基本から最新事情まで、ストレスゼロのWi-Fi術を紹介
今では私たちの生活に欠かせないものとなったWi-Fi。家でも外でもつねにお世話になっていますよね。
ですが、「ギガの節約で使うもの」「使っているけどよく知らない」という人も多いのではないでしょうか。そんなみなさんに、今さら聞けないWi-Fiの基本から最新事情、選び方・設置場所などなど、ストレスゼロのWi-Fi活用術をお届けします。
今回は「Wi-Fiの真実」第3回として、「トライバンド」や「メッシュWi-Fi」のメリットについて紹介します。
真実その11:ルーターから遠いなら、あえて2.4GHz帯に接続
Wi-Fiの周波数帯には5GHz帯と2.4GHz帯の2種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。基本的には高速かつ電波干渉しにくい5GHz帯に接続すればOK。
ただしルーター本体から離れた部屋の場合、波長が長く、電波が遠くへ届きやすい2.4GHz帯のほうが安定することもあります。
基本は5GHzに接続でOK!
5GHz帯を利用している家電が少ないため、電波干渉を受けにくく、安定した高速通信が可能です。ただし波長が短いため障害物に遮られやすく、ルーターから離れた場所だと不安定になることも。
ルーターから離れた場所なら2.4GHz
さまざまな電子機器で使われている周波数帯なので、電波干渉を受けて速度低下を起こしやすいです。一方波長が長いため、遠くの部屋でも電波が届きやすくなるというメリットがあります。
真実その12:高額ルーターはそれだけの価値アリ
ルーターには、3000円程度で買える格安機から、3万円を超える高級機までいろいろあります。格安機と高級機で何が違うのかというと、まずは「ストリーム数の多さ」。高級機ほどストリーム数が多くなり、通信が高速になります。
ほかにも、複数端末との同時通信が可能な「MU-MINO」や、端末に向けて電波を集中的に飛ばす「ビームフォーミング」、5GHz帯と2.4GHz帯の空いているほうに自動で切り替えて通信する「ハンドステアリング」など、高級機は通信を快適にするための機能が充実しています。
「MU-MINO」で複数台と同時通信
以前は複数の端末を同時接続した場合、1台ずつ通信するためタイムラグが発生していました。しかし、ビームフォーミング技術を応用した「MU-MINO」なら、完全に同時通信ができ、タイムラグが生じません。
ストリーム数が多く通信が高速
ストリーム数が多いと通信を束ねて送受信できるため、格安機より通信速度が速い傾向があります。またストリームを使い分けての送受信も可能になるので、たくさんの機器を接続することが可能です。
周波数帯を自動で振り分けてくれる
5GHz帯と2.4GHz帯への接続を自動で振り分けてくれる機能が「ハンドステアリング」。その時々の通信状況を見て、余裕がある周波数帯に自動で振り分けるため、速度低下を防ぐことができます。
端末を狙い撃つ「ビームフォーミング」
「ビームフォーミング」は端末の位置を追跡し、その端末に向かって電波を届きやすくする機能です。電波を絞って飛ばすため、障害物があってもしっかり届くようになります。ただし端末側もこの機能に対応している必要があります。
真実その13:家族でWi-Fiを使い倒すなら「トライバンド」
「トライバンド」とは、5GHz帯の通信経路を2本、2.4GHz帯の通信経路を1本の合計3本の通信経路を持つWi-Fiの通信方式です。5GHz帯の通信経路が2本あるため、一度に通信できるデータ量が多く、4K動画などの大容量コンテンツの通信でも通信経路を切り替えることで、高速かつ安定した通信が可能になります。
たくさんつないでも速いので、接続台数が多い人は購入を検討する価値アリです。
一方、従来の「デュアルバインド」は、5GHz帯と2.4GHz帯の通信経路が1本ずつ。接続端末が増えて負荷がかかると、通信速度が不安定になる弱点があります。
真実その14:一戸建てには「メッシュWi-Fi」
「メッシュWi-Fi」とは、Wi-Fiルーター(親機)と専用のサテライト(中継機)を常時接続し、ひとつのネットワークを作り出す仕組みを持つルーターのこと。
サテライトもアクセスポイントになるため、単体のルーターでは届きにくかった部屋の隅でも強い電波を受信できるようになります。また、親機への負荷も減るので、より多くの機器を使えるようになるのもメリットです。
通常のルーター
濃い緑色部分が電波強度の強い場所で、薄い部分が電波強度が弱まっている場所です。広い間取りの場合、ルーター本体から離れている部屋ではどうしても電波強度が弱まってしまい、通信が不安定になります。
メッシュWi-Fi
メッシュWi-Fiならルーター(親機)とサテライトが網目状のネットワークを構築し、家全体をしっかりカバー。親機から離れた部屋でも電波強度が弱まる心配はありません。サテライトは追加で増やすことができるので、3階建てや4LDKなどでもWi-Fiの死角をなくし、広範囲でつながりやすさを実現します。
真実その15:子どもやペットがいるならアンテナ内蔵を
ルーターにはアンテナが外付けのタイプと内蔵タイプの2種類があります。外付けタイプは、アンテナの向きを変えることで電波の方向を調整することができますが、効果的な向きに調整するには知識と慣れが必要。また、子どもやペットがぶつかってズレたりすると、いちいち直さなければなりません。
内蔵タイプが外付けタイプに劣っているわけでもないので、子どもやペットがいたり、調整が面倒だったりするなら内蔵タイプを選びましょう。
それでは、「Wi-Fiの真実」の第4回(真実その16〜20)に続きます。ぜひご覧ください。
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