエールと、米国人登山家のジョン・ボーチャード夫妻によって創設されました。
高い機能性を持った商品が多く、多くのプロ登山家に支持されています。
1位商品と同じくX-Pacを使用しているため撥水性に優れています。X-Pacとはアメリカ特殊素材メーカーDIMENSION-POLYANT社が持つ特殊素材で3レイヤーの生地を使用しています。
表面に比較的薄手の生地、その裏にX-PLYと呼ばれるX状の高強力ポリエステル、最下層にポリエステルを配置することで防水性を高めています。
外側に付いたコインポケット。ごくごく一般的な作りですが、ファスナーはよく滑り開けやすく感じました。
1位商品と構造的には同じ財布。差はマジックテープの面積が大きくて、開ける際、「バリバリ」って音がすること。今回はこれを「ちょっと恥ずかしい」として、減点材料にしていますが、しっかりホールドするという点では◎。小銭入れにマチがあって1位商品よりも大量に入れられるのもいいかもしれません。
軽量&コンパクトさを誇る「モンベル」
モンベル(mont‐bell)
スリムワレット
実勢価格:1398円(ネイビー)
サイズ:100×120mm
重量:25g
素材:330デニール・ナイロン・リップストップ(ウレタン・コーティング)
カラー:ネイビー、カーキーブラウン、テラカッタ、ブラック他
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 25/25点
- 使い勝手: 23/25点
- 機能性: 22/25点
- コスパ: 24/25点
- 合計: 94/100点
第3位はわずか25gの「モンベル」。ヒップポケットにも入れやすいスリム設計になっています。
コインポケットは中身が確認しやすいメッシュ仕様。開口部には面ファスナーが使われています。
さらにストラップなどを装着できるループ付きと機能性は合格点です。
生地は完全防水ではありませんが、撥水性は高くさまざまなフィールドで使うことができます。
カラビナを付けられるループがあるのが良いですね。山登りに持っていくとして、帰りに買い物に行くとか温泉に寄るとかといった場合でもデザイン的に違和感なく使えます。カードが落ちにくい向きに配置されたポケットも◎。1位、2位商品は、カード入れの向きのせいで激しく振るとカードが飛び出す可能性がありますが、こちらはそんな心配は無用。ただしコインポケットの開口部が面ファスナーで使い勝手は悪く、小銭を多用するならば財布も膨らむので、評価が分かれるところだと思います。
4位: 機能性抜群の「キャプテンスタッグ」
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
アウトドア財布、ネックウォレット
実勢価格:2200円
サイズ:100×120×マチ10mm
重量:67g(編集部計測・ストラップ含む)
素材:表地・ナイロン/合成皮 革留め具の種類・マジックテープ
カラー:ブラック、ブルー、イエロー、オレンジ、グリーン
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 24/25点
- 使い勝手: 22/25点
- 機能性: 24/25点
- コスパ: 23/25点
- 合計: 93/100点
第4位は「キャプテンスタッグ」のアウトドア折り財布。
ストラップとカラビナが付いていて、首からぶら下げたり、ベルトループや鞄に取り付けたりと2WAY&ハンズフリーで使えるネックウォレットです。
外側にはコインポケットを備えています。
内側にはキーなどさまざまなものを固定できる便利なホルダー付きです。
財布の開閉は面ファスナー。カードは6枚ほど収納でき、落ちにくい構造なので安心して使うことができます。3位のモンベルと比較すると、小銭を多用するならばこちらをリコメンドします。
5位: 収納力に優れた「コロンビア」
コロンビア
ナイオベウォレット PU2249
実勢価格:1463円
サイズ:100×130×15mm
重量:70g(編集部計測)
素材:PU LEATHER(ポリウレタン100%)、600D(ポリエステル100%)
カラー:18種類
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 23/25点
- 使い勝手: 22/25点
- 機能性: 24/25点
- コスパ: 23/25点
- 合計: 92/100点
第5位はカラー&デザインバリエーションが豊富な「コロンビア」。
内部にコインケース、3つのカードスリーブ、2つの札入れ・背面にポケット、サイドに三角カンと機能性抜群の財布です。
カードが取り出しやすい背面のポケットが意外に便利。財布の開閉は面ファスナーを使用しています。
日常でも使えるアウトドア財布ですね。ただ面ファスナーに抵抗がある方がいらっしゃるかもしれません。小銭を出し入れするたびに「バリバリ」することになります。シンプルな4位商品と比べると、内側に札入れやポケット、スリーブなどの仕切りが多いため、人によっては使い辛いと感じるかもしれません。
6位: 収納力と密閉力に優れた「SEA TO SUMMIT」
SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)
TL トラベルウォレット RFID M ST85052
実勢価格:3520円
サイズ:105×20×175mm
重量:93g
素材:30DウルトラSILナイロン、RFIDプルーフファブリック
カラー:ブラック、ブルー、ベリー
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 21/25点
- 使い勝手: 23/25点
- 機能性: 24/25点
- コスパ: 22/25点
- 合計: 90/100点
第6位の「シートゥサミット」は、お金だけでなく、チケット、パスポート、その他の貴重品を収納、しっかり保護してくれる財布です。旅行だけでなくアウトドアでの使用にもおすすめです。
Mサイズは、カードスロット×7、紙幣収納ポケット×2、ジッパーコインポケット、ジッパー付き大型ポケットを備えています。またRFIDプルーフ生地を内蔵していてスキミング被害を防止する機能を備えています。
ペンを収納できるのも便利。水や汗を弾くウルトラシル生地で撥水性能も抜群です。
どちらかと言えば、週末のアウトドアではなく、比較的長期のアウトドアで使いたい財布。海外旅行などの際には、パスポートを携帯しなければならないので、このサイズが必要でとてもいいと思います。 反面、ジッパーを2回操作しないと、小銭にアプローチできないので、現地で頻繁に小銭を使う場合は、別途小銭入れを持ったほうがいいかもしれません。僕は海外に行く場合にはこのタイプの財布を現地では使えないもの(日本のお札、硬貨やスイカなど交通機関のカード、帰りの飛行機チケットなど)を入れるようにしています。一方、筆記用具やメモなどを入れられるのは一見便利ですが、大事なものが入っている財布を頻繁に出し入れするのは紛失や盗難のリスクなどセキュリティーの観点からどうなのかな、と思います。
7位: 防水性能重視ならこれ一択「ナイトアイズ」
ナイトアイズ(NITEIZE)
ランオフ ウォータープルーフウォレット
実勢価格:3111円
サイズ: W145×H94mm
重量:17g
素材:TPU
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 23/25点
- 使い勝手: 21/25点
- 機能性: 24/25点
- コスパ: 21/25点
- 合計: 89/100点
第7位はIP67(粉塵が中に入らない/深さ1mに30分没しても影響を受けない)の規格を有し、防水・防塵性に優れた「ナイトアイズ」。
川や海辺のキャンプ、釣りやウォタースポーツなどのアクティビティーにおすすめです。
ベルトループ付き(ベルトは付属してない)なので、腰に固定することができ非常に便利。プールサイドなどでも使えるアイテムです。
あまり現金を積極的に使わないことが想定されるケースなどでは活躍すると思います。例えば、毎日のジョギングやサイクリング。想定外の暑さで、持ってきたドリンクを飲み干し、追加でドリンクを買いたいこともよくあるかと。防水性があり、吸水性はほぼないので汗で財布から不快な臭いが!なんてことも少ないのもよいでしょう。
8位: スマホも収納できる「マムート」
マムート
スマート ウォレット ライト / 2520-00680
実勢価格:3485円(ブラック)
サイズ:100×105mm
重量:25g(編集部計測)
素材:表地・メイン素材/ポリエステル75D
カラー:ブラック、ダークオレンジ、マリーン
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 24/25点
- 使い勝手: 22/25点
- 機能性: 19/25点
- コスパ: 23/25点
- 合計: 88/100点
第8位は防水のスマートフォン入れが付属した「マムート」の軽量ウォレット。ふたつ折りで外側には小銭入れとカードポケットが付属されています。
レビューでは「カードが入れられない」というものがありましたが、編集部で試したところなんとか入りました。ただやや窮屈で出し入れが面倒。
スマホ収納部分は上の写真のように使うことも可能です。なお大きめのスマホだと入りきらない場合があるので要注意です。
7位商品と似たコンセプトの商品かと。ただしこちらは、男性シャツの胸ポケットにはいるぐらいのコンパクトになるのと、防水性が一段上です。反面、出し入れはしにくく、フック穴などがないため、紛失防止のために締結はしにくい商品です。
9位: わずか7g!の「スクラバ」
スクラバ(Scrubba)
超軽量二つ折り財布
実勢価格:1836円
サイズ:102×89×13mm
重量:7g
素材:ナイロン
カラー:グリーン、ブラウン、ブラック
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 24/25点
- 使い勝手: 21/25点
- 機能性: 19/25点
- コスパ: 23/25点
- 合計: 87/100点
第9位は「スクラバ」の二つ折り財布。超薄型で今回のラインナップで最軽量。携帯用洗濯袋スクラババッグを作る際に余った抗菌性の高いナイロンで作られています。
カードは約12枚収納可能で、ICカードブロックポケットが付いています。
軽量化を目指す人におすすめの財布です。8位商品同様、超薄型なので登山家以外にランナーやロードレーサーなどにもおすすめです。目立つ色なので夜間に活動するケースならば、こちらをおすすめします。ただここまでくると、透明で中身が確認できて、安くて丈夫なジップロックでもいいんじゃない? という気もしなくもありませんが……。
9位: わずか11gのコンパクト財布「グラナイトギア」
グラナイトギア(GRANITE GEAR)
トレイルワレット M 2210900069
実勢価格:1760円
サイズ:120×105mm
重量:11g
素材:30Dシルナイロンコーデュラ
カラー:ジャスミン、マリブ、オレンジ、レモン、グレープ、ホワイト、ブラック、コヨーテ
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 24/25点
- 使い勝手: 22/25点
- 機能性: 18/25点
- コスパ: 23/25点
- 合計: 87/100点
同点9位は今回最軽量のミニマムな「グラナイトギア」。カラナビが付いているのでキーホルダーとして使ったり、腰にぶら下げたりと多様な使い方が可能です。
グラナイトギアは1986年アメリカ・ミネソタ州で生まれたブランド。ギアの軽量性や強度で多くの登山家から高い評価を得ています。
ぶっちゃけ言ってしまえば、ただの袋ですが、通常の小銭入れより若干大きめで、ETCカードや保険証などが入るので便利です。じつはこの商品、僕は海外で6位商品と併用しています。カラーが豊富なので複数揃えると、例えば、アウトドアでは外したりする指輪、イヤリングなどのアクセサリー類を管理したり、リップクリームや日焼け止めなどちょっとした医薬品などを入れたりとなにかと重宝します。クレジットカードも入らなくはないですが、出し入れはしにくいです。
11位: スマホを雨から守りたい人向け「GORIX」
GORIX(ゴリックス)
防水 サイクルポーチ
実勢価格:2630円(カーキー)
サイズ:90×100×25mm
重量:約127g
材質:600デニールナイロン/TPU防水生地
カラー:ブラック、グレー、カーキー
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 19/25点
- 使い勝手: 23/25点
- 機能性: 22/25点
- コスパ: 22/25点
- 合計: 86/100点
第11位は自転車関連用品メーカー「GORIX」の防水サイクルポーチ。
高い防水機能(IPX6)を備えており、現金やスマホを雨水や湿気、汗から守ってくれます。
大容量なのでほとんどのスマホを収納可能。ファスナーは止水仕様で、しっかりと水の侵入を防いでくれます。
自転車用ということと軽量性で今回はランクを落としましたが、専用品なのでおすすめの商品です。マチがあって容量が大きくちょっとした工具も収納可能。防水性能を備えていて、走行中によくある突然の雨に見舞われても安心。またデザイン的に普段使いもできます。残念なのはカラビナを通す穴がついていないことでしょうか。
12位: カードが中から落ちにくい「ミレー」
ミレー(MILLET)
ライトウォレット
実勢価格:1760円
サイズ:110×120mm(編集部計測)
重量:30g
素材:外装・ナイロン、インナー・ポリエステル
カラー:2色
▼採点結果
- 軽量性・コンパクトさ: 24/25点
- 使い勝手: 19/25点
- 機能性: 20/25点
- コスパ: 20/25点
- 合計: 85/100点
第12位は「ミレー」の財布。フランス初のヒマラヤ登山隊に装備を提供したメーカーとして知られています。
引裂きや摩擦に強いリップストップナイロン素材を採用。IDなどのカード類や紙幣を収納可能で、コインポケットは面ファスナー付きで硬貨が飛び出してこない工夫が施されています。
カラビナが取り付け可能なテープループを備えていて便利。ただ財布を完全に開くことができないというデメリットがあります。
財布を完全に開かないので、カードが落ちにくいというメリットがある反面、中身を取り出しづらいというデメリットがあります。お札も折って入れなければなりません。それ以外は強度の高い優れた財布だと思います。
以上アウトドア財布のランキングでした。
ぜひこの中から、キャンプや登山、釣り、サイクリングなど、アクティビティの種類に応じて最良のものを選んでください。
アウトドア、主に登山などでは、重厚な長年愛用している本革長財布を持っていくと、うっかり大雨で濡らしてしまった! なんてことも。また、重さも気になりますね。公共交通機関で移動の場合、アプローチまでの交通費などでどうしてもお金やカードが必要になります。自動車を運転する際には免許証の携帯が義務付けられています。万が一のことを考えると、保険証や臓器提供意思表示カードも携帯したほうがいいかもしれません。ただアウトドアの活動中には、日常と違ってそれらはあまり使わないので、「まずはまとめておく」という機能が財布に求められるのかと思います。